大魔界村

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大魔界村
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケード[AC]
メガドライブ[MD]
PCエンジンスーパーグラフィックス[PCESG]
X68000[X68]
EZiS! [携帯アプリ]
Wiiバーチャルコンソール[VC]
ゲームアーカイブス[GA]
開発元 [AC] カプコン
[MD] セガ
[PCESG] アルファ・システム
[X68] カプコン
[EZ/i/S!] カプコン
[VC] カプコン
[GA] ハドソン
発売元 [AC] カプコン
[MD] セガ
[PCESG] NECアベニュー
[X68] カプコン
[EZ/i/S!] カプコン
[VC] カプコン
[GA] ハドソン
人数 1人(2人交互プレイ可能)
メディア [AC] CPS-1
[MD] 5Mbit ロムカセット
[PCESG] 8Mbit HuCARD
[X68] 5インチFD2枚
発売日 [AC] 1988年12月
[MD] 1989年8月3日
[PCESG] 1990年7月27日
[X68] 1994年4月
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大魔界村』(だいまかいむら、Ghouls'n Ghosts)は、1988年カプコンが制作、稼動したアーケードアクションゲーム

概要[編集]

1985年に同社から発売された『魔界村』の続編である。前作と同じく高難度だが、やり込むことで攻略のコツが確実に掴める絶妙なゲームバランスになっている。

ストーリー[編集]

『魔界村』での戦いから3年後の満月の夜に、大魔王ルシファー率いる魔族の大群が現れ、地上を大混乱に陥れる。そして騎士アーサーの目の前でプリンセスは命を絶たれ、ルシファーに魂を奪われてしまう。プリンセスの魂を救い、世界に平和を取り戻すため、アーサーは二度武器を手に取り蘇った魔界へと向かうのであった。

ゲームシステム[編集]

4方向レバーと2つのボタンで操作する、サイドビュー方式のアクションゲーム。アイテムを取ることによって7種類の武器を選択でき、レバーと攻撃ボタンの組み合わせで上下左右4方向への攻撃が可能。

敵の攻撃を受けると着用しているが剥げ、となる。裸の状態で攻撃を受けると1ミスとなり、残機を失う。黄金の鎧を着用している時は、攻撃ボタンを一定時間押しっぱなしにしてから離すことで、それぞれの武器固有の強力な魔法を使うことができる。黄金の鎧を着用している場合もダメージを受けると裸になってしまう。

(『メガドライブのすべて』p.68〜69)

武器[編集]

一部の武器名は、現在の名称 / 発売時の名称(メガドライブ版など初期の移植を含む)を併記。どちらもカプコン公式名称である。

/ ヤリ
初期装備。ランスを投擲して攻撃する。癖のない最も標準的な武器で、水平に真っすぐ飛ぶ。同時に2発まで放てる。後述の短剣に比べると、若干攻撃判定が大きいが、飛行速度は速くない。
魔法は「稲妻」。真上方向より落雷を受け止めた後、左右に放射する。発生時間は短いが一発の威力が高く、発生中は継続して敵にダメージを与えることができる(ただしヒット硬直があるため、基本的には1〜2発が限界となる)。当て方によってはボスを一撃で倒すことも可能。
短剣 / ナイフ
小型の短剣を投擲。同時に3発まで放つことができ、飛行速度が速い反面、攻撃判定が小さい。全武器中、最も扱いやすいと言われる。
魔法は「分身」。アーサーの動きをトレースする分身が一定時間現れ、攻撃力が2倍に増加する。本体と分身の動きには若干のタイムラグがある。
たいまつ / ナパーム
青い火の玉を放物線状に投擲。地面に着弾すると火柱が上がって前方に進み、敵を巻き込む。同時に2発まで放てる。火柱発生中は攻撃判定が出続けるが判定は大きくない上、2発分の火柱が上がっている最中は新たに投げることが出来ない故、見た目に反し扱いにくい武器の1つ。
魔法は「火球」。2つの青い火の玉が、大きく回転しながら左右斜め上方向にそれぞれ飛んで行き、周囲の敵にダメージを与える。
イカルスの盾 / 円盤
緑色の円盤をフリスビーのように投擲。立ったまま撃つと水平に真っ直ぐ飛ぶが、しゃがんだ状態で撃つか上り坂に差し掛かると、地形に沿って進むようになる。同時に2発まで放てる。飛行速度は槍より速く短剣より遅い。
魔法は「鏡」。アーサーの少し手前に鏡が置かれ、敵の通常弾を防ぐことができる。有効範囲が狭い上、敵弾や自弾、自機や耐久力のある敵(一応、ダメージは与えられる)の体当たりでも破壊されてしまうため、使い勝手は良くない。
大鎌 / オノ
斜め上30度の方向に、敵を貫通する斧を投擲。原則的に同時に1発までしか放てない。攻撃判定が大きく、一度に複数のザコ敵を処理しやすい面はあるが、正面にいる敵やボスを相手には使いにくい。
魔法は「爆裂」。アーサーのまわりで2度巨大な爆発が起こり、触れた敵にダメージを与え、敵の通常弾を消すことが出来る。その為緊急回避にはなるが、爆発の攻撃範囲は見た目より狭く、溜め撃ちと言う性能から考えるとあまり用途は高くない。
ソード /
手にした剣で斬りつける。通常武器の2倍の攻撃力があり連打も利くが、全武器中唯一飛び道具でない故に、攻撃の間合いが非常に狭い。
魔法は「雷龍」。雷の龍が画面内を飛び回った後、アーサーのもとに戻ってくる。発生中の隙が大きいため使いどころが難しい。
なお、ステージ4のボスは、弱点まで攻撃が届かないため剣で撃破することは不可能である(そのためステージ4ではアイテム登場テーブルから外されている)。
サイコキャノン
大天使ミカエルに祝福された最強の武器。2周目にのみ登場。黄金の鎧を装着している時に宝箱から出現する。2連射できる。
射程は若干短いが、破壊力と攻撃判定に優れる。
魔法はないが、黄金の鎧を着用時には射程と速度が上がり、敵の通常弾を相殺できる。
雑魚敵に対しては貫通力を持つのも特徴。また、敵との距離が近い場合には、ダメージが増加する[1]
この武器を装備していなければ最終ボスと対峙できない。

アイテム[編集]

宝箱
特定の地点で特定のアクションを行うと出現する。攻撃を加えると、マジシャン、武器、鎧(鎧装着時は黄金の鎧)のいずれかが出現する。
マジシャンの魔法に当たると一定時間アヒル(鎧装着時)もしくは老人(裸時)に変身させられてしまう。アヒルに変えられると攻撃はできなくなり、老人に変えられると攻撃は出来るものの、攻撃、移動スピードが遅くなってしまう。
壺を持った敵を倒すと出現する。人形または武器、まれに1upアイテムが出現。人形は得点アイテムで、200点と500点の2種類がある。
壺の中身は3個出現させる毎に武器になる。また、残機が1つ増える1upは出現した壺の数(中身の数ではない)に関係して出現する。
武器
その武器を装備する。
裸の状態で取ると鎧が装備される。装備していると敵から受けるダメージを1回防ぐ。
黄金の鎧
鎧を装備した状態で取ると、黄金の鎧が装備される。装備していると敵から受けるダメージを1回防ぐ上に、魔法を使えるようになる。裸の状態で取った場合は、普通の鎧が装備される。
ステージのボスを倒すと手に入る。これを取ることでステージクリアとなり、裸の場合は鍵を取ると同時に鎧が装着される。
ボスを倒してもスコアは加算されず、鍵を取ることで初めてステージクリアボーナスが加算される。
鍵を取るときにレバーを上方向に入れていると、“NICE CATCH!!”と表示される(2面以外)。

ステージ[編集]

ステージ1
前半は刑場。ギロチン死神、ハゲワシなどが登場。前半の最後は巨大なギロチンがある。
後半は嵐の。雨が降り、背景の樹が揺れるなか、カマイタチが飛んでくる。森は山のようになっており、オークマンや怪根、食人花が襲ってくる。
ボスはシールダー。石像に偽装した一つ目の邪神像。自分の頭を外して右手に取り付け、口から弾を吐いて襲いかかってくる。」
ステージ2
前半は腐食の村。かつて風車の村だった場所に魔物が襲いかかった結果であり、無惨な背景を進むことになる。飛び跳ねる岩亀や、オニカゲロウが登場。アリジゴクの巣の上に架かる吊り橋を渡る。最後にはレッドアリーマーキングが待ち構えている。
後半は燃え上がる村。地震によって地面が陥没・隆起し、さらに火柱からファイヤーバットが襲いかかる。
ボスはケルベロス。巨大な狼のような姿の魔物に化身した炎の魔物。大きく跳躍して体当たりしながら炎を撒き散らす。
ステージ3
前半はランクル男爵の塔。上昇するエレベーター上での戦いで、強制的上スクロール面となる。フライングゴブリンや鎧泥男が登場。地形に潰されると装備に関わらず強制的にミスになる。
後半は人喰い丘。悪魔をかたどった像が口から出し入れする舌を足場に進んで行く。敵との戦いよりも、トリッキーな地形をうまく乗り越えて行くことが重要。空を飛んでくるザコによってジャンプのタイミングが狂わされやすく、少しでも気を抜くと巨像に食べられてしまう。
ボスはガスト。一つ目を核に雲が寄り集まって出来た霧状の怪物。時折、雷雲をまとった無敵状態の姿で突進攻撃を繰り出す。
ステージ4
前半はエメラルドの森。巨大な骨やエメラルドが背景に見える。背景のエメラルドはダメージ障害物となっており触れるとダメージを受ける。ザコ敵として、死神やタワーモンスターなどが登場。
後半は腐海で、地底に下ってゆく。滑る地面が斜めに傾いており(その先にはエメラルドによるトラップも)、最後は巨大な植物の上などを渡って移動する。一撃死のトラップや敵が多い。
ボスはオーム。腐海に生息する強大な虫。一切動かない代わりに幼虫や胃虫を体内から繰り出し、体の側部にはみ出している弱点の5つの臓器を守らせている。
ステージ5
ルシファーの居城。前半は対レッドアリーマー4連戦がメイン。
後半はボスラッシュ。前作の最終ボスだった大魔王をはじめ、シールダー、ガストなど、これまでのボスが大挙して登場する。
ボスはベルゼバブ。その名の通り、巨大なの姿をしている。無数の蝿に分裂して群れを成して飛び回り、再び巨大な一匹の蝿となって攻撃してくる。
最終ステージ
ボスは大魔王ルシファー。玉座に座ったままの堂々たる姿でアーサーを待ち構え、両手の先からビームを発射する他、足で踏みつけ攻撃を繰り出す。ビーム攻撃には床を崩す効果があり、攻撃が繰り返されるほど足場が悪くなっていく。
ステージ5への到達時にサイコキャノンを手に入れないとたどり着くことはできない。

移植版[編集]

定価5,800円。当時セガに在籍していた中裕司による移植。容量の関係でアーケード版と異なる部分があり、キャラクターや背景の書き込み、多重スクロールなどが簡略化されており、オープニングデモやボス登場時のキャラパターン、スコアランキングやネームエントリーなども省略されている。
裏技でステージセレクトや難易度をPRACTICE / PROFESSIONALの2種類から選択できる。
上記の通りオープニングデモが削除され、スコアランキング、ネームエントリーも無くなっているが、これらのBGMは収録されておりタイトルやオプション画面で流れるようになっている。
メガドライブはアーケードとCPUが同じでありかなりコンバートに近い作りであるが、それがゆえにアドレスの違いなどもあって、細かいバグは正しく移植されていない[2]
当時、ゲームショーで大魔界村の素晴らしさを見たショックから中裕司がメガドライブへの移植を熱望して、わずか5ヶ月で製作したという[3]。また、本ゲーム移植の際にカプコンから提供されたプログラム技術を用いて、後の代表作となる『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を制作しており、「カプコンさんには頭が上がりません。」と語っている[4]
日本国外のみで発売。魔法が消費式(回数制限がある)、宝箱を壊すとゲートが現れ中に入ると老人からアイテムが貰える、などの違いがある。
定価10,800円。アルファ・システムによる移植[5]。当時の他機種版よりも容量の多い8メガROMを採用したことにより、他機種版では省略されていた背景の書き込みやオブジェクトのパターン、大きさがAC準拠になり、ゲーム開始時のデモも再現されている。
当時製作に携わっていた岩崎啓眞によると、移植の際にはオリジナル版を徹底的に解析し、細かなバグや仕様も再現されており、パレットの数がメガドライブより圧倒的に多くかつVRAM量が2倍で、そして8メガの大容量であること、さらにメガドライブ版がアーケードからのコンバートの都合で出来なかった事を実現出来たなどを理由に、音を除いてPCエンジンスーパーグラフィックス版が決定版である、と語っている[6]
裏技でクレジットの増加や難易度をNORMAL / EASY 1 / EASY 2 / VERY EASY / DIFFICULT 1 / DIFFICULT 2 / DIFFICULT 3 / VERY DIFFICULTの8種類から選択できる。パッケージイラストは安彦良和が手がけた。
カプコンより発売。アーケード版をほぼ忠実に移植している。
カプコンジェネレーション第2集 〜魔界と騎士〜』に同シリーズの『魔界村』『超魔界村』と共に収録。
『カプコンジェネレーション』収録作品+αをまとめた『カプコン クラシックス コレクション』に収録。
PlayStation 2用『カプコン クラシックス コレクション』を含む19タイトル収録。定価5,040円。
ジェネシス版の『Ghouls 'n Ghosts』を収録。定価3,980円。
Wiiのバーチャルコンソールにて上記のメガドライブ版とPCエンジンスーパーグラフィックス版を配信中(両方とも要600Wiiポイント)。
ダウンロード販売サービスのゲームアーカイブスにてPCエンジンスーパーグラフィックス版を配信(600円)。
iPhone/iPod touch向けアプリ『カプコンアーケード』にアーケード版が収録されている。ゲーム単体は350円で購入できる。また、残機増加や鎧の耐久力向上などのスペシャルアイテムを、追加パックで115円で購入可能など、時代や供給ハードに合わせた仕様が盛り込まれた。

脚注[編集]

  1. ^ 『メガドライブのすべて』p.69より。
  2. ^ スーパーグラフィックス版大魔界村のコト
  3. ^ 2003年コンテニューVOL12の藤原得郎氏インタビューより
  4. ^ セガ・コンシューマー・ヒストリーp.50
  5. ^ 株式会社アルファ・システム 開発・ライセンス商品
  6. ^ スーパーグラフィックス版大魔界村のコト

参考文献[編集]

外部リンク[編集]