鶏飯
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鶏飯(けいはん、ケーファン)とは、鹿児島県奄美大島および沖縄県で作られる郷土料理。日本各地に郷土料理として存在する「とりめし」と同字異音であるため混同されやすい。「とりめし」が丼物や炊き込みご飯の形式に近いのに対し、当料理は茶漬けに近い食べ物である。
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[編集] 概要
奄美大島の鶏飯とは、笠利町周辺にかつて存在した郷土料理で、当時はシロハラなどの野鳥の炊き込み飯を指す言葉であった。江戸時代の島津藩の支配下であった頃に、北大島で藩の役人をもてなす為に鶏肉を用いるようになったという。一方、19世紀半ばの島の暮らしを記録した『南島雑話』では、主に豚肉料理についてのみ記述され鶏飯には触れられていない事から、現在の鶏飯は近代以降に成立したものであるともされる[1]。江戸時代の料理書『名飯部類』・『料理網目調味抄』には、茹でた鶏肉を細かく裂いて飯に載せだし汁をかけるという鶏飯の作り方が載せられており、本土から伝わった料理が奄美大島に残った可能性もある。ただ、現在の鶏飯は沖縄県に伝わる宮廷料理菜飯(セーファン)とも多くの類似点が認められるため、琉球王朝の支配下にあった時代に伝わった琉球料理のアレンジであるとも考えられる。
現在の鹿児島県では、奄美大島以外の地域でも定番の郷土料理として親しまれている。鹿児島県内では給食のメニューとしても定番で、人気をカレーライスと二分し、2005年には1番人気に選ばれている[2]。
沖縄の鶏飯(ケーファン)は、鶏入りのジューシー(炊き込みご飯)に出汁をかけて食べる料理である。鶏の代わりに豚肉を用いたものは豚飯(トゥンファン)という。
[編集] 作り方
- 煮出した鶏ガラスープは酒と薄口醤油で味を調える。
- 醤油や酒で下味をつけた鶏肉(胸肉かささ身)は蒸し、細かく割く。
- 干ししいたけは戻し汁と共に甘辛く煮、刻んでおく。
- 卵は錦糸玉子にする。
- 漬物(地域によりパパイヤの漬物、紅しょうが、たくあんと異なる)をみじん切りにする。
- 薬味として刻み海苔と小口切りにしたネギとみじん切りにした島蜜柑の皮をそえる。
- ご飯は茶碗の半分ほどによそい、食べる直前に好きな具を好きなだけ乗せ、熱々のだし汁をたっぷりと注いで食べる。
[編集] その他
- 1968年4月に皇太子明仁親王(当時)が奄美大島に来島した際に食したが、その美味しさにおかわりをしたという[1]。
- 2005年にはローソンが商品化し、鹿児島県と宮崎県の店舗で販売された[3]。
- 2007年、農林水産省の『農山漁村の郷土料理百選』の鹿児島県のノミネート料理の鶏飯がインターネット投票で2位の得票となった。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 鶏飯(ケイハン) - 奄美群島総合情報サイト「奄美ミュージアム」(奄美群島広域事務組合)