1988年イタリアグランプリ
| レース詳細 | |||
|---|---|---|---|
|
| |||
| 日程 | 1988年シーズン第12戦 | ||
| 決勝開催日 | 9月11日 | ||
| 開催地 |
モンツァ・サーキット イタリア モンツァ | ||
| コース長 | 5.800km | ||
| レース距離 | 51周(295.800km) | ||
| 決勝日天候 | 晴(ドライ) | ||
| ポールポジション | |||
| ドライバー | |||
| タイム | 1'25.974 | ||
| ファステストラップ | |||
| ドライバー |
| ||
| タイム | 1'29.070(Lap 44) | ||
| 決勝順位 | |||
| 優勝 |
| ||
| 2位 | |||
| 3位 | |||
1988年イタリアグランプリは、1988年F1世界選手権の第12戦として、1988年9月11日にモンツァ・サーキットで開催された。
概要
[編集]1988年はマクラーレン・ホンダが圧倒的な強さを見せ、年間16戦のうち15勝を記録した。このレースは、1988年にマクラーレンが勝利を挙げられなかった唯一のレースだった。
フェラーリにとっては前月にエンツォ・フェラーリが死去したばかりで迎えた地元レースだったが、このレースで劇的な1-2フィニッシュを果たし、前年の最終戦1987年オーストラリアGP以来の勝利を収めた。
予選
[編集]マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナがシーズン12戦目にして10度目のポールポジションを獲得した。2番手にはチームメイトのアラン・プロストが入った。マクラーレンの2台がフロントローを独占したのは、シーズン12戦目にして8度目のことだった。フェラーリのゲルハルト・ベルガーとミケーレ・アルボレートがマクラーレンに続いた。
マクラーレン・ホンダとフェラーリの「2強4台」に続いたのは、アロウズ・メガトロンの2台で、エディ・チーバーが5位、デレック・ワーウィックが6位グリッドを獲得しロータス・ホンダのネルソン・ピケを上回った。メガトロンエンジンはベースがBMW M12/13直4ターボであり[1]、ワーウィックに至っては1988年シーズンのF1最高記録となる315.49km/hのトップスピードを記録。その模様を後方から目撃していたアルボレートが「今日のアロウズには簡単に抜かれてしまった」と驚くトップスピードを発揮した[2]。
決勝
[編集]スタートに成功したプロストがセナの前に出るが、プロストは第1コーナーまでにセナに抜き返された。レースはセナが先頭でプロストがそれを追い、さらにフェラーリの2台が続く、予選通りの順位で展開した。プロストはスタート直後から軽いエンジントラブルに見舞われていた。
30周を過ぎるとプロストのエンジントラブルは悪化し、35周でピットインしたプロストはそのままリタイアした。この年、マクラーレンがエンジントラブルでリタイアしたのはこの1回だけだった。
レースの終盤にかけてフェラーリの2台が燃費に苦しむセナ[3]に迫り、残り2周の時点で2位のベルガーはセナの5秒後方につけた。セナはこの周の第1シケインで周回遅れのジャン=ルイ・シュレッサーに追いついた。病気で欠場したナイジェル・マンセルの代わりにウィリアムズをドライブしていたシュレッサーは、このコーナーのブレーキングに失敗しレーシングラインを外れた。これがデビューレースだったシュレッサーはコースアウトを逃れたが、シケインの2つ目のコーナーで失速したシュレッサーと、それを抜きに掛かったセナが接触した。セナのマクラーレンはスピンし縁石に乗り上げ、再スタートが切れなかったセナはマシンを降りた。
これで首位に躍り出たベルガーは、追走するアルボレートを僅差で従えゴールまで走り切り、フェラーリはこのシーズン唯一の勝利となったレースを1-2フィニッシュで終えることに成功した。3位には予選から好調のチーバーが入り表彰台に立ち、ワーウィックは0.582秒差の4位となりアロウズ・メガトロン勢が決勝でも好調を維持した。
結果
[編集]予選結果
[編集]| 順位 | No | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | マクラーレン・ホンダ | 1'26.160 | 1'25.974 | — | |
| 2 | 11 | マクラーレン・ホンダ | 1'26.277 | 1'26.428 | +0.303 | |
| 3 | 28 | フェラーリ | 1'28.082 | 1'26.654 | +0.680 | |
| 4 | 27 | フェラーリ | 1'27.618 | 1'26.988 | +1.014 | |
| 5 | 18 | アロウズ・メガトロン | 1'28.101 | 1'27.660 | +1.686 | |
| 6 | 17 | アロウズ・メガトロン | 1'28.258 | 1'27.815 | +1.841 | |
| 7 | 1 | ロータス・ホンダ | 1'28.440 | 1'28.044 | +2.070 | |
| 8 | 20 | ベネトン・フォード | 1'29.607 | 1'28.870 | +2.896 | |
| 9 | 19 | ベネトン・フォード | 1'28.969 | 1'28.958 | +2.984 | |
| 10 | 6 | ウィリアムズ・ジャッド | 1'30.124 | 1'29.435 | +3.461 | |
| 11 | 16 | マーチ・ジャッド | 1'29.513 | 1'29.696 | +3.539 | |
| 12 | 2 | ロータス・ホンダ | 1'29.541 | 1'30.570 | +3.567 | |
| 13 | 15 | マーチ・ジャッド | 1'30.145 | 1'30.035 | +4.061 | |
| 14 | 23 | ミナルディ・フォード | 1'30.734 | 1'30.125 | +4.151 | |
| 15 | 10 | ザクスピード | 1'30.773 | 1'30.161 | +4.187 | |
| 16 | 9 | ザクスピード | 1'31.182 | 1'30.035 | +4.061 | |
| 17 | 21 | オゼッラ | 1'31.721 | 1'30.481 | +4.507 | |
| 18 | 22 | リアル・フォード | 1'31.263 | 1'30.560 | +4.586 | |
| 19 | 24 | ミナルディ・フォード | 1'30.944 | 1'30.698 | +4.724 | |
| 20 | 30 | ローラ・フォード | 1'31.168 | 1'30.962 | +4.988 | |
| 21 | 36 | ダラーラ・フォード | 1'30.989 | 1'31.009 | +5.015 | |
| 22 | 5 | ウィリアムズ・ジャッド | 1'31.548 | 1'31.620 | +5.574 | |
| 23 | 14 | AGS・フォード | 1'31.676 | 1'31.687 | +5.702 | |
| 24 | 25 | リジェ・ジャッド | 1'32.049 | 1'32.316 | +6.075 | |
| 25 | 29 | ローラ・フォード | 1'32.164 | 1'32.686 | +6.190 | |
| 26 | 4 | ティレル・フォード | 1'32.573 | 1'32.290 | +6.316 | |
| DNQ | 3 | ティレル・フォード | 1'32.405 | 1'33.067 | +6.431 | |
| DNQ | 26 | リジェ・ジャッド | 1'33.272 | 1'32.438 | +6.464 | |
| DNQ | 31 | コローニ・フォード | 1'32.829 | 1'35.805 | +6.855 | |
| DNQ | 33 | ユーロブルン・フォード | 1'34.727 | 1'33.226 | +7.252 | |
| DNPQ | 32 | ユーロブルン・フォード |
決勝結果
[編集]| 順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 周回 | タイム/リタイア | グリッド | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 28 | フェラーリ | 51 | 1'17'39.744 | 3 | 9 | |
| 2 | 27 | フェラーリ | 51 | +0.502 | 4 | 6 | |
| 3 | 18 | アロウズ・メガトロン | 51 | +35.532 | 5 | 4 | |
| 4 | 17 | アロウズ・メガトロン | 51 | +36.114 | 6 | 3 | |
| 5 | 16 | マーチ・ジャッド | 51 | +52.522 | 11 | 2 | |
| 6 | 20 | ベネトン・フォード | 51 | +59.878 | 8 | 1 | |
| 7 | 6 | ウィリアムズ・ジャッド | 51 | +1'14.743 | 10 | ||
| 8 | 15 | マーチ・ジャッド | 51 | +1'32.566 | 13 | ||
| 9 | 19 | ベネトン・フォード | 50 | +1 Lap | 9 | ||
| 10 | 12 | マクラーレン・ホンダ | 49 | 接触 | 1 | ||
| 11 | 5 | ウィリアムズ・ジャッド | 49 | +2 Laps | 22 | ||
| 12 | 4 | ティレル・フォード | 49 | +2 Laps | 26 | ||
| 13 | 25 | リジェ・ジャッド | 49 | +2 Laps | 24 | ||
| Ret | 11 | マクラーレン・ホンダ | 34 | エンジン | 2 | ||
| Ret | 30 | ローラ・フォード | 33 | エンジン | 20 | ||
| Ret | 14 | AGS・フォード | 31 | クラッチ | 23 | ||
| Ret | 10 | ザクスピード | 28 | エンジン | 15 | ||
| Ret | 22 | リアル・フォード | 27 | シャシー | 18 | ||
| Ret | 9 | ザクスピード | 25 | エンジン | 16 | ||
| Ret | 36 | ダラーラ・フォード | 24 | エンジン | 21 | ||
| Ret | 29 | ローラ・フォード | 17 | ラジエーター | 25 | ||
| Ret | 23 | ミナルディ・フォード | 15 | エンジン | 14 | ||
| Ret | 2 | ロータス・ホンダ | 14 | エンジン | 12 | ||
| Ret | 24 | ミナルディ・フォード | 12 | ギアボックス | 19 | ||
| Ret | 1 | ロータス・ホンダ | 11 | クラッチ | 7 | ||
| Ret | 21 | オゼッラ | 2 | エンジン | 17 | ||
出典[4] | |||||||
脚注
[編集]- ↑ 「Team & Driver アロウズ・メガトロン」『FUJI TVオフィシャルF1ハンドブック』フジテレビ出版/扶桑社、1987年7月6日、47-48頁。
- ↑ 「予選LIVE REPORT ア然とするアロウズの速さ」『グランプリ・エクスプレス '88イタリアGP号』1988年10月1日、25頁。
- ↑ Alan Henry, ed (1988) (英語). Autocourse 1988-89. Hazleton Publishing. pp. pp.184-ff. ISBN 0-905138-57-0
- ↑ Coca Cola Italian Grand Prix - RACE RESULT Formula 1.com(2020年5月10日閲覧)
| 前戦 1988年ベルギーグランプリ |
FIA F1世界選手権 1988年シーズン |
次戦 1988年ポルトガルグランプリ |
| 前回開催 1987年イタリアグランプリ |
次回開催 1989年イタリアグランプリ |