新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧

新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧(しんせきエヴァンゲリオンのようごいちらん)では、アニメ・漫画『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する用語について解説する。

新劇場版』で初出の用語については最後に一節を設けてまとめてある。

エヴァンゲリオン[編集]

エヴァンゲリオン
正式名称は「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」。略称はEVA(エヴァ)。
人類が14年の歳月と、天文学的な経費をかけて製造した巨大な人造人間。生命の起源であり神に近い存在とされる第1使徒アダムまたは第2使徒リリスを複製し造られた素体に、装甲板という名の拘束具をつけることで本来の力を抑え込み、運用可能としたもの。A.T.フィールドを展開できるため、襲来する使徒を殲滅できる唯一の兵器とされる。しかし建造された真の目的は「人類補完計画」を遂行するためだとされる。
チルドレン
エヴァンゲリオンのパイロットとなる子供たちのこと。適格者とも表現される。マルドゥック機関によって選ばれた、母親のいない14歳の子供というのが基準。これは通常、パイロットとEVAのリンクのために母親の魂がEVAのコアに使われるためであり、またシンクロに重要なA10神経の活発な時期が14歳頃の思春期であるため。「ファースト・チルドレン」など、1人を示す場合でも単数形のチャイルド (child) ではなく複数形 (children)で呼称される。ただし英語版のアニメやコミックではchildに直されている。
新劇場版では「第○の少年(少女)」とのみ語られ、「チルドレン」という表現は一掃されている。
プラグスーツ
エヴァンゲリオンのパイロットが着用するタイトな戦闘用スーツ。パイロットのサポート(神経接続の補助、衝撃や温度変化の緩和、生命維持)をするのが目的であるため、必須なものではない。神経接続を効率よく行うため、パイロットは下着などを身に着けずにまとった後、左手首にあるスーツフィットスイッチで身体にフィットさせて着用する。中央には心肺蘇生のための電気ショック発生装置である丸いパーツがあり、左手甲部には各モード情報を表示するハンドモニターがある。基本的なデザインは似ているが男性用、女性用ほか、パイロットごとにカラーリングは異なる。また局地仕様の耐熱耐圧仕様のプラグスーツもあり、右側のスイッチで熱からパイロットを守るためにスーツが膨張するようになっている[1]
デザインした貞本義行によると、ウォータースポーツなどに用いられるドライスーツが原型となっているとのこと[2]
インターフェイス・ヘッドセット
パイロットが頭部に装着するカチューシャ型のインターフェイス。EVAとのシンクロのため、パイロットの神経パルスをピックアップし、増幅する重要な装置。神経パルスは個人差があるため、各パイロットごとに調整がなされている。重要な装置であるため、プラグスーツを着用してない場合でもこれだけは装着している場面がたびたび見受けられる。ただし装着せずに実験を行ったケースもあり、必須なものではない[1]。設定資料には「作画の手間を考え、つるは描かなくてよい」と指示があった。
標準モデルと形状が異なるものもあり、アスカのものは髪留め型で、EVA操縦時以外でもアクセサリーとして身につけている。また、『新劇場版:破』に登場したマリのヘッドセットは、カチューシャの両端に付いた三角形のプレート型をしている。
L.C.L.
エヴァンゲリオンのコックピット(エントリープラグ)内に注水される液体。肺の中に満たすことで液体呼吸を可能にし、電荷することで分子配列を変化させ擬似的なスクリーンを形成し、神経接続もこれを媒介に行っている。また精神防壁、物理防壁の役割も持つ。エントリープラグ内には循環装置が設けられているが、L.C.L自体も浄化能力を持ち、それが失われると血のような生臭さを放つ。色はオレンジだが、場面によっては赤味を帯びている。
パイロットはL.C.L.内でも問題なく身軽に動くことも喋ることも見聞きすることもでき、また他の液体(血や涙など)と混ざる様子もない。劇中トウジとケンスケが初号機に乗り込んだ際ケンスケはビデオカメラを心配していたが、TV版でアスカがコックピット内でイヤホンを使用しており、『新劇場版:破』でレイがシンジのS-DATを持ち込んでいることから、機器に障害をもたらすこともない。
ちなみにL.C.Lはリリスの体液であり、生命のスープと呼ばれ、生命がA.T.フィールドを失い還元されたものでもある。リリスが磔にされているNERV本部最深部のターミナルドグマは、L.C.Lプラントとも呼ばれる。
フィルムブックでは、正式名称は Link Connected Liquid と解説されていたが[3]、後に劇場版パンフレットにおいて、フィルムブックの監修に関与していなかったGAINAXにより公式に否定された[4]。しかし、新世紀エヴァンゲリオン絵コンテ集では、L.C.L.について「リンク コネクト リクウィッドの略」という記述がある。
エントリープラグ
エヴァンゲリオンのパイロットが乗り込む白色の細長い円筒状コックピット。内部にはパイロットシートとコントローラーが一体化した「インテリア」が収納されるようになっており、EVA搭乗時には上部のメインハッチが開閉され、パイロットはインテリアと共にプラグ内に収容される。プラグはEVAの頚椎に相当する部分から挿入され、先端についている神経接続用探査針を通してEVAとパイロットの接続が行われる。
また脱出用ロケットノズル8機(零号機は4機)とパラシュートも備わっており、緊急時にはプラグが射出される脱出装置としての機能も有している。外部から手動で開けられる非常用ハッチほか、初号機以降のモデルでは内部から開けられる非常用ハッチもあり、側面にはL.C.L排出用の排水口が数点(6〜8個程度)存在し、緊急時には速やかにL.C.Lが排出される。
プラグ内におけるインテリアの深度位置は「プラグ深度」と呼ばれ、インテリアがコアに近いほどEVAとパイロットの接続度合いは強くなるが、それに比例してEVAからの侵食や精神汚染リスクはあがる。エントリープラグ挿入時に深度調整されるほか、シンクロ率に応じて移動する仕組みになっている。
綾波レイはエントリープラグを「魂の座」と称している。ただし新劇場版ではエントリープラグを「別名:魂の器」、インテリアを「別名:魂の座」としている。またEVA稼動時以外は十字架がついたエントリープラグ(停止信号プラグ)が差し込まれている。
コピアポ鉱山落盤事故で救出時に用いられたフェニックスカプセルが、エントリープラグにあまりにも似ていると話題になった。
ダミープラグ
ダミーシステムを用いた専用の赤色のエントリープラグ。EVAに擬似的な信号パターンを送り込み、パイロットが乗っていると誤認させることで、無人でEVAを起動・制御できる。EVA初号機をはじめとするNERV本部側の用意したダミープラグには綾波レイのパーソナル(擬似人格)が、ゼーレが投入したEVA量産型に使用されたものには渚カヲルのパーソナル(擬似人格)が移植されている。またシステムのコアとなる部分には、それぞれの複製された生体パーツ(クローン体)が用いられている。[1]
初号機・零号機の通常型プラグにはダミーシステムが搭載され、初号機のバルディエル戦において使用された。ダミープラグ(システム)により稼動したEVAには残虐性や凶暴性が見られ、暴走状態との類似も認められる。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』によればダミーシステムとは人工的な魂であり、EVAを動かす程度の機能しか持たせられなかったとあり、劇中における伊吹の台詞からも未完成であることが示唆されている。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では「特1号」という名称が付けられており、プラグの色はメタリックブラックとなっている。パイロットの搭乗も可能であり、3号機との戦いではあらかじめシンジがダミープラグに搭乗して出撃している。TV版とは演出が異なり作動中は特殊なマニピュレータがパイロットの上に覆い被さる形となり、プラグ内のモニターもOFFとなって外部状況がわからなくなる。
シンクロ率
EVAとパイロットとの神経回路の同調率のこと。この値が高いほどにEVAを自在に動かせるが、フィードバック(EVAの損傷などに伴うパイロットの痛みなど)も大きくなる。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』によれば、シンクロとはパイロットの意識(自我)を拡大し、EVAの意識に干渉させることとも示唆されており、第拾九話でEVA初号機がシンクロ率400%を記録した際には、パイロットは自我境界=A.T.フィールドを失い、肉体はLCL(生命のスープ)に還元され、魂はEVAのコアへと同化した。
ヘイフリックの限界
第弐拾壱話に登場するエヴァンゲリオンの細胞再生可能限界。heiflickについてはテロメア細胞老化ヘイフリック限界参照。
アンビリカルケーブル
EVAに電力を供給するためのケーブル。3極の電源コンセントで、機体背部にマウントする仕組みとなっている。EVA本体による手動脱着のほか、爆砕ボルトによる強制除去が可能。ソケット部分には、落下時の損傷を抑えるためのスラスターが組み込まれている。第3新東京市の各所にある電源ビルには予備ケーブルが装備されているほか電源車などでケーブルを運用することが可能となっており、EVAの広域活動を可能としている。
名前は臍帯(へそのお)= umbilical cord から取られたもの。一般的には無人潜水艇やロケットなどに電源や信号を供給するケーブルのことを指し、特別な造語ではない。
ロンギヌスの槍
二叉の巨大な槍。何者かが残した謎の物体であり、その真の用途も不明。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』によれば、生命の種=始祖アダムや始祖リリスとセットになっている彼らの活動を止めるための保安措置だと説明され、自律稼動する生命体だとされる。なお、劇中に出てくる槍はアダムとセットになっていた槍であり、リリスとセットになっていた槍はファーストインパクトの衝撃で離れ離れになり行方不明になったとされ、ひょっとしたら破壊されたかもしれないとある。
ビデオフォーマット版第弐拾壱話によれば死海で、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』によれば南極地下で発見され(雑誌『エヴァンゲリオン・クロニクル』では両説を併記)、南極でアダムを調査する葛城調査隊の元へ送られた。そこで行われた実験にロンギヌスの槍が用いられ、結果としてセカンドインパクトが発生する。2015年に碇ゲンドウ・冬月コウゾウ両名が南極に出向き回収、NERV本部地下のリリスに零号機によって刺された。
魂と肉体がそろっている始祖に使用することで、始祖を卵にまで還元させる力を発揮するが、魂がない場合は肉体再生を抑制する程度に留まり、ゲンドウはリリスの再生を一時的に抑えるためにNERV本部に運び、リリスに使用した。また本義的な使用方法ではないが、A.T.フィールドを無力化する能力を持つため兵器としての使用も可能であり、第15使徒殲滅使用時には自らの意思を持つかのように目標の捕捉・変形・飛行するなど、特異な能力を発揮した。
ゼーレの「人類補完計画」に必要不可欠な存在であったが、ゲンドウが意図的に使徒殲滅に使用し、月の軌道に乗ったことで回収不可能になった。EVA初号機(シンジ)の激昂に呼応して大気圏外より飛来し、補完計画が発動された。そしてEVA初号機を侵食し、初号機の持つ知恵の実と生命の実を融合させ同化し、生命の樹へと還元させた。EVA量産機はそのコピーを装備しており、これで補完は行えないもののオリジナルに近いA.T.フィールドを突破能力を持ち、補完計画の最中、量産機はこれを自身のコアに刺し補完の補助を行った。オリジナルの槍がクリムゾン系の濃い赤で、コピーはやや紫がかかった灰色である。初号機(シンジ)により補完計画が破綻された後、オリジナルの放った光によりコピーを消滅させ、初号機とともに宇宙へと旅立った。
名前は十字架に磔にされたイエス・キリストを刺した「聖槍」から。

使徒[編集]

アダム
第1使徒と呼ばれる生命体の源。中央にコアが見える光の巨人。太古から南極大陸の地下に存在し、第3から第17までの使徒を生み出した存在(ただし第17使徒は人為的に作りだされたもの)だとされている。劇中ではターミナルドグマに磔にされている白い巨人のことをアダムと呼称していたが、後にそれはリリスであることが判明した。
2000年、ゼーレとゲンドウらは葛城調査隊を利用し、他の使徒が覚醒する前にロンギヌスの槍を使いアダムを卵にまで還元することで被害を最小限に食い止めようとし、結果セカンドインパクトを発生する。それにより魂はどこかへ消え、肉体はバラバラになって退化した。後に、アダム計画により肉体は胎児状にまで復元され、硬化ベークライトによって固められたサンプルは、加持リョウジによって碇ゲンドウに横流しされ、ゲンドウの右手へと移植された。漫画版ではゲンドウが胎児状のアダムを経口摂取し、自らの肉体に取り込むシーンがある。また魂はゼーレにより人型の肉体を与えられ、渚カヲルとなる。由来は創世記アダムから。
リリス
第2使徒と呼ばれる生命体の源。ジオフロントのターミナルドグマに磔にされている白い巨人。アダム系の生命を除く、現在地球上にいる全ての生物はこのリリスが由来であり、その最果てに生み出されたのが第18使徒リリン=人間である。劇中ではゼーレおよびNERV上層部の人間以外にはその存在が伏せられており、さらにそれがアダムであるかのような情報操作が行われていた。魂は抜かれており、それは魂の宿らなかった綾波レイの肉体へと移植されている。
新劇場版においてはNERV本部最深部のL-EEE(レベルトリプルE)と呼ばれる場所に当初よりロンギヌスの槍で磔にされており、サードインパクトのトリガーとなるものであるとミサトに語られている。シンジが戦う意思を固めた要素のひとつでもある。
A.T.フィールド (Absolute Terror FIELD)
全ての生命が自らを形成するべく持っている自我境界、排他的精神領域であり、人間は自らの肉体を形成し個体を維持する程度の強さしか持たないが、使徒やエヴァンゲリオンはそこから更に防御壁(バリアー)の一種として展開できるほどの強力なA.T.フィールドを持つ。その際には位相空間や相転移空間とも呼ばれ、強力になるにつれ視覚化し、更には物質化され、極めて高い防御力を発揮する。N2兵器含め通常兵器ではほぼA.T.フィールドを突破できずダメージを与えることができないが、A.T.フィールド同士では中和したり強引にこじ開ける事が可能であり、それゆえEVAが唯一使徒に対抗できうる兵器だとされる。第5使徒ラミエル戦では、A.T.フィールドを貫くエネルギー産出量は、最低1億8000万キロワット(日本中の電力)が必要とされた。使徒レリエルのように構造の形成に重要な役割を果たしているものもある。
前述したとおり、A.T.フィールドは全ての生命が自らを形成するべく持っている自我境界であるため、自我=A.T.フィールドが完全に消失すると、生命は肉体を維持できなくなりL.C.L.へと還元してしまう。シンジがエヴァ初号機に取り込まれたのは、エヴァとの境界線が消失したためである。
略称の英語表記については原作オープニングのカットインに登場する(1分10秒頃)。正式な訳語は「絶対恐怖領域」だが、略して「絶対領域」と表記される事もある[5]。また、新劇場版「序」のDisc02では「絶対不可侵領域」となっている。
監督の庵野秀明は書籍『スキゾ・エヴァンゲリオン』の対談で「A.T.フィールドは心の壁のようなもの」と語っており、実際に劇中でも渚カヲルがA.T.フィールドのことを「心の壁」と称していた。原動力はリビドー(生、性の欲望)であるとされる。
アンチA.T.フィールド (Anti Absolute Terror FIELD)
A.T.フィールドの正反対のものであり、アダムやリリスといった「生命の起源」たる使徒が展開しており、量産機や初号機はS2機関を解放することで発生させている。物質を融解させたり、個体生命はこのアンチA.T.フィールドの干渉を受けると、デストルドー(死、破壊の欲望)の形而下により自我境界=A.T.フィールドが弱体化し、消失してL.C.Lに還元されてしまう[1]
また、ロンギヌスの槍もA.T.フィールドを無力化する力を持ち、セカンドインパクトの際にはアダムはロンギヌスの槍を刺されたことでアンチA.T.フィールドを展開させられる形となった。ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」では、カヲルが槍を呼び使うことで自分や使徒を還元したと思われる場面も存在し、劇場版では槍の放った光によりレプリカの槍がL.C.Lへと還元させられた。
新劇場版ではMark.04の内、少なくともコード4Aが展開している。
S2機関
スーパーソレノイド機関の略称。「エスツーきかん」と呼称される。葛城博士がその理論を提唱し、第1使徒アダムの発見によりその実在が初めて確認された、使徒が体内に持つ永久機関生命の実)である。スーパーソレノイドとは遺伝子の二重螺旋構造を形成するDNA分子の集合体を指す言葉であり、葛城博士はこの構造から無尽蔵のエネルギーを引き出せると考えた。
殲滅した第4使徒の残骸から入手したS2機関はドイツ支部にて修復され、米国NERV第2支部においてEVA4号機への搭載実験が行なわるが、その実験中に原因不明の事故により4号機はおろか周囲89キロ、NERV第2支部ごと消失してしまう。しかしドイツ支部に残っていたデータにより実用化され、劇場版第25話で登場するEVA量産型に搭載されることになる。一方でEVA初号機は、第14使徒・ゼルエルを捕食し直接S2機関を体内に取り込むことになる(原作壱拾九話)。これによりEVA最大の懸案である活動限界を克服したとされているが、これはゼーレの計画にはない事態であった。企画書案では陽電子機関と称されていた。
波長パターン
人間や使徒は独自の波長パターン (Blood Type) を持っており、「パターン青」と判断されれば使徒とされる。使徒でない場合はオレンジであるが、具体的にどう違うのかは劇中では語られなかった。またパターンが青とオレンジの間を遷移する、または自在に変換できる使徒も存在する。ちなみにリリスはパターン青を示しながらも、同時にヒトであるとも判断された。
A.T.フィールドにもパターンはあるようで、劇場版ではシンジのA.T.フィールドからパターンレッドが検出されている。他にも初号機に取り込まれた碇シンジのサルベージ中に、デストルドー反応についてパターンセピアが確認されたことがある。
「パターン青」の由来は、現実の1978年公開の東宝映画『ブルークリスマス』からであると公式にはアナウンスされている。
第1始祖民族
存在は企画書などに見られるが、劇中では触れられていない。後にバンダイより発売されたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、ストーリーに沿う形で小笠原諸島海溝に沈んだ物体を引き上げることで第1民族の情報が得られるイベントがあり、関連性は不明だが、これは『ふしぎの海のナディア』最終回でレッドノアから帰ってきた宇宙船とも思えるものであった。
その情報によれば、はるか昔に宇宙のどこかにヒト型の知的生命体が存在していた。彼らは自らの星が滅びる運命だと知ったことで、自分達を生命の根源の姿にまで戻し、いくつかのグループに別れ、それぞれ月に乗り宇宙へと旅立った。月には多くの魂のほか、その魂に肉体を与え生み出す存在である生命の種、そしてその生命の種を止めるための保安措置であるロンギヌスの槍が入っており、旅立つ際に、生命の種は知恵の実か生命の実かを選ばされたとされる。
地球には生命の実を得た「アダム」と、知恵の実を得た「リリス」という2種類の生命の種が落ちた。先に地球に到達したのはアダムを乗せた「白き月」であり、これは現在の南極大陸に存在した。しかし後にリリスを乗せた「黒き月」も地球に落下する。そしてこの時の衝突が、形成の原因となったジャイアントインパクトだとされる。この後、地球を支配するのはリリスより生まれた生命であり、その進化の果てに人類、すなわちリリンがいる。一方、アダムより生まれた生命=使徒は西暦2015年に至るまで活動することはなかった。使徒と人類の戦いは、地球の正当な支配者の位置を巡る争いであることが、ビデオ化以降に追加されたシーンでもゼーレの口より語られている。

組織[編集]

特務機関NERV(ネルフ)
正式名称は国際連合直属非公開組織 特務機関NERV。ゲヒルンを発展解消して2010年に設立された、使徒殲滅を主要任務とする国連直属の超法規的組織。ドイツ語神経の意味。本部の所在は日本国の芦ノ湖北湖畔の第3新東京市の地下、箱根大深度地下大規模空間(ジオフロント内)にあり、最高司令官は碇ゲンドウ、副司令官は冬月コウゾウ。また米国に第1・2支部、ドイツに第3支部を擁し、その他にも中国など世界各国に支部がある。
国連から絶大な権限を委譲されており、使徒殲滅作戦時には国連・日本国政府から作戦指揮の全てを委任されている。汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンを複数保有し、2015年現在、E計画・アダム計画・人類補完計画の3つのプロジェクトも極秘裏に進めている。国連直属の準軍事組織として、一定程度の訓練を受けた武装職員を雇用している。「非公開組織」となっているものの、少なくとも第3新東京市の住民にとっては存在は公然の秘密のようである。(そのまえに第三新東京市は秘匿性を高めるためにNERV関係者と今まで定住してきたものしか住むことが許されない)外部から接触できる「広報部」が存在し、ヤシマ作戦の際にはトウジとケンスケからの激励のメッセージをシンジに伝えているシーンがある。
実質的にはSEELEの下部組織にあたり、SEELEの計画を実行する組織として存在しているが、NERV司令のゲンドウや冬月らは極秘裏にSEELEとは別の人類補完計画を目論んでおり、旧劇場版ではその対立が顕在化する。NERV本部は、SEELEの差し金により日本国政府からA-801(特務機関NERVの法的保護の破棄および日本国政府への指揮権の委譲)を発令され、事実上の降伏勧告と共に日本国政府およびNERV各支部からMAGIへのハッキングを受けるが、これを回避。よって、戦略自衛隊による直接占拠に乗り出される。しかしNERV本部はあくまで対使徒を前提とした施設であり、侵入者迎撃用の予算も縮小されていたために錬度・装備とも戦略自衛隊に劣り、最終的には第二発令所までの侵攻を許してしまう。
シンボルマークの意匠に取り入れられているイチジクの葉は、旧約聖書におけるアダムとイヴの顛末(失楽園)より。知恵の実を手にした為にエデンの園から追い出された人類の原罪を表しており、葉が半分なのは園にあるもう一つの実である生命の実を手にしていないから。なお、シンボルマークの下部に書かれている「GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.」(訳:神は天に在り、全て世は事もなし)は、ロバート・ブラウニングの詩『ピッパが通る』の一節から引用された[6]。漫画第1巻の初版では、シンボルマークの一文が今とは違ったものになっていた(現在では修正)。ニュータイプ100%コレクションに掲載されているシンボルマークには「NEO EATH OF RETARN VERERASION TEAM」となっているものがあり、つまりは略するとNERVだが、この設定はアニメ本編では使用されなかったようである(綴り自体に間違いがあるので和訳は出来ない。つまり意味は不明)。
新劇場版では各国支部の権限が強化され、ほとんど対立関係に近い状態である事が示唆されている(4号機の情報がリツコにすら開示されていなかった事、日本で稼動している2号機の所有権をユーロが保持し続けられた事など)。マークは山下いくとがアニメ版の企画段階において提案した案の一つをサルベージしたものが用いられ、従来のイチジクのマークの背景に「皮を剥かれた」逆さに刻まれた智慧の実とされるリンゴが組み合わされ、イメージが変化している。その新しいロゴは、人類の進化と原罪が示されている。NERVのフォントや詩の位置を変えた別バージョンも存在する。『Q』では旧世紀版と同じ物に変っており、幾何的に単純化された物も使用されている。
ゲヒルン (GEHIRN)
特務機関NERVの前身となる国連直轄の非公開組織。ドイツ語の意。軍事組織の色彩の濃いNERVとは異なり、あくまで研究機関としての色合いが濃い。実質SEELEの下部組織にあたり、国連直轄の人工進化研究所を隠れ蓑として活動していた。SEELEが求める計画を遂行可能な人材、技術、装備などを揃えるための準備組織としての側面を持ち、MAGIの完成とともに即時解体され、全計画の遂行組織である特務機関NERVへと移行した[1]
ゼーレの7つ目マークの由来である黙示録の仔羊
初期案では『ふしぎの海のナディア』のネオアトランティスの残党にする案もあった。
人工進化研究所
箱根の芦ノ湖ほとりにある国連直轄の研究機関。国連直轄の諮問機関である人類補完委員会により設立され、研究所はアダムの破片を手に入れたことでSEELEの強い介入を受けたとされる。それにより組織体形が強化され、非公開組織であるゲヒルンが設立された。そのため、実際は非公開組織ゲヒルンの隠れ蓑としての施設となっており、地下のジオフロント内にある現NERV本部がゲヒルン本部である。
ゼーレ(SEELE)
太古より世界を裏から操っていると云われる秘密結社。元は宗教団体であり、作中の時代では国連を隠れ蓑に活動している。使徒などに関する預言が書かれている「裏死海文書」を所持し、それを元にした遠大なシナリオに沿って行動している。巨額の富を持ち自身の宗教の遺構調査の資金援助も良くこなしていた。その中で「裏死海文書」を発掘したことで、己の教義=神への道へと立ち返ったとされる。アダムの発見は確信となり、セカンドインパクト前後にして、箱根のリリスの発見、人工進化研究所とゲヒルン、人類補完委員会の設立、使徒との戦いをにらんだ国連主導の世界構築などを行った。意志決定会議に参加するメンバーは12人であり、その首魁は人類補完委員会議長でもあるキール・ローレンツ。その会議はモノリスをアイコンとしたホログラムを介して行われる。組織名はドイツ語の意。7つの目のマークは「黙示録の仔羊」から引用されている。
新劇場版では出渕裕の手によってマークが改められ、従来の7つの目に「知恵の実」とされるリンゴと、イヴにそれを食すよう唆したヘビが加えられ、マークの中心にはフリードリヒ・フォン・シラーの詩「歓喜に寄せて」(ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章合唱の歌詞の原詩)の一節、"Überm Sternenzelt richtet Gott, wie wir gerichtet."(星空の上で神が裁く、我等がどう裁いたかを)が書かれている。またメンバーの数も7人に減っている。
人類補完委員会
人類補完計画に関するすべての意思決定機関であり、国連直属の諮問機関。業務は特務機関NERVの監督とその予算確保。実態はゼーレが国連を動かすための隠れ蓑となっている。ゼーレのメンバーによって構成されており、メンバーは米・英・独・仏・露の代表者5名と碇ゲンドウ。議長はキール・ローレンツ。
マルドゥック機関
「エヴァンゲリオンのパイロットとなる子供を選出するための、人類補完委員会直属の諮問機関」とされている。京都府に存在する外資系のケミカル会社「シャノンバイオ」を始めとする108の関連企業を持つ[7]。しかしその組織や関連企業の実態はなく、陰で操っているのは碇ゲンドウ、すなわちNERVそのものである。由来は古代バビロニアの主神で50の異名を持つマルドゥク(マルドゥーク、MARDUK)から。
国連軍
2000年に起こったセカンドインパクトの後、国際復興協調路線を掲げた国連の下に組織された軍隊。各国の軍隊を事実上吸収し、その指揮下に置く。その為、セカンドインパクト以前の国連軍とは比較にならない程に権限と兵力は絶大である。日本の陸海空の自衛隊も編入されているが、日本はそれとは別に戦略自衛隊を持つ(後述)。NERVとは反目しながらも共同して使徒殲滅作戦にあたる。実際はゼーレによって情報操作されており、戦自同様、物語の核心の蚊帳の外に置かれている。また、通常兵器は使徒のA.T.フィールドに通用しないため、対使徒戦に限れば、その攻撃は税金の無駄使いと評される。
戦略自衛隊 (J.S.S.D.F.)
セカンドインパクト後の2003年に起こった南沙諸島を巡る中国ベトナム紛争を機に創設された日本国国防省直轄の組織[6]。劇中では「戦自」と略されることが多い。英名表記は Japan Strategy Self Defence Forces、略して「J.S.S.D.F.」。
B・C兵器N2兵器を保有している。バレンタイン平和維持体制の下で、陸海空の3自衛隊を国連軍に編入された日本にとっては、唯一の独立した指揮系統の部隊である。その軍事力は国連軍(旧自衛隊)をも凌ぐともされ(主要大国の軍隊が名目上は国連軍の一部であるため)、世界最強の軍隊に位置づけられる。当初はNERVに開発途中の自走陽電子砲を提供する形で使徒殲滅に協力する事もあった。
劇場版では、ゼーレの思惑によって「NERVがEVAを使って人類滅亡を謀っている」と伝えられた日本政府の命令の元、サードインパクト阻止のためNERV本部施設へ侵攻、圧倒的な戦力差で一時NERVを圧倒するが、弐号機が起動したため多大な損害を受け、更に初号機パイロットと初号機との物理的接触を阻止出来なかったことによりサードインパクトが発生し、侵攻部隊は壊滅した。
戦略自衛隊技術研究所
略称は戦自研茨城県つくばに技術研究本部を置く、戦略自衛隊の関連組織。TV版第六話および新劇場版「序」でNERVがヤシマ作戦を実行するに当たり、自走陽電子砲を徴発された。

場所[編集]

箱根山地の地形図
神奈川県第3新東京市 (Tokyo-3・Tokyo-III)
表向きは「第二次遷都計画に基づき、将来の首都として建設されている都市」という名目の元に建設されているが、実態はNERV本部を狙って襲来する使徒の迎撃のための対使徒迎撃要塞都市。芦ノ湖北岸に位置する。偽装されたミサイルサイロやEVAの武器、電源コードを収納した兵装ビルなどがEVAの戦闘をサポートする。地下にはジオフロントが広がっており、高層ビルを収容することが可能。
呼称は小松左京原作のSF映画『さよならジュピター』に登場する宇宙船「TOKYO-III」に因んでいる。
ジオフロント
第3新東京市の地下にある巨大な空洞。実際は球状であり、直径は13.75km。しかしその89%が土砂で埋まっており、上部に直径6km、高さ0.9kmの空洞がある。
その中央にはNERV本部があり、上部は22層にのぼる特殊装甲で防護されている。第3新東京市が戦闘態勢に入ると、それに伴いジオフロントの上部からビルが生えてくる(これは天井都市と呼ばれる)。第3新東京市には集光ビルと呼ばれる巨大反射鏡があり、それによってこの地下にも光が届くようになっている。また周りにはリニアレールが螺旋状に敷設されており、上の都市との行き来を可能にしている。その他にもEVA専用の射出台がある。その地下中心部にはセントラルドグマがあり、その先に最深部のターミナルドグマがある。なお、新劇場版ではターミナルドグマとセントラルドグマの位置関係が逆転しており、ターミナルドグマが中心部であり、セントラルドグマが最深部となっている。
この箱根にあるジオフロントの正体はリリスの卵とも言える「黒き月」であり、またリリス系の生命の魂が生まれ還る場所であるガフの部屋でもある。また、南極にも同様の巨大な球状の空洞があり、そちらも同様にジオフロントと呼ばれる。こちらは白き月と呼ばれるアダムの卵であり、アダム系の生命の魂が生まれ還るガフの部屋でもある。ただしこの白き月はセカンドインパクトの歳に消滅し、破壊された。
セントラルドグマ
ジオフロントの中心部に位置する。ターミナルドグマや水槽、ダミープラグ開発所、EVA素体廃棄所、射撃訓練所、MAGI(マギ)、地底湖につながっている。由来は生物学用語のセントラルドグマ
新劇場版ではターミナルドグマとセントラルドグマの位置関係が逆転しており、ターミナルドグマは中心部であり、セントラルドグマが最深部となっている。
ターミナルドグマ
第1使徒アダムが幽閉されている、とされるジオフロントの最深部。使徒に侵入された場合に備え、自爆装置が設置されている。もっとも実際に磔にされているのはアダムではなく第2使徒リリスであった。
新劇場版ではターミナルドグマとセントラルドグマの位置関係が逆転しており、ターミナルドグマは中心部であり、セントラルドグマが最深部となっている。
長野県第2新東京市
壊滅した旧東京に替わり、遷都された新たな首都。2001年に建造がはじまり、2003年ごろから首都としての機能を果たすようになった。所在地は長野県松本市。脚本では当初、長野県長野市松代町となっていた。
松代
長野県長野市松代町のこと。ここには、NERVの第2実験場が置かれており、EVA3号機の起動実験が行われた。また劇場版の描写から、松代にMAGI2号が置かれている。
旧東京市三鷹区
東京都心はセカンドインパクトとその1週間後に投下された新型爆弾により荒廃、日本政府はその再建を放棄し、東京都を廃止して「旧東京市」とした。
ちなみに、第六話で名前の出てくる三鷹は、ガイナックスの所在地[8]でもある。漫画版においては、第3新東京市に来る前のシンジが預けられていた親戚の家の所在地でもあったが、こちらでは「東京都三鷹市」となっている。
第28放置區域
水没したのち干拓された旧東京都心部の一区域の名称。日本重化学工業共同体の実験機「JA(ジェットアローン)」の実験場になった。
神奈川県新横須賀市
国連海軍の基地があり、艦隊が停泊している港街。かつて在日米海軍基地があった横須賀市は水没したため、一部水没した小田原市を改称整備し、再建したもの。近くには第3新東京国際空港もある。
鹿児島県新枕崎市・北海道別海市・山口県宇部市[9]
テレビ版六話のヤシマ作戦直前、停電を予告するアナウンスが流れる場面で映っていた都市。
群馬県愛野空港・秋田県湯沢市・新潟県中蒲原郡村松町・山口県宇部市・北海道別海市・静岡県裾野市
新劇場版:序で停電を予告するアナウンスが流れる場面で映っている。
神奈川県鎌倉市・埼玉県大宮市・鹿児島県薩摩川内市・富山県高岡市・愛知県尾張旭市
日本全土が停電する場面で映っている都市。
神奈川県藤沢市足柄下郡山北町中郡大磯町
大出力型第2次試作自走460mm陽電子砲で第6の使徒を攻撃するカウントダウンのときに映っている都市。

兵器[編集]

EVAの装備兵器についてはエヴァンゲリオン (架空の兵器)#武装を参照。

N2兵器(エヌツーへいき)
国連軍・戦略自衛隊が保有する武器のなかで、最大級の破壊力を持つ兵器のこと。地図を描き直さなければならないほど地形を吹き飛ばす威力があるが、使徒に対しては足止め程度にしかならない。N2地雷、N2爆雷、N2航空爆雷などがある。N2とはNo Nuclearの頭文字をとったものとされるが、水素爆弾の起爆剤に「反物質」を使用した純粋水爆という説もある(反応兵器も参照)。漫画版当初では、NN兵器と表記されていた。庵野秀明と親しく本作品にも参加している樋口真嗣が監督した、2006年版の映画『日本沈没』にもN2爆薬が登場する。
J.A.(ジェットアローン/JET ALONE)
第七話に登場。EVAの開発に対抗して日本重化学工業共同体・通産省・防衛庁が共同で開発した人型ロボット。遠隔操作で制御されており、パイロットは搭乗しない。核分裂炉を搭載し、150日間無補給で行動が可能だが、メルトダウン等現行の原子炉と同等の危険も抱えている。 ロボットの為、A.T.フィールドは展開出来ず、使徒に対しての戦力とはなり得ない上、もし破壊されると上記の様に放射能汚染の危険がある。戦略自衛隊は表向きは開発に関与していないとされるが、実際は技術提供などを行っている。JAの存在を邪魔と考えたゲンドウの策略によって、オペレーティングシステムを書き換えられ暴走し、計画は中止された[10]
なお、名前の由来は『ゴジラ対メガロ』に登場したロボットの名前である「ジェットジャガー」と、この元になった映画公開前に発表された一般公募作品「レッドアローン」より。
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、条件を満たすと改良型であるJA改(ジェットアローン改)が登場する。デザインは新たに描き起こされたものである。動力源はN2リアクターを採用し、放射能の心配は無くなったが、機体冷却のために近辺に水源を確保し、常に冷却用の水を取り込み続ける必要がある。NERVへの対抗意識から完成を早めるために、本来手足の駆動実験機に過ぎなかった機体に原子炉を搭載して間に合わせたのがJ.A.とする設定がされている。攻撃方法は、胴体ごと腕を1回転させ、持っているハンマーで殴りつけるのと、相手を掴み、手首にある放電装置から強力な電流を相手に送り込む2つの方法がある。これらの攻撃は、ATフィールドを持たないJA改でも、EVA量産型を撃破するのに十分な程の威力を持っている。また、同名の機体が『エヴァンゲリオン ANIMA』にも登場する。

その他[編集]

死海文書
ゼーレが所持する謎の古文書。使徒の出現とサードインパクトの預言が記されている。実際に存在する死海文書とは別のものであり、ゼーレが所持するものはそれと区別して「裏死海文書」と呼ばれる。こちらはテレビアニメOPの最後のカットに出てくる天使文字(エノク語)で書かれている[11]
新世紀エヴァンゲリオン2によれば、アダム(第一始祖民族ともされる)が地球に来て使徒を生んだ後に、自身を見失った時のために記した生命の種やロンギヌスの槍の使い方を記したマニュアルや運用時の計画書を、ゼーレの前身となる宗教団体が自身の教義に当てはめつつ写本したものが死海文書であり、そのうち特に重要でゼーレが秘匿したものが裏死海文書だとされる。なお、リリスも同様の計画書を残していたかは語られていない。
新劇場版では「死海文書外典」と名称が変更されている。
ファーストインパクト
地球が形成されてまもなく、衛星である月が出来る原因となった微惑星と原始地球の衝突=ジャイアントインパクトのこと。エヴァンゲリオンの世界では約40億年前に起きたとされ、漫画版と新世紀エヴァンゲリオン2では、リリスを乗せた「黒き月」を運ぶ小天体との衝突がこれにあたり、その小天体の残骸が衛星である月になったとされる。ただし、アニメ本編では「白き月」の場面でジャイアントインパクトと併記されており、エヴァンゲリオン・クロニクルもこれに付随する形で説明されている。
セカンドインパクト
2000年9月13日に起きた世界規模の大災害。一般には大質量隕石[12]が南極大陸に衝突したことによると説明されている。40億年前に起きたとされるジャイアントインパクト以来の大衝突ということで、セカンドインパクトと称された。地軸が移動するほどの大爆発により南極大陸は消滅し、津波と海面水位の上昇により多くの都市が水没、日本では四季が無くなり夏が年中続くようになった。また、印パ国境の難民同士の衝突を契機に地域紛争が世界各地で発生し、戦争による被害も甚大なものとなった。
NERV職員など情報筋には、調査中であった第1使徒アダムが謎の大爆発を起こしたと説明されているが、それすらも欺瞞であった。実際は、アダムと使徒の接触で起こるとされる大爆発(後に「サードインパクト」と呼称される事になる現象)による人類の滅亡を防ぐため、他の使徒が目覚める前にアダムを卵にまで還元しようとした結果、その際に生じた副次的なエネルギーによるものであった。緊急避難的だったとはいえ、ゼーレによる仕組まれた人災と評することもできる。
サードインパクト
使徒がNERV本部地下のアダム(リリス)と接触することで起こるとされるセカンドインパクトと同等の現象のこと。その真相は、始祖(アダムやリリス)により展開される強力なアンチA.T.フィールドにより、個体生命のA.T.フィールドが消失し、肉体はL.C.Lへと還元され、魂が解放される、という様な一連の生態系のリセットだとされる。
人類補完計画を目論むゼーレや碇ゲンドウらは、これを使徒の手ではなく、条件を整えた上で人の手で起こすことで、人類を完全な単体へと人工進化させようと目論んでいた。
E計画
人類補完計画、アダム計画と並ぶNERVが進める3大計画の一つであり、その中でも最初に着手された計画。「アダム再生計画」の通称であり、アダムのコピーを生み出す計画である。これにより建造されたのがエヴァンゲリオンであり、2015年までに3体のEVAの実用化に成功していた。
アダム計画
人類補完計画、E計画と並ぶNERVが進める3大計画の一つ。セカンドインパクトで消滅した第1使徒アダムの復元を目的とした計画であり、補完計画と同時に立案された。それは肉体と魂の両方からアプローチがなされ、加持リョウジから碇ゲンドウに横流しされた胎児状のアダムが肉体を復元したものであり、魂はゼーレにより人型の肉体を与えられ、渚カヲルとして復活する。
人類補完計画
本作品における最大の謎。E計画、アダム計画と並ぶNERVが進める3大計画の一つだが、その中でも最も重要なものとされる。テレビアニメ版ではその発動が暗示されたものの「自己啓発セミナー」(大塚英志)のような描写にとどまり詳細は明らかにされなかった(詳細は新世紀エヴァンゲリオン#最終2話を参照)。
劇場版のパンフレットから、知恵の実しか持たず出来損ないの群体として生き詰まった人類を、生命の実知恵の実の二つの実を持つ完全な単体生物へと人工進化させる計画こそが、人類補完計画だと読み取れる[6]。しかしゼーレとゲンドウ(冬月)では、方向性が異なっており、最終的には亀裂が顕在化し対立することになる。
ゼーレの補完計画に必要なマテリアルは、リリス・アダム・ロンギヌスの槍・EVAだとされ、ゼーレの当初の計画では、EVAシリーズにより人類のガフの部屋であるリリスの卵・黒き月を掘り起こしたのち、ロンギヌスの槍を用い、リリスを依り代にサードインパクトを発生させ[1]、ガフの部屋への回帰から新生を目指すものだったとされる。
しかしほとんどのマテリアルがゲンドウの手中にある上、ゼーレはロンギヌスの槍を失ったことでリリスによる直接の補完は不可能と判断し、唯一リリスの分身たる初号機による遂行を望み、パイロットの抹殺および残るEVA2体の確保を目指すが、失敗。ゼーレは量産型9体のEVAを投入し、初号機が出現してロンギヌスの槍を召還したのを契機に、シンジを乗せたままではあるが、半ば強制的に初号機を依り代とした補完計画の儀式を開始する。
S2機関を解放しアンチA.T.フィールドを展開したEVAシリーズにより黒き月が掘り起こされ、初号機の元にアダムを取り込んだリリス=レイが現れたことで、全てのマテリアルが揃う。初号機はシンジのデストルドーによりロンギヌスの槍の侵食を受け、知恵の実と生命の実が融合され生命の樹へと還元される。そしてシンジが世界の終わりを望んだことで、リリスによりガフの扉が開かれ、強大なアンチA.T.フィールドにより全ての生命はL.C.Lへと還元され、初号機もリリスに取り込まれる。そして人類の魂はリリスを介して黒き月=ガフの部屋に導き還され、魂は一つに補完される。
しかし完全な単体生命として新生する直前に、レイ=リリスの呼びかけにシンジのリビドーが復活し、シンジが他者の存在を望んだことで黒き月は崩壊し、人々の魂はバラバラに地上へと散らばり、人類は完全な単体生命として新生する事なく補完計画は失敗に終わる。
一方、ゲンドウの補完計画は新世紀エヴァンゲリオン2によれば、自身のアダムと、レイ=リリスとの融合を経て、劇場版同様に巨大なレイの姿となったリリスの強大なアンチA.T.フィールドにより全ての生命をL.C.Lへと還元し、人類の魂を二つの実を持ち神と等しき存在となっている初号機(ユイ)の元へと導き、合一させる計画だとされる。ただし実際はユイと再会することが真の目的であり、ゲンドウが初号機にこだわり、初号機において神への道を目指したのはそのためだとされる。しかし、劇場版ではレイがシンジとの絆を選び、離反したために失敗に終わる。
漫画版でも同様の補完計画が展開されるが、二つの計画の違いは、神に贖罪し神の子としての新生を目指すのがゼーレの計画であり、神そのものを目指すのがゲンドウの計画だと示唆されている。またゼーレの計画は、サードインパクトの無からガフの部屋へ回帰し、滅びから新生を迎えるという点において、輪廻転生に近いものと推察される。対してゲンドウの計画は、サードインパクトの無からエヴァという箱舟で人を救うものであるかのように冬月は示唆している。
新劇場版でもゼーレが「人類補完計画」を推進しているが、ゲンドウ以下NERVはゼーレとは別の人類補完計画を進めていることが示唆されている。ゼーレにとっての目標は14年後の『Q』時点で達成されたため、以降の人類補完計画は全てゲンドウへと任せた。
人類補完計画はシミュレーション仮説の一つとされる。名前の由来はコードウェイナー・スミスの『人類補完機構』シリーズより。
バレンタイン休戦臨時条約
前年に起きたセカンドインパクトによる混乱が続き、東京への新型爆弾投下、世界規模の紛争などが相次いだ2001年2月14日にそれらの終息を目的として調印された条約。
MAGI(マギ)
NERV本部施設の運用やEVAシリーズのサポート、第3新東京市の市政に利用されている、スーパーコンピュータシステム。第7世代有機コンピュータとされる。メルキオール (MELCHIOR)、バルタザール (BALTHASAR)、カスパー (CASPER) という3つの独立したシステムによる合議制をとり[13]、人間の持つジレンマを再現している。MAGIシステム自体は赤木ナオコ博士によって開発された人格移植OSの第1号でもあり、メルキオール、バルタザール、カスパーのそれぞれに、自身の科学者としての、母としての、女としての思考パターンが移植されており[6]それぞれプログラムも異なっている。アニメ版第参話の第4使徒シャムシエルを分析中、「解析不能」を意味する「601」を出力するが、これはSF映画『アンドロメダ…』を元ネタとしている(映画当時のIBMなどのコンピュータは、アブノーマルエンドなどの異常終了を3桁の数字で表しており、現在のようなヒューマンフレンドリーなメッセージを出力する余裕はなかった経緯がある)。さらに、アニメ版第拾参話における第11使徒イロウルによるMAGIのハッキング等による乗っ取りは本部の乗っ取りと同義である。また同話劇中で「前まで一週間かかったような作業をもうすぐ終わらせようとしている」と取れる趣旨の発言もあり、その高性能さを垣間見ることができる。
第3新東京市のオリジナル以外に少なくとも、松代(日本)、マサチューセッツ(米国)、北京(中国)、ベルリン(ドイツ)、ハンブルク(ドイツ)にも同様のコンピュータシステムがある[14]。名称の由来はイエス・キリスト誕生の際現れた東方より来たりし3賢者マギ)から[6]
ちなみに産業技術総合研究所生命情報科学研究センターMagi systemと呼ばれる、Casper、Balthazar、Mary、Melchiorと名付けられた4つのシステムから構成される実在の大規模PCクラスタがあるが、これは「超並列ゲノム情報解析システム」の英語の頭文字を組み合わせである「MAGI」と、関係者に本作のファンがおり、本作に因んだ命名をしたとのインタビューが明らかにされている[15]
実際の二子山(右が下二子山)
ヤシマ作戦
第六話において実施された、第5使徒ラミエル殲滅作戦の名称で、作戦立案者で実施責任者の葛城ミサト一尉によって命名された。第5使徒の下部から伸びるシールドが上部装甲を突破し、NERV本部直上に達する時間が迫る中、強固なA.T.フィールドを展開し、一定範囲内に侵入する敵に対して強力な荷電粒子ビームを放つ第5使徒に対して、その感知射程外から陽電子砲による超長距離狙撃を行なう作戦である。MAGIの計算によるこの作戦の成功確率は、8.7%であった。
作戦に使用する陽電子砲は、戦略自衛隊技術研究所で開発中のものをNERVの持つ特権で徴発し、狙撃をエヴァンゲリオン初号機、防御をエヴァンゲリオン零号機が務めた。作戦は日本全国の電力を芦ノ湖の対岸である箱根下二子山の要塞に全て徴発して実施されたが、第1射は第5使徒の放ったビームとの干渉によって外れ、エネルギー再充填の時間を稼ぐために盾となった零号機は、第5使徒の放ったビームの直撃により大破、第2射の命中によって第5使徒は漸く撃破された。この作戦で零号機パイロットの綾波レイはエントリープラグ内の高温化により生命の危機に陥るが、碇シンジによって救出された。
作戦名の由来は、狙撃戦という事から屋島の戦いにおいて那須与一が平家の揚げた扇の要を射落とした故事と、日本全国から電力を集めたことから古事記巻第一神代上第四段に見られる日本の古称である「大八洲国」の2つに拠る[16]。新劇場版では後者の由来のみが赤木リツコによって語られている。
2011年の東北地方太平洋沖地震とそれに誘発された福島第一原子力発電所事故によって、東京電力東北電力管内において深刻な電力不足が発生し節電の徹底が必要となったが、アニメファンを中心にこれを本作になぞらえ「ヤシマ作戦」と呼称してTwittermixiなどで呼びかける動きが広まり、本作出演者のブログや劇場版制作者の公式ブログにもこれを歓迎するコメントが掲載された[17][18][19]。ただし原作とは節電以外に何の共通点もない。また、現実には東日本と西日本では供給されている交流電流の周波数が異なり、周波数境界を越えて送電できる電力は2011年3月時点で100万kw(不足すると予想される電力の10分の1以下)に過ぎない。西日本の電力会社各社は既に限度一杯の送電を行っており、過度の節電は不要とコメントしている[20][21]
白き月
アダムの卵。アダムより生み出される使徒の魂が生まれ、また還るところでもあるガフの部屋であり、南極に位置するジオフロントはこれである。ゼーレの出資により派遣された葛城調査隊により第1使徒アダムが発見され、その調査中に起こったセカンドインパクトにより消滅したとされる。
黒き月
リリスの卵。漫画や新世紀エヴァンゲリオン2では、この黒き月を運んできた小天体との衝突が、衛星である月の形成の原因だとされる(ファーストインパクト)。全ての人間の魂が生まれ、また還るところでもあるガフの部屋である。日本の第3新東京市地下のジオフロントに位置し、その実体でもある[6]。第2使徒リリスはここにいた。
新劇場版では『Q』に登場。形状が大幅に変化しており、クレーターがある隕石と螺旋の紋様が刻まれた杯が結合したかのような形状をしており、横たわった時の大きさは富士山を軽々と凌駕するほどのもの。フォースインパクトの始まりの儀式の際に地中から現れ、空に浮かぶ逆さまの黒いピラミッドと結合したが、関連性は不明。また新劇場版:序では内部は生物的な様相を呈していた。
OPに出てくるセフィロトの樹
生命の樹
劇場版26話において、生命の実知恵の実の両方を手にし神と等しき存在となっていた初号機が、ロンギヌスの槍の侵食を受け、二つの実が融合され、命の胎芽たるものへと還元された姿。上下だけでなく前後にも幹が生えており、立体的な十字架のような形をとる。ユダヤ教カバラにおける生命の樹の一つである「さかまさまの樹」と呼ばれるもの。
セフィロトの樹
劇場版26話において、EVAシリーズによって空中に描かれた巨大な紋様。ユダヤ教カバラにおける代表的な生命の樹であり、精神界の三次元的イメージの実体を図形的に表現したもの。また人間にとって到達可能な最高度の精神までの道筋が示されている他、瞑想の階梯図として、認識に至る地図として、人類の予定された歴史等、様々に読み解くことができるとされる[6]。碇ゲンドウの執務室やOPにも同様のものが描かれていた。
ガフの部屋
全ての生命の魂が入れられている部屋、場、座であり、生命はこの部屋で魂を授かり、生まれ、また魂が還るところでもある。白き月と黒き月がガフの部屋に該当し(つまり2つある)、白き月は使徒(アダム系)の、黒き月は人間(リリス系)のガフの部屋である。テレビアニメ版の第弐拾参話においてリツコが放った「ガフの部屋は空っぽだった」との台詞が初出であり、これは白き月のガフの部屋が空っぽだったことを示す(人間のガフの部屋は空っぽではない)。それ以外の説明はなかったため、劇場版公開まで謎とされていた。
ガフの扉
劇場版のスクリプトや絵コンテから、ガフの扉は始祖(アダムやリリス)の掌に開く亀裂だと思われ、その扉が開くことは、世界の始まりと終局がもたらされることと同義だとされる。劇場版では、巨大化したリリスの掌のガフの扉が開くと同時にサードインパクトが発生し、人類の魂はこのリリスのガフの扉を通して、ガフの部屋=黒き月へと導き還されていった。またビデオフォーマット版の第21話のセカンドインパクトの映像でも「ガフの扉が開くと同時に...」というセリフが登場し、こちらはアダムのものと思われる。
新劇場版では『破』の時に擬似シン化形態の初号機が、『Q』の時に第13号機がガフの扉を開いた。その有様は旧とは異なり、トリガーとなったEVAの頭上に開くブラックホールのような穴であり、それを中心に赤黒い同心円状の渦が世界中に広がっていく描写となっている。
デストルドー反応
第20話および劇場版26話で登場。「きゅうえりあ」に登場し、自我の再構成を拒んだり(第20話)具体化(形而下化)されると自我がもたない(劇場版26話)とされる。第20話では、デストルドー反応の発生によりシンジのL.C.L.からのサルベージが阻害された。
元は心理学用語で、フロイトの提唱した精神分析学用語で「死へ向かおうとする欲動」のこと。デストルドー参照。
S-DAT
シンジがいつも持ち歩いているオーディオプレイヤーの対応規格、またはそのもの。DATの一種であるが、現実世界ではS-DATは商品化されていない。
新劇場版では、シンジが持っているS-DATプレイヤーは父・ゲンドウから幼いときに貰ったものであると語られている。

新劇場版で初出の用語[編集]

レベルEEE(トリプルイー)
NERV本部セントラルドグマ最深部であり、旧作でいうターミナルドグマのこと。なお、新劇場版ではターミナルドグマとセントラルドグマの位置関係が逆転している。
魂の器
エントリープラグの別名。
魂の座
プラグ内でパイロットが座るインテリアの別名。なお、旧作ではエントリープラグが魂の座と呼ばれていた。
特1号
初号機に搭載されたダミープラグの別名。
バチカン条約第13条第1項
各国のEVA保有数を3機に限定するというもの。これにより、3号機が日本にやってきた際に日本のEVA保有数が4機となったため、2号機が封印処分を施された。リツコ曰く「この条約は締結各国の利害が絡んでいるため、条約改正はほぼ不可能」。
NERV・ユーロ支部
ヨーロッパを統括する特務機関NERVの欧州支部。規模・所在地等は不明。EVA2号機はこちらに保有登録されており、コアの封印に関するコードもユーロ支部が独占しているため、封印の解除も本部の判断だけでは行えないという不自由が生じている。
赤い海
新劇場版の設定では、セカンドインパクト後の海は色が真っ赤に染まっており、海洋生物が生きていけない死の海と化している(旧作では、特にそういった設定はない)。加持曰く「何もない赤い水」。
海洋生物研究所
国際環境機関法人日本海洋生態系保存研究機構の下にある施設。第3新東京市の沖合いに建設され、現在の赤い海をセカンドインパクト前の海に戻す研究を行っている。上空から見た施設の形状は、生命の樹に酷似している。
セカンドインパクト以前の海の環境が人工的に再現されており、内部では魚やクラゲペンギンカメなど、セカンドインパクトで絶滅状態に陥った生物の姿を見ることができる。『破』ではシンジとその仲間たちが社会科見学に訪れたが、内部環境を保全するために滅菌設備は厳重を極め、入場時には何重もの滅菌が必要であった。
旧型プラグスーツ
仮設5号機への搭乗時にマリが着用していたプラグスーツ。インターフェースヘッドセットの他に大型のヘルメットを着用する必要がある、腕部から伸びたケーブルがインテリアと接続されているなど、他のEVAパイロットのスーツに比べて機能が洗練されていない。
IPEA
2号機の封印を担当した組織で、EVAの封印格納地下式サイロを運用している他、仮設5号機の起動時にもシステムの製造元として名前が現れる。正式名称は「International Project Evangelion Agency」。NERVの指揮下にはないが、「UN IPEA」との表記が確認できる事から、国連の下部組織であると思われる。ロゴマークは国際原子力機関(IAEA)のマークと三つ目のEVAを組み合わせたようなもの。
テスト用プラグスーツ
3号機の起動実験の際にアスカが着用したプラグスーツ。通常のスーツに比べてインターフェースヘッドセットが大型化している他、胸部や背部がシースルー素材となっているため、扇情的な格好となっている。アスカ曰く「見えすぎ」とのこと。
元は旧作の制作当時にプラグスーツのデザイン案の1つとして提案されたものであり、新劇場版の制作にあたってリデザインされたものである。
裏コード「ザ・ビースト」
2号機に隠されていた「ヒトを捨て、戦闘に特化させた形態」と称される戦闘形態「獣化第2形態」を起動させるコマンド。機体の全リミッターが強制解除されるとともに背部を中心とした拘束具がパージされて筋肉が露出し、戦闘方法も手で引き裂く、牙で噛み付くといった獣に近いスタイルになる。マリの音声入力によって2号機がこの形態に移行させられ、第10の使徒に食い下がる活躍を見せるものの、敗北した。発動中はプラグスーツ各所の小さな円形パーツが回転し、緑色に発光する。また、機体の活動限界を知らせるモニタの画像が乱れたり、パイロットについてはマリの両目も緑色に発光した上、凶暴な性格を露にするといった変化が見られた。また、プラグ深度も汚染区域に突入しかけており、パイロットにもリスクが大きいらしい。他のEVAにこの機能があるかは不明。
テレビ版第弐話のサブタイトルにあるように、直訳は「獣」だが定冠詞 (The) がつくと「悪魔」という意味になる。
コード777(トリプルセブン)
『Q』において修復・改造された改2号機に使用されたコマンド。アスカの音声入力によって外見上は裏コード「ザ・ビースト」に酷似したものへ移行したが、それより更に多くの牙や長い尾が生え、リミッターは全て外部にパージされた。
アダムス
『破』にて言及された、セカンドインパクトを引き起こした、四体の光輝く巨人たちの総称。テレビ版の光の巨人(アダム)に相当する存在であるが、輝く姿であることと球状のコアを胴体・頭部のいずれかに持つ以外、大幅にデザインが異なる。彼らもアダム同様に第一使徒であるのかは不明だが、EVA Mark.09が「アダムスの器」と呼ばれるなど、EVA・使徒とも何らかの関係性を持つ模様。
疑似シン化第1覚醒形態
第10使徒戦においてシンジの意思に呼応するかのように覚醒したEVA初号機の形態のこと。機体のグリーンの部分は紅くなり、頭上には光輪が出現し、強力なA.T.フィールドを駆使した攻防を見せたり、目から強力なビームを放つようになる。搭乗しているシンジの目も紅く発光し、リツコが「ヒトに戻れなくなる」と叫んで彼を制止しようとしたことから、パイロットにも何らかの大きな肉体的・精神的変化を及ぼすものである模様。第10使徒からレイを救出する際には浮遊するようになると共に、光輪は中心に黒い穴を持つ赤黒い同心円状の渦へと変化し、パイロットも含めた全身がエネルギーの凝縮体へと変容していった。リツコは「エヴァ本来の姿を取り戻していく」、「神に近い存在へと変わっていく」などと表現している。
疑似シン化第2形態
第10使徒戦において疑似シン化第1覚醒形態となった初号機が、巨大なレイ(サルベージした零号機のコアを基点に形象崩壊した使徒の液体が集まったもの)と融合し、光り輝く姿となった形態のこと。白い光の身体の中に、赤い血管状の光が通っている。通称「光の巨人」。これにより第3新東京市上空には巨大なガフの扉が開かれ、同市は壊滅状態となった。背中からはいくつもの光の翼が天に伸び、姿はヒトではないものへと変わっていくが、その直後に降臨したMark.06から投擲されたカシウスの槍によって止められた。
ネブカドネザルの鍵
ベタニアベースを脱出してきた加持がゲンドウに渡したもの。「神と魂を紡ぐ道標」、「人類補完の扉を開くもの」と言われ、頭のないヒトのようなものと、鍵のようなものがくっついた形状となっている。なお、「ネブカドネザル」は古代メソポタミアの王名で、マルドゥック神と深い関わりを持つ。
ベタニアベース
北極にある特務機関NERVの基地。第3使徒が封印されていた。独自に「マルドゥック計画」を進めていたが、ゲンドウの指示を受けた加持の工作によって第3使徒とEVA5号機を喪失し、計画は頓挫している。第3使徒を用いた研究を行っていたらしく、その結果として人類の力のみでは使徒を止めることはできないことが判明した。なお、「ベタニア」はイエスラザロを生き返らせた場所で、パレスチナ自治区にある。
タブハベース
月面にあるゼーレ関連の基地。Mark.06が建造された場所であるが、NERV最高司令のゲンドウでさえ着陸の許可が下りなかった。なお、「タブハ」はイエスがパンと魚の奇跡を起こした場所で、イスラエルにある。
ゴルゴダベース
初号機に搭載されたダミープラグの搬送元。なお、「ゴルゴダ」はイエスが処刑された場所で、イスラエルにある。
アケロン
別名「辺獄エリア」。ベタニアベースから封印を解くことでここに行くことができる。なお、「アケロン」は地下を流れる川ステュクスの支流とされる川で、ギリシャにある。
ネーメズィスシリーズ
ヴィレのヴンダーを襲撃したMark.04のコード4Cの総称。使徒の識別信号である「パターン青」を発し、コアブロックと呼ばれる部分を破壊された際には使徒と同様に十字架状の爆発を起こし、虹の輪が現れる。
ヴィレ (Wille)
葛城ミサトをはじめとした旧NERV職員を中心とする反NERV組織。NERVのEVAを殲滅するために活動している。各部署によって若干制服のデザインが異なるが、ミサト以外の全員が水色のスカーフを左腕や襟元に巻いている。ドイツ語で「意思」の意味。
AAA ヴンダー (AAA Wunder)
初号機を主機(メインエンジン)とするヴィレの空中戦艦。周囲で作業していた多くの軍艦をもまとめて浮遊させることができる強力な重力制御システムを有し、ATフィールドを発することもできる。劇中では「ヴンダー」とのみ呼称されている。本来の主は「アダムスの器」とされる。ドイツ語で「奇跡」の意味。
ADAMS(アダムス)
『序』における『破』の予告で4体の光の巨人と共に出た言葉。『破』ではセカンドインパクトの回想で4体の翼を持つ光の巨人が現れたが、それであるかは定かではない。劇中で明言されるのは『Q』から。Mark.09が「アダムスの器」と呼ばれ、覚醒をした第13号機は「アダムスの生き残り」と呼ばれた。
DSSチョーカー
正式名称は「Deification Shutdown System Choker」。装着者がEVAを覚醒させた場合に弾丸を撃ち込み殺害する首輪。ミサトが初号機の覚醒を防止するため、シンジの首に取り付けた。その後、カヲルによってシンジの首から取り外されるとカヲルが自分の首に取り付けたが、第13号機の覚醒に伴って作動し、結果としてカヲルの首を吹き飛ばした。
エヴァの呪縛
EVAのパイロットが肉体的に老化することがなくなり、リリン(ヒト)が近づくことができない赤い大地でも活動できるようになってしまうこと。
L結界濃度
リリンが近寄れる場所と、そうでない場所の区別をする数値。濃度が高い場所ではリリンが近づけない。『Q』のラストにおいて、シンジ、レイ、アスカの3人はL結界濃度の高い場所に生身で取り残された。にも関わらず、3人に特に目立った影響が無かったが理由は不明。
ニアサードインパクト
第10使徒戦後に擬似シン化第2形態と化した初号機が起こしてしまった一連の災害。この時にガフの扉を開いてしまったことで、後にセントラルドグマ最深部で起こったサードインパクトのトリガーとなったとされ、リリンは便宜的に初号機が起こした災害をニアサードインパクトと名付けた。サードインパクトの影響により地上の大部分は建造物も含め赤くコア化し、それに融合するかのように首のない赤いEVAと思われる残骸が点在し、世界中に赤い十字架が刺さっている。また衛星である月は赤い格子模様や雲に覆われ、地球にかなり接近している。NERVとヴィレ以外の人間がどうなったかは不明。
カシウスの槍
Mark.06から初号機へ投擲された槍であり、ロンギヌスの槍とは対になる槍。Qでは、カヲルによればドグマ最深部に放置されているMark.6とリリスにロンギヌスの槍と共に刺さっているはずだったが、実際に刺さっていたのは2本のロンギヌスの槍であった。ロンギヌスの槍と共に補完計画発動のキーになっており、また第13号機とセットで使えば世界の修復も可能だとされる。
インフィニティーの成り損ない
第13号機でセントラルドグマへの降下中に見えた大量のエヴァらしき影に対し、カヲルが言った言葉。ニアサードインパクト後の世界の惨状にも多くのエヴァのような残骸があったが、関連性は不明。なお上記の2つについて、Blu-ray・DVDに収録されているスクリプト上では、エヴァらしきものという曖昧な表現ではなくハッキリとエヴァであると明記されており、セントラルドグマ最深部を埋め尽くしていた大量の頭蓋骨も、白骨化したエヴァの頭部であると書かれている。
フォースインパクト
第12の使徒を吸収し、疑似シン化を超えて覚醒した第13号機が起こした災害。リツコの発言から、完全発動には至らなかったことが窺える。
ファイナルインパクト
NERVが最終目的として起こす予定の災害。ヴィレはそれを止めるために動いている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f エヴァンゲリオン・クロニクルより。
  2. ^ Yahoo!Japanの企画で行われた中川翔子との対談にて。
  3. ^ 『新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック』(角川書店)1巻の40ページより。
  4. ^ ただし『エヴァンゲリオン・クロニクル』では「〜とも言われているが、その真偽は定かではない』とされており、明確な否定から態度を変更した。
  5. ^ 例として、漫画『新世紀エヴァンゲリオン』(貞本義行)の第1巻など。
  6. ^ a b c d e f g 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレットより
  7. ^ 「シャノンバイオ」は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』に登場する巨大企業「シャノン」から。
  8. ^ これは同エピソード制作当時の所在地である。その後ガイナックスは小金井市梶野町に移転した。
  9. ^ 庵野秀明の出身地
  10. ^ 本編中、起動(暴走)時のOSは「ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム. Ver.2.2.1c」であったのに対して、爆発を回避した際には「ジェット・アローン再起動用オペレーティングシステム. Ver.2.1.1b」になっており、改ざんがあったことを匂わせている。
  11. ^ オープニングの絵コンテより。エッセネの持つ死海文書の1ページ[1]
  12. ^ 質量とその物体の大きさは、鉛と真綿の例に見られるように全く無関係。
  13. ^ 形式的には初代新幹線やアポロ宇宙船なども「多数決制」を採っていた
  14. ^ 『劇場版 Air/まごころを、君に』より
  15. ^ 『グッズプレス』(徳間書店)2009年8月号、81ページ
  16. ^ 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生』の1000円版パンフレットの用語解説より。
  17. ^ ヱヴァンゲリオン新劇場版ブログ:破 2011年3月13日2011年7月23日閲覧
  18. ^ エヴァ・ファン「ヤシマ作戦」で節電へ団結…東日本大震災 スポーツ報知大阪版 2011年3月14日閲覧
  19. ^ ツイッターで節電呼び掛け=アニメの作戦名で展開 時事通信 2011年3月23日閲覧
  20. ^ “節電協力チェーンメール出回る-関電「転送しないで」”. 梅田経済新聞. (2011年3月14日). http://umeda.keizai.biz/headline/1001/ 2011年3月24日閲覧。 
  21. ^ “節電 支援につながらず”. 朝日新聞岡山版. (2011年3月21日). http://umeda.keizai.biz/headline/1001/ 2011年3月24日閲覧。 

関連項目[編集]