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1986年の西武ライオンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1986年の西武ライオンズ
成績
日本一
日本S 4勝3敗1分(対広島
パシフィック・リーグ優勝
68勝49敗13分 勝率.581[1]
本拠地
都市 埼玉県所沢市
球場 西武ライオンズ球場
球団組織
オーナー 堤義明
経営母体 国土計画(コクド
監督 森祇晶
スローガン
飛躍
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1987 »

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1986年の西武ライオンズでは、1986年の西武ライオンズにおける動向をまとめる。

この年の西武ライオンズは、森祇晶監督の1年目のシーズンであり、2年連続9度目のリーグ優勝と3年ぶり6度目(1983年以来)の日本シリーズ制覇を果たしたシーズンである。

概要

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このシーズンは、ドラフト1位で入団した清原和博(3割30本以上)、3年目の渡辺久信(投手三冠)、4年目の秋山幸二(41本塁打)、5年目の工藤公康(11勝)と若手の台頭が目立ったシーズンとなった。チームは前半戦で快調に首位を走っていた近鉄を後半戦に捕らえ、9月に8度の首位交代をするなどのデッドヒートを繰り広げた末に、残り1試合を残してパ・リーグ2連覇を決めた。広島との日本シリーズでは第4戦を終わった時点で1分3敗と後のない状態になったが、第5戦でのエース工藤公康のサヨナラタイムリーを皮切りにそこから4連勝して、日本一に輝いた[2]

レギュラーシーズン

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開幕オーダー[3]
1 田尾安志
2 金森永時
3 石毛宏典
4 ブコビッチ
5 秋山幸二
6 片平晋作
7 大田卓司
8 伊東勤
9 辻発彦
投手 東尾修
1986年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 近鉄 -- 近鉄 -- 近鉄 -- 近鉄 -- 西武 -- 西武 -- 西武 --
2位 日本ハム 0.0 阪急 西武 2.0 西武 4.0 近鉄 2.0 近鉄 1.0 近鉄 2.5
3位 阪急 3.0 日本ハム 1.5 阪急 2.5 阪急 4.5 阪急 6.5 阪急 7.0 阪急 6.5
4位 西武 4.0 西武 5.0 日本ハム 8.0 ロッテ 12.0 ロッテ 13.0 ロッテ 10.0 ロッテ 13.0
5位 ロッテ 6.5 ロッテ 5.0 ロッテ 10.5 日本ハム 13.5 日本ハム 17.5 日本ハム 15.5 日本ハム 13.5
6位 南海 7.5 南海 12.5 南海 16.0 南海 17.0 南海 21.0 南海 20.5 南海 21.5
期間
成績
8勝9敗1分
勝率.471
10勝11敗
勝率.476
13勝2敗3分
勝率.867
9勝9敗2分
勝率.500
17勝6敗3分
勝率.739
8勝10敗3分
勝率.444
3勝2敗1分
勝率.600

[4][5][6][7][8][9]

1986年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 68 49 13 .581 優勝
2位 近鉄バファローズ 66 52 12 .559 2.5
3位 阪急ブレーブス 63 57 10 .525 6.5
4位 ロッテオリオンズ 57 64 9 .471 13.0
5位 日本ハムファイターズ 57 65 8 .467 13.5
6位 南海ホークス 49 73 8 .402 21.5

[1]

日本シリーズ

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1986年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月18日(土) 第1戦 西武ライオンズ 2 - 2 広島東洋カープ 広島市民球場
10月19日(日) 第2戦 西武ライオンズ 1 - 2 広島東洋カープ
10月20日(月) 移動日
10月21日(火) 第3戦 広島東洋カープ 7 - 4 西武ライオンズ 西武ライオンズ球場
10月22日(水) 第4戦 広島東洋カープ 3 - 1 西武ライオンズ
10月23日(木) 第5戦 広島東洋カープ 1 - 2x 西武ライオンズ
10月24日(金) 移動日
10月25日(土) 第6戦 西武ライオンズ 3 - 1 広島東洋カープ 広島市民球場
10月26日(日) 第7戦 西武ライオンズ 3 - 1 広島東洋カープ
10月27日(月) 第8戦 西武ライオンズ 3 - 2 広島東洋カープ
優勝:西武ライオンズ(3年ぶり6回目)

オールスターゲーム1986

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  • 選出選手及びスタッフ
監督 森祇晶
ファン投票 渡辺久信 清原和博 秋山幸二 石毛宏典 金森永時 田尾安志
監督推薦 東尾修 小野和幸 工藤公康 伊東勤 辻発彦

個人成績

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投手成績

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  • 色付きは規定投球回数(130イニング)以上の選手
選手















































W
H
I
P
 
わたなへ/渡辺久信 39 24 13 1 0 16 6 1 -- .727 907 219.1 191 22 76 2 6 178 5 0 79 70 2.87 1.22
ひかしお/東尾修 31 22 8 0 2 12 11 2 -- .522 703 168.1 183 29 27 6 7 52 1 0 85 79 4.22 1.25
くとう/工藤公康 22 20 10 2 1 11 5 0 -- .688 586 145.1 111 22 56 3 1 138 1 0 53 52 3.22 1.15
おの/小野和幸 20 20 3 0 0 6 5 0 -- .545 500 117.1 116 20 39 1 0 86 0 0 64 59 4.53 1.32
まつぬまひろ/松沼博久 20 20 3 2 0 5 6 0 -- .455 414 94.1 94 13 36 4 9 40 0 0 63 56 5.34 1.38
かく/郭泰源 39 9 5 1 0 5 7 16 -- .417 450 108.1 93 10 38 7 0 105 1 0 39 35 2.91 1.21
まつぬままさ/松沼雅之 25 6 0 0 0 3 4 0 -- .429 278 63.1 74 12 21 1 2 35 2 0 33 31 4.41 1.50
かわもと/川本智徳 17 5 1 0 0 1 0 0 -- 1.000 209 49.2 54 3 9 1 2 17 1 0 17 15 2.72 1.27
おた/小田真也 35 1 0 0 0 2 1 1 -- .667 115 28.2 23 3 12 2 1 14 0 0 11 11 3.45 1.22
なりた/成田幸洋 13 1 0 0 0 0 1 0 -- .000 95 22.0 20 4 8 2 2 13 0 0 9 8 3.27 1.27
くろはら/黒原祐二 7 1 0 0 0 0 0 0 -- ---- 90 21.1 25 5 3 0 1 11 0 0 15 12 5.06 1.31
いしい/石井毅 42 0 0 0 0 5 1 2 -- .833 235 57.2 48 5 19 2 1 46 0 0 17 16 2.50 1.16

主な打撃成績

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  • 色付きは規定打席(403打席)以上の選手
選手











































O
P
S
 
いしけ/石毛宏典 129 586 514 91 169 23 0 27 273 89 19 10 13 7 46 2 6 71 6 .329 .386 .531 .917
あきやま/秋山幸二 130 562 492 88 132 19 3 41 280 115 21 8 0 7 58 5 5 94 10 .268 .347 .569 .916
つし/辻発彦 130 497 425 65 126 19 5 7 176 57 35 15 23 5 36 0 8 63 7 .296 .359 .414 .773
いとう/伊東勤 129 485 418 59 98 20 3 11 157 40 18 11 24 2 39 1 2 70 11 .234 .302 .376 .678
ふこひつち/ブコビッチ 121 474 434 52 115 21 1 18 192 67 0 0 0 6 32 3 2 88 13 .265 .314 .442 .757
きよはら/清原和博 126 471 404 66 123 18 1 31 236 78 6 3 4 3 49 2 11 109 8 .304 .392 .584 .976
かなもり/金森永時 112 405 336 42 100 18 5 3 137 34 3 3 23 3 37 2 6 37 13 .298 .374 .408 .782
たお/田尾安志 106 341 313 42 83 12 2 8 123 28 6 2 5 2 20 1 1 35 3 .265 .310 .393 .702
かたひら/片平晋作 110 340 318 35 93 20 1 17 166 45 1 2 0 2 16 1 4 26 3 .292 .332 .522 .854
にしおか/西岡良洋 109 243 208 42 58 7 3 10 101 29 7 1 11 1 20 1 3 28 1 .279 .349 .486 .835
おおた/大田卓司 59 159 153 14 36 6 0 7 63 22 1 0 0 1 4 0 1 15 4 .235 .258 .412 .670
とましの/笘篠誠治 56 93 79 19 22 2 0 2 30 3 4 2 10 0 4 0 0 13 1 .278 .313 .380 .693
たちはな/立花義家 36 76 71 4 19 0 1 1 24 5 0 0 0 0 5 0 0 13 3 .268 .316 .338 .654
ゆきさわ/行沢久隆 64 69 61 3 13 2 0 0 15 2 1 0 4 0 4 0 0 9 2 .213 .262 .246 .507
おかむら/岡村隆則 82 53 49 12 16 0 2 1 23 5 4 3 0 0 4 0 0 4 0 .327 .377 .469 .847
ひろはし/広橋公寿 22 22 20 5 4 0 0 0 4 2 2 1 1 0 1 0 0 4 0 .200 .238 .200 .438
せいけ/清家政和 11 21 20 2 8 0 0 0 8 2 1 0 0 0 0 0 1 2 0 .400 .429 .400 .829
しろはた/白幡勝弘 15 15 12 2 2 0 0 1 5 3 0 0 0 0 3 0 0 3 0 .167 .333 .417 .750

できごと

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入団・退団

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シーズン開幕前

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本節では、前レギュラーシーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。なお、退団の去就はスポーツ関係又は芸能関係の職業に転身した場合のみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身もしくは去就不明を示す。

支配下選手
入団 退団
No. 選手名 入団区分 前所属 No. 選手名 退団区分 去就
投手
38 市村則紀 トレード 中日ドラゴンズ 17 高橋直樹 金銭トレード 読売ジャイアンツ
64 原口哲也 ドラフト3位 熊谷商業高
65 岡田展和 ドラフト5位 近畿大学附属福山高
66 横田久則 ドラフト6位 和歌山・那賀高
捕手
39 黒田正宏 一軍バッテリーコーチ
内野手
3 清原和博 ドラフト1位 PL学園高 10 スティーブ
38 鈴木康友 トレード 中日ドラゴンズ
外野手
20 ブコビッチ 新外国人 アメリカ合衆国の旗インディアンス 35 井上弘昭 プロ野球解説者
56 山野和明 ドラフト2位 鎮西高

選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
石毛宏典 最優秀選手 初受賞
清原和博 新人王
渡辺久信 最多勝利 16勝 初受賞
最高勝率 .727 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
渡辺久信 投手 初受賞
伊東勤 捕手 2年連続2度目
辻発彦 二塁手 初受賞
石毛宏典 遊撃手 2年連続5度目
秋山幸二 外野手 初受賞
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
東尾修 投手 4年連続4度目
伊東勤 捕手 2年連続2度目
辻発彦 二塁手 初受賞
石毛宏典 遊撃手 2年連続5度目
西岡良洋 外野手 初受賞

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 森山良二 投手 北九州大学中退 入団
2位 中村日出夫 内野手 三養基高 入団
3位 小川宗直 投手 大仙 入団
4位 山本勝則 投手 川根高 入団
5位 亀井猛斗 投手 群馬・中央高 入団
6位 山尾伸一 外野手 都城西高 入団

出典

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  1. ^ a b 年度別成績 1986年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年7月9日閲覧。
  2. ^ “近鉄・加藤哲郎が明かした「巨人はロッテより弱い」発言の真相”. 文春オンライン. (2020年11月25日). https://bunshun.jp/articles/-/41791?page=1 2020年12月1日閲覧。 
  3. ^ 『読売新聞』1986年4月7日付朝刊、14版、16面
  4. ^ 『読売新聞』1986年5月1日付朝刊、14版、17面
  5. ^ 『読売新聞』1986年6月1日付朝刊、14版、17面
  6. ^ 『読売新聞』1986年6月30日付朝刊、14版、16面
  7. ^ 『読売新聞』1986年8月1日付朝刊、14版、17面
  8. ^ 『読売新聞』1986年9月1日付朝刊、14版、16面
  9. ^ 『読売新聞』1986年10月1日付朝刊、14版、16面
  10. ^ ベースボール・マガジン社刊 週刊ベースボール別冊冬季号「さらば大阪近鉄バファローズ」86ページ
  11. ^ 【8月6日】1986年(昭61) 鮮やか西武!真夏の打ち上げ花火一気に6発スポーツニッポン2007年7月25日
  12. ^ 【10月7日】1986年(昭61) “新人類”清原和博、新人タイ記録の31本塁打 逆転Vへの狼煙スポーツニッポン2007年9月19日
  13. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2015年6月8日閲覧。

関連項目

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