加瀬亮

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かせ りょう
加瀬 亮
生年月日 (1974-11-09) 1974年11月9日(49歳)
出生地 日本の旗 神奈川県横浜市
国籍 日本
身長 174 cm
血液型 B型
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 2000年 -
著名な家族 父:加瀬豊
公式サイト アノレ公式サイト内ページ
主な作品
映画
ハチミツとクローバー
硫黄島からの手紙
それでもボクはやってない
山のあなた〜徳市の恋〜
アウトレイジ
永遠の僕たち
劇場版 SPEC〜天〜
テレビドラマ
抱きしめたい
ありふれた奇跡
SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀主演男優賞
2007年『それでもボクはやってない』
ブルーリボン賞
主演男優賞
2007年『それでもボクはやってない』
その他の賞
受賞を参照
備考
体重57 kg
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加瀬 亮(かせ りょう、1974年11月9日 - )は、日本俳優神奈川県横浜市出身。アノレ所属。

人物

加瀬豊(当時は日商岩井勤務、現双日会長・元社長)の長男として生まれる[1][2][3]。父親の仕事の都合により、生後まもなく渡米。7歳までの約7年間をアメリカ合衆国ワシントン州ベルビュー(Bellevue)市で過ごす。

日本に帰国後も家は引越しを繰り返したようで、小学校だけでも計5校に通う。その時分は日本語がうまく話せなかったため、日本の環境や文化になじむのに時間がかかったという。[要出典]

大学(中央大学商学部経営学科)3年のときに、友人に誘われて観た地元の先輩の出演する舞台での演技が俳優を志すきっかけとなる。

映画『PiCNiC』『FRIED DRAGON FISH』を見て俳優・浅野忠信に憧れ、彼の所属事務所であるアノレに手紙を送って、1998年に同事務所所属となった[4]

浅野の付き人からスタートし、『バトル・ロワイアル』などの現場に製作スタッフとして参加しながら[5]、2000年に映画『五条霊戦記』(石井聰亙監督)でスクリーンデビュー。以降、映画を中心に活動を続ける。

行定勲監督『ロックンロールミシン』、黒沢清監督『叫び』、森崎東監督『ニワトリはハダシだ』、周防正行監督『それでもボクはやってない』、山田洋次監督『おとうと』、北野武監督の『アウトレイジ』などの日本映画をはじめ、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』、ミシェル・ゴンドリー監督『TOKYO! インテリア・デザイン』、ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』、アッバス・キアロスタミ監督の『Like Someone in Love』など、海外の監督作品へも積極的に出演している。

インディペンデントな作品からメジャー作品まで自由に横断するスタンスで活躍しているが、本人は「小さな映画」「パーソナルな映画」を大切にしたいと語っている[6]

略歴

  • 1997年 - 演技を学び始める。当時は舞台に出演。
  • 1998年 - 映画『白痴』(手塚眞監督)、『孔雀』(クリストファー・ドイル監督)などの現場に参加。『地雷を踏んだらサヨウナラ』(五十嵐匠監督)ではアシスタントを担当。
  • 2000年 - 映画『五条霊戦記』(石井聰亙監督)でデビュー。
  • 2003年 - 映画『アンテナ』(熊切和嘉監督)で初主演。
  • 2005年 - 映画『about love アバウト・ラブ/関於愛』で初めて日本国外の監督作品に出演。
  • 2006年 - 映画『パッセンジャー』『硫黄島からの手紙』など、国外作品への出演が相次ぐ。
  • 2007年 - 映画『それでもボクはやってない』(周防正行監督)での演技により、ブルーリボン賞キネマ旬報などの映画賞を多数受賞。
  • 2009年 - フジテレビ系ドラマ『ありふれた奇跡』で連続ドラマ初出演。仲間由紀恵とW主演。
  • 2011年 - 映画『永遠の僕たち』(原題:Restless)に出演(制作は2009年)。全編英語での演技による映画出演は初めて。
  • 2012年 - 映画『劇場版 SPEC〜天〜』がそれまでの主演映画としては最大のヒット作となる。5月、映画『Like Someone in Love』出品のためカンヌ国際映画祭(第65回)に初の出席を果たす[6]

出演

日本映画

日本以外の映画

複数国の合作映画を含む。

  • about love アバウト・ラブ/関於愛 about love 関於愛 (2005年) - 梅園鉄(鉄ちゃん)役
  • パッセンジャー The Passenger (2006年) - アキラ役
  • 硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima (2006年) - 清水洋一役
  • TOKYO! TOKYO! 『インテリア・デザイン』(2008年) - アキラ役
  • 永遠の僕たち Restless (2011年) - ヒロシ役
  • Like Someone in Love (2012年予定) - ノリアキ役

テレビドラマ

CM

舞台

ミュージックビデオ

書籍

受賞

  • 第14回日本映画プロフェッショナル大賞 「主演男優賞受賞」(2004年) - アンテナ・荻原祐一郎役
  • 第17回日本映画プロフェッショナル大賞 「主演男優賞受賞」(2007年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第81回キネマ旬報ベストテン 「最優秀主演男優賞受賞」(2007年) - それでもボクはやってない・金子徹平役、オリヲン座からの招待状・仙波留吉役
  • 第21回高崎映画祭 「最優秀助演男優賞」(2007年) - 花よりもなほ・そで吉役
  • 第31回日本アカデミー賞 「優秀主演男優賞」(2008年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第32回報知映画賞 「最優秀主演男優賞」(2008年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第50回ブルーリボン賞 「主演男優賞」(2008年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第29回ヨコハマ映画祭 「主演男優賞」(2008年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第3回おおさかシネマフェスティバル 「主演男優賞」(2008年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第2回アジア・フィルム・アワード 「主演男優賞」(2008年) - それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 全国映連賞 「男優賞」(2008年)- それでもボクはやってない・金子徹平役
  • 第1回日本シアタースタッフ映画祭 「助演男優賞」(2010年) - インスタント沼・ガス役、おとうと・長田亨役

脚注

  1. ^ 小谷真生子のKANDAN:双日・加瀬豊社長(後編)”. BSジャパン (2008年9月21日). 2011年9月13日閲覧。
  2. ^ 河野圭祐「シリーズ経営戦記 加瀬豊」『BOSS』、経営塾、2007年6月、82-85頁。 
  3. ^ “〔七転八起〕双日社長加瀬豊氏 経営統合作業に奔走” (日本語). 読売新聞 (読売新聞社): p. 9. (2008年9月1日) 
  4. ^ 金原由佳「特集・加瀬亮 包囲:ロングインタビュー 加瀬亮」『キネマ旬報』第1468号(2006年10月上旬特別号)、キネマ旬報社、30頁。 
  5. ^ 横森文「特集・それでもボクはやってない:加瀬亮インタビュー」『キネマ旬報』第1476号(2007年2月上旬号)、キネマ旬報社、33頁。 
  6. ^ a b 高松美由紀 (2012年5月24日). “加瀬亮に初カンヌの地で単独インタビュー! デビューから大切にしてきた「パーソナルな映画」への思い【第65回カンヌ国際映画祭】”. シネマトゥデイ. 2012年5月24日閲覧。

外部リンク