布施

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布施(ふせ)は、梵語では「檀那(旦那)(ダーナ、दान)」といい、慈悲の心をもって、他人に財物などを施すことで、六波羅蜜のひとつである。

概要[編集]

布施には「財施」「法施」「無畏施」の三種がある(大智度論)。布施をする人をダナパティといい、施主(せしゅ)、檀越(だんおつ、だんえつ)、檀徒(だんと)などと訳される。なお、菩提寺にお布施をする家を檀家(だんか)という言葉も、檀那、檀越から来たものである。また、古くは皇族などが自らの領地(荘園)などを寺院に寄せる(寄付する)ことを施入(せにゅう)(する)ということがある。

布施の種類[編集]

大智度論など、伝統的には、次のような種類が挙げられている。

  • 財施とは、金銭や衣服食料などの財を施すこと。
  • 法施とは、の教えを説くこと。
  • 無畏施とは、災難などに遭っている者を慰めてその恐怖心を除くこと。

その他に、

  • 和顔施(わがんせ):笑顔をひとに見せることが、それを見る人に幸福感を届け、一種の布施を行っていることになる、という考え。
  • 言辞施(げんじせ):「和顔愛語」の愛語に相当。言葉で相手を傷つけないように気をつけること。

布施に関連する社会事象[編集]

日本[編集]

  • イオン布施目安提示事件 - 2010年5月に大手流通のイオンが、自社カード会員向けの葬儀紹介サービスにて「布施の価格目安」を打ち出した。これには8宗派から約600の寺院の協力が得られた一方で、伝統仏教のほとんどの宗派が結集する仏教界最大の団体全日本仏教会は「布施に定価はない」「企業による宗教行為への介入だ」と反発した。イオンの商法については「消費者の立場からすれば明瞭な布施価格の明示はありがたい」との評価と「今後これが『定価』として一人歩きしてしまう」との懸念意見がある[1]。その後2010年9月10日にイオンは「布施の考え方にはさまざまなものがある」として、この布施の価格目安をサイトから削除した[2]

脚注[編集]

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  1. ^ 「宗教介入だ」仏教界困った イオンの葬儀サービスが「お布施」に目安”. MSN産経ニュース (2010年7月2日). 2011年1月9日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ 「布施のお値段」、イオンがひっそり削除”. MSN産経ニュース (2010年9月16日). 2011年1月9日閲覧。[リンク切れ]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]