1989年メキシコグランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 1989年シーズン第4戦 | ||
決勝開催日 | 5月28日 | ||
開催地 |
エルマノス・ロドリゲス・サーキット メキシコ メキシコシティ | ||
コース長 | 4.421km | ||
レース距離 | 69周(305.049km) | ||
決勝日天候 | 晴(ドライ) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1'17.876 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー |
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タイム | 1'20.420(Lap 41) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
1989年メキシコグランプリは、1989年F1世界選手権の第4戦として、1989年5月28日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催された。
概要[編集]
サンマリノGPでのクラッシュにより前戦モナコGPを欠場したゲルハルト・ベルガーがこのレースで復帰した。
ミナルディチームは、このレースで新車M189を投入した。
予選[編集]
コースには多くのバンプがあり、最終の高速コーナーにも大きなバンプがあった。プラクティス、予選を通じてジョナサン・パーマー、デレック・ワーウィック、アンドレア・デ・チェザリス、マーティン・ブランドルが最終コーナーでスピンし、それ以外のコーナーでも多くのマシンがコースアウトを喫した。
このレースも予選はマクラーレンが圧倒的に速く、アイルトン・セナが開幕から4戦連続となるポールポジションを獲得し、2番手にアラン・プロストが続いた。マクラーレンは3戦連続でフロントローを独占した。
このレースでは、ステファン・ヨハンソンが決勝まで進出し、オニクスチームにとって初の予備予選通過と決勝進出を果たした。
決勝[編集]
決勝のスタートが切られると、セナは先頭を維持したがプロストはナイジェル・マンセルの先行を許した。しかし、オープニングラップの第1コーナーで中嶋悟とアンドレア・デ・チェザリスが、最終コーナーでステファノ・モデナ、アレックス・カフィがコースアウトすると、レースは中断された。
オープニングラップでの出来事によるレース中断だったため、スタート手順は完全にやり直しとなった。再スタートではセナの背後にプロストがつけてレースが展開された。
セナは左側にハード、右側にソフトのタイヤを選択し、これが当たった。プロストは4輪ともソフトを履いたが、左側のタイヤにブリスターが発生し、数周でセナから遅れを取り始めた。
プロストはタイヤ交換でセナと同様にアウト側にハードを履くことを希望したが、チームのミスにより再度4輪ともソフトタイヤが装着された。以後、プロストはペースを上げることができず、更なるタイヤ交換も余儀なくされ後退した。
セナの後ろにはナイジェル・マンセル、リカルド・パトレーゼ、ミケーレ・アルボレート、アレッサンドロ・ナニーニが続いた。マンセルがリタイヤすると、パトレーゼが2位、アルボレートが3位となり、そのままゴールまで走りきった。アルボレートの3位は、ティレルとアルボレートにとってこのシーズン初の表彰台となった。
結果[編集]
予選結果[編集]
順位 | No | ドライバー | コンストラクタ | 1回目 | 2回目 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ![]() |
マクラーレン・ホンダ | 1'19.112 | 1'17.876 |
2 | 2 | ![]() |
マクラーレン・ホンダ | 1'20.401 | 1'18.773 |
3 | 27 | ![]() |
フェラーリ | 1'21.170 | 1'19.137 |
4 | 16 | ![]() |
マーチ・ジャッド | 1'24.720 | 1'19.337 |
5 | 6 | ![]() |
ウィリアムズ・ルノー | 1'21.763 | 1'19.656 |
6 | 28 | ![]() |
フェラーリ | 1'21.564 | 1'19.835 |
7 | 4 | ![]() |
ティレル・フォード | 1'22.150 | 1'20.066 |
8 | 5 | ![]() |
ウィリアムズ・ルノー | 1'21.456 | 1'20.234 |
9 | 8 | ![]() |
ブラバム・ジャッド | 1'22.640 | 1'20.505 |
10 | 9 | ![]() |
アロウズ・フォード | 1'23.245 | 1'20.601 |
11 | 26 | ![]() |
リジェ・フォード | 1'23.053 | 1'20.859 |
12 | 22 | ![]() |
ダラーラ・フォード | 1'23.066 | 1'20.873 |
13 | 19 | ![]() |
ベネトン・フォード | 1'21.791 | 1'20.888 |
14 | 3 | ![]() |
ティレル・フォード | 1'21.561 | 1'20.888 |
15 | 12 | ![]() |
ロータス・ジャッド | 1'22.438 | 1'20.943 |
16 | 30 | ![]() |
ローラ・ランボルギーニ | 1'22.014 | 1'21.031 |
17 | 40 | ![]() |
AGS・フォード | 1'23.004 | 1'21.031 |
18 | 20 | ![]() |
ベネトン・フォード | 1'22.553 | 1'21.105 |
19 | 21 | ![]() |
ダラーラ・フォード | 1'22.705 | 1'21.139 |
20 | 7 | ![]() |
ブラバム・ジャッド | 1'23.375 | 1'21.217 |
21 | 36 | ![]() |
オニクス・フォード | 1'23.746 | 1'21.358 |
22 | 23 | ![]() |
ミナルディ・フォード | 1'24.181 | 1'21.471 |
23 | 38 | ![]() |
リアル・フォード | 1'22.931 | 1'21.696 |
24 | 10 | ![]() |
アロウズ・フォード | 1'23.427 | 1'21.716 |
25 | 25 | ![]() |
リジェ・フォード | 1'24.890 | 1'21.830 |
26 | 11 | ![]() |
ロータス・ジャッド | 1'23.090 | 1'21.831 |
DNQ | 24 | ![]() |
ミナルディ・フォード | 1'26.567 | 1'21.935 |
DNQ | 15 | ![]() |
マーチ・ジャッド | 1'22.712 | 1'22.081 |
DNQ | 29 | ![]() |
ローラ・ランボルギーニ | 1'25.651 | 9'27.789 |
DNQ | 31 | ![]() |
コローニ・フォード | - | 3'34.095 |
決勝結果[編集]
順位 | No | ドライバー | マシン | 周回 | タイム/リタイヤ | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ![]() |
マクラーレン・ホンダ | 69 | 1:35'21.431 | 1 | 9 |
2 | 6 | ![]() |
ウィリアムズ・ルノー | 69 | +15.560 | 5 | 6 |
3 | 4 | ![]() |
ティレル・フォード | 69 | +31.254 | 7 | 4 |
4 | 19 | ![]() |
ベネトン・フォード | 69 | +45.495 | 13 | 3 |
5 | 2 | ![]() |
マクラーレン・ホンダ | 69 | +56.113 | 2 | 2 |
6 | 40 | ![]() |
AGS・フォード | 68 | +1 Lap | 17 | 1 |
7 | 10 | ![]() |
アロウズ・フォード | 68 | +1 Lap | 24 | |
8 | 26 | ![]() |
リジェ・フォード | 68 | +1 Lap | 11 | |
9 | 7 | ![]() |
ブラバム・ジャッド | 68 | +1 Lap | 20 | |
10 | 8 | ![]() |
ブラバム・ジャッド | 68 | +1 Lap | 9 | |
11 | 11 | ![]() |
ロータス・ジャッド | 68 | +1 Lap | 26 | |
12 | 38 | ![]() |
リアル・フォード | 67 | +2 Laps | 23 | |
13 | 21 | ![]() |
ダラーラ・フォード | 67 | +2 Laps | 19 | |
14 | 25 | ![]() |
リジェ・フォード | 66 | +3 Laps | 25 | |
15 | 20 | ![]() |
ベネトン・フォード | 66 | +3 Laps | 18 | |
リタイヤ | 23 | ![]() |
ミナルディ・フォード | 53 | エンジン | 22 | |
リタイヤ | 27 | ![]() |
フェラーリ | 43 | ギアボックス | 3 | |
リタイヤ | 9 | ![]() |
アロウズ・フォード | 35 | 電気系 | 10 | |
リタイヤ | 12 | ![]() |
ロータス・ジャッド | 35 | スピン | 15 | |
NC | 30 | ![]() |
ローラ・ランボルギーニ | 28 | 規定周回数不足 | 16 | |
リタイヤ | 22 | ![]() |
ダラーラ・フォード | 20 | サスペンション | 12 | |
リタイヤ | 28 | ![]() |
フェラーリ | 16 | ギアボックス | 6 | |
リタイヤ | 36 | ![]() |
オニクス・フォード | 16 | トランスミッション | 21 | |
リタイヤ | 5 | ![]() |
ウィリアムズ・ルノー | 15 | 電気系 | 8 | |
リタイヤ | 3 | ![]() |
ティレル・フォード | 9 | スロットル | 14 | |
リタイヤ | 16 | ![]() |
マーチ・ジャッド | 1 | トランスミッション | 4 |
- 特に断りのない限り、予選順位はF1グランプリ年鑑[1]、決勝順位は公式サイト[2]より。
- 現在、公式サイトのリザルトにパーマーの結果が記載されていないため、パーマーの決勝結果はF1グランプリ年鑑[3]より。
記録[編集]
- 初&最終ポイント獲得:ガブリエル・タルキーニ
脚注[編集]
- ^ アラン・ヘンリー 編『F1グランプリ年鑑 1989-90』バベル・インターナショナル・訳、CBSソニー出版、1990年、pp.84-85頁。ISBN 4-7897-0502-1。
- ^ “1989 Mexican Grand Prix”. 2006年3月17日閲覧。
- ^ 『F1グランプリ年鑑 1989-90』、p.85頁。
関連項目[編集]
前戦 1989年モナコグランプリ |
FIA F1世界選手権 1989年シーズン |
次戦 1989年アメリカグランプリ |
前回開催 1988年メキシコグランプリ |
![]() |
次回開催 1990年メキシコグランプリ |