フリーズドライ
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フリーズドライ(英語: freeze drying)とは、真空凍結乾燥技術のこと。
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概要 [編集]
目的に応じてあらかじめ加熱や味付けなどの処理をした、水分を含んだ食品や食品原料を、マイナス30℃程度で急速に凍結し、さらに減圧して真空状態で水分を昇華させて乾燥すること。
メリット [編集]
- 乾燥による収縮や亀裂などの形態の変化が少ない
- ビタミンなどの栄養成分や風味の変化が少ない
- 多孔質で水や熱湯が侵入しやすいので、復元性・溶解性が良い
- 常温で長期保存ができる
- 低水分であるため軽く、輸送性が高い
歴史 [編集]
フリーズドライに似た製法は古くからあり、有名なのが古代マヤ文明の頃から存在するチューニョというじゃがいもの保存食で、アンデス特有の昼夜の寒暖差を利用し、凍結と自然解凍、足で踏み水分を抜く作業を何度も繰り返すことで水分を抜かし乾燥状態にするものである。日本においては高野豆腐が有名である。
1950年代に軍用の携行食(レーション)の軽量化を目的に本格的な研究が開始される。それまでは食品を乾燥・軽量化させるためには熱風乾燥や加熱濃縮などの方法が主流で、これは元の風味や栄養素を非常に損なうものであった。日本ではさけ茶づけ(永谷園・1970年)、カップヌードル(日清食品・1971年)の具として用いられたことがきっかけで広まった。
現在ではインスタントコーヒーやカップラーメンなどのインスタント食品を始めとして、宇宙食や非常食、登山などのアウトドア用の食料、軍隊などの携行食として広く用いられている。また、熱に弱い成分を粉末化することができるため、医薬品の製造にも用いられている。
この他、奈良文化財研究所が真空凍結乾燥機を用いて東日本大震災の津波による泥などで汚れた岩手県・宮城県の古文書や史料を乾燥させた後、泥や異物を除去する作業をしている[1][2]。このように、自然災害などで水や泥の被害を受けた史料や書籍などの修復の際、修復作業や修復対象の破損を軽減する用途にも使われている。
脚注 [編集]
- ^ 真空凍結乾燥機に搬入 - 津波被害の古文書 - 奈良新聞2011年6月15日
- ^ 奈良文化財研究所で真空凍結乾燥器による被災資料の乾燥作業が始まる