LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!

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LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!
サザンオールスターズライブ・ビデオ
リリース
録音 2019年6月15日16日
東京ドーム
ジャンル ロック
レーベル タイシタレーベル
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
SPEEDSTAR RECORDS
プロデュース サザンオールスターズ
チャート最高順位
  • 週間1位(DVD総合・オリコン[1]
  • 週間1位(Blu-ray総合・オリコン)[1]
  • 2019年度年間34位(DVD音楽・オリコン)[2]
  • 2019年度年間21位(Blu-ray音楽・オリコン)[3]
サザンオールスターズ 映像作品 年表
おいしい葡萄の旅ライブ –at DOME & 日本武道館-
2016年
LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!
(2019年)
21世紀の音楽異端児 (21st Century Southern All Stars Music Videos)
(2019年)
EANコード
EAN 4988002794676(DVD初回限定盤)
EAN 4988002794683(DVD通常盤)
EAN 4988002794652(Blu-ray初回限定盤)
EAN 4988002794669(Blu-ray通常盤)
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LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!
イベントの種類 音楽系イベント
正式名称 WOWOW presents サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019 「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」 supported by 三ツ矢サイダー
開催時期 2019年3月30日 - 6月16日
初回開催 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
企画制作 アミューズ
来場者数 55万人[4]
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WOWOW presents サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019 「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」 supported by 三ツ矢サイダー
サザンオールスターズ の ツアー
場所 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
広島サンプラザホール
横浜アリーナ
愛媛県武道館
サンドーム福井
メットライフドーム
福岡 ヤフオク!ドーム
京セラドーム大阪
ナゴヤドーム
札幌ドーム
東京ドーム
初日 2019年3月30日
最終日 2019年6月16日
公演数 全22公演
ウェブサイト 公式サイト
サザンオールスターズ ツアー 年表
サザンオールスターズ キックオフライブ 2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」
2018年
WOWOW presents サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019 「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」 supported by 三ツ矢サイダー
(2019年)
サザンオールスターズ 特別ライブ 2020「Keep Smilin' ~皆さん、ありがとうございます!!~
2020年

LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!』(ライブ・ツアー にせんじゅうきゅう キミはみてくれがわるいんだから アホまるだしでマイクをにぎってろ だと ふざけるな)は、サザンオールスターズのライブ・ビデオ。2019年11月27日DVDBlu-rayで発売。発売元はタイシタレーベル / JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント / SPEEDSTAR RECORDS

背景[編集]

本作は2019年3月から6月にかけて開催した全国ツアー『“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』の東京ドーム公演の模様や、同ツアーのメイキング映像を収録された作品になっている[5]

リリース[編集]

本作にはDVDとBlu-ray共に通常盤と完全生産限定盤(4形態)があり、完全生産限定盤にはボーナスディスクとスペシャルグッズが付属され、「三点まとめ買いセット」と称された[4][6][7]

三点まとめ買いセットの内容
  • マンピーのG★SPOT」の演出で登場した変態仮面風ダンサーが顔に着用、履くも良し、飾るも良し、かぶるも良しのパンツ「親不孝パンツ(父さん母さんゴメンねVer.)」が付属。
  • 2018年のライブツアー『ちょっとエッチなラララのおじさん』とサザンが出演したライブ『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』から一部の楽曲とそれぞれのライブのメイキング映像が収録。
  • 今回のツアーで一部の会場でしか演奏されていなかった「ロックンロール・スーパーマン~Rock’n Roll Superman~」の映像がツアーのドキュメンタリーを交えたボーナストラックとして映像化。

また、本作と同時に同ライブ会場とオンラインショップ「アスマート」で受注販売されたフォトブック『SOUTHERN ALL STARS YEAR BOOK「40」』もCDショップや各ECサイトでも販売されることが決定された[4]

「新春! お年玉サザンジャンボ」という企画を本作の発売日の前日に発表し、本作と2019年12月31日に発売のミュージック・ビデオ集『21世紀の音楽異端児 (21st Century Southern All Stars Music Videos)』の2作品を購入するとそれぞれに応募用のIDを記載したチラシが封入されており、応募すると抽選で210名にオリジナルのパーカーがプレゼントされる[8]

批評[編集]

2019年11月30日放送の桑田佳祐ラジオ番組桑田佳祐のやさしい夜遊び』にて、店頭で本作を購入したリスナーから小田和正のライブツアー作品『Kazumasa Oda Tour 2019 ENCORE!! ENCORE!! in さいたまスーパーアリーナ』、山下達郎のCDシングル「RECIPE (レシピ)」と発売日が同じで、先輩方の作品と一緒に本作がひな壇の上に並んでいる光景に感激したという内容が番組で紹介され、桑田も「小田さんと達郎さんの作品と同じ日に並ばせていただいているということで、嬉しいです」とコメントした[9]

松田弘は、今回のライブツアーにて「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」の披露時に野沢秀行が踊りながらシェケレを振るのを見て、最高にノセられたという[10]

ライブ[編集]

スケジュール[編集]

エピソード[編集]

東京ドーム公演では小林克也小林武史嘉門タツオ山田洋次[注 1]松任谷由実といったサザンおよび桑田とゆかりのある著名人が観客として訪れている[12][13]

2019年1月頃にセットリストを決めて3月初頭にライブのリハーサルを始めているが、選曲に関して桑田佳祐は、2018年のライブ『ちょっとエッチなラララのおじさん』やサザンとして出演した『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』、『第69回NHK紅白歌合戦』と同じ選曲にしたくなかったため、途中マニアックな選曲になっている。桑田自身も自信満々なセットリストでは無かったこともあり、ツアー中は選曲に弱気になることがあったという。また、紅白歌合戦で披露された「勝手にシンドバッド」に関しては松任谷由実とのやりとりが桑田にとって強烈で一枚絵として記憶に残っていたため、セットリストから外されていたが、今回のライブの横浜公演から入れ直してみると観客が盛り上がったため、セットリストに組んだという[14]

神の島遥か国」歌唱前には沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」がTIGERのボーカルによって演奏された[15]

MCで関口和之が「夢はダンサーになり、EXILEに入ること。ライバルは関口メンディーGENERATIONS from EXILE TRIBE / EXILE)。」と語り、「当って砕けろ」の前に「忘れられたBig Wave」に合わせて踊るというコーナーが設けられたが、この原案は桑田であり、「忘れられたBig Wave」をどこかで流したいという思いもあり、メンバー内で体が一番硬い関口に踊ってもらったという[16][17]

ライブツアーにて未発表の新曲として「愛はスローにちょっとずつ」が披露された。ライブで披露されていた時は制作途中であったこともあり、タイトルに「(仮)」がついた表記であった[18][19]。桑田はライブで楽曲を披露する際に「ツアーでお客さんとともに熟成させていく曲」「いつかよりよいチャンスがあったら世に出そうと思っています」と説明していた[17]

ゆけ!!力道山」ではバックモニターに力道山の映像が映された[20]

CRY 哀 CRY」では歌詞と共に現代語訳が会場内にある左右の小型モニターに表示され、当DVDの字幕でもそれに沿う形で表示されている[15]

DJ・コービーの伝説」では曲のテーマになっている小林克也がVTR出演し、『ベストヒットSAS』と題した番組のセットで(『ベストヒットUSA』のパロディ)曲紹介を行った[15][21]

わすれじのレイド・バック」ではバックモニターに若手時代のサザンの写真が映し出され、最後の歌詞が「これからも一緒に盛り上がろうぜ」といった内容に変更された[15]

シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」では大サビの転調およびラップがカットされ、代わりにピンキーとキラーズの「恋の季節」が歌われた[15]

栄光の男」ではバックモニターに曲のモチーフになっている長嶋茂雄と2019年に引退したイチロー[注 2]の映像が映され、二人の功績を称える演出を行った[17][23]

東京ドーム公演の「勝手にシンドバッド」ではビキニの女性ダンサーの他、車寅次郎のコスプレをした人物やジャビットもダンスに参加している[17]

「旅姿四十周年」は、1983年に発売されたアルバム『綺麗』に収録されている楽曲「旅姿六人衆」の歌詞とタイトルをデビュー40周年に合わせたものに変えた楽曲である。かつてのサザンのライブと違ってスタッフに女性も大勢いるといった時代の変化もあって、「華やかな者の影で今動く男達」の部分が「仲間達」に変えられている[24]

チャート成績[編集]

2019年12月9日付のオリコンDVD・Blu-ray各総合ランキングにて、DVDは初週2.4万枚、Blu-rayは初週3.5万枚を売り上げて、1位を獲得した。DVDとBlu-ray総合ランキングの両方の首位獲得は2013年の『SUPER SUMMER LIVE 2013 「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 胸熱完全版』から3作連続・通算3作目となった。また、音楽作品を対象としたミュージックDVD・BDランキングでも、初週5.9万枚で1位を獲得し、「映像3部門同時1位獲得作品数」も3作連続・通算3作目となった[1]

収録曲[編集]

※全形態共通。()は初版発売年。

共通[編集]

  1. 東京VICTORY(2014年)
  2. 壮年JUMP(2018年)
  3. 希望の轍(1990年)
  4. 闘う戦士ものたちへ愛を込めて(2018年)
  5. SAUDADE~真冬の蜃気楼~(1998年)
  6. 彩~Aja~(2004年)
  7. 神の島遥か国(2005年)
  8. 青春番外地(2015年)
  9. 欲しくて欲しくてたまらない(1985年)
  10. Moon Light Lover(1996年)
  11. 赤い炎の女(1983年)
  12. 北鎌倉の思い出(2018年)
  13. 古戦場で濡れん坊は昭和のHero(1985年)
  14. JAPANEGGAE (ジャパネゲエ)(1984年)
  15. 女神達への情歌 (報道されないYケイの彼方へ)(1989年)
  16. 慕情(1992年)
  17. 愛はスローにちょっとずつ(2019年)
  18. ゆけ!!力道山(1993年)
  19. CRY 哀 CRY(1998年)
  20. HAIR(1992年)
  21. 当って砕けろ(1978年)
  22. 東京シャッフル(1983年)
  23. DJ・コービーの伝説(1982年)
  24. わすれじのレイド・バック(1980年)
  25. 思い過ごしも恋のうち(1979年)
  26. はっぴいえんど(2015年)
  27. シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA(1992年)
  28. マチルダBABY(1983年)
  29. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)(1984年)
  30. イエローマン 〜星の王子様〜(1999年)
  31. マンピーのG★SPOT(1995年)
ENCORE
  1. I AM YOUR SINGER(2008年)
  2. LOVE AFFAIR 〜秘密のデート(1998年)
  3. 栄光の男(2013年)
  4. 勝手にシンドバッド(1978年)
  5. 旅姿四十周年

BONUS DISC[編集]

※完全生産限定盤のみ収録。

『ちょっとエッチなラララのおじさん』映像収録曲
  1. メイキング映像
  2. 茅ヶ崎に背を向けて(1978年)
  3. いとしのエリー(1979年)
  4. せつない胸に風が吹いてた(1992年)
  5. 私はピアノ(1980年)
  6. 太陽は罪な奴(1996年)
  7. DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜(2006年)
『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』収録曲
  1. メイキング映像
  2. 希望の轍(1990年)
  3. 涙のキッス(1992年)
  4. 愛の言霊 〜Spiritual Message〜(1996年)
  5. HOTEL PACIFIC(2000年)
  6. みんなのうた(1988年)
ボーナストラック
  1. ロックンロール・スーパーマン ~Rock’n Roll Superman〜(2005年)(『キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!』より)

参加ミュージシャン[編集]

  • サポートミュージシャン

配信動画[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 桑田は2019年に公開された山田が監督を務めた映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』で主題歌を担当した。また、かねてから山田はサザンのファンであった[11]
  2. ^ イチローはサザンの楽曲を好んで聴いていることが報じられたことがある[22]

出典[編集]

  1. ^ a b c 【オリコンランキング】サザン40周年ツアー映像、3部門同時1位 オリコン 2019年12月5日配信, 2019年12月5日閲覧
  2. ^ 【オリコン年間ランキング 2019】嵐が18年ぶり200億円超えで総合首位、米津玄師、あいみょん、髭男がデジタルシーンを席巻 年間ミュージックDVDランキング 26位~50位 オリコン 2019年12月23日配信, 2019年12月23日閲覧
  3. ^ 【オリコン年間ランキング 2019】嵐が18年ぶり200億円超えで総合首位、米津玄師、あいみょん、髭男がデジタルシーンを席巻 年間ミュージック Blu-rayランキング 1位~25位 オリコン 2019年12月23日配信, 2019年12月23日閲覧
  4. ^ a b c サザンオールスターズ、バンド史上最大の全国ツアーが映像作品としてリリース決定 BARKS 2019年10月10日配信, 2019年10月10日閲覧
  5. ^ サザンオールスターズ、バンド史上最大規模の全国ツアーが映像作品化 音楽ナタリー 2019年10月10日配信, 2019年10月10日閲覧
  6. ^ サザン、ライブ映像完全生産限定盤特典は“親不孝パンツ” 本編トレーラー映像も公開 オリコン 2019年10月19日配信, 2019年10月24日閲覧
  7. ^ サザンオールスターズ、2018年のNHKホール&ひたちなか野外ライブがボーナス収録決定 Billboard JAPAN 2019年10月24日配信, 2019年10月24日閲覧
  8. ^ サザン、ライブ映像作品&MV集のW購入で「新春!お年玉サザンジャンボ」のチャンス 音楽ナタリー 2019年11月26日配信, 2019年11月27日閲覧
  9. ^ サザンオールスターズ、ライブ映像作品が3部門同時1位の快進撃 桑田佳祐がラジオで喜び語る リアルサウンド 2019年12月8日配信, 2019年12月8日閲覧
  10. ^ サザンオールスターズ会報『代官山通信 vol.150&151』p26より。
  11. ^ テキヤの親分から抗議が…山田洋次が語る「寅さんの死」「桑田佳祐」「渥美清」 2019年6月1日 BuzzFeed.News
  12. ^ 嘉門タツオオフィシャルブログ 冷やし中華はじめましたか?(知らんガナ!)|攻める桑田さん ameba 2019年6月16日
  13. ^ サザンオールスターズ official 2019年6月18日のツイート
  14. ^ サザンオールスターズ会報『代官山通信 vol.147』p14-15より。
  15. ^ a b c d e 2019年のライブビデオ『LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!』収録。
  16. ^ サザンオールスターズ会報『代官山通信 vol.147』p16・20より。
  17. ^ a b c d サザン40周年最大ツアー完結 レア曲祭りに未完成新曲披露、夢はEXILE加入!? オリコン 2019年6月17日配信, 2019年11月6日閲覧
  18. ^ サザンオールスターズ40周年ツアーで披露の新曲、8月にリリース 音楽ナタリー 2019年7月16日配信,2019年7月16日閲覧
  19. ^ 桑田佳祐、サザン新曲初オンエアで語った曲作りへの思い「時代はどんどん変わっても、音楽だけは怠けちゃいけない」 リアルサウンド 2019年7月15日配信,2019年7月16日閲覧
  20. ^ <論説コラム>サザン40周年ツアー大団円!その熱すぎる余韻に酔いしれてCBC 論説THEコラム
  21. ^ サザンオールスターズ ライヴレポートUta-Net 2019年7月3日 2020年10月7日閲覧。
  22. ^ イチロー 愛車ポルシェでよく聴くのは、いきものがかり2016年6月28日 16時0分 NEWSポストセブン
  23. ^ Sports Graphic Number 997号 p14 - 15,18
  24. ^ デビュー40周年記念本『SOUTHERN ALL STARS YEAR BOOK「40」』P170より。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]