東京VICTORY
「東京VICTORY」 | ||||||||||||||||||||||||||||
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サザンオールスターズ の シングル | ||||||||||||||||||||||||||||
初出アルバム『葡萄』 | ||||||||||||||||||||||||||||
B面 |
天国オン・ザ・ビーチ パリの痴話喧嘩 | |||||||||||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||||||||||
規格 |
12cmCD 12インチレコード デジタル・ダウンロード ストリーミング | |||||||||||||||||||||||||||
録音 |
VICTOR STUDIO 猫に小判スタジオ | |||||||||||||||||||||||||||
ジャンル |
ロック シャンソン (#3) [1] | |||||||||||||||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||||||||||||||
レーベル |
タイシタレーベル SPEEDSTAR RECORDS | |||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | 桑田佳祐 | |||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | サザンオールスターズ | |||||||||||||||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||||||||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||||||||||||||||||||||
サザンオールスターズ シングル 年表 | ||||||||||||||||||||||||||||
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EANコード | ||||||||||||||||||||||||||||
EAN 4988002679270(完全生産限定盤) EAN 4988002679287(通常盤) EAN 4988002679331(アナログ盤) |
「東京VICTORY」(とうきょうヴィクトリー)は、サザンオールスターズの楽曲。自身の55作目のシングルとして、タイシタレーベル / SPEEDSTAR RECORDSから2014年9月10日に発売された。キャッチコピーは「サザンオールスターズの、心高鳴る “アンセム” 誕生-」。
2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[9][10]。
背景・制作
前作の「ピースとハイライト」から約1年1か月ぶりとなるシングル[11]。
2014年6月25日のデビュー36周年記念日にオリジナルアルバムの制作(後の『葡萄』)の告知と同時に発売が発表された作品である[12]。本作の製作は後に「東京VICTORY」と「天国オン・ザ・ビーチ」が収録された『葡萄』と同時に製作をしていたことが明らかになっている[13]。
「東京VICTORY」のミュージックビデオは2014年8月に撮影し、「天国オン・ザ・ビーチ」は同年7月に撮影を行った[14]。「東京VICTORY」は丹修一が監督を務め、「天国オン・ザ・ビーチ」は前作の「ピースとハイライト」も担当した川村ケンスケが監督を務めた[15]。
リリース
本作は完全生産限定盤、通常盤、アナログ盤の3種類あり、完全生産限定盤「“フレ!フレ!パッケージ”」には「サザンの“フレ!フレ!”FLAG[注 1]」が付属[12]。そのフラッグの苗のイラストは、前作の「ピースとハイライト」の“希望の苗を植えていこうよ”の歌詞からとったものである[17]。
プロモーション
発売関連企画
発売当日の読売新聞の番組欄の下の部分に本作の広告が掲載された[18]。
タイアップ先のTBSのサイトでは楽曲の歌詞・解説及び高橋尚子、吉田沙保里、石川佳純、木村沙織による「東京VICTORY」に対するコメントが掲載された[19]。
テレビ放送
本作の発売に合わせ、NHKではSONGSスペシャル「時を駆けるサザンオールスターズ 変わりゆくニッポン」という特番を2014年9月11日に放送し、桑田・原・関口とは青山学院大学の後輩で、前年にブエノスアイレスで開かれたIOCの夏季東京五輪誘致に出席した滝川クリステルがナレーションを務め、1964年の東京五輪・第125次IOC総会の映像が流れたり、サザンの活動期間中の社会情勢、桑田の音楽性のルーツなどを特集したりした[20]。
2014年9月27日にWOWOWでスペシャル番組『サザンオールスターズ「東京VICTORY」スペシャル』が放送され、桑田へのインタビュー、「東京VICTORY」「天国オン・ザ・ビーチ」のミュージック・ビデオ、密着ドキュメントを放送した[21]。
テレビ披露
- ミュージックステーション(2014年9月5日、テレビ朝日)
- 「東京VICTORY」と「天国オン・ザ・ビーチ」を披露した[22]。
- SONGSスペシャル「時を駆けるサザンオールスターズ 変わりゆくニッポン」(2014年9月11日、NHK)
- 「東京VICTORY」と「天国オン・ザ・ビーチ」を披露した[23]。
- ミュージックステーション(2014年9月12日、テレビ朝日)
- 「東京VICTORY」を披露した[24]。
- 第65回NHK紅白歌合戦(2014年12月31日、NHK)
- 前作の「ピースとハイライト」と「東京VICTORY」を披露した。
- ミュージックステーション(2015年4月3日、テレビ朝日)
- 2018 FNSうたの夏まつり(2018年7月25日、フジテレビ)
受賞歴
- 第56回日本レコード大賞
- 優秀作品賞[27]
チャート成績
2014年9月22日付のオリコン週間ランキングで、初週9.3万枚を売り上げ初登場1位を獲得した。2006年に発売した「DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜」から4作連続で通算16作目の首位獲得を記録した。デビューから36年2か月でのシングル首位はグループ最長記録である[28]。
オリコンによる本作の登場週数は20週である[4]。
日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングでは、2019年度の年間8位を獲得した[29]。
収録曲
- 収録時間:10:53
- 東京VICTORY (5:09)
- (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
- 桑田出演の三井住友銀行「Lady, Fight!」CMソング。TBS系列「2014 アジア大会&世界バレー」「2018 アジア大会&世界バレー」テーマソング[注 2]。SUBARU「フォレスター」CMソング[注 2]。TBS系列スポーツ情報番組『東京VICTORY』テーマソング[注 3]。
- 高揚感のある歌詞とアップテンポな曲調となっており、ドラムの松田弘の「この曲は『ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜』みたいだね」といった発言が全体的に影響しているという[30]。イントロの”wow…“のコーラスは製作途中からのアイディアで、後半のハモリを提案したのはキーボードの原由子である[30]。歌詞は2020年東京オリンピックを意識している。タイトルの「東京」は日本の象徴や「母国」「祖国」といった意味合いがあり[30]、聴き手に対して「それぞれ自分の故郷を大切にしようと思っていただけたら」とも述べている[31]。2番の歌詞中の「金色に光る一番星」は金メダル[30]、「rising sun」は日章旗[30]、ラストサビの「時が止まったままのあの日の My home town」は東日本大震災後の福島県を指している[32]。「VICTORY」は日本語で「勝利」を意味しており、最初こそは東京オリンピックに対して前向きな気持ちが持てなかったものの、結局気持ちを切り替えたといい[33]、「日本は今多くの問題をかかえているけど、後ろ向きにならずに“VICTORY”な気持ちを持って前を向いて行こう」という思いを込めた事を発売当時に述べている[19][30]。裏のイメージに自身が長年使用してるビクターのスタジオの所在地である「千駄ヶ谷物語」があり、「この景色も2020年のオリンピックにはどう変わっていくのか」という想いもあるといい[34]、桑田曰く「VICTORY」は「ビクター」にも通ずるとしている[34]。
- この曲のタイトルと歌詞に対して日経エンタテインメント!では「桑田の日本に対する強い愛情がにじみ出た」と高く評価されている[35]。
- 前作の「ピースとハイライト」とアプローチは違うものの「平和への願い」が根底にあふれているとも評されている[30]。また、前述の日本人スポーツ関係者のコメントにあるように、この曲を聴いて自らを鼓舞させる要素があるのも特徴の一つである[19]。このこともあり、一部では「東京オリンピックのテーマ曲にしてほしい」などといった声も存在する[36]。
- ちなみに桑田はこの曲に対し加藤登紀子の「知床旅情」のようなイメージを持っていたとのことで、「森繁久彌さんの歌詞と、生ギター一本で歌う加藤さんの姿は今回、僕にとっての”いい歌”の基準でした」と述べている[37]。また、この曲の制作意図や歌詞のテーマを桑田のファンから知らされた加藤登紀子は「ありがとう!なんか、桑田さんからラブレターもらったみたいな気持ち。応えなきゃね」といった感想を述べている[38]。
- 2017年3月12日〜15日にアメリカ合衆国のテキサス州オースティンで開かれた“SXSW2017”で「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」というコンテンツが出展され、上映BGMとしてこの楽曲が使用された[39]。
- 松岡茉優は元気になりたい時に聴く曲としてこの曲を挙げている[40]。
- 天国オン・ザ・ビーチ (3:59)
- (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ / 管・弦編曲:曽我淳一)
- 前述の告知の際にYouTubeにて配信されたトレーラーで先行で流された[41]。サザンが得意とする「エロ歌」であり、「亀」・「トーテムポール」・「アワビ」など性的なスラングと、近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」・城みちるの「イルカにのった少年」・郷ひろみの「GOLDFINGER '99」・西城秀樹の「ブルースカイブルー」・ザ・スパイダース(レインボウズ)の「バラバラ」・橋幸夫の「あの娘と僕」・ザ・ドリフターズの「パイノパイノパイ」など数多くのヒット曲へのオマージュで歌詞が構成されている。桑田のイメージとしてはテレビドラマ『ハレンチ学園』の主題歌「ハレンチ学園ソング」のような「昭和の演芸的なナンバー」[34]。ローソンで配布された「SPECIAL MAGAZINE サザンオールスターズ『葡萄』」内の週刊プレイボーイの編集による「エロ歌の37年史」では、本曲がサザンオールスターズのエロ歌史上最強の下品度だと記載されている[42]。また、レコーディング時はその下品度ゆえに原由子はともかく、桑田を除いた男性メンバーのテンションが低かったといい、桑田はそうしたサブカルチャーを理解してくれた斎藤誠がいなかったらほぼ四面楚歌だったという旨を回想している。桑田やスタッフによると、歌入れの直後にベースの関口和之が「還暦が近いのによくこういうのができるね」と言っていたという逸話がある。一方でメンバーは演奏自体は真剣に取り組んでおり、桑田はこの曲での関口のベースアレンジを絶賛している。コーラスをしている「MCビーチギャルズ」はアミューズとビクターの女性社員である[43][44]。
- ミュージックビデオの振り付けはパパイヤ鈴木が担当[45]。
- ミュージックビデオには、19人の有名人が出演している。(50音順)
- パリの痴話喧嘩 (1:45)
参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal、Acoustic&Electric Guitars、Bicycle Horn、Blues Harps、Cowbell、Hand Claps、Tambourine、Backing Vocal
- 関口和之:Bass
- 松田弘:Drums&Tambourine
- 原由子:Piano、Synthesizer、Backing Vocal
- 野沢秀行:Percussion
- 東京VICTORY
- 斎藤誠:Acoustic&Electric Guitars
- 曽我淳一:Computer Programming、Piano&Synthesizer
- 401STオールスターズ:Shout
- 天国オン・ザ・ビーチ
- パリの痴話喧嘩
- 曽我淳一:Computer Programming
- 大漉真実子:French Voice&Backing Vocal
収録アルバム
- 葡萄 (#1,#2)
- 海のOh, Yeah!! (#1)
ミュージック・ビデオ収録作品
脚注
注釈
出典
- ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p155
- ^ The Record vol.660 p14 日本レコード協会 2020年7月28日閲覧
- ^ miwaがミリオン、宇多田ヒカルは2プラチナ、DA PUMPはゴールド レコ協、7月度有料音楽配信認定 オリコン 2018年8月21日閲覧
- ^ a b オリコン 東京VICTORY 2014年12月18日閲覧
- ^ 2014年9月度月間ランキング オリコンスタイル 2014年12月10日閲覧
- ^ 2014年度年間ランキング51位〜60位 オリコン 2014年12月23日閲覧
- ^ Billboard Japan Hot 100 2014.9.22付 Billboard Japan 2018年7月12日閲覧
- ^ 2014年 Billboard Japan Hot 100 Year End 2018年8月31日閲覧
- ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
- ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
- ^ サザン、9・10に1年ぶり新曲「東京VICTORY」 オリコンスタイル 2015年8月4日閲覧
- ^ a b サザンオールスターズ ニューシングル「東京VICTORY」9月10日発売 sas-fan-net 2015年7月24日閲覧
- ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典 葡萄白書 62ページより
- ^ アルバム『葡萄』初回生産限定盤A・B特典 葡萄白書 37ページより
- ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.128 10ページ、12ページより
- ^ サザン10年ぶり新アルバム&全国ツアー電撃発表!紅白2曲披露(3) サンケイスポーツ, 2015年1月1日
- ^ サザンオールスターズ会報「代官山通信 vol.128」17ページより
- ^ 読売新聞 2014年9月10日分 40面より。
- ^ a b c “『2014アジア大会&世界バレー』テーマ曲が、サザンオールスターズの「東京VICTORY」に決定! 9月は「アジア大会」「世界バレー」とともに「東京VICTORY」が日本を元気にする!” (日本語). TBS (2014年8月1日). 2014年8月2日閲覧。
- ^ あれから一年|滝川クリステル オフィシャルブログ「L’essentiel est invisible pour les yeux “目に見えない大切なこと”」
- ^ サザンオールスターズ「東京VICTORY」スペシャルWOWOW
- ^ ミュージックステーション 2014年9月5日放送
- ^ SONGSスペシャル「時を駆けるサザンオールスターズ 変わりゆくニッポン」 2015年1月20日閲覧。
- ^ ミュージックステーション 2014年9月12日放送
- ^ ミュージックステーション 2015年4月3日放送
- ^ サザンオールスターズ、心の奥の闇を示唆した全編アニメーションMV 音楽ナタリー 2018年7月13日閲覧
- ^ 『第56回レコード大賞』サザン、三代目JSBらがノミネート オリコン 2015年5月11日閲覧
- ^ 【オリコン】サザン、1年ぶり新曲が首位 オリコン 2014年9月16日配信, 2014年12月23日閲覧
- ^ 分配額ベスト10、日本音楽著作権協会、2020年。 (PDF)
- ^ a b c d e f g カバーアーティスト サザンオールスターズ
- ^ 「新曲発表 サザンオールスターズ…桑田佳祐に聞く」読売新聞 2014年09月12日
- ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」p.27より。
- ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」p.26より。
- ^ a b c d サザンオールスターズ応援団会報「代官山通信」Vol.127
- ^ 日経エンタテインメント! 2018年9月号 p13
- ^ 2位はサザン!「東京オリンピック開会式」で歌ってほしい歌手1位は ヴィーナススタップ 2016年9月7日閲覧
- ^ 「週刊文春」2014年9月18日号 p18より。
- ^ 加藤登紀子 @TokikoKato 2014年9月21日9:59のツイート
- ^ MADE IN JAPANの技術が集結!! 世界初の“8K:VR”がお披露目 オリコン 2017年4月10日閲覧
- ^ 211回目のゲストは・・・松岡茉優さんです!! NACK5
- ^ サザンオールスターズ2014 進撃のキックオフトレーラーyoutube.com
- ^ SPECIAL MAGAZINE サザンオールスターズ『葡萄』(週刊プレイボーイ)26ページより
- ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」P29より。
- ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」P68より。
- ^ 安倍なつみオフィシャルサイト内ブログ 2014年8月22日付
- ^ “サザン新曲は日本語なのに仏語!? 桑田佳祐、花壇でダウンのワケは…”. オリコン (2014年4月9日). 2014年8月2日閲覧。
- ^ a b サザンオールスターズ応援団会報「代官山通信」Vol.126
関連項目
外部リンク
- 東京VICTORY - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE
- サザンオールスターズ ニューシングル「東京VICTORY」9月10日(水)発売 - 特設サイト