逗子駅

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逗子駅
東口(2009年10月)
ずし
Zushi
JO 07 JS 07 鎌倉 (3.9 km)
(2.0 km) 東逗子 JO 05
地図
所在地 神奈川県逗子市逗子一丁目1-10
北緯35度17分51秒 東経139度34分46秒 / 北緯35.29750度 東経139.57944度 / 35.29750; 139.57944 (逗子駅)
駅番号 JO06
JS06
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 横須賀線
湘南新宿ライン宇都宮線直通)
キロ程 8.4km(大船起点)
東京から品鶴線経由で57.8 km
電報略号 スシ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
28,798人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1889年明治22年)6月16日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
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西口(2019年6月)

逗子駅(ずしえき)は、神奈川県逗子市逗子一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)横須賀線である。

JRの駅で、「ず」から始まる駅名は当駅のみである[注釈 1]

概要

横須賀線は当駅折り返しおよび始発・終点の電車が多い。特に日中では、成田空港駅発着便などの1時間に1 - 2本を除き、すべて当駅発着のため、東京方面と久里浜方面の双方へは当駅での乗り換えが必要となる。新宿駅経由で宇都宮線に直通する湘南新宿ラインの列車も、当駅が起点・終点となっており、ここから久里浜方面は横須賀線の電車のみの運転となる[注釈 2]。過去には1998年から2008年まで、土休日のみ当駅発着の横浜線直通電車(根岸線経由)の設定があった。

JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅であり、定期貨物列車の発着はないが、後述の通り臨時の甲種輸送列車が発着する。

乗り入れ路線

東京駅経由の総武線直通列車のほか、新宿駅経由で宇都宮線に直通する湘南新宿ラインも停車する。

また当駅には、各路線ごとに駅番号が与えられている。

  • JO 横須賀線 - 駅番号「JO 06
  • JS 湘南新宿ライン - 駅番号「JS 06

歴史

1番線ホームに保存されている旧逗子駅こ線橋の柱(1899年(明治32年)の開通時から2007年(平成19年)まで使用された)

駅構造

逗子駅 凡例
鎌倉方面←上り 0 0 0 butoirg voie bifbg voie voie courbebd 0 0 Vrouteh 0 0 courbebg voie courbebd 0 0 0 0 0 0 0 Vvoie Vvoie Vvoie 左 総合車両製作所専用鉄道
中、右 京急逗子線
0 0 0 0 Mbifd voie sens2 voie courbebd courbehg voie PN bifbd bifhd voie voie voie Dbifg 0 0 0 0 0 0 Vcourbebg Vvoie Vvoie
0 Vrouteh 0 Mvoie 0 quai quai quai 0 Dbifd bifbg PN voie bifhg voie sensd voie bifbd bifhg voie voie voie voie courbehd 0 Vvoie Vvoie
voie sensd bifbd voie voie bifbg PN bifhd voie bifbg voie sens2 voie voie bifhd bifhg PN voie voie sens2 voie bifbd butoird courbehg voie voie voie sensd voie voie Vpontgh Vpontdh voie voie voie sensd voie 0 0 0 0 0 0 0 0 0
voie sensg voie bifhg bifhd voie PN voie bifhd voie voie voie sensg voie voie voie PN bifbd voie voie sensg voie xDh voie voie voie voie sensg voie voie Vpontgb Vpontdb voie voie voie sensg voie 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 Vrouteb 0 0 0 0 quai quai quai 0 0 Vrouteb butoirg bifhg voie voie voie courbebd courbehg bifbd bifbg bifbd voie voie butoird Vvoie Vvoie    下り→
東逗子方面
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 BV 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 courbehg bifhd bifhg courbebd courbehg voie butoird Vvoie Vvoie
横須賀方の留置線群にかかる踏切は省略した。 0 0 0 0 0 0 0 voieshg voies voies Vvoie Vvoie


単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。本屋側から単式ホーム(1番線)、島式ホーム(2番線・3番線)となっている。また、3番線の隣にはホームのない着発線も並行しているが、これは一部の列車の留置に使用されるほか、後述する総合車両製作所専用鉄道を介して甲種車両輸送をする際に使用される。また、横須賀線の運行管理を行う逗子CTCセンターが当駅に併設されていたが、2009年11月1日ATOS導入に伴い同月15日限りで業務を終了した。

2007年8月4日には東逗子寄りにエスカレーターエレベーターを完備した新橋上通路が開通し、西口も少し南へ移転し、鎌倉寄りの橋上通路も乗り換え通路に転用された。みどりの窓口自動券売機・指定席券売機・自動改札機自動精算機設置。 また、駅構内(改札外)にNEWDAYS横浜銀行逗子支店逗子駅前出張所(店舗外キャッシュサービスコーナー)、逗子警察署逗子駅前交番がある。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 JO 横須賀・総武線(快速) 上り 横浜東京千葉方面
JS 湘南新宿ライン 北行 渋谷新宿大宮方面
2・3 JO 横須賀線 下り 横須賀久里浜方面
JO 横須賀・総武線(快速) 上り 横浜・東京・千葉方面
JS 湘南新宿ライン 北行 渋谷・新宿・大宮方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 横須賀方面から直通してくる横浜方面行き列車は原則として1番線を使用する。
  • 東逗子 - 久里浜間の各駅はホーム有効長が11両分(田浦駅では10両分に満たない)しかないため、15両編成の列車は当駅で連結・切り離し作業をする必要がある。このため、横須賀方に切り離した付属編成(4両)を留置するための留置線群がある。
  • 連結・切り離し作業をする列車は、当駅で5 - 10分程度停車するダイヤとなっている。ただし、連結・切り離し作業をしない列車でも、時間調整のため数分間停車する場合がある。
  • 当駅での連結・切り離し作業は基本的に前の付属編成を留置線に回送し基本編成が久里浜方面へ乗り入れるが、2012年3月のダイヤ改正までは付属編成が切り離し後にそのまま久里浜方面の普通電車として運行し後11両が折り返し普通列車や回送列車となる運用が存在した。
  • 2014年3月15日のダイヤ改正から2017年1月まで、横浜大船発着の成田エクスプレスの一部列車が繁忙期休日の日中を中心に横須賀駅までの延長運転を行っており、その列車の停車駅となった。

駅弁

主な駅弁は下記の通り[2]

  • 小腹だから…。
  • あじさいちらしずし
  • 鯛めし
  • 鰺の押寿し
  • つまんで良し、食べて良し 酒肴弁当
  • 鯵と小鯛の押寿し
  • 神奈川牛肉弁当
  • 伝承 鰺の押寿し
  • さがみ弁当
  • 黒毛和牛三昧

総合車両製作所横浜事業所専用鉄道

当駅から京浜急行電鉄金沢八景駅付近にある総合車両製作所横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)へ続く全長6.4kmの専用鉄道がある。当駅を分岐後、横須賀線に並走し東進し、京急逗子線との交差点付近で方向を変え北上、神武寺駅の六浦寄りで同線に合流している。ここから先は1435mm(標準軌)と1067mm(狭軌)の三線軌条で金沢八景駅まで続いている。この専用線は横浜事業所で製造された車両を搬出するために使用される他、京浜急行電鉄やその乗り入れ先である東京都交通局都営地下鉄浅草線)、京成電鉄北総鉄道向けの甲種車両輸送で使用される。

輸送される際は、神武寺駅まで総合車両製作所が所有するスイッチャー(元東急7200系電車上田電鉄別所線7200系電車と、元神奈川臨海鉄道DD5515ディーゼル機関車を使用)が牽引し、それより先はJR貨物新鶴見機関区川崎派出所属のDE10形またはDE11形DD200形が当駅または新鶴見信号場まで牽引する。

なお、神武寺駅から先の京急逗子線との共用区間については、昼間時の同線の列車運行を妨げないよう、甲種輸送の際は終電後の深夜に行われる。

1991年にはこちらで団体専用列車が運転されたことがある[3]

利用状況

JR東日本

2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員28,798人である。

近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗車人員[4][5]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1995年(平成07年) 28,155 [* 1]
1999年(平成11年) 27,246 [* 2]
2000年(平成12年) [JR 1]26,767 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 2]26,609 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 3]26,356 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 4]26,391 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 5]26,454 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 6]26,946 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 7]27,479 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 8]28,201 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 9]28,513 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 10]28,541 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 11]28,708 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 12]28,642 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 13]29,084 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 14]29,424 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 15]28,596 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 16]29,146 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 17]29,273 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 18]29,282 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 19]29,266
2019年(令和元年) [JR 20]28,798

JR貨物

近年の年間発着トン数は下表の通り。

年度 発送トン数 到着トン数 出典
1999年 9,600 1,600 [6]
2000年 2,800 400 [7]
2001年 4,400 800 [8]
2002年 8,400 2,800 [9]
2003年 6,400 2,800 [10]
2004年 8,000 1,600 [11]
2005年 6,000 4,000 [12]
2006年 10,400 2,400 [13]
2007年 14,000 2,400 [14]
2008年 8,800 3,600 [15]
2009年 5,200 3,600 [16]
2010年 10,000 6,800 [17]
2011年 10,000 4,400 [18]
2012年 8,400 5,600 [19]
2013年 2,800 2,400 [20]
2014年 1,600 2,800 [21]
2015年 1,600 1,600 [22]
2016年 2,800 2,800 [23]
2017年 2,800 2,000 [24]
2018年 2,400 3,600 [25]

駅周辺

駐輪場

西口に125cc以上の大型バイクにも対応するJR逗子駅西駐輪場と、125ccまでのバイクまで対応するJR逗子駅東駐輪場がある[28]

バス路線

東口バスターミナルに設置されている「逗子駅」が最寄りバス停である。全路線京浜急行バスによって運行される。

  • 1番乗り場
  • 2番乗り場
    • 逗2 - 葉山行(長柄橋経由) ※平日日中以外・土休日16時台以降
    • 逗4 - 大楠芦名口行 ※平日は朝のみ・土休日は日中1本
    • 逗5 - 横須賀市民病院
    • 逗6 - 長井行
    • 逗7 - 佐島マリーナ入口行 ※朝のみ
    • 逗8 - 電力中央研究所行 ※平日朝夕のみ
    • 逗71 - 佐島マリーナ入口行(湘南佐島なぎさの丘経由)
    • 逗72 - 湘南佐島なぎさの丘行 ※午後のみ
  • 3番乗り場
    • 逗11 - 葉山町福祉文化会館行(元町経由) ※平日のみ
    • 逗12 - 葉山行(元町経由)
    • 逗30 - アザリエ循環(アザリエ3期経由)
    • 逗31 - アザリエ循環(笹倉先回り) ※朝のみ
    • 逗32 - アザリエ循環(アザリエ2期先回り) ※夕方のみ
  • 4番乗り場
  • 5番乗り場
    • 逗19 - グリーンヒル行 ※平日のみ
    • 逗20 - 田浦駅行 ※平日のみ
    • 逗21 - 田浦駅行(グリーンヒル経由) ※土休日のみ
  • 6番乗り場
    • 逗22 - ハイランド循環
    • 逗29 - 亀が岡団地循環
  • 7番乗り場

その他

  • 日本の鉄道駅ではアルファベット順で最後に来る駅だった(最初は網走駅)。2020年3月14日からその地位を逗子・葉山駅に譲った。
  • 発車メロディの操作は、車掌ではなく、駅員によって行われている(常磐線龍ケ崎市駅と同様)。
  • 当駅から東逗子駅方約300メートルの位置に、踏切警報機、及び遮断機の無い歩行者専用の第四種踏切(山の根踏切)がある。
  • JR東日本横浜支社では、1889年6月16日の開業時から使用されてきた旧跨線橋の支柱の一部を上りホームの新跨線橋下付近に移築した上で2008年2月18日から保存展示公開を開始した。展示場所は上りホーム新設跨線橋下で、鋳鉄製の橋脚1本を据え付け、説明板を設置している。当駅の跨線橋の設置時期ははっきりしないが、明治30年代には使用開始したとみられ、改修・拡幅されて2007年9月まで使用されていた。鋳鉄製の支柱下部には製造場所を示す「新橋」、「明治」「鐵道」などと文字が刻印されている。ホームを嵩上げ工事した際に刻印の下部が埋まり、すべての文字は確認できなかったが、その後の調査で「鐵道作業局」「新橋工場製造」「明治三十二年」の陽刻が確認された。公文書などから1899年に建設された可能性がある。横浜支社によれば、現存する跨線橋柱としては、西日本旅客鉄道(JR西日本)の大田市駅山陰本線、1890年、供用中)・高田駅和歌山線桜井線、1891年、ホームに柱1本を保存)に次いで3番目に古いという。この2駅の跨線橋柱は鉄道作業局神戸工場製で、新橋工場製としては当駅のが最古である。大田市と高田の2駅の跨線橋柱は他駅から転用したもので、建設時の駅で使用され続けた鋳鉄柱としては国内最古と考えられる。なお、この展示物はJR東日本の車両基地一般公開にも展示される場合がある。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
JO 横須賀線
普通
鎌倉駅 (JO 07) - 逗子駅 (JO 06) - 東逗子駅 (JO 05)
JS 湘南新宿ライン
普通
鎌倉駅 (JS 07) - 逗子駅 (JS 06)

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ 私鉄を含めても当駅と近接する逗子・葉山駅、Osaka Metroの瑞光四丁目駅のみである。
  2. ^ 2004年10月15日までは湘南新宿ラインも新宿駅折り返しのみ横須賀駅もしくは久里浜駅まで運転していた。

出典

  1. ^ 鉄道ピクトリアル通巻503号(1988年11月号)PP.44-45 横須賀線めぐり(4)「輸送力増強期の横須賀線」
  2. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、538頁。 
  3. ^ 鉄道ファン1992年1月号
  4. ^ 神奈川県県勢要覧
  5. ^ 統計ずし - 逗子市
  6. ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度版)228ページ
  7. ^ 神奈川県県勢要覧(平成13年度版)230ページ
  8. ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度版)228ページ
  9. ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度版)228ページ
  10. ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度版)228ページ
  11. ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度版)230ページ
  12. ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度版)230ページ
  13. ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度版)232ページ
  14. ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度版)237ページ
  15. ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度版)247ページ
  16. ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度版)245ページ
  17. ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度版)245ページ
  18. ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度版)241ページ
  19. ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度版)243ページ
  20. ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度版)245ページ
  21. ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度版)241ページ
  22. ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度版)254ページ
  23. ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度版)229ページ
  24. ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度版)229ページ
  25. ^ 神奈川県県勢要覧(令和元年度版)229ページ
  26. ^ 位置図・案内図”. 逗子市. 2015年9月26日閲覧。
  27. ^ 逗子海水浴場”. 逗子市. 2015年9月26日閲覧。
  28. ^ 市営駐輪・駐車場”. 逗子市. 2015年9月26日閲覧。

利用状況

JR東日本の2000年度以降の乗車人員
神奈川県県勢要覧

関連項目

外部リンク