ファイナルファイト
ジャンル | ベルトスクロールアクション |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | カプコン第三開発室 |
発売元 | カプコン |
プロデューサー | 岡本吉起 |
デザイナー |
西谷亮 安田朗 |
プログラマー |
金子清巳 上山真一 Tomiyan Yokoyan |
音楽 |
藤田晴美 藤田靖明 松前真奈美 坂口由洋 下村陽子 高岡宏光 民谷淳子 |
美術 | 安田朗 |
シリーズ | ファイナルファイトシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 業務用基板(3.31メガバイト) |
稼働時期 |
|
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
コンテンツ アイコン | 暴力、犯罪 |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | CPS-1 |
CPU | MC68000 (@ 10 Mhz) |
サウンド |
Z80 (@ 3.579545 Mhz) YM2151 (@ 3.579545 Mhz) OKI6295 (@ 7.576 Khz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 384×224ピクセル 60.00Hz パレット4096色 |
売上本数 |
6750ポイント (1990年度ベストインカム第1位)[1] 3852ポイント (1991年度ベストインカム第2位)[2] |
『ファイナルファイト』(Final Fight)は1989年12月にカプコンからアーケードゲームとして発売されたベルトスクロールアクションゲーム。
スーパーファミコンを中心に様々な機種に移植され、多数の続編が発売された。
概要
シリーズ第1作。1989年にアーケードで稼働した後、翌年スーパーファミコンに初移植。さらに後にX68000、メガCD、ファミリーコンピュータ、ゲームボーイアドバンス、PlayStation 2でも移植版が発売された。
大西洋に面した[3]都市「メトロシティ」。市長であるマイク・ハガーは暴力と死が蔓延するこの街に正義をもたらすべく、メトロシティを牛耳る巨大な犯罪集団「マッドギア」に徹底的な攻撃を加えた。しかしマッドギアはその報復として、ハガーの娘であるジェシカを誘拐するという最も卑劣な手段を講じてきた。ハガーとジェシカの恋人であるコーディー、コーディーの友人であるガイは彼女を救出すべくマッドギアに戦いを挑む。時代設定は1989年となっている(SFC版では1990年、メガCD版では1992年の設定になっている)。
開発スタッフは後年、映画『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984年)にインスパイアされてできた作品だと明かしていた。主人公の名前や、スラム街を舞台にギャングとの戦いを繰り広げるという世界観の設定などに影響が色濃くうかがえる。
難易度は非常に高いが、単純で爽快な内容と、テクニックを覚えると有利に進められるバランスの良さがヒットを博した。また、その人気と難易度の高さゆえに連コインが問題となった。
ベルトスクロールアクションゲームの中でも有名で、その全盛を築いた作品。略称はFF。
シリーズの全世界累計販売本数は320万本[4]。
ゲーム内容
基本システム
プレイヤーキャラクター3人(スーパーファミコン版は2人)から1人を選択し、街中を進み、現れる悪人たちをパンチやキック、投げや必殺技、武器を駆使して倒して行く。
このベルトスクロールアクションゲームのシステムは、先にテクノスジャパンが発売していた『ダブルドラゴン』が初であるが、ベルトスクロールアクションゲームの知名度を一気に知れ渡らせたのは本作であり、後に対戦型格闘ゲームが隆盛するまでは、シューティングゲームと並んでアーケードゲームの定番であった。
横からの視点だが、プレイヤーは上下(奥行きがあり、画面上は奥と手前への移動となる)左右に自由に移動できる。体力は画面上にゲージで表示される。
操作方法
8方向1レバー+2ボタン(攻撃・ジャンプ)で操作。
レバーで8方向に移動する。Aボタンで攻撃。連打で連続技を出す(コーディーは4回、ガイは5回、ハガーは3回で1セット)。Bボタンでジャンプ。ジャンプ中も攻撃可能で、普通は飛び蹴りを出し、レバー下入力をしながら攻撃すると他の技に変化する。
攻撃はプレイヤー同士でも当たってしまい、わずかにダメージを受ける。敵を投げる時も同じで、注意しなければ巻き込んだり巻き込まれてしまう。
Aボタン・Bボタン同時押しで必殺技[5]。一定時間無敵になって周りを攻撃できるが、必殺技が敵にヒットした際に体力を微量に消費する(体力がゼロの時は使えない。また必殺技がヒットしなかった場合には体力は消費しない。敵ではなくドラム缶や木箱などにヒットした際は同様に体力を消費する)。攻撃を受けてのけぞっている間に出せる唯一の技であるため、攻撃というよりは緊急回避に近い。実際は同時に押すより、一方のボタンを押しながらもう一方のボタンを押す方が成功しやすい。
相手に接触すると、相手を掴むことができる。掴んでレバーニュートラルのままAボタンで3回まで掴み攻撃、レバーを倒してAボタンでその方向に投げる。投げた方向に敵がいる場合、その敵もダメージを受けてダウンする。敵の中にもこちらを掴もうとするキャラクターがおり、掴まれたり倒れたりしたときは、レバガチャやボタン連打で早く脱出・復帰できる。
落ちているアイテムは、Aボタンで拾う。アイテムは得点アイテム・回復アイテム・武器アイテムの3種類がある。一部の家庭用では1UPや一定時間無敵などの特殊アイテムが存在する。
武器アイテムを拾った後はAボタンで武器を利用した攻撃を繰り出す。武器アイテムは一度でも敵の攻撃を受けると落としてしまい、落とした武器アイテムは大抵消えてしまう(稀に消えない場合もある)。また、面の変わり目に到達すると自動的に武器アイテムを手放してしまう。逆に言うと、投げることができるナイフ以外の武器(鉄パイプ、日本刀)は自分から手放すことができない。
武器での攻撃はパンチなどの通常攻撃に比べるとスキはあるが攻撃力が非常に高くリーチも長い他、当てると必ず相手のダウンを奪える。このため、当たり判定が大きい攻撃を仕掛けてくる敵キャラクターと相性が良い。
アイテム
ラウンド中にあるドラム缶、ゴミ箱、木箱、樽、タイヤ、電話ボックス、看板、転がるドラム缶などの障害物を破壊すると出現する。柱などの背景に隠されているものもある。
- 回復アイテム
- 体力が満タンの時は得点が入る。
- 128ポイント回復(10000点)- 原始肉、ステーキ、鳥の丸焼き
- 64ポイント回復(5000点)- ハンバーガー、カレーライス、ピザ、ホットドッグ、寿司
- 32ポイント回復(3000点)- リンゴ、オレンジ、ブドウ、パイナップル、バナナ
- 16ポイント回復(1000点)- ソフトドリンク、ビール、ウィスキー、ガム
(総体力を144ポイントと換算)
- 家庭用では数種類のアイテムが削除されている。
- 得点アイテム
- 10000点 - ダイヤモンド、金の延べ棒
- 5000点 - ネックレス、指輪、宝石(オパール、エメラルド)
- 3000点 - ドルの札束、円の札束、十円玉、時計
- 1000点 - ハンマー、帽子、ラジオ、ハンカチ
- 武器アイテム
- ナイフ、鉄パイプ、日本刀の3種類がある。詳細は操作方法やプレイヤーキャラクターの項を参照。
- ナイフは投げ(コーディーのみ、敵が一定距離内にいれば投げずに手に持って攻撃できる)、鉄パイプと日本刀は振って攻撃する。
- 攻撃力:ナイフ=日本刀>鉄パイプ
- 画面上に複数の武器が出ているときは、代わる代わる持つことで武器を移動させられる。つまり、鉄パイプと日本刀を自力で手放すにはナイフに持ち替えるしかない。
- 鉄パイプと日本刀はリーチと攻撃力が上がるが、1発の攻撃速度が遅くなり、通常攻撃より縦に対する攻撃判定が狭くなる。
- 武器を持って画面の切り替わりに到達する(自動的に手放す)と得点が入る。
- 日本刀 - 1000点
- 鉄パイプ - 800点
- ナイフ - 500点
ステージ構成
- ラウンド1 - スラム街 (SLUM)
- スラム街→地下道→地下鉄駅前(ボス)と進む。
- ラウンド2 - 地下鉄 (SUBWAY PARK)
- プラットホーム→地下鉄車内→線路上→地下プロレスリング(ボス)と進む。
- ボーナスステージ1
- 車破壊。制限時間内に左右のドアとボンネットを破壊する。鉄パイプが落ちている。車の持ち主はブレッドであり、ステージ終了後に登場して涙を流す演出がある。
- ラウンド3 - ウエストサイド (WEST SIDE)
- 街中→酒場→金網レスリング→街中(ボス)と進む。AC版・GBA版は酒場から街中へ出ようとすると、アンドレJr.がダッシュしてプレーヤーを捕えて金網に連れていく演出がある。
- ラウンド4 - 工業地帯 (INDUSTRIAL AREA)
- 工場→エレベーター(ボス)と進む。工場前半部は床から炎が噴き出る仕組みになっており、これを利用して敵の自滅を待つ手段もある。このステージはSFC版とガイ版には無い。GBA版はこれをネタにZERO3版コーディーが「確か警察官(エディ・E)をブッ倒した後、そのまま海沿いを歩いたはず」と呟いている。
- ボーナスステージ2
- ガラス破壊。制限時間内に16枚のガラスを割る。ガラスの中心を叩けば1発で割れ、中心から少しずれるとひびが入る(もう1発叩けば割れる)。端を叩くと回転し、巻き込まれると倒れてしまい、ダメージは無いが時間のロスになる。AC版では工業地帯の後に始まるが、SFC版とガイ版、GBA版では湾岸地帯の後に始まる(SFC版とガイ版、GBA版はガラスがある配置も変わっている)。
- ラウンド5(※SFC版とガイ版はラウンド4) - 湾岸地帯 (BAY AREA)
- 公衆トイレ(スプレーで書かれた "SEXY"(SFC版では "KISS")という落書きがある)を間に挟むだけで、湾岸地域を一直線に進んでいく。フェードアウトして画面が切り替わらず、また残り時間の回復が無い唯一のステージ。
- ラウンド6(※SFC版とガイ版はラウンド5) - アップタウン (UP TOWN)
- ビル手前とビル玄関→エレベーターで移動→ビル中庭→ビル内部→最上階(ボス)と進む。エレベーターで移動する最中に敵は登場しない(SFC版とガイ版、GBA版は移動する演出もない)。ビルの内部ではシャンデリアが落下し、当たるとダメージを受けるが、敵の体力を減らすのにも利用できる。また、中にアイテムが入っていることもある。シャンデリアの他は、通るとキャラクターが見えなくなる柱の内側にアイテムが隠れている。
テクニック
- 基本戦法
- 囲まれると明らかに不利になるため、敵を一箇所に集め、背後を取られないように戦うのが基本となる。また普通に攻撃を受けるより、必殺技を使った方が基本的にダメージが少ない。
- バックジャンプ
- ジャンプとほぼ同時にレバーを自分の向きと逆に倒すと、バックジャンプする。飛距離は前ジャンプより長い。バックジャンプ中にコーディーは膝蹴り、ガイは肘落とし、ハガーはボディプレスしかできない。普通のジャンプ攻撃は避けられることが多いが、この攻撃には敵は反応しない。
- パンチ投げ
- 攻撃中にレバーを上・下・後ろのいずれかに入力していると、最後の攻撃の代わりに相手を逆方向に投げる。投げのモーションには無敵時間があるため、挟み撃ちを受けたときや後方の敵を攻撃する際などに有効。
- パンチはめ
- 攻撃中に逆方向を向いて空振りさせると、次にボタンを押したときは必ず1段目が出る。これを利用し、3段目(コーディー、ガイ双方)か4段目(ガイ限定)を逆向きに空振りさせ、再び攻撃を繰り返すと、相手を一切身動きさせないまま攻撃を浴びせ続けられる。ハガーでも可能だが、2段目を空振りさせる必要があるため難しい(ボタンにオート連射機能が無ければほぼ戦力にはならない)。失敗のリスクは有るが、成功し続ければいかなる強敵も一方的に倒せる。ただしAC版のみ、ロキシーとポイズンには宙返りで回避されうる。
- ゲームバランスを壊しかねないテクニックだが、開発陣はGBA移植の際に『ファミ通』誌上にて「パンチはめがなければ『ファイナルファイト』ではない」といった旨のコメントをしている。
- ナイフカンスト
- 画面内に武器は6本(AC版)または3本(SFC版とガイ版、GBA版)までしか出現できないため、地面にナイフ、鉄パイプ、日本刀が計6本落ちていると、ハリウッドやエルガドがナイフを出してこなくなる。エディ・Eの撃つ弾丸やベルガーの撃つボウガンの矢も武器扱いであるため、ボス出現地点で武器が6本落ちていると、それらの攻撃ができなくなる。ベルガーの攻撃はボウガンのみなので、無力と化す。
- 錬金
- 障害物を破壊する2フレーム後(1/30秒後)にレバーが入力されていると、中身が必ず高価な得点アイテムであるダイヤモンドか金塊になる現象。中身が固定されている障害物や必ず中身が空である場合でも変化するため、大幅なスコアアップが見込めるが、タイミングは非常にシビアである。ラウンド6の落ちてくるシャンデリアでさえも可能。
- このテクニックが発見されたため、全国のハイスコアが大きく塗替えられた。一部では一連の入力をインプットし、確実に錬金できるようにする「錬金ボタン」を自作・搭載した筐体も現れた。
- 樽乗り回避
- AC版でのみ可能。第2ラウンド地下鉄内で最後の運転席に樽が4個ある。その樽に乗ると敵が攻撃しなくなるので、しばらく待つと電車が止まり、敵を倒さずに次の面に行ける。
その他
- ゾンビ化現象
- AC版のみ起こる現象。自キャラクターが復活するとき、画面上の立っている敵全てがごく僅かのダメージ(復活ダメージ)を受けダウンする。こちらが敵を倒す瞬間にこの復活ダメージを同時に当てると、その敵が死ななくなってしまう。体力ゲージは無くなり、また攻撃を当ててものけぞりポーズすら出ず、掴むこともできない。こちらへの攻撃を防ぐすべは無いため、敵キャラクターがこの状態になるとゲームを進めるのはほぼ不可能になる。エルガド、ハリウッドと戦っているときよく起こる。
英語版
英語版では日本版から様々な変更点が存在する。以下に列挙する。
- ポイズンとロキシーは当初は女性キャラクターの設定だったが、アメリカでの稼動中に夫からドメスティックバイオレンスを受けていた女性から「女性に対する暴力を助長する」という抗議を受けた際、カプコンが「実は彼女ではなく彼だから問題ない」と返したのがきっかけでニューハーフとして扱われるようになった。ただしこの設定は本来北米仕様のもので、少なくとも日本では女性の設定のままとされている[6]。英語版のSFC版とGBA版ではグラフィックが男性キャラクターに描き直され、名前もシドとビリーに変更されている(オレンジの髪がシドで、緑の髪がビリー)。
- オープニングでアーケード版ではジェシカが映るシーンで彼女はブラジャー姿にされているが、英語版ではアーケード版でも彼女は誘拐時に着ている赤い服を着ている。
- 英語版のSFC版とメガCD版ではダムドはスラッシャー(THRASHER)、ソドムはカタナ(KATANA)に改名されている。
- ベルガーは戦闘当初車椅子に乗っているが、英語版では安楽椅子に変更されている。前述した内容に近い「障害者を虐待している」とアメリカから抗議された逸話がある。既出であるが車椅子仕様なのは容量削減のためであり、カプコン側は「その後は飛び跳ねており、彼は歩けるが車椅子に座っているだけ」と反論した[要出典]。
- 回復アイテムであるウィスキーとビールがそれぞれ「C」と書いてある小瓶のドリンクとルートビアに変更されている。
- ボーナスステージの開始時に「Ready go!」と言うテキストが出るが、英語版では「Ready begin!」というテキストに変更されている。
- ボーナスステージの車破壊ゲームの指示用テキスト、「Break Car!」が「Trash Car!」になっている。また車を破壊した後車の持ち主が「Oh my god!」と言う台詞が「Oh my car!」に変更されている。さらにボイスも違う。
キャラクター
主人公側
プレイヤーキャラクター
2人で協力してのプレイも可能(SFC版は1人プレイ)で、その場合この3人から2人(SFC版はコーディーもしくはハガーのみ)を選んでゲームを進める。キャラクターの詳細については当該項目を参照。
- コーディー(Cody)
- 本作品の主人公でジェシカの恋人。ケンカの天才でありマーシャルアーツとナイフ捌きの名手。
- 攻撃判定の大きいジャンプ膝蹴りや、リーチは短いながらも(ソドムの剣なしタックルを目押しで止められる)食らい判定の小さいパンチ、ナイフを手持ち武器として使うことができるなど、性能面では他の2人に比べてかなり優遇されている。パンチ連打はガイより攻撃力は高いが、ややスキが生じ、敵が多いとアンドレの突進をパンチで止められないことがある。
- ガイ(Guy)
- 武神流忍法の伝承者の忍者であり[7]、格闘技の達人。コーディーの友人であり、義侠心から助太刀をする。
- 他の2人より動作が素早く、歩く速度も最も速い。三角跳びが使用可能。日本刀を使うと攻撃判定が広がる。パンチはコーディーと比べて攻撃力が低く、ソドムの剣なしタックルをパンチで止められないが、ほぼスキがなく、アンドレの突進を確実に止められる。また、パンチのリーチはコーディーより若干長い。
- エンディングではコーディーを追いかけてきたジェシカと二人きりにさせるのに、コーディーに手荒い祝福を与えて去って行く(この演出はSFC版ではカットされている)。
- マイク・ハガー(Mike Haggar)
- ジェシカの父親でメトロシティ市長。元プロレスラー。
- 強力な投げ技と高い攻撃力を持つ。つかみ判定も広く、敵を持ち上げたまま歩くことができる。通常投げのバックドロップは、直後にパンチ投げを続ければ無敵時間が途切れず持続させることができるので、多くの敵に囲まれても必殺技を使わずに対処できる。ただその状態に持っていくまでが非常に難しい、上級者向けキャラクター。パンチはリーチが長く攻撃力が最も高いが、振りが遅く、アンドレの突進を唯一パンチで止められない。
- 鉄パイプを使うと素早く振ることができる。また、鉄パイプはSFC版(ガイ版も)とGBA版では日本刀やナイフと同等の攻撃力になる。
- 敵を掴んでからジャンプ→Aボタンで出せる「フライングパイルドライバー」はゲーム中最高の攻撃力を誇る。
- エンディングで妻とは死別していることが明らかにされている。
ノンプレイヤーキャラクター
- ジェシカ(Jessica)
- 本作のヒロイン。マイク・ハガーの娘でコーディの恋人。ゲーム上では1面のダムドにさらわれるシーンの他、最終面のベルガー出現シーンで共に登場する。デモ画面時のテレビに映るシーンで彼女がブラジャーの姿にされているのは日本のアーケード版のみの演出である(ただし、PS2に収録されている『カプコン クラシックス コレクション』でもこの演出がある)。家庭用版の同シーンでは誘拐時に着ている赤い服に変更されている。
- 日本国外版では、ジェシカが写されず悲鳴が聞こえてくるだけになっている。
マッドギア
雑魚キャラクター
- ブレッド(Bred)、ダグ(Dug)
- 最も弱い雑魚キャラクター。ブレッドは灰色の服を着た白人男性で、ダグは赤い服を着たサングラス&スキンヘッドの黒人男性。AC版でドラム缶を転がしてくる方は体力が低い。ブレッドは最初のボーナスステージで破壊する車輛の持主(ただし、GBA版および携帯アプリ版では灰色の服を着たダグに変わっている)。
- 『マイティ』にはブレッドに見た目と能力が似ている雑魚キャラクター「アイアン」が登場する。
- ジェイク(Jake)、シモンズ(Simons)
- 二番目に弱い雑魚キャラクター。ベストを着用している。ジェイクは青い服のヒゲ面の男性で、シモンズは黄色い服のサングラスをかけた黒人男性。飛び蹴りをする以外は性能的にブレッドやダグと全く大差が無い(ただしSFC版、ガイ版、GBA版、携帯アプリ版では飛び蹴りをしない)。
- J(ジェイ)、ツーピー(Two P)
- 素早い動きで一気に間合いを詰めてのパンチが特徴的な敵。不意の一撃を喰らいやすいが、体力は低め。なお、たまに繰り出すダッシュには無敵時間がある。
- Jは金髪にバンダナ、黄色の上着と青のジャージを着た男。ツーピーはモヒカンにサングラス、橙色の上着と緑のジャージを着た男で、書籍では「同じカプコン開発のシューティングゲーム『ロストワールド』の2Pキャラクターと似ていることからその名がついたという説が有力」と書かれている[8]。ツーピーの背中の絵はAC版とX68000版、CD版はナイフと蛇であるのに対し、SFC版とガイ版、GBA版はJと同じくプルトニウムのマークである。
- 『マイティ』にはJに見た目と能力が似ている雑魚キャラクター「ゲイル」が登場する。
- アクセル(Axl)、スラッシュ(Slash)
- バイカースタイルの長身の男。こちらの攻撃を的確にガードし、非常に攻撃力の高いハンマーナックルや蹴り技で攻撃してくる。アクセルは灰色の服でバンダナを巻いた長髪の男、スラッシュは焦げ茶色の服で短髪の男。
- 『マイティ』には外見は違うが能力が似ている雑魚キャラクター「サージ」が登場する。
- グラハム・オリバー(Graham Oriber)、ビル・ブル(Bill Bull)、ワン・フー(Wong Who)
- 肥満体の大柄な男。巨体を活かした頭突き攻撃が得意で、登場時には画面外から突進してくることが多い(特に複数が時間差をおき、変則的に走ってくる)。その場で頭突きやハイキックを放つこともある。グラハム・オリバーは青いズボンを着用し、揉み上げだけ残したスキンヘッドの吊り目の男。ビル・ブルは灰色のズボンを着用し、ヒゲと側頭部の髪を伸ばして頭頂部が禿げあがった男。ワン・フーは緑色のズボンを着用した辮髪頭の中国系。
- ハリウッド(Holly Wood)、エルガド(El Gado)
- ナイフ使いのゲリラのような男。スライディングとボディブローの他に、ナイフを使った多彩な攻撃を仕掛けてくる。オレンジ色の服がハリウッドで、黄緑色の服に中東風のヒゲ面なのがエルガド。
- ハリウッドのみ火炎瓶を持った赤い服の色違いがいる。赤い服のハリウッドは火炎瓶を投げてすぐに逃げるが、体力が極端に低く、自分の投げた火炎瓶の火柱で自滅することもある。
- エルガドは『リベンジ』にもプレイヤーキャラクターの一人として登場し、サソリの動きを模した奇妙な拳法を使う。また『ストリートファイターZERO』シリーズでは両者ともにロレントの部下として登場し、ハリウッドはスーパーコンボ「テイクノープリズナー」使用時にロレントを援護する。
- 『マイティ』にはエルガドに見た目と能力が似ている雑魚キャラクター「テキーラ」が登場する。
- ロキシー(Roxy)、ポイズン(Poison)
- 外見はパンク・ファッションの巨乳ギャルだが、正体はニューハーフ(ただし本来は海外版のみの設定で日本では前記の通り女性とされているのだが、海外版の設定が浸透してしまっている)。マッドギア構成員の中で特に身軽で、時々トンボ返りしながら登場する。アーケード版とCD版は攻撃の最中でも抜けられることが多い。攻撃力の高いジャンプキック、急に繰り出すサマーソルトキック(アーケード版とCD版のみ)が得意技。髪の色がオレンジの方がロキシーで、ピンク色の方がポイズン。『マイティ』に登場しているのはポイズンの妹のポイズンキッス(こちらは正真正銘の女性)。
- ポイズンは『ストリートファイターIII』シリーズ(『2nd』以降)でヒューゴー(下記を参照)のマネージャーとしても登場している。また、『リベンジ』『ストリートファイター X 鉄拳』『ウルトラストリートファイターIV』にプレイヤーキャラクターとして登場し、本編と違ってムチ攻撃を使う。『リベンジ』の日本版で追加されたエンディングでは当初の設定通り本物の女性になっている。
- アンドレJr.(Andore Jr)、アンドレ(Andore) 、F.アンドレ(F. Andore)、G.アンドレ(G. Andore)、U.アンドレ(U. Andore)
- アンドレ・ザ・ジャイアントがモチーフ[9]の大男。ラウンド2から登場する。アンドレと姿は同じだが色違いの弟(アンドレJr.)や父(F.アンドレ)、祖父(G.アンドレ)、叔父(U.アンドレ)がいる。
- F.アンドレとG.アンドレはラウンド3の中盤の地下リングで1回しか出ない(2人同時プレイではU.アンドレも登場する)。F.アンドレとG.アンドレ、U.アンドレはダウン後起き上がりが無敵である。
- 殺人パンチ、首絞め、突進、のしかかり、パイルドライバーなどの多くの攻撃を持ち、また体力が最も多い雑魚キャラクター。アンドレはハガーと共に『ファイナルファイト』シリーズ全てに登場しているキャラクターであり、他ゲームのステージ背景や関連するキャラクターのエンディングなどにも度々登場する。
- 『リベンジ』にもプレイヤーキャラクターとして登場した。また、『ストリートファイターIII』シリーズ(『2nd』以降)ではアンドレに類似したヒューゴーというキャラクターが登場。『ウルトラストリートファイターIV』でも復活したが、公式ブログにてアンドレとヒューゴーは同一人物ということが明言された。
ボスキャラクター
- ダムド(Damnd)
- ラウンド1のボス。金髪でサングラスをかけているレゲエ風の大男。ジェシカを誘拐した張本人。マッドギアの幹部でありながらFBIとも通じており、金のためなら何でもやる卑劣漢。ストロベリー・サンデーが大好物(SFC版の説明書より)。ある程度ダメージを与えるとプレイヤーの技がヒットしない場所に2回ほど逃げて、口笛で雑魚敵を何人か呼び、しばらくすると跳び蹴りをしてくる。デモ画面でハガー相手に手の込んだ宣戦布告をする他、ラウンド1開始時にも一瞬だけ姿を見せて、ジェシカを連れ去る(SFC版ではカット)。
- 『マイティ』では「ゲヒゲヒ」と笑い、プレイヤーがボス戦前の会話の選択肢で小馬鹿にすると勝手にダメージを受ける。『リベンジ』にも登場し、エンディングでは女性をナンパしてフラれている。
- 『ストリートファイターZERO』ではソドムのエンディングに登場し、『ストリートファイターZERO2』ではガイステージの背景に登場する。SNK作品の『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では春麗のエンディングに登場し、『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズでは個別キャラクターカードが存在する。
- ソドム(Sodom)
- ラウンド2のボス。唯一ステージボスの中ではザコ敵を引き連れず、単独で勝負を挑む。上半身にアメフトの防具を装着し、頭には日本の兜を被った、怪しい出で立ちのアメリカ人。胸のあたりに漢字で「死」と書かれているが、よく見ると字が間違っている。日本刀とアメフト仕込みのタックルを武器に戦う。日本刀の攻撃を連続で喰らえば、あっという間に倒されてしまう。またタックル攻撃も非常に当たり判定が大きく脅威である。しかも打撃に対する耐久力が他のボスに比べて遥かに高く、掴み攻撃・武器攻撃以外では殆どダメージを与えられない。好きなものはスシとゲイシャ。「カプコンゲームの2面ボスは初心者の壁」という後の定説の嚆矢になった強ボスである。
- 『マイティ』では3兄弟となっていて、後のステージ(『マイティ』の第4ステージと最終ステージ)にも登場し、それぞれ兜の色と攻撃パターンが異なる。
- 後に『ストリートファイターZERO』シリーズで使用キャラクターとして登場し、使用武器が十手に変更されている(『ZERO3』のX-ISMのみ日本刀)。
- エディ.E(Edi E)
- ラウンド3のボス。警察官でありながら、マッドギアの幹部をしている卑怯者。 さらにその職を利用してやりたい放題やっている。拳銃と警棒が武器。登場時に彼はガムを吐き捨てるが、その吐いたガムが回復アイテムになっており、拾う(食べる)と体力が大幅に回復する他、体力が満タンの場合には42910点のボーナスが入る(この点数は本作の企画者NINの誕生日〈昭和42年9月10日〉である)。攻撃範囲が広く、不用意に近づくと掴まれて銃底で殴られるか警棒で打たれる羽目になる。また体力が少なくなると、距離を取りながら拳銃を発砲してくる(仲間であるはずの雑魚敵も当たると大ダメージを受ける)。さらに倒すと、起き上がって悶え苦しむ背後に当たり判定があり、攻撃すると得点も入る。好物は血のしたたるステーキ。『マイティ』では登場しない。
- 『ストリートファイターZERO2』ではガイステージの背景に登場している。『ストリートファイターZERO3』では、コーディーの勝利ポーズに登場する。
- ロレント(Rolento)
- ラウンド4のボス。元軍人で、棒術を用いて戦う。エレベーター上昇時にも梯子を上りながら手榴弾を落とすが、同時に武器アイテム、回復アイテムも落とす。画面奥のフェンスへ飛び乗り、または左右のフェンスを三角飛びして蹴りかかる技を得意とする。下手に近づくと、投げ技やリーチの長い棒攻撃を受けて即座に倒されてしまう。残り体力が少なくなると蹴りかからなくなり、激しく小刻みに動きながら手榴弾をばら撒き、体力が0になると自らに手榴弾を投げて自決する(この際の爆風に攻撃判定は無いため、側にいてもダメージは受けない)。SFC版(『ガイ』も同様)と『マイティ』では登場しない。『ファイナルファイト2』にも登場し、相変わらず爆弾をばら撒く攻撃でプレイヤーを苦しめる。
- 後に『ストリートファイターZERO』シリーズ(『ZERO2』以降)、『ウルトラストリートファイターIV』などに使用キャラクターとして登場する。
- アビゲイル(Abigail)
- ラウンド5のボス。マッドギアで一番の怪力の持ち主だが、頭は悪い。攻撃範囲がかなり広く、ジャンプ攻撃も逆に掴まれて投げられてしまう。SFC版では攻撃力がAC版より上がっている。首から下はアンドレのキャラクターグラフィックを流用している。異常な攻撃力とシンプルな技(殺人パンチや突進、咆哮しながらの突進パンチ、つかみ投げ)が特徴。エディ.Eと同じで、倒すと悶え苦しむ背後に当たり判定がある。
- 『マイティ』では「マッドギアのクイズ王」を自称し、3面でのボス戦前にゲーム内容に関するクイズを出題してくる。それに全問正解するとコンティニュー回数を1回追加してくれるが、攻撃パターンにキス攻撃が追加される。
- ボスキャラクターで唯一『リベンジ』には登場していないが、『ストリートファイターZERO2』にてガイのホームステージ背景に他のマッドギアの元メンバーたちと共に登場している。
- ベルガー(Belger)
- 最終ボス。巨大企業の総帥でありながらマッドギアを裏から操っている。歩くのが面倒臭いらしく(カプコンの開発スタッフの談によれば「歩くキャラパターンを作る容量がなかった」らしい)、最初は車椅子に座り、膝に乗せたジェシカを盾にしながらボウガンを連射して登場する。ベルガーが車椅子に乗っている状態で攻撃してもジェシカに攻撃してしまい、ダメージを与えることは不可能だが、ベルガーを投げると車椅子から降ろすことができ、ベルガーに攻撃が可能になり、ベルガーはジャンプで移動しながら、ボウガンを連射して戦う行動を取る。その際に無人になったベルガーの車椅子は破壊することができる。体力が残り少なくなると窓際でジャンプしながら、ボウガンを連射する行動パターンを取る。最終的にはコーディーたちの活躍で窓を突き破り、ビルから転落死した。
- ボウガンの攻撃力は非常に高いが、パンチやキックで叩き落とせる。なお、ナイフカンストを使えばボウガンを撃ってこなくなり、事実上の無力となる。
- 『マイティ』では体の半分をサイボーグ化して登場し、ロケットパンチを放ってくる。『リベンジ』ではゾンビ化して再登場した。
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ファイナルファイト |
| スーパーファミコン | カプコン | カプコン | 8メガビットロムカセット[10] | 148万本[11] | |
2 | Final Fight | Amiga Atari ST Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum | Creative Materials | U.S. Gold | フロッピーディスク | - | - | |
3 | ファイナルファイト・ガイ | スーパーファミコン | カプコン | カプコン | 8メガビットロムカセット | - | ||
初回生産分のみシングルCD付 | ||||||||
4 | ファイナルファイト | X68000 | カプコン | カプコン | 5インチ2HDフロッピーディスク2枚組 | - | - | |
5 | ファイナルファイトCD |
| メガCD | A Wave | セガ | CD-ROM |
| - |
6 | マイティファイナルファイト |
| ファミリーコンピュータ | カプコン | カプコン | ロムカセット | - | |
アレンジ移植 | ||||||||
7 | ファイナルファイトONE | ゲームボーイアドバンス | サン・テック | カプコン | 32メガビットロムカセット | 約5万本 | ||
アレンジ移植 | ||||||||
8 | ファイナルファイト カプセル@カプコン | J-Phone (Javaアプリ) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
9 | ファイナルファイト カプコンパーティ | 504iシリーズ専用 (iアプリ) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
10 | カプコン クラシックス コレクション | PlayStation 2 | カプコン | カプコン | DVD-ROM | - | ||
初の完全移植版 | ||||||||
11 | Capcom Classics Collection Remixed | PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | - | ||
日本国内未発売 | ||||||||
12 | ファイナルファイト | Wii (バーチャルコンソール) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
スーパーファミコン版の移植 | ||||||||
13 | カプコン クラシックス コレクション Best Price | PlayStation 2 | カプコン | カプコン | DVD-ROM | SLPM-66852 | - | |
廉価版 | ||||||||
14 | ファイナルファイト カプコンパーティ(i) とりきり★カプコン(EZ) | FOMA905i/705iシリーズ (iアプリ) BREW3.1以上 (EZアプリ) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
15 | Final Fight DOUBLE IMPACT | Xbox 360 (Xbox Live Arcade) PlayStation 3 (PSN) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | ||
『マジックソード』との同時収録 | ||||||||
16 | カプコンアーケード | iPhone (iOS) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
17 | マイティファイナルファイト | ニンテンドー3DS (バーチャルコンソール) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | ||
ファミコン版の移植 | ||||||||
18 | ファイナルファイト | Wii U (バーチャルコンソール) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
スーパーファミコン版の移植 | ||||||||
19 | マイティファイナルファイト | Wii U (バーチャルコンソール) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | ||
ファミコン版の移植 | ||||||||
20 | ファイナルファイト ONE | Wii U (バーチャルコンソール) | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | ||
ゲームボーイアドバンス版の移植 |
- スーパーファミコン版
1990年12月21日発売。カプコンのスーパーファミコン参入第1弾ソフト。発売当時のROM容量の都合とハードの性能差により、元のアーケード版と比較すると異なる部分が多いが、ゲーム性自体はAC版の魅力を概ね再現しており良好な移植だった。2007年4月17日からWiiのバーチャルコンソールで、2014年8月6日からWii Uのバーチャルコンソールで配信された。
- アーケード版から削除および変更された箇所
- プレイヤーキャラクターであるガイの削除、ラウンド4が丸ごと削除され1ラウンド少ない構成、2人同時プレイの削除、1画面に同時に登場する敵キャラクターは3人まで(AC版では最大10人まで出現する)、シーン切り替え時の演出、プレイヤーキャラクターおよび敵キャラクターの一部音声のカットと変更、一部背景の描き込みの簡略化、一部アイテムの削除、オープニングのジェシカが下着姿ではなく赤い服へ変更、ラウンド5(AC版のラウンド6)のエレベーターを降りた後のBGMが、AC版のラウンド4の前半部分と同じになっている(本来は同ラウンド4の後半部分と同じで、本作ではこのBGM自体が収録されていない。これは後述の『ガイ』版でも同様)など。
- Amiga版
1991年発売。移植担当はCreative Materials、販売担当はU.S. Gold。移植作では初めてハガー、コーディ、ガイが全員選択可能だった作品。アーケード版のオープニングデモ、キャラクター紹介をほぼ忠実に再現している。SFC版では削除されたラウンド4がプレイ可能であり(ただし途中までしか収録されていない。詳細は後述)、画面上に出てくる敵数も最大4人である。しかし、アーケード版と比較すると多くの相違点があり、移植度は低い。 主な相違点は以下の通り。
- ゲーム中、BGMが流れるのはオープニングとエンディングのみ。
- ダムドが雑魚敵を呼ばない(その代わり、お供にアンドレが登場する)。
- 敵キャラクターの体力が低めに設定されている。
- ラウンドクリア後のクリア表示がカットされている。
- 色数が少ない。
- 敵キャラクターを倒した直後にスプライトが消える。
- アンドレJr.のドットパターンがアビゲイルと同じ。そのため、ラウンド5のボスが登場しない。
- ラウンド4の序盤で出現する炎が全てカットされている。
- ラウンド4が前半部分しか収録されていない(エレベーター→ボスまでの道は全てカットされており、ロレントも出現しない)。
- ドラム缶などの障害物が全く出現しない。アイテムは道中にそのまま放置されている。
- ベルガーの体力を減らしても行動パターンが変わらない。また、ベルガーの車椅子にジェシカは乗っておらず、倒しても窓から落ちずにそのまま消える。
- エンディングは「あなたはマッドギアのボスを倒し、メトロシティの人々に安全が戻った」という旨のメッセージが表示されるのみ。
- Atari ST版
1991年発売。内容はAmiga版をベースに、原作のBGMが収録された他、4面の序盤で炎が出現する。しかし4面後半がプレイできない、エンディングがメッセージが流れるのみでエンディングのBGMも収録されていないなど、Amiga版のアーケード版との相違点もほぼそのままである。
- スーパーファミコン版 『ファイナルファイト・ガイ』
1992年3月20日発売。前作のSFC版ではROM容量の都合で削られてしまったガイは、使用キャラクターとしてはむしろコーディー以上に人気があったため、ユーザーからの声に応える形で、プレイヤーキャラクターをガイにした特別編が数量限定で発売された。また、特典としてアレンジサウンドを収録したシングルCDも付属していた。
本作は前作SFC版の再移植作となるため、ベースとなる基本部分は概ね同一であり、2人同時プレイやラウンド4の削除や、1画面内に同時に出現する敵キャラクターも3人までなどの仕様も据え置きとなる。また、ROM容量も前作と同じ8メガビットのままであり、今作ではガイと入れ替わりにコーディーがカットされており、プレイヤーはスタート時にガイかハガーのどちらかを選択してプレイする。ただしオリジナルの要素もいくつか加えられており、主な変更・追加要素は以下の通り。また、後に発売された続編である『2』『タフ』、復刻リメイク版の『ONE』には、それらのいくつかの要素が受け継がれていった。
- ファイナルファイトガイでの追加変更箇所
- オープニングにガイ主体のオリジナルのカットとセリフを追加。
- アイテムに「1UP人形」と「無敵ジェシカ人形」の追加。
- オプション画面のサウンドテストで、AC版ラウンド4の後半部分およびラウンド6のエレベーター以降のBGMだけは聴ける。
- 前作でカットされたラウンド3のバーの店内の客の絵を追加。
- 難易度をハード以上でクリアすると、ガイとジェシカが会話する本作オリジナルのエンディングが見られる。また、最高難易度でクリアすると、最後におまけとしてアーケード版のエンディングでガイがコーディ-にパンチを1セット入れる演出がSDキャラクターによって再現。
- 体力回復アイテムの一部を変更(前作の骨付き肉、カレーライス、ぶどう、バナナが、本作では鶏の丸焼き、寿司、みかん、パイナップルなどになっている)。
- ラウンド4での背景にいる犬に、プレイヤーキャラクターの足の間から顔をのぞかせる位置に移動させしばらく待つと、体力が回復するという裏技の追加。
- ゲームの難易度のバランスが変更されており、敵の配置が初代SFC版ではアンドレがいなかった所に、本作ではアンドレがいるなど若干違っている。また難易度のランクにより登場する敵の内訳も変化する。
- X68000版
1992年7月17日発売。カプコンのX68000参入第1弾タイトル。SFC版と違って2人同時プレイができ、ラウンド4も削除されていない。またメガCD版のように操作感覚が違うようなこともなく、パンチの連打速度もAC版と同等である。グラフィックや音楽もAC版と見分けがつかないレベルに達しており(変わっているのは文字のフォントや、敵や背景などの色その他)、同時に出現する敵キャラクターが基本的に4人までな点(X68000のスプライト表示上の制限)以外は移植度が高いが、本体RAMが2MB必要なため、初代X68000やACE/PRO/PROIIなどは標準で1MBしか装備していないのでそのままではプレイできず、別途でRAMを購入して増設する必要がある。X68000はこの頃カプコンの開発用に採用されていたマシンであり、ソフトも本家カプコンから積極的にリリースされていた。
- メガCD版『ファイナルファイトCD』
1993年4月2日発売。本作はカプコンではなく、過去にメガドライブ版『大魔界村』『フォゴットンワールド』『ストライダー飛竜』『戦場の狼II』などの移植実績を持つセガ(後のセガゲームス)より発売された。開発は後にPCエンジン SUPER CD-ROM²版『スーパーダライアスII』を手掛けたA Wave。そのためか、BGMも同様にT's Musicが担当している。カプコンからの資料提供を受け、アーケード版に登場していた全てのキャラクターを収録、2人同時プレイが可能、ラウンド4を含めた全ラウンドを収録など、先行発売のSFC版でカットされていた要素を収録している点を発表時には強くアピールし、グラフィックはアーケード版に準拠、画面上に出てくる敵の数も最大4人でよりアーケード版に近い出来というのを売りにしていた。また、新たに描き起こされたデモシーンの追加や、声優による台詞の音声の追加やBGMのアレンジなど、CD-ROMの特性を活かした独自要素も盛り込まれた。ただし、攻撃時のパンチの連打がやりにくいなど、アーケード版と比較するとゲーム性が著しく異なるなどの差異がある。
- ファミコン版 『マイティ ファイナルファイト』
1993年6月11日発売。キャラクターが2頭身にデフォルメされていて、ダムドとの心理戦や、クイズ王になったアビゲイルのクイズやあつーいキス攻撃など、ファミコン向けにコミカルなアレンジがされている。使用キャラクターはAC版と同じくコーディー、ガイ、ハガーの3人が登場するが、2人同時プレイはできない。システムはアクションゲームながらも、経験値によるレベルアップ制を取り入れていて、レベルが上がればそれぞれに用意された必殺技が使用可能になる。2014年1月29日からニンテンドー3DSの、2015年2月10日からWii Uのバーチャルコンソールで配信された。
AC版とはステージ構成が異なり、エディとロレントは登場しない。しかし新たなボスキャラクターが追加され、ソドムの兄がボスとして戦いを挑んでくる。本作ではソドムは3兄弟となり、最終ラウンドでは中ボスとして長兄が待ち構えている。
- ゲームボーイアドバンス版 『ファイナルファイトONE』
2001年5月25日発売。AC版に準拠というよりは、過去に発売のSFC版とガイ版の要素が強い移植であり、細かいキャラクターの動きの違いやアイテム構成、敵の配置などは概ねガイ版に準ずる(ジェシカ人形、1UP人形なども『ガイ』に引き続き登場)。 本作ではSFC版では削除されていたラウンド4や細かいシーン切り替え時の細かい演出なども収録され、ガイ、コーディー、ハガーの3人とも使用可能、通信ケーブルを使った2人同時プレイなどが盛り込まれた。また、デモの台詞などの文字フォントは大きく読みやすく変更されている。2015年7月29日からWii Uのバーチャルコンソールで配信された。
全体的にグラフィックや効果音や操作性などが向上しており、画面内に出てくる敵数も最大6人へと増加し爽快感も増している。またプレイ中に倒した敵の数はカウントされて記録され、それに応じたシークレット要素の解放など、時代に合わせたオリジナル要素も盛り込まれた。これらにはパンチのオート連射や、グラフィックが『ストリートファイターZERO3』に準拠で、性能が強化されたコーディーとガイが使用可能などがある。またボス戦前には会話シーンも追加されており、プレイヤーキャラクターとボスキャラクターに新たに顔グラフィックが描き下ろされている(ただしソドム、ロレントと隠しキャラクターの顔は『ZERO3』版の流用)。ZERO3仕様のコーディまたはガイでステージクリアすると、ステージクリアを表示する代わりに、ZERO3のグラフィックに加えてセリフを表示する。本作のパッケージイラストは当時SNKから移籍したばかりの森気楼が担当した。
- PS2版『カプコン クラシックス コレクション』
単独の移植ではないが、2006年3月2日発売のPlayStation 2用ソフト『カプコン クラシックス コレクション』内に『ファイナルファイト』がAC版そのままの移植で収録されている。AC版から数えて実に17年を経て、初めて家庭用ハードに完全移植された形となった。だが、一部にノイズが入るバグがあった。修正版では無くなっている。
- 携帯アプリ版『ファイナルファイト』
2004年に配信開始。キャラクターはガイ、コーディ、ハガーの3人の選択が可能で全6ステージ。ただし、技のアニメパターンの削減、デモシーンの廃止、背景グラフィックの簡略化がなされている。クリア後の隠し要素として、GBA版と同じく「Z-CODY(『ZERO3』仕様のコーディ)」「Z-GUY(『ZERO3』仕様のガイ)」を使える。アプリ選択時のイラストはGBA版パッケージと同じ森気楼のもの。
- 携帯アプリ版『ファイナルファイト』(メガアプリ・リメイク版)
2010年4月に配信開始。最新の携帯電話の規格に合わせて新たに発売された。前携帯アプリ版の容量の都合で削られていた要素を追加したことで、GBA版に近い仕様になったが、旧アプリにあった隠し要素「Z-CODY」と「Z-GUY」は本バージョンでは廃止された[12]。また、敵キャラクターではF.アンドレのみ登場しない。
- iOS(iPhoneアプリ)版 『カプコンアーケード』
2011年4月1日より配信開始。iPhone/iPod touch向けアプリの『カプコンアーケード』にアーケード版を収録。このソフト自体は無料配信だが、ゲーム内で1日に1回、3枚配布されるフリーチケット(有効期限は当日のみ)を使い、収録ゲームを選択して起動するシステムとなる。それ以上プレイしたい場合は別途で10枚セットの「コイン」を購入か、ゲーム単体を購入する必要がある。また、チート機能を追加できるスペシャルアイテムを追加パックで購入可能や、プレイ内容に応じてイラストギャラリーの解放など、時代や供給ハードに合わせた仕様が盛り込まれた。また、オープニングでジェシカの下着姿のシーンをカットしていたり、体力回復アイテムのアルコール関連は、外観のカラーを白に変更してスポーツドリンクのように見せるなどの変更点がある。
開発
元々はアメリカで大ヒットした対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』の続編をカプコンUSA(カプコンのアメリカ法人)から要望されて、日本におけるベルトスクロールアクションゲームの傑作である『ダブルドラゴン』の影響を受けて製作された。その時の仮タイトルは『ストリートファイター'89』。しかしカプコンUSAが望んでいたのはあくまで対戦型格闘ゲームであって、アクションゲームではなかった。そういう意味ではいわば“期待外れ”な作品であったはずの『ファイナルファイト』だが、『ダブルドラゴン』以来のベルトスクロールアクションの傑作として、同ジャンルに「ファイナルファイトタイプ」という通称を定着させるほどに大ヒットし、さまざまな類似ゲームを生み出すに至った。あくまで対戦型格闘ゲームを欲しがったカプコンUSAの要望で作られたもう1本の作品が『ストリートファイターII』である。
その出自から『ストリートファイター』と世界観の共有が設定されており、後に本作のキャラクターは敵味方含め『ストリートファイターZERO』シリーズを始めとする他の『ストリートファイター』シリーズにも登場している。人気キャラクターであるマイク・ハガーは『ストリートファイター』シリーズではプレイヤブルキャラクターとしての登場は無いが、他シリーズの『マッスルボマー』には「マイク“マッチョ”ハガー」のリングネームで登場している。
現在、商標などの全ての知的所有権はカプコンUSAが保持している(『ストリートファイター』シリーズなどと同様)。
スタッフ
- アーケード版
- プロデューサー:岡本吉起
- プランナー:[PON G]NIN(西谷亮)、AKIMAN(安田朗)
- プログラマー:KANEKON(金子清巳)、SHIN.(上山真一)、Tomiyan、Yokoyan
- ハード:KUCCHAN(口野真司)
- キャラクター・デザイン
- オブジェクト:S.Y(山下さとる)、TISSUE、PRINCE
- スクロール:[PON G-1]MIKICHAN(城戸美樹)、OKACHAN、[PON G2]FUKUMARY(福本容子)、[PON G-3]NISSUI(西辻朝枝)
- 音楽:藤田晴美(クレジットなし)、藤田靖明(クレジットなし)、松前真奈美(クレジットなし)、YOUKI CHAN PAPA(坂口由洋)、下村陽子(クレジットなし)、高岡宏光(クレジットなし)、民谷淳子(クレジットなし)
- スペシャル・サンクス:CBX(新井幸雄)、POO(船水紀孝)、CHIN、YAMACHAN(やまがくみ)
- スーパーファミコン版
- 企画:MICKEY(三並達也)
- 音楽、効果音:BULL(梶野俊夫)
- プログラマー:IMO(赤堀雅行)、YOSHILIM(吉田幸司)、LEO(伊藤嘉人)、IMG(いまがわはるのぶ)、KANEKON(金子清巳)
- オブジェクト・デザイン:LEXUS.M、FISH MAN(まつむらひろのり)、MAGURO、LAWSON、SHOJI.K
- 背景デザイン:MANASHI(本間雅子)、UCCHAN(うえだすすむ)、NONNON(ののむらななえ)、MIKI VAI(きじまみき)、KAKKUN(かくたゆかり)
- スペシャル・サンクス:T.ARTHUR(藤原得郎)、MAKICHAN
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||
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- アーケード版
- ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)において大賞1位を獲得、その他に年間ヒットゲームで1位、ベストアクション賞で1位、ベスト演出賞で2位、ベストグラフィック賞で9位、ベストVGM賞で4位、ベストアルバム賞では本作のサウンドトラックが5位、ベストキャラクター賞ではマイク・ハガーが1位、ガイが2位、コーディーが7位を獲得した[1]。
- 1991年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』では2位を獲得、同誌のコメントでは「格闘ゲームの頂点に立つ名作」、「ファイナルファイトの魅力は、個性豊かなキャラクターと何回遊んでも飽きのこないゲーム性」などと評されている[26]。
- 1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では30位を獲得、同誌のコメントでは「横スクロールアクションの代名詞的作品」と評されている[27]。 また、同誌別頁では、「キャラが大きくアクションも派手、操作感もよくとにかく爽快なゲームである」、「大味に見えて、実はかなり緻密でシビアなゲームである」、「システム周りのバランスが非常によく取れた、格闘アクションの1つの理想形といっても過言ではない。この後発売されたマルチキャラクターのアクションゲームの礎となり、多大な影響を与えた作品である」と紹介されている[28]。
- スーパーファミコン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計29点(満40点)[14]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.61点(満30点)となっている[10]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「スーパーファミコン オールカタログ」では「細かく描き込まれた背景や、ダイナミックなアクションが爽快」と紹介された[10]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.37 | 4.05 | 3.90 | 4.12 | 4.41 | 3.86 | 24.61 |
- メガドライブ(メガCD)版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)となっている[15]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.1 | 4.1 | 3.6 | 4.0 | 4.1 | 3.4 | 23.3 |
- ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年、太田出版)では、「やっとメガCDに移植された頃には、名作ゆえに『マネ』がごまんと作られ、しかも独自の進化を重ねていた。きっかり4年分、時代遅れになってたのは辛い」、「パンチの連射が利かず、主役3人のうち『ガイ』の動きが遅く、CD以外の効果音もしょぼく、殴ってる最中に必殺技のボタンを押しても受け付けられないなど、原作をやり込んでるとアラが目に付く」と評している[25]。
- ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[16]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.7点(満30点)となっている[23]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.2 | 3.3 | 3.5 | 3.7 | 3.8 | 3.3 | 21.7 |
続編
- ファイナルファイト2(1993年) - スーパーファミコン対応ソフトとして発売。
- ファイナルファイト タフ(1995年) - スーパーファミコン対応ソフトとして発売。
- ファイナルファイト リベンジ(1999年) - 『ファイナルファイト』シリーズ外伝作品。アーケードゲームとして稼働。後にセガサターン対応ソフトとして移植。
日本未発売のシリーズ
- FINAL FIGHT "STREETWISE"
- 2006年に欧米のPlayStation 2とXboxで発売。タイトルは『ファイナルファイト ストリートワイズ』と読む[29]。現時点での『ファイナルファイト』シリーズ最新作。グラフィックは3Dで、自由度の高いゲームとなっている。アンドレも登場する他、『ストリートファイター』シリーズからキャミィも登場する。ガイやハガーも隠しキャラクターとして使用可能。開発はCAPCOM STUDIO 8。
- カイル・トラバース (Kyle Travers)
- 本作の主人公で、コーディー(コーディー・トラバース)の弟。
- かつてはアメリカ軍海兵隊に所属していた。
- 普段はトレーニングジムへ通い、時折コーディーと共にメトロシティのとある施設の地下室で行われる「メトロシティ・ファイト・クラブ」に出場して生計を得ている。また、ここでのコーディーはカイルのセコンド兼マネージャーを勤めている。
- 本作ではコーディーが拉致されたために奔走する。
- 熱血漢のコーディーとは違い、寡黙でクールな性格。また、ゲーム内のムービーで度々喫煙している姿が登場する。
- キャミィ (Cammy)
- 本作では敵キャラクターとして登場。
- コーディー・デス (Cody Death)
- 本作の敵キャラクターの一人で、洗脳されたコーディー。
- その他の登場人物
- ハンサム・ボブ、ヴァネッサ、デイヴン・スティッフ、ニッキー・ウィーゼル、ツー・イル、SGT・シムス、ヴィトーブラッカ、ゴースト、ブレイズ、ロー・スキン、フェミニ、ファーザー・ベルガー
- Final Fight DOUBLE IMPACT
- 2010年に日本国外で配信されたXbox LIVE アーケード用ソフト。初代『ファイナルファイト』と『マジックソード』を同時収録した作品。ゲーム中のフレームはゲームセンター風に再現されている。BGMはアレンジ、目標を達成すると色々なボーナスをもらえる。
他作品とのクロスオーバー
- 『アドベンチャークイズ カプコンワールド2』、『カプコンクイズ ハテナ?の大冒険』 - 多数のキャラクターが敵として登場している。
- 『カプコン バーサス エス・エヌ・ケイ ミレニアムファイト 2000』 - 登場ステージに「メトロシティ」が存在している。
- 『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』 - マキとロレントがプレイヤーキャラクターで登場している。
- 『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』 - 数名の敵キャラクターがデモシーンに登場している。
- 『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズ(トレーディングカードゲーム版も含む) - 多数のキャラクターが全作品に登場している。
- 『CAPCOM FIGHTING Jam』 - ガイがプレイヤーキャラクターとして登場。また、背景やエンディングに一部のキャラクターが登場する。
- 『NAMCO x CAPCOM』 - ハガーとガイがプレイヤーキャラクターとして登場。
- 『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』 - ハガーがプレイヤーキャラクターとして登場。また、背景に一部の敵キャラクターが登場する。
- 『ストリートファイター X 鉄拳』 - ポイズン、ロレント、コーディー、ガイがプレイヤーキャラクターとして登場。また、背景にハガーや一部の敵キャラクターが登場する。
- 『鬼武者Soul』 - ガイ、ハガー、コーディー、ソドム、ダムド、ポイズンが登場し、武将として使用可能。
- 『ストリートファイター×オールカプコン』 - 参戦タイトルに本作があり、多数のキャラクターが登場。
その他の話題
関連項目
- STREET FIGHTER II -G.S.M.CAPCOM 4- - 初代『ファイナルファイト』のアレンジ曲が収録されている。
脚注
- ^ a b c d e f g h i 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、18 - 19頁、ISBN 9784881994290。
- ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、16 - 17頁、ISBN 9784881994290。
- ^ メトロシティのマップ下方に、THE ATLANTIC OCEAN(大西洋)と表記されている。
- ^ “株式会社カプコン シリーズソフトの累計販売本数”. 株式会社カプコン (2011年6月30日). 2011年9月27日閲覧。
- ^ 正確には両方のボタン入力がONになれば同時でなくてもよい。
- ^ 『ゲーメスト』1997年11月30日号増刊『ギャルズアイランド5』p104より。
- ^ サウンドトラック『Final Fight -G.S.M. CAPCOM 3-』の解説では第57代とされていたが、後の『ストリートファイターZERO』以降の作品では設定が変更され、第39代とされている。
- ^ 『ALL ABOUTカプコン対戦格闘ゲーム 1987-2000』
- ^ 『カプコンデザインワークス アーリーデイズ』より。
- ^ a b c d 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、230 - 231頁。
- ^ “ミリオンセールスタイトル一覧”. 株式会社カプコン (2011年6月30日). 2011年9月27日閲覧。
- ^ 2010年5月現在、docomo、auからのみ利用可能。
- ^ “Review Crew: Final Fight CD”. Electronic Gaming Monthly (EGM Media, LLC) (47): 34. (June 1993).
- ^ a b “ファイナルファイト [スーパーファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年4月12日閲覧。
- ^ a b “ファイナルファイトCD [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年4月12日閲覧。
- ^ a b “マイティ ファイナルファイト [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年4月12日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年11月24日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年11月24日閲覧。
- ^ “Final Fight”. Ysrnry.co.uk. 2012年11月24日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年11月24日閲覧。
- ^ Mega magazine review, Future Publishing, issue 8, page 51, May 1993.
- ^ MegaTech review, EMAP, issue 17.
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、132頁、ISBN 雑誌26556-4/15{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、874頁、ISBN 雑誌26556-4/15{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- ^ a b 「Chapter 02 1989年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、162頁。ISBN 9784872338805。
- ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、4 - 5頁、ISBN 雑誌03660-7{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- ^ a b 「読者が選ぶベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、49頁、ISBN 9784881994290。
- ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、103頁、ISBN 9784881994290。
- ^ Gpara.com:チョウComingSoon 期待の新作紹介:ファイナルファイト ストリートワイズ (2005/05/17)