轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。SINOBU (会話 | 投稿記録) による 2012年5月18日 (金) 16:03個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎本作のみ登場のキャラクター: 戦隊シリーズの主人公はレッド個人ではない)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スーパー戦隊シリーズ > 轟轟戦隊ボウケンジャー > 轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊
スーパー戦隊Vシネマ
VSシリーズ
第12作 魔法戦隊
マジレンジャー
VS
デカレンジャー
2006年3月10日
第13作 轟轟戦隊
ボウケンジャー
VS
スーパー戦隊
2007年3月9日
第14作 獣拳戦隊
ゲキレンジャー
VS
ボウケンジャー
2008年3月14日

轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』は、2007年3月9日に発売されたスーパー戦隊Vシネマ

概要

スーパー戦隊30作目を記念して、本作は『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』同様、現役戦隊と歴代戦隊選抜メンバーの共演を描いた作品。今作では前回の『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』の時に未放映だった『ハリケンジャー』から『マジレンジャー』までの4戦隊から選抜された戦士達とボウケンジャーが共闘する。登場する歴代戦士は、ハリケンブルー(『忍風戦隊ハリケンジャー』)、アバレブラック(『爆竜戦隊アバレンジャー』)、デカブレイク(『特捜戦隊デカレンジャー』)、マジイエロー、マジシャイン(『魔法戦隊マジレンジャー』)の5名[1]。さらに本作オリジナルの戦士・アカレッドが登場。Vシネマオリジナルの戦士が登場するのは『ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士』以来である。

本作ではこれまでのスーパー戦隊Vシネマとは異なり、通常戦隊シリーズ中盤で加入する6人目の戦士(高丘映士 / ボウケンシルバー)から見た視点で描かれているのも大きな特徴である(本作の主役は映士になっている)。また戦闘シーンもレッドコンビ(アカレッド&ボウケンレッド)、男性戦士チーム(アバレブラック、マジイエロー、ボウケンブラック、ボウケンブルー)、女性戦士チーム(ハリケンブルー、ボウケンイエロー、ボウケンピンク)、6人目チーム(デカブレイク、マジシャイン、ボウケンシルバー)に戦隊メンバーもチーム分けされて敵幹部軍団と戦闘した。

敵側も再生された敵幹部として、ツエツエ(『ガオレンジャー[2]』)、フラビージョ[3](『ハリケンジャー』)、メーミィ(『マジレンジャー』)が登場。フラビージョが戦隊シリーズに登場するのはこれで4作品目になる。なお、爆竜ブラキオサウルスも登場しているが、銀河万丈の声の出演は無かった。『ボウケンジャー』レギュラーの敵組織で登場したのはゴードム文明のガジャだけで、その他の敵キャラクターは登場しない。オリジナルロボとして、ダイボイジャーに追加パーツを配した「バーニングレジェンドダイボイジャー」が登場する。

DVD版のデザインギャラリーにて本編にも登場した「スーパー戦隊住所録」の各戦士のページを閲覧することが可能で、『ハリケンジャー』から『マジレンジャー』の主な事件の時系列を知ることが出来る。特に、時期が不明瞭だったVシネマや劇場版の時系列が確認できるが、『アバレンジャーVSハリケンジャー』のように、辻褄が合わない場合も存在する。

なお、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の本放送ではハイビジョンでの放送だったが、本作は通常の4:3での収録となっている。本シリーズのハイビジョンでの制作は、次作『ゲキレンジャーVSボウケンジャー』からとなる。

本作はタイトルバックはないものの、前作前々作では存在しなかったオープニングテーマが復活し、オープニングナレーションは本作オリジナルとなっている(これは次作も同様)。

中川幸太郎の本編音楽に加え、BGM「対決」とEDテーマ「伝説」(後者の歌唱は串田アキラ宮内タカユキMoJo、作詞は會川昇)の作・編曲で渡辺宙明が参加[4]。スーパー戦隊Vシネマで初めて、サウンドトラックCDが発売された。

あらすじ

登場人物

轟轟戦隊ボウケンジャー

ドリーム戦隊

ゴードム文明

戦隊の関係者

本作のみ登場のキャラクター

アカレッド
全身真紅の謎の戦士で赤の魂を受け継ぐ者。初めて映士の前に現れた際は「スーパー戦隊 アカレッド」と名乗り、「戦隊のリーダーたる赤の戦士達の、平和への願いより生まれし者」と自己紹介した。時の魔神クロノスによって異空間に閉じ込められたボウケンジャーを救うため、ただ1人残った映士に「スーパー戦隊住所録」を渡して先輩戦士たちの力を借りるよう助言する。
ソウル降臨!(戦士名)!」の後のコールで歴代のレッド系戦士の姿に変化することが可能で劇中ではマジレッドとガオレッドになって敵と戦い、ハリケンレッドからデカレッドには名乗りの際に一瞬だけ変身したのみだが、タイムレッド以前の戦士にも変身は可能。また、左胸の「30th ANNIVERSARY」マークから歴代レッドの武器を取り出すことも出来、劇中ではティラノロッドを自ら使用し、ボウケンレッドにハヤテ丸とディーマグナムを貸し与えた。
それから4年後に放送された35作記念作品の『海賊戦隊ゴーカイジャー』ではキャプテン・マーベラス(演:小澤亮太)が所属していた「赤き海賊団」のリーダーとして登場。スーツのデザインは基本的に本作と同様だが本作と比べて、左胸のマークの数字が35に変更され、ベルトのバックルにVが追加されている他、ゴーカイジャーの武器であるゴーカイサーベルとゴーカイガンを武器として所持している。ゲスト出演の明石暁がこの名をつぶやいたことから同一人物であることが伺える。
元々はシリーズ30作目を記念しての宣伝用キャラクターとして企画されたものだったが、「現行戦隊であるボウケンジャーの存在感が薄くなる」として一度お蔵入り。その後、本作の企画が立ち上がったことで再利用された[5]
余談だが、『炎神戦隊ゴーオンジャー』GP-39「郷愁ノコドモ」に登場した害気目蛮機獣ヤタイバンキ(声:坂口候一)の胴体に付けられたお面の中に、彼の顔のお面が確認できる。後に『スーパー戦隊VSシリーズ劇場』にて「ハイド(ゴセイブルー)の変身」という形で登場している。
時の魔神クロノス
ガジャからゴードムエンジン3つを受け取り、それらと自らの特殊能力とを合わせて、メーミィ、ツエツエ、フラビージョを復活させようと暗躍する。その過程で映士を除くボウケンジャーやヒカルらを異空間に閉じ込める。ヒカルによればこの空間は(『マジレンジャー』本編で度々使用された)マルデヨーナ世界のようなものでいつ崩壊してもおかしくない不安定な世界とのこと。
デザインモチーフは、等身大時は『魔法戦隊マジレンジャー』の冥獣人。巨大化後に装備した鎧は繋がりで『未来戦隊タイムレンジャー』のプロバイダス。DVDのアートギャラリーには「準備稿ではマジレンジャーの冥獣人にするはずだった…」との記述があり、上記の「時を操る不思議な力」は冥獣人もしくは冥府人に見られた能力である。
再生怪人たち(再生ツエツエ、再生フラビージョ、再生メーミィ)
時の魔神クロノスの力で復活した3人の巫女たち。

スタッフ

  • 原作:八手三郎、石ノ森章太郎 
  • 監督:渡辺勝也
  • 脚本:大和屋暁
  • 撮影:松村文雄
  • 音楽:中川幸太郎、渡辺宙明(アカレッドのテーマのみ)
  • 製作:テレビ朝日、東映ビデオ、東映、東映エージエンシー

キャスト

声の出演

メディア

DVD

脚注

  1. ^ 余談であるがスーパー戦隊バトル ダイスオーDXの特命第2弾のダイバトルはこの5人にボウケンシルバーを加えた6人(当初別行動だったマジシャインはEXカード扱い)で構成されている。
  2. ^ ガオレンジャーのメンバーは一人も登場しなかったが、『ボウケンジャー』本編にはガオブルー=鮫津海を演じていた柴木丈瑠がゲスト出演していた。
  3. ^ 死亡したシーンは存在せず、過去に死亡したかどうかは不明。
  4. ^ 「対決」という曲名は日本コロムビアの当該商品ページ([1][2])より
  5. ^ スーパー戦隊VSシリーズ劇場 BATTLE-26 轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊(前編)

関連項目