キムパプ

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キムパプ
Korean.food-Kimbap-03.jpg
各種表記
ハングル 김밥
漢字 -
片仮名
現地語読み
文化観光部2000年式 Gimbab
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キムパプ

キムパプ김밥)は、米飯海苔で巻いた韓国料理である。朝鮮語で、キム()は海苔、パプ()は米飯を意味する。日本語の表記方法には、「キンパプ」「キンパッ」などいくつかの種類がある[1]

目次

[編集] 概要

ルーツ

日本から伝来した海苔巻きに由来し、19世紀末から食べ始められたとする説が一般的である[2][3]

海苔巻きとの違い

巻き簾を使用する調理法などは、日本の海苔巻きと同じであるが[4]、キムパプには酢飯が使用されず、ごま油が加えられていることが一般的であり、また中に入る具材が日本の海苔巻きに比べて多く、生魚も使用されない等の違いがある[5]

製法

あぶった板海苔の上に米飯を均一に薄く敷き、その上に細長い形に整えられた具材を載せる。米飯は、やごま油で味を整えるのが一般的である。具材は、複数の材料を用いることがほとんどである。一般的に使用される具材には、ニンジンホウレンソウキムチエゴマの葉、たくあん牛肉ハムツナカニかまぼこチーズ卵焼きなどがある。この他、具なしのキムパプ(後述の忠武キムパプ)や刻んだニンニクチャンアチ(醤油漬け)のみを米飯に混ぜてから海苔で巻いたキムパプもある。

最後に、米飯と海苔で具材を巻き込み、海苔の表面に胡麻油を塗ったり白胡麻を振ったりして風味付けをする。

食べ方

出来上がったものを輪切りにし、何もつけずにそのまま食するのが一般的であるが、焼いて食べたり、卵液をつけたものを焼いて食べることもある。トッポッキの汁を付けて食べる人も多い[6]キムチやたくあんなどの漬物およびスープが共に供される場合が多い。

[編集] 種類

具材の種類や料理形態には様々な種類があり、地方や店によるバリエーションも豊富である。以下、代表的な種類を紹介する。

一般的なキムパプ
具材を米飯と海苔で円柱状に巻いたもの。中に入る具材により様々な種類と名称がある。一般的なものとしては、「モドゥムキムパプ(普通のキムパプ)」、「チャムチキムパプ(ツナが多めに入っている)」、「野菜キムパプ」「チーズキムパプ」「キムチキムパプ」などがある。
忠武(チュンム)キムパプ(충무김밥
具の入っていない一口サイズの握り飯に海苔を巻いた(あるいは散らした)ものを、イカの甘辛い和え物やカクトゥギと共に食する。韓国の忠武(現在の統営市)が発祥の地とされていることから、この名前がついた。
コマキムパプ
一口で食べられる、小さなサイズのキムパプ。コマ(꼬마)は、朝鮮語で子供の意。
ヌードキムパプ
海苔に米飯を敷き、米飯を外側にして具材を巻いたキムパプ。海苔と米飯を裏巻きにする方法はカリフォルニアロールと同じである。韓国で近年登場した比較的新しい種類。
三角(サムガく)キムパプ(삼각김밥
具材の入った三角形の握り飯に海苔を巻いたもの。日本の三角おむすびである。詳細は、おむすび(各国の形態)を参照。アボカド入りのキムパブなどもある[7]

[編集] 流通・消費形態

台北のキムパプバー

主食にも間食にもなる手軽なメニューとして、韓国において広く流通し、幅広い層に消費されている。韓国以外の国や地域では、韓国料理として限定的に流通している。

韓国における主な販売、消費形態は以下の通り。

  • 専門チェーン店
    • 1990年半ばにソウルのテハンノで出店されたものが最初とされる。以降、1000ウォンの低価格で販売する店舗が現れ、競争が激化した。
    • 現在、50あまりのチェーン店が展開されており、市場規模は6000億ウォンとされる[8]。大手のチェーン店には、キムガネ김가네)、鐘路キムパプ종로김밥)、キムパプ天国김밥천국)、キムパプナラ김밥나라)などがある。
  • 屋台 間食や夜食のメニューとして屋台で販売されている。
  • コンビニ 全国のコンビニエンスストアで販売されている。
  • 列車内・駅 列車内で食す駅弁の定番メニューとして、長距離列車内や駅構内で販売されている。
  • 道路付帯施設 車で移動中に食す簡単な食事として、高速道路のサービスエリアなどで販売されている。
  • 登山客向け施設 登山時に携帯する食事として、登山口で販売されている。
  • 一般家庭 家庭では、食卓に乗るメニューとしてより遠足やハイキングなどの野外活動の弁当のメニューとして作られることが多い。

[編集] その他

  • 韓国では1月15日に海苔でご飯を巻いた具無しのキムパプをナムルとともに食べれば目が良くなるという俗説がある。
  • 韓国では「朝鮮語の国語純化」として、国立国語院が1995年発行の『日本語式生活用語純化集』の中で「生活用語として朝鮮語の中に残っている日本語的語彙」700余点のひとつとして「ノリマキ」を挙げており、これを「キムパブ」と置き換えて使用するよう薦めている[9][10]

[編集] 脚注

  1. ^ これは、原語で子音のみ発音される部分(「ム」「プ」の部分)を日本語のどの文字に対応させるかについて、強制力のある公式な規則が存在しないためである。
  2. ^ 鄭銀淑 『韓国・下町人情紀行』 朝日新聞社〈朝日新書〉、2007年6月。ISBN 978-4022731500
  3. ^ 異説として、『三国遺事』に書かれている「ボックサム(복쌈, 福裏)」が旧暦1月15日に白米を海苔や野菜などで包んで食べる料理であるとし、これが文献に登場する最古のキムパプの起源であると主張している[1](日本語)[2](韓国語)。ただし、キムパブに使用される紙状の板海苔は、日本で江戸時代に海苔養殖技術と和紙の製紙技術が合わさって加工製作されるようになったものである[3]
  4. ^ 西日本新聞 韓流 - わかなの韓式クッキング: 「日本人以上に人気の海苔巻き」(2005年5月13日)
  5. ^ 2009年6月8日中央日報 ウナギの尻尾にこだわるアナタは韓国人
  6. ^ ソウルナビ
  7. ^ How to open a samgak kimbap - YouTube
  8. ^ 韓国・小商工人振興会「김밥2007」
  9. ^ 財団法人自治体国際化協会「国語純化運動
  10. ^ 2009年3月17日 PRESSian1995年発行「日本語式生活用語純化集」紹介記事(朝鮮語)

[編集] 関連項目

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