みよし市
みよしし みよし市 | |
---|---|
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
市町村コード | 23236-0 |
法人番号 | 6000020232360 |
面積 |
32.19km2 |
総人口 |
62,214人 [編集] (推計人口、2024年3月1日) |
人口密度 | 1,933人/km2 |
隣接自治体 |
豊田市、日進市、刈谷市、 愛知郡東郷町 |
市の木 | ミカワクロマツ |
市の花 | サツキ |
みよし市役所 | |
市長 | 小山祐 |
所在地 |
〒470-0295 愛知県みよし市三好町小坂50 北緯35度5分22秒 東経137度4分29.4秒 / 北緯35.08944度 東経137.074833度 |
外部リンク | みよし市ホームページ |
ウィキプロジェクト |
みよし市(みよしし)は、愛知県の西三河地域に位置する人口約6万の市である。市制施行以前の表記は三好(みよし)。
概要
2005年の国勢調査では人口が56,252人で市の要件を満たしたため、2010年1月4日に市制を施行して平仮名で「みよし市」となった。消防・ゴミなどは、日進市・東郷町の尾張東部広域行政圏で処理している。トヨタ自動車の工場が立地し、財政は比較的裕福で、東洋経済「住みよさランキング2014」では、長久手市に次いで県内2位、全国11位にランクインしている。[1]
地理
- 愛知県のほぼ中央に位置し、自然が多く残っている。名古屋市にも近い。市のほとんどが平地だが、北部に山林が多い。その北部である三好ヶ丘や黒笹のあたりでは、急速に宅地化が進んでいる。
- 市内には大きな池が2つある。三好池は市の中央に位置しており、地元中学や高校などがカヌーなどで使用しているほど非常に大きい池である。また保田ヶ池では、2004年7月に第6回カヌーポロ世界選手権大会が開催された。
- 主な河川は、東郷町との境界に沿って南北に流れている2級河川の境川である。
- 市内最高地は147.62m(黒笹町三ヶ峯)、最低地は16.90m(福田町川端)。
隣接している自治体
歴史
沿革
※『三河国二葉松』に、三吉、打越の村落名が見える。
※参河国全図;天保8年に、三吉、黒笹、打越、一色、北莇生、南莇生の村名が見える。
- 1881年(明治14年)8月1日 - 北莇生村と南莇生村が合併し、莇生村となる。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制施行。明治の大合併により三好村(三吉村・福田村・西一色村)、莇生村(莇生村・福谷村・黒笹村)、明越村(明知村・打越村)が誕生。
- 1906年(明治39年)7月1日 - 三好村・莇生村・明越村が合併し三好村になる。
- 1958年(昭和33年)4月1日 - 町制施行により三好町になる。
- 2002年(平成14年)12月24日 - 人口5万人突破。
- 2003年(平成15年)8月5日 - 豊田加茂合併協議会から離脱。
- 2010年(平成22年)1月1日 - 人口6万人突破(同日付けの推計人口による)。
- 2010年(平成22年)1月4日 - みよし町に改称。同時に市制を施行しみよし市となる(同時に西加茂郡が消滅)。
平成の大合併
豊田加茂合併協議会
2003年6月に全世帯主を対象に、アンケート用紙を配布して「町民アンケート」を実施。(有効回答率67.69%)
豊田市と合併 | 単独市制 | 町制維持 | わからない | その他 | 無回答 |
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19.2% | 47.5% | 22.8% | 5.9% | 4.5% | 0.1 |
どの行政区も、合併のメリットより単独での市制を希望する結果となった。上記の結果を受け、同年8月に豊田加茂協議会から離脱を表明した[2]。
町制の維持
2005年11月に全世帯主を対象に、アンケート用紙を配布して「町民アンケート」を実施。(有効回答率65.1%)
町制維持 | どちらかといえば町制 | 市制施行 | どちらかといえば市制 | 無回答 |
---|---|---|---|---|
32.8% | 22.2% | 24.1% | 19.5% | 1.4% |
町北部は過半数で市制施行を望んだが、町中南部は過半数で町制維持を望んだ。結果、過半数を占めた「町制維持」を決定した[3]。
合併協議のアンケート時では、町中南部でも市制施行が多かったがこのときの結果は違った。これは現状に満足している点や、市制により福祉事務所設置など新たな出費に懸念した結果と思われる。この結果を受け、町制維持を決定した。また2006年1月31日をもって市制準備室は廃止した。
市制施行
豊田市との合併拒否、豊田ナンバーへの参加を拒否し、東西加茂郡を唯一構成する自治体として残留したが、愛知県内での郡町村の数の激減による郡町村構成自治体の発言力の低下、また近隣の知多郡東浦町が市制施行を準備しているなど、もはや郡部に残留するメリットがないと判断した[4][5]。
市制施行した場合、すでに三好市が徳島県にあり、「同じ漢字の市名は既存の市の名称と同一とならないように十分配慮すること」との1970年の自治省通知に抵触するために、単純に三好市とすることができない。2004年に総務省から「相手方に異議がなければ拒否するものではない」との見解を得たものの、2007年11月に徳島県三好市側より「議会や市民も到底納得できない。反対であることをお伝えするしかない」と拒否された[6]。 市名は平仮名で「みよし市」に、施行時期は2010年1月4日に決定した。行政手続きとしては、まず「三好町」を「みよし町」に改名し、同時に市制施行することとなった[7]。
行政
- 市長(二代):小野田賢治(2013年12月8日就任 一期目)
歴代首長
歴代三好町長
- 初代 - 久野源蔵(1958年4月 - 1965年4月)三期 現職のまま死去
- 二代 - 山田紀夫(1965年5月- 1971年4月)二期
- 三代 - 加藤付雄(1971年4月 - 1979年4月)二期
- 四代 - 野々山茂(1979年4月 - 1985年12月)二期
- 五代 - 小野田金章(1985年12月 - 1993年12月)二期
- 六代 - 塚本三千雄(1993年12月 - 2001年12月)二期
- 七代 - 久野知英(2001年12月 - 2010年1月)二期
歴代みよし市長
- 初代 - 久野知英(2010年1月 - 2013年12月)一期
行政区
きたよし(11行政区) | ||
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なかよし(10行政区) | ||
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みなよし(4行政区) | ||
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広域行政のねじれと市町村合併
みよし市は、国勢調査で人口5万人を超えた。財政的に余裕があるため、余裕のない東西加茂郡を背負うことが経済的に不利になるという判断が市民の間に働いたと考えられる。結果的にそれら町村は豊田市だけが背負うことになった。基本的に、豊田加茂広域行政圏域(現在は豊田市とみよし市のみ)および西三河地域に所属するのだが、隣接する尾張地域の自治体とも広域行政を行っているので、複雑になっている。
- 豊田三好事務組合(豊田市、みよし市)
- 火葬場。不燃物処分場。し尿処理。
- 平成20年3月31日解散。現在上記業務は、豊田市へ事務委託。
- 豊田警察署(豊田市、みよし市)
- 豊田警察署 を参照。
- 尾三衛生組合(日進市、東郷町、みよし市)
- ゴミ処理施設。
- 尾三消防組合(日進市、東郷町、みよし市)
- 消防業務。
- 愛知中部水道企業団(豊明市、日進市、東郷町、長久手市、みよし市)
- 上水道の供給。
- 衣浦東部保健所(刈谷市、安城市、知立市、高浜市、碧南市、みよし市)
- 保健所の業務。
- 西三河自動車検査登録事務所(安城市、刈谷市、知立市、高浜市、碧南市、西尾市、みよし市)
- 西三河自動車検査登録事務所にて三河ナンバーが交付される市町
- NTT市外局番:0561(東郷町、日進市などと同じ。豊田市は0565)
立法
- 市議会
- 現在の議員定数は20。
- 定例会は3・6・9・12月の年4回行われる。
- 県議会
- 1つの選挙区を成す。定数は1。
- 2005年4月1日に藤岡町と小原村が豊田市に合併したため、みよし市のみの選挙区となっている。
- 2003年の選挙では、現職の服部鉦臣が無投票で再選をした。
- 2007年の選挙では、現職を破り民主党公認の小山祐が初当選した。(この県議選の最年少当選)
国会
地域
町名
2010年の市制施行の際町制時代の大字はすべて「大字○○」から「○○町」の形で町名に置き換わっている。
- 三好町(三好町時代は大字三好)
- 福田町(三好町時代は大字福田)
- 西一色町(三好町時代は大字西一色)
- 明知町(三好町時代は大字明知)
- 打越町(三好町時代は大字打越)
- 莇生町(三好町時代は大字莇生)
- 福谷町(三好町時代は大字福谷)
- 黒笹町(三好町時代は大字黒笹)
- 西陣取山(三好町時代の1975年、三好の一部より成立)
- 東陣取山(三好町時代の1975年、三好の一部より成立)
- 東蜂ケ池(三好町時代の1975年、三好の一部より成立)
- 天王台(三好町時代の1987年、三好の一部より成立)
- 東山台(三好町時代の1987年、三好の一部より成立)
- 三好丘(三好町時代の1993年、福谷の一部より成立)
- 三好丘旭(三好町時代の1993年、福谷の一部より成立)
- 園原(三好町時代の1995年、三好の一部より成立)
- 三好丘桜(三好町時代の1995年、福谷などの一部より成立)
- 三好丘緑(三好町時代の1995年、福谷などの一部より成立)
- ひばりケ丘(三好町時代の2002年、福谷の一部より成立)
- みなよし台(三好町時代、明知・打越の各一部より明知みなよし台として成立、市制施行の際みなよし台に改称)
- 三好丘あおば(2011年、福谷町の一部より成立)
- 黒笹いずみ(2011年、黒笹町・福谷町の各一部より成立)
- 黒笹(2011年、黒笹町・福谷町の各一部より成立)
- 根浦町(2015年、福谷町の一部より成立)
主な公園・緑地
- 三好公園
- 保田ヶ池公園
スポーツ施設
- 野球場、陸上競技場、弓道場、総合体育館、テニスコート、カヌー競技場(三好公園内)
- 総合体育館(アリーナ、武道場、卓球場)
- カヌーポロ競技場(保田ヶ池公園内)
文化・交流施設
- サンアート(みよし市勤労文化会館 及び みよし市ふるさと会館)
- 中央図書館
- 歴史民俗資料館
病院
人口
みよし市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
経済
産業
工業
- トヨタ自動車の下山工場、三好工場、明知工場の3つの工場。そしてトヨタ自動車系列企業を中心に自動車産業が発展している。
- トリニティ工業三好工場
- 中央発條三好工場
- ノリタケカンパニーリミテド名古屋事業所、研削材メーカーのノリタケコーテッドアブレーシブやノリタケデンタルサプライなどの本社・工場が存在する。
- 小島プレス工業の黒笹技術センター、小島総合研究所が存在する。
- 豊田合成みよし物流センター
- 三五本社、工場が存在する。
- シンテックホズミ
- 住商鋼管中部支社
- 関西ペイント名古屋事業所、子会社三好化成工業
- ナトコ本社
- 萩原電気三好事業所
- 東洋ゴム工業名古屋事務所
- シンポ名古屋工場
- ダイナパックみよし事業所
- IMV名古屋営業所
- 旭化成ファーマ名古屋医薬工場
- 安川電機中部支店、中部ロボットセンタ
商業
- アイ・モール三好 - イオン三好店、MOVIX三好、ユニクロ、トイザらス、マクドナルド、スガキヤ等70の専門店
- メグリア三好店 - 店内にトヨタFS営業部メグリア三好店内営業所、不二家など専門店があり、敷地内にカルチャーセンターやガーデンテラスとして直営の本屋、イタリア料理店、花屋などがある
- ベイシアスーパーセンター三好店 - スガキヤや美容室などのテナントがある
- カーマ三好インター店
- ハローフーヅ三好店
- フィール三好店
- ピアゴ黒笹店
- キンブルみよし店
- ハードオフ・オフハウス・ホビーオフ三好店
金融機関
農業
水素ステーション
- ENEOSフロンティアDr.Driveセルフ三好ヶ丘店[8]
姉妹都市・提携都市
海外
- 友好都市
- フレンドシップ相手国
2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く。)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた。[9]。
日本国内
- 友好都市
国の施設
- 名古屋刑務所(ひばりヶ丘)
教育
大学・専門学校
大学
専門学校
高校
みよし市在住の中学生は、三河学区の高校普通科の他、調整特例で、日進、日進西、東郷の各高校への志願が可能。
- 愛知県立三好高等学校:普通科・スポーツ科学科
小・中学校
全て市立である。
中学校
小学校
特別支援学校
交通
鉄道
- 名古屋鉄道(名鉄)
市北部を通っているため、中心部からは離れている。
市の代表となる駅:三好ヶ丘駅
バス
- 名鉄バス
- さんさんバス(巡回バス) - コミュニティバス。市内を縦断するコースが、2つ設けられている(各路線については、さんさんバスに詳細な記載あり)。
- 三好ヶ丘ループバス - 2004年に廃止された名鉄バス「三好ヶ丘団地線」の路線を走るバス。会員制で運行されていたが、2008年6月1日より一般乗合バスとなった。半年で6,716人が乗車している。
- 愛知学泉大学・日本赤十字豊田看護大学スクールバス - 大学と三好ヶ丘駅を結ぶスクールバスを2004年10月から一般住民にも開放。運賃は1回100円。半年で2,444人が乗車している。
- JR東海バス他
- 東名ハイウェイバス:東名三好
その他
道路
高速道路
一般国道
県道
主要地方道
一般県道
名所・旧跡・文化財・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡
- 三好池(約2,000本の桜)
- 保田ヶ池
- 福谷城の跡
寺社
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市指定文化財
- 山車2輌(有形民俗文化財:江戸時代)…三好上と三好下。新屋の山車は2004年に火災にて焼失したため指定解除
- 金比羅宮(建造物:江戸時代)
- 黒笹27号窯(史跡:平安時代)
- 黒笹90号窯(史跡:平安時代)
- 三好稲荷閣夏季大祭奉納行事(無形民俗文化財)
- 石川家住宅(有形民俗文化財:明治時代)
祭事
- 三好桜まつり(三好公園、保田ヶ池公園 3月25日 - 4月15日)
- 三好池まつり(三好池 8月第1土曜日)
- 三好いいじゃんまつり(三好稲荷閣周辺道路 8月20日すぎの土曜日)
- 三好大提灯まつり(三好稲荷閣 万福寺 8月20日すぎの土・日曜日)
- 天王神社大祭(天王神社 10月第1日曜日)
- 三好八幡社秋の大祭(三好八幡社 10月第3日曜日)
※このうち、三好池まつり・三好いいじゃんまつり・三好大提灯まつりは「みよしの三大夏まつり」と称されている。
催事
- 東海クラシック(三好カントリー倶楽部 10月)
出身有名人
- 伊豆原麻谷(江戸時代の画家)
- 太田朋子(遺伝子学者、国立遺伝学研究所名誉教授)
- 段田男(演歌歌手、大工)
- 秋田豊(元サッカー選手、元京都サンガ監督)
- 志野光子(駐アイスランド特命全権大使)
- 竹内香苗(フリーアナウンサー、元TBSアナウンサー)
- 長野美郷(フリーアナウンサー、セント・フォース所属)
出典・脚注
- ^ 東洋経済オンライン「住みよさランキング2014」
- ^ 市制準備室のデータより抜粋
- ^ 市制準備室のデータより抜粋
- ^ 三好町広報 平成19年9月1日(907)号
- ^ 平成19年第2回三好町議会定例会 町長あいさつ
- ^ 中日新聞 2007年12月7日
- ^ 平成21年第2回三好町議会定例会
- ^ "Dr.Driveセルフ三好ヶ丘店 水素ステーションの開所式について" (Press release). JX日鉱日石エネルギー. 18 February 2015. 2015年7月11日閲覧。
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: 名無し引数「2014年度」は無視されます。 (説明); 名無し引数「ニュースリリース」は無視されます。 (説明); 名無し引数「JX日鉱日石エネルギー」は無視されます。 (説明) - ^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
関連項目
- ひらがな・カタカナ地名
- 西加茂郡 - かつて所属していた郡部。
外部リンク
みよし市観光協会