南東北

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南東北のデータ
三県の合計
日本の旗 日本
面積 30391.99 km²
(東北6県比:45.4%)
(2010年10月1日)[1]
国勢調査 5,546,153
(東北6県比:59.4%)
(2010年10月1日)[2]
推計人口 5,463,792
(東北6県比:59.3%)
(2012年1月1日)

南東北(みなみとうほく)とは、東北地方南部の、宮城県山形県福島県の3県の総称である。方角と区別する意味で、「東北」を平仮名書きした「南とうほく」という記載がなされる場合がある。令制国名を用いた南奥羽(みなみおうう)という雅称もある。対義語は北東北(きたとうほく)。

目次

[編集] 概要

「東北地方」という語が、現在の東北6県を指す言葉として一般に使われ始めた時期は、明治時代以後である。明治政府中央集権体制の下で、仙台市に置かれた国の出先機関が管轄する地域として、政治的・行政的に定義された。

一方、「北東北」「南東北」という分類は、そのような国家機関の管轄範囲による定義ではない。1990年代以降の東北地方における陸上交通の再編によって生じた経済圏の形成や各県の政治の流れによって、政治・経済の枠組みとして多用されるようになってきた地域区分である。

それまでの東北地方は、奥羽山脈によって東西に分断され、冬季は積雪の影響で各所で通行止めとなるため、東京との関係から南北交通の一年を通じた安定交通路の形成や高速化を主眼に開発がされてきた(東北本線奥羽本線常磐線東北道東北新幹線など)。1990年代に入ると、東北地方内の東西連絡高速道路秋田道山形道磐越道)や山形新幹線秋田新幹線などが建設・供用開始され、東西交通の高速化をもたらして東西関係が密接になるようになった(東西高速道路は、冬季にも安定した交通路)。特に、岩手県秋田県は政治的に、宮城県山形県は経済的に結びつきを強めることになった。この流れに巻き込まれる形で、北東北3県(青森・岩手・秋田)、南東北3県(宮城・山形・福島)の地域区分が作られていった。

「南東北」においては、1990年代後半から高速道路の発達や高速バス路線の発達による陸上交通の再編が起き、仙台都市圏小売商圏である「仙台経済圏」が膨張していった。その過程において、仙台経済圏が山形市福島市という隣県の県庁所在地を包含していったため、「仙台経済圏」という代わりに「南東北」というようになった。そのため「南東北」という語は、経済用語としての意味合いが強い。

ただ、「同じ東北地方でも、殊更に『南側』としてカテゴライズした上で差別化し主張したい。」というモチベーションを、メンタリティ面から論ずるならば、各種インフラ整備の発展だけでは到底説明不足である。 即ち、「負のイメージとしての”東北地方”からの訣別」「より首都圏に近しい地域圏」という意識であり、これを端的に象徴する言葉が「脱東北」である。このメンタリティは、実際に関東地方(=事実上「首都圏」と同一視される地域)と地理的に隣接する、福島県において特に強い。 かつて、福島空港の活用を主柱とした開発案を栃木県に持ち掛け、共同で開発計画を策定、これを政府に対し積極提案した結果、いわゆる首都機能移転の最終候補地への指定に成功した事例が、その最たる証左であろう。

政治的には、佐藤栄佐久前福島県知事が道州制反対論者で「どこかの市にバキュームのように吸い寄せられる国土づくりを止めるべきだ」などと発言していたことや、浅野史郎前宮城県知事が山形県知事選で高橋和雄前知事の対立候補の応援演説をしたことなどから、南東北3県(県レベル)による政治連合は形成されなかった。ただし、仙台経済圏の中枢部において「南とうほくSUNプラン」という名称の市町村政治連合があり、また、仙台・山形の都市圏連合、三県都の共同プロジェクトなど、県単位以下での枠組みはある。

「南東北」は経済的な枠組みの意味合いが強いため、政経両面で政令指定都市である仙台市の影響力が強くなっている。

2011年3月11日に発生した宮城県沖を震源とする東北地方太平洋沖地震東日本大震災)によって、宮城県と福島県の沿岸部地域は津波により壊滅的な被害を受けた他、南東北の経済やインフラに多大なダメージを与えた。また、福島県浜通りに位置する東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の漏れの拡大に対する懸念から、原発周辺の地域が計画的避難区域に指定されるなどして住民は移動を余儀なくされ、南東北内の福島市・会津地域・山形県、南東北外の新潟県東京都などの各自体が住民を受け入れた。 2011年7月6日現在の警察庁発表資料によると、東日本大震災での死者数(行方不明者数)は、宮城県で9295人(4613人)、福島県で1600人(302人)、山形県で2人(0人)となっており、南東北内でも津波の被害を受けていない山形県では被害は小さかったといえる。

大震災で甚大な被害を受けた宮城県、福島県、岩手県の3県では、様々な面で復興に向けた協力体制が取られると予想され、北東北3県、南東北3県といった枠組みや連携に変化が出てくることも考えられる。

[編集] 定義

対義的に分類すると:

  • 方角南東北 - 北東北
「東北地方南部」の言い換えとして、漠然と「南東北地方」という例が見られる。また、国の出先機関の名称・学校名・企業名・病院名など、「東北」と名の付くものの大半が仙台都市圏に集まっているため、仙台との位置関係から福島県、特に郡山都市圏にあるものに「南東北」とつける例がある。
古代から中世に至るまで、東北地方では南北で政治勢力が分かれていた。→「東北地方#歴史」参照
  • 地域南東北(3県) - 北東北(3県)
東北地方を南北に二分したとき、南の3県を南東北とする。東北地方を東西に二分する場合は、太平洋側×日本海側、陸奥×出羽などという。→「東北地方#東北地方内の区分」参照
仙台経済圏が、県境を越えて山形市福島市などを含むようになったため、仙台経済圏を「南東北」と呼ぶ場合がある。ただし、仙台経済圏は岩手県南部を含み、山形県や福島県の一部領域を含まないため、厳密には同じではない。北東北には県境を越えた統一的経済圏はないため、この場合に対義語はない。→「東北地方の経済史」参照。
「南とうほくSUNプラン」(南東北中枢広域都市圏)は、仙台経済圏を構成する主な市町村の政治連合(2007年3月末解散)。北東北広域連携推進協議会は、青森県岩手県秋田県の3県による政治連合。この場合、厳密には対義語ではない。

[編集] 経済規模

この項目での数値

GPP 人口 面積 可住地面積 可住地比率
南東北3県 199202億円 571.6万人 30,391km² 10,198km² 33.6%
宮城県 84267億円 237.3万人 7,285km² 3,130km² 43.0%
福島県 74911億円 211.3万人 13,783km² 4,218km² 30.6%
山形県 40023億円 123.0万人 9,323km² 2,850km² 30.6%
南東北と経済力・人口が同規模なもの

南東北3県は、北海道デンマークとほぼ同規模の経済力・人口を擁する。南東北3県の面積は、北海道の36%程度、デンマークの70%程度であり、それらと比べてさほど大きくはない。

GPP 人口 面積 可住地面積 可住地比率
デンマーク 202085億円 541.3万人 43,094km² - -
埼玉県 200788億円 702.9万人 3,797km² 2,565km² 67.6%
南東北3県 199202億円 571.6万人 30,391km² 10,198km² 33.6%
北海道 195044億円 565.9万人 83,454km² 21,899km² 26.2%
千葉県 191610億円 602.4万人 5,156km² 3,488km² 67.6%
兵庫県 181644億円 558.5万人 8,392km² 2,756km² 32.8%
※デンマークのGDPは、2003年OECD発表のものを125.13/ドルで換算したもの
南東北3県と面積的に似ている地域

南東北3県は、中国地方に対して総面積で95%程度(可住地面積で122%)と、総面積ではほぼ同規模であり、人口は74%程度、県内総生産の合計は71%程度と、3/4をやや下回る程度の経済規模である。北関東に対しては、総面積で161%、可住地面積は111%と、可住地面積ではほぼ同規模である。北関東に対して人口は81%程度、県内総生産の合計は75%程度と、3/4程度の経済規模である。

GPP 人口 面積 可住地面積 可住地比率
中国地方5県 281378億円 770.7万人 31,914km² 8,382km² 26.3%
南東北3県 199202億円 571.6万人 30,391km² 10,198km² 33.6%
北関東3県 266136億円 703.6万人 18,867km² 9,216km² 48.8%

[編集] 地域

南東北3県にはいくつかの地域圏が存在する。現在ほど交通が発達していなかった1990年代以前は、地域圏ごとに企業の支店が置かれる傾向があった。

現在の南東北は、仙台経済圏(南東北中枢広域都市圏の範囲に限ると300万人規模)と郡山経済圏(100万人規模)の二大経済圏、および、二大経済圏との関係が浅い庄内地方(30万人規模)といわき圏(40万人規模)の、計4地域に大きく統合されつつある。現在、企業の支店は、二大経済圏の中心都市である仙台市と郡山市の2つに集約されつつある。その場合の支店の管轄範囲は、仙台支店が宮城県+山形県、郡山支店が福島県、あるいは、仙台支店が仙台経済圏+庄内地方、郡山支店が郡山経済圏+いわき圏となる。

括弧内に、その地域圏の代表的な都市を示す(域内人口は県の地域分類による統計)。

[編集] 仙台経済圏

(域内人口:330万人+α)
仙台経済圏」参照。以下に、南とうほくSUNプラン(南東北中枢広域都市圏)に参加していた地域を列挙する。

宮城県
宮城県北部の気仙沼・本吉圏(10万人)、登米圏(9万人)、栗原圏(8万人)は「南とうほくSUNプラン」に加盟していなかった。
福島県
山形県
置賜地方は、仙台市(仙台都市圏)との繋がりはさほど深くはないが、山形市(村山地方)や福島市(中通り北部)との繋がりが深いため、「南とうほくSUNプラン」に参加していた。
最上地方は、仙台都市圏との関係はそれほどでもないため、「南とうほくSUNプラン」には参加していなかった。ただし、山形新幹線の開通によって、以前よりも村山地方との関係が深まっている。仙台都市圏との関係は、置賜地方と似ている。

[編集] 庄内地方

(域内人口:32万人)

山形県
庄内地方は、山形県内にあって最近までかなり独立した地域圏を形成してきた。庄内空港で直接東京と繋がっているのみならず、海運の歴史から秋田県沿岸南部(由利本荘市にかほ市など)や新潟県新潟市下越地方新発田市村上市など)の日本海沿岸地域との結び付きが強く、現在も羽越本線国道7号がそのインフラとなっている。ただし近年は、山形道が開通したことにより、山形県内陸部や太平洋側との交流が強まり、仙台市や山形市との間で高速バスの本数が増えてきている。庄内地方側の各バス停には、合計200台分の駐車場が併設されており、パークアンドライドもできる。新潟市や秋田市との間には高速バス路線がない(現在、日本海東北自動車道が建設中)。
鶴岡市からの都市間交通網(料金は、往復割引片道分)

[編集] 郡山経済圏

(域内人口:106万人)
郡山経済圏参照。

福島県
現在、県庁所在地である福島市が地方行政面では福島県全域を管轄する例が多いが、郡山市が経済関連ではその地位にある。物販面では、買い回り品専門品福島都市圏仙台経済圏に入る。
会津若松市周辺
会津地方は、歴史的に新潟市下越地方との関係が深い地方であるが、現在では、郡山市との交流関係の方が深い。但し、新潟市は2007年4月1日に政令指定都市となって存在感が増しており、将来の会津地方と新潟都市圏との関係も注目されている。
白河市周辺
この地域で特筆すべきは、歴史上、行政面・政治面・メンタリティにおいて絶対的ともみなされてきた、関東地方--東北地方(古くは関八州--みちのく)という境界が近年、経済活動を突破口として、著しくボーダーレス化を進めつつある現状である。
白河市および西白河郡はそもそも地理的に、須賀川地域を挟んだ郡山市に比し、栃木県那須地方は隣接している土地である。この両地域相互を、一般道路に限ってさえ国道4号国道294号を主軸に主要地方道県道が完全舗装で複数連絡している上、そのどれもが信号も少なく時間的距離が短い。(→北関東の項も参照)
生活日用品に関しては、白河と那須の両地域で1つの商圏とみなされる事例がある。
白河サイドで述べるならば、従前から顧客吸引の主力であるジャスコ新白河店およびヨークベニマル、最近ではベイシアモール、メガステージ白河などの大型ショッピングセンター出店といった、総じて新白河駅を中心とした商業地域により、栃木県北部地域を商圏として取り込んでいる。他方、白河駅を中心とした旧来の市街地は、歴史的中心街としての全国的な例に漏れず、一般消費者にとっての魅力が近年急速に失われつつある。
那須サイドから述べれば、1990年代後半つまり、いわゆるバブル崩壊後に加速した、商業施設の活発な開発(主なものだけでもイオンスーパーセンター那須塩原店・那須ガーデンアウトレットヨークベニマル那須塩原店、MEGAドン・キホーテ黒磯店マックスバリュ那須店など。他に、3社以上のチェーン店が駐車場完備で競合し合う業種を挙げるだけで家電量販店ドラッグストアホームセンターカー用品専門店ファミレス・等々、乱立状態とも言える参入ラッシュ)の結果、商業的な引力が著しく強まり、新白河中心の商圏に飽き足らない白河地区の消費者を呼び込んでいる。
ただ、買回り品や専門品に関しては、今もってなお白河地区は、専門店(の支店)が集積する郡山市の商圏に入るとされている。

[編集] いわき圏

(域内人口:43万人)

福島県
いわき市は、水戸・郡山・仙台の三方への結節点となっているが、水戸を始めとする茨城県北部との結び付きが強く、「常磐路」という沿岸生活圏を指向している。ただし、郡山市の南東近郊に福島空港が設置されたことによってその利用圏に入るようになり、磐越道の片側2車線化事業やあぶくま高原道路の建設が促進されている。今後、郡山との関係も深くなる可能性がある。

[編集] 経済

第一次産業

第二次産業

第三次産業

[編集] 地理

[編集] 自然環境

[編集] 気候とレジャー

南東北の気候は、小地形による修飾があるが、大きく日本海沿岸奥羽山脈西側(盆地)、奥羽山脈東側(盆地)、太平洋沿岸 の4つグループに分かれており、それぞれかなり異なった特徴を有している。日本海沿岸奥羽山脈西側(盆地)の「日本海側地域」は、概ねフェーン現象によって高温になるが、には豪雪地帯会津地方や置賜地方)となる。一方、奥羽山脈東側(盆地)、太平洋沿岸 の「太平洋側地域」は、黒潮親潮の接点に近く海洋性気候になっており、一年を通じて酷暑や極寒にならず、太平洋沿岸は冬のも少ない。南東北は地域によって気候が違うため、季節や地域を選ぶことによって多彩なレジャーを楽しむことができる。

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主な都市の冬 (平年値)

都市 降雪量累計 最深積雪 1月の日照時間 日隔差 1月気温
札幌 630 cm 101 cm 97.2 時間 8.6℃ -4.1℃
酒田 375 cm 37 cm 39.9 時間 5.4℃ 1.5℃
新庄 878 cm 126 cm 43.1 時間 5.8℃ -1.3℃
山形 491 cm 50 cm 89.6 時間 6.6℃ -0.5℃
若松 537 cm 58 cm 80.9 時間 6.4℃ -0.7℃
福島 235 cm 26 cm 136.6 時間 7.3℃ 1.4℃
白河 173 cm 21 cm 160.9 時間 8.6℃ 0.2℃
石巻 56 cm 17 cm 167.6 時間 7.2℃ 0.5℃
仙台 90 cm 17 cm 151.3 時間 7.2℃ 1.5℃
小名浜 14 cm 6 cm 189.6 時間 9.1℃ 3.6℃
東京 13 cm 7 cm 180.5 時間 11.9℃ 5.8℃

日本海沿岸(水色)奥羽山脈西側(白)奥羽山脈東側(青)太平洋沿岸(黄) の4グループに色分けしてある。

降雪量累計気象庁の統計データでいう「降雪の深さ合計」のこと。日ごとの降雪量を、シーズン全体で合計した量(平年値)
最深積雪:一度に降る最も多い積雪量(平年値)
日隔差:1月の平均最高気温と平均最低気温の差。1日の寒暖の差(平年値)
1月気温:1月の平均気温(平年値)

日本海沿岸庄内地方)は、太平洋側に比べると雪が多いが、奥羽山脈西側(盆地)と比べると積雪は多くない。曇りがちで日照時間が極端に短く、日本海から強風で地吹雪となることが多い。この風を利用して風力発電が盛んである。曇りがちであるため、寒暖の差は小さい。

奥羽山脈西側(盆地)は豪雪地帯となっているが、日本海沿岸に比べると日照時間は長い。地形的な理由もあり、南東北の中では最も寒い地域となっている。大量に降る雪のおかげで、著名なスキー場があり、スキーやスノーボードの国際大会や全国大会が開かれる。蔵王の樹氷原コース、裏磐梯のスキーリゾート、猪苗代湖を眺めながら滑れる表磐梯のスキー場など、人気のあるスキー場がある。また、雪を見ながら露天風呂に入れる銀山温泉など、冬季に人気になる温泉地がある。

奥羽山脈東側(盆地)は、基本的に奥羽山脈で雪雲がブロックされるため、晴れて日照時間が長く、昼間は暖かくなる。晴れているため夜間の放射冷却により早朝の気温の低下著しく、寒暖の差が激しい。寒気団の南下や風が強いなどの諸要因が加わると奥羽山脈を越えて雪雲が入り込むため、積雪もやや多い。山側にはスキー場もあるが、日本海側と比べると積雪が少なく雪質もそれほどよくないため、全国大会が開かれることはまれ。そのため、スキーやスノーボードのような多くの積雪が必要なスノースポーツの他に、積雪が少なくとも楽しめるスノーモービル(一般型・バイク型)や、歩くスキーなども盛ん。なお、暖冬の年には積雪不足でスキー場が開店休業に陥ることもある。

太平洋沿岸も、晴れて日照時間が長いため昼間は暖かくなり、日本海側と比べると積雪は極端に少ない。特に、浜通りは、阿武隈高地でも雪雲がブロックされるため、雪が降ることはまれである。晴れているため夜間の放射冷却により早朝の気温低下が起きるが、海に開けているため、極端に下がることはない。なお、仙台は、地形的な理由により、奥羽山脈東側と太平洋沿岸の中間のような気候になっている。

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主な都市の夏 (8月 の平年値)

都市 平均気温 最高気温 最低気温 日隔差 日照時間 降水量
札幌 22.0 ℃ 26.1 ℃ 18.5 ℃ 7.6 ℃ 173.5 時間 137.3 mm
酒田 24.9 ℃ 29.1 ℃ 21.0 ℃ 8.1 ℃ 211.6 時間 175.8 mm
新庄 23.9 ℃ 28.9 ℃ 19.8 ℃ 9.1 ℃ 177.5 時間 174.5 mm
山形 24.6 ℃ 30.2 ℃ 20.3 ℃ 9.9 ℃ 184.7 時間 148.8 mm
若松 24.8 ℃ 30.4 ℃ 20.3 ℃ 10.1 ℃ 199.5 時間 131.0 mm
福島 25.2 ℃ 30.2 ℃ 21.5 ℃ 8.5 ℃ 159.7 時間 144.3 mm
白河 23.3 ℃ 28.1 ℃ 19.7 ℃ 8.4 ℃ 154.0 時間 228.2 mm
石巻 23.5 ℃ 26.9 ℃ 20.8 ℃ 6.1 ℃ 178.1 時間 127.0 mm
仙台 24.1 ℃ 27.9 ℃ 21.2 ℃ 6.7 ℃ 155.4 時間 174.2 mm
小名浜 23.9 ℃ 27.3 ℃ 18.5 ℃ 8.8 ℃ 193.9 時間 141.7 mm
東京 27.1 ℃ 30.8 ℃ 24.2 ℃ 5.8 ℃ 177.5 時間 155.1 mm

日本海沿岸(水色)奥羽山脈西側(白)奥羽山脈東側(青)太平洋沿岸(黄) の4グループに色分けしてある。

日隔差:8月の平均最高気温と平均最低気温の差。1日の暑涼の差(平年値)

日本海沿岸庄内地方)は、フェーン現象のために高温・乾燥となり、晴天も多い。そのため、日照時間が東北地方の中で群を抜いて長く、湿度が低くて暑くなる。また、湿度が低いことにより夜間は気温が低下し、熱帯夜にならず、夏のレジャーには適した気候になる。庄内地方の海には、鶴岡市の南部に湯野浜温泉という海沿い温泉街があるが、ここは、夏季には波が静かであり、浜辺がきれいで、晴天続きで昼間は暑く夜は涼しく、なおかつ、夕日が日本海に沈むのを眺めながらつかれる露天風呂もあるため、人気のサマーリゾートとなっている。このような気候のため、浜辺にテントを張って泊まっている旅行者もいる。

奥羽山脈西側(盆地)は、フェーン現象のために極端な高温・乾燥となる。山形市では日本最高気温40.8度を記録した。湿度は低いため、夜間は急に気温が下がって熱帯夜にはならず、日隔差が大きい。日本海沿岸と並んで晴天で日照時間も長く、昼間は極端に暑くなるので、会津地方の猪苗代湖湖畔は東北地方で最も暑い水辺として湖水浴が盛んである。また、猪苗代湖は波がほとんど立たないため、ウィンドサーフィンの初心者には適している。また、ジェットスキーやヨットなども行われており、東北地方のウォータースポーツの中心地の1つとなっている。朝日山地に属する月山では、冬季は強風と大量の積雪のためにスノーモービルと歩くスキーのみの営業でリフトが動いていないが、4月上旬~7月末の間はリフトが運行され、半袖で「サマースキー」を楽しむことが出来る。

  • 足軽制度(傭兵。職業軍人)が発達し、一年中戦争が出来るようになる前の戦国時代初期において、「いくさ」は「稲の収穫後~積雪が深くなる前」の時期が最も多かった。奥羽山脈西側盆地群は、南東北の中では夏季に晴天が多く日照時間も長いため、稲作においては収穫時期が早く(農繁期が短い)、他の地域よりも早くいくさの準備が出来た。このような背景もあって、奥羽山脈西側盆地群は、南東北の戦国時代をリードした。

奥羽山脈東側(盆地)は、フェーン現象により高温となる日と、太平洋沿岸地域のような曇天で気温が低い日との両方がある。フェーン現象は、阿武隈高地がそれほど高くないため「湿度が高くて暑く」なり、中通り関東の夏ような気候となる。そのため、避暑地に対する需要が高くなり、裏磐梯を中心とした高原リゾートのホテルやペンション、温泉を訪れたり、裏磐梯の涼しい湖畔でアウトドアを楽しむ者がいる。

太平洋沿岸は、通常曇天で気温が上がらず、海風が入るので晴れても酷暑とはならない。年によってはやませが吹き、低温で悪天候の冷夏となることもある。このようにあまり暑くならないので、仙台周辺はビジネスマンや高齢者には涼しくて過ごし易く、外国人避暑をしにやってくる高山外国人避暑地もある。涼しい気候のため、マリンスポーツにはあまり適していないが、人口が多いため、仙台湾では海水浴客が存在し、夏季の太平洋は波が高いためサーフィンをする者もいる。一方、浜通り(南部)は、太平洋高気圧の影響下に入り易く、晴天となるが、日本海側ほど暑くはならず、湿度が高い。

[編集] 交通網

[編集] 鉄道


[編集] 主な幹線道路

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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