太山寺 (松山市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
太山寺
Ryuunzan Taisanji 04.JPG
本堂(国宝)
所在地 愛媛県松山市太山寺町1730
位置 北緯33度53分6.34秒
東経132度42分54.05秒
山号 瀧雲山
宗派 真言宗智山派
本尊 十一面観世音菩薩
創建年 伝・用明天皇2年(587年
開基 伝・真野長者
正式名 瀧雲山 護持院 太山寺
札所等 四国八十八箇所52番
文化財 本堂(国宝)
仁王門・木造十一面観音立像1躯・木造十一面観音立像6躯(重要文化財)
算額(松山市有形民俗文化財)
テンプレートを表示

太山寺(たいさんじ)は、愛媛県松山市にある真言宗智山派寺院。瀧雲山(りゅううんざん)、護持院(ごじいん)と号す。本尊は十一面観世音菩薩四国八十八箇所霊場の第五十二番札所伊予十三仏霊場の第三番札所。

本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか

ご詠歌:太山に 登れや汗の 出でけれど 後の世思えば 何の苦もなし

目次

[編集] 歴史

太山寺の草創については、以下のような「一夜建立の御堂」伝説が伝えられている。それによると、飛鳥時代用明天皇2年(587年)、豊後国臼杵の真野の長者という者が難波に船で向かう途中、高浜の沖で嵐に遭遇した。長者が平素から信仰する観音に念じると山頂から光が差し嵐が止んだ。光の差した場所に行ってみると十一面観音を祀った堂があった。長者は感謝しそこに寺院を建立するため、豊後より一晩で建材を持ち込んだ。そして、山腹に一夜にして寺院を建立したということである。

その後、天平5年(733年)聖武天皇の勅願により行基によって本尊の十一面観音が安置され、天平勝宝元年(749年)に現在の地に移転されたと伝えられている。

嘉元3年(1305年伊予国守護河野氏によって本堂(現存)が再建され、、近世には松山城加藤氏の庇護を受けて栄えた。

[編集] 境内

  • 一の門:冠木門に切妻屋根を架けた簡素な門。門は3つあり、一の門から本堂までは0.8kmある。
  • 二の門(仁王門):入母屋造八脚門、国の重要文化財 
  • 三の門(四天王門):入母屋造楼門
  • 本堂:国宝
  • 大師堂
  • 鐘楼堂
  • 聖徳太子
  • 稲荷
  • 護摩
  • 地蔵堂
  • 厄除大師堂
  • 長者堂
  • 身代観音
  • 一畑薬師堂
  • 十三仏像
  • 大師像
  • 観音像

一の門から坂道の山道を行き二の門を入ると左に一畑薬師、右の中門の奥に庫裏・納経所がある。さらに坂を進むと右に地蔵堂、左に十三仏像、正面に手水場が、その後に大師像、観音像がある。右の石段を上って三の門をくぐると左に大師堂、長者堂、身代地蔵が、右に厄除大師堂、鐘楼があって正面に本堂が建つ。本堂右に護摩堂、稲荷堂、聖徳太子堂がある。

  • 宿坊:なし
  • 駐車場:50台、大型5台。

[編集] 文化財

国宝

堂内から発見された墨書により1305年嘉元3年)の建立と判明する。行7間(16.38m)、梁間9間(20.91m)[1]屋根入母屋造本瓦葺きで木造建築としては県下最大である。柱はすべて円柱で、正面の柱間をすべて蔀(しとみ)とするなど、建築様式は和様を基調とするが、虹梁(こうりょう)の形状など細部に大仏様(天竺様)を取り入れている。堂内手前の参詣者が立ち入る部分は板敷きとする。その奥は柱間5間×5間分の床を一段高く造り、手前を畳敷きの外陣(げじん)、奥を土間の内陣とする。内陣には横長の厨子を置き、7体の十一面観音像(秘仏)を安置する。厨子のある内陣を土間とするのは延暦寺根本中堂など天台宗系仏堂にみられる手法である。

重要文化財

  • 仁王門 - 入母屋造本瓦葺き八脚門。鎌倉時代。
  • 木造十一面観音立像 1躯 - 当寺本尊。像高154.5cm。本堂内厨子の中央に安置。寺伝に聖武天皇の奉納とされるものだが、実際の制作は平安時代後期と推定される。
  • 木造十一面観音立像 6躯 - 本堂内厨子の左右の間に3躯ずつ安置。像高144 - 156cm。本尊像とともに平安時代後期の作とみられる。

その他

  • 算額 - 嘉永5年(1852年) 山崎昌竜門人花山金次郎直孝奉納。松山市指定有形民俗文化財。本堂内陣に掲額。非公開。

[編集] 交通案内

鉄道
バス
  • 高浜線三津駅より伊予鉄道バス 三津ループ線に乗車「太山寺」下車 (0.5km)
道路

[編集] 奥の院

経ヶ森の十一面観音立像

経ヶ森

[編集] 前後の札所

四国八十八箇所
51 石手寺 --(10.7km)-- 52 太山寺 --(2.5km)-- 53 圓明寺

[編集] 脚注

  1. ^ この「間」は長さの単位ではなく、柱間の数を示す社寺建築用語。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 四国八十八箇所霊場会 編 『先達教典』 2006年
  • 『週刊朝日百科』「日本の国宝 25」、朝日新聞社、1997
  • 久野健編『図説 仏像巡礼事典』(新訂版)、山川出版社、1994
  • 宮崎健樹 『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編、へんろみち保存協力会、2007年(第8版)

[編集] 外部リンク


個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語