ポイズン (ファイナルファイト)

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ポイズン プロフィール

ポイズンPOISON)は、カプコンアクションゲームファイナルファイト』シリーズなどに登場する架空の人物。

人物[編集]

見た目はロングヘアで派手な顔立ちのグラマー美女だが、性別は不明(これについては後述)。警察帽を被り、タンクトップとホットパンツを着用した露出度の高いパンク・ファッションに身を包んでいる。初代『ファイナルファイト』にはポイズンの色違いキャラクターで兄弟(姉妹)のロキシーROXY)が登場する。

ロサンゼルス孤児院で育ち、ソドムの紹介から[要出典]メトロシティの犯罪集団「マッドギア」の構成員となる。コーディーたちにマッドギアが壊滅された後の『ストリートファイターIII』シリーズ(以下『ストIII』)では、同じく元・構成員であるヒューゴープロレスラー転向を聞きつけマネージャーを申し出る。

サバサバした性格で、物事を要領よくテキパキ進め、『ストIII 2nd IMPACT』では、ヒューゴーの新パートナー探しに世界をまわり、『ストIII 3rd STRIKE』では自ら新しいプロレス団体「H.W.A」(ヒュージ・レスリング・アーミー)を旗揚げするなど敏腕マネージャーとして発揮する。ヒューゴーの頭の回転があまり早くないため、事務的なことはポイズンが請け負っている。

マッドギア時代はメトロシティ裏通りに面したマンションに猫と一緒に住んでいたが、今はヒューゴーと世界を転々と廻っている。

『ストIII』シリーズと『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』(以下『SVC CHAOS』)ではヒューゴーに随伴するサブキャラクターとして登場するが、『ストリートファイター X 鉄拳』(以下『ストクロ』)と『ウルトラストリートファイターIV』(以下『ウルIV』)では『ファイナルファイト リベンジ』(以下『リベンジ』)と同様にプレイアブルキャラクターとして登場する。

性別の設定[編集]

ポイズンの性別の設定については、「女性」とされる場合と「ニューハーフ」とされる場合があり、作品や見解によって揺れがある。

  • 開発当初は性別は「女性」だったが、CAPCOM・USAから「女を殴るなどとんでもない」ということから急遽ニューハーフ設定となった[1]
  • ポイズンのデザインを担当した安田朗は、夫の暴力に苦しむアメリカの女性が『ファイナルファイト』でポイズンが殴られる場面を見て「女性への暴力を助長する」と抗議したため、カプコンが「彼女は彼だから問題ないんです」と言い訳をしたと説明している[2]。また安田は「不良のカッコイイお姉さんというイメージ」「個人的な見解としてアメリカではニューハーフ、日本では女性という設定で見ている」と語っている[3]
  • 書籍によってはニューハーフ設定は本来北米仕様のもので、少なくとも日本では女性の設定のままとされている[4]
  • USA版からニューハーフという設定となった、という情報もあるが、実際には初期のキャラクターデザインのラフ画時点においてもポイズンの性別がニューハーフとされていた痕跡が見られる[5]
  • 1990年に発売された国内スーパーファミコン移植版『ファイナルファイト』の取扱説明書にはニューハーフと明記されており、三人称は「彼?」となっている。
  • 1991年に発売されたUSAのSNES移植版『Final Fight』では、ポイズンとロキシーは「ビリー」(Billy)と「シド」(Sid)というパンク・ファッションの男性に替えられている。リメイク版である『ファイナルファイトONE』(GBA版)の海外版も同様の措置が取られている。
  • 1993年の国内ファミリーコンピュータ版『マイティファイナルファイト』にて、身なりが似ているポイズンキッスが登場。正真正銘の女性であり、「ニューハーフの兄が2人いるが、彼女もよく男と間違われる」という設定が存在する。
  • 1997年に発売された『ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-』にポイズンがヒューゴーのマネージャーとして登場したが、作中では性別について触れられなかった。後に同作をコミカライズした中平正彦による漫画『RYU FINAL』においては、ポイズンがニューハーフとして登場している。
  • 1999年に発売された『ファイナルファイト リベンジ』では初のプレイヤーキャラクターとして登場し、設定上も完全な「女性」として扱われている。
  • 2006年に発売された『SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS』におけるポイズンのカードテキストでは、「ドコにナニを入れてどうすればああなるのかはまったくの謎だが、とりあえずれっきとしたオトコ」「自分と瓜ふたつの、ポイズンキッスという妹がいる」として紹介されている。
  • 2007年にカプコンの小野義徳は「北米での公式設定は性転換手術を受けて男性から女性になった人、日本ではうまく隠して女装していることになっている」と語っていたが、2011年の東京ゲームショウでインタビューを受けた際に、小野はポイズンの性別について「カプコンの公式回答では、これまでもこれからも回答も持たない」と答えている[6]
  • 2012年に発売された『ストリートファイター X 鉄拳』で再びプレイヤーキャラクターとして登場。このゲームの公式サイトでは性別は「女性」となっており、ゲーム中の「女性キャラクターをすべて倒す」というミッションでも女性扱いの敵として登場するが、一方で吉光クロに上記の性別変更ネタを元にした対ポイズン勝利メッセージも存在する。
  • 2012年に配信された『鬼武者Soul』では性別欄に「-」と書かれており、性別が伏せられている。
  • 2013年に配信された『ストリートファイター×オールカプコン』では性別欄に「女性」と書かれている。

『ファイナルファイト』でのポイズン[編集]

『ファイナルファイト』では複数登場するザコ敵キャラクター。髪の色により分類され、ピンク色がポイズン、オレンジ色がロキシー。

ロキシーは1面の終盤から登場するが、ポイズン自身は2面以降から登場する。バック転や宙返りで登場し、プレイヤーの技を避けるなど身軽に動き回り、ビンタや蹴り技を繰り出してくる。

『ファイナルファイト リベンジ』でのポイズン[編集]

シリーズ初の3D対戦型格闘となり、初めてプレイヤーキャラクターとなる。ストーリーが初代と繋がっているため、元マッドギア残党として再登場。本人のエンディングでは囚人服姿のコーディーに面会しに来ている。

技の解説[編集]

必殺技[編集]

キャットクロー
真上に飛び上がりながら攻撃する対空技。
ウィップ
鞭による攻撃。この技を使って相手の持つアイテムを奪うことが可能。
ハンドカフ
手錠を投げる。

スーパームーブ[編集]

ポイズン・キス
投げキッスを飛ばし、くらった相手はメロメロになる。
サンダー・ウィップ
鞭を振り回しながら垂直上昇する。

『ストリートファイター』シリーズでのポイズン[編集]

『ストクロ』と『ウルIV』では、この仕様で登場する。キャラクター性能は、いわゆる波動昇竜系。派生技もあり、動きが速いので使いやすい。また、『リベンジ』と同様に戦闘時に鞭を使用するが、そのリーチは短くなり、通常攻撃でも使用する。

技の解説[編集]

投げ技[編集]

スラップショット
相手の胸倉を掴み、連続でビンタをする。
フランケンシュタイナー
両脚で相手の首を挟み、後方に倒れ込む勢いで投げ飛ばす。

特殊技[編集]

エルボードロップ
低くジャンプしつつ肘落としをする。しゃがみガード不可。
バックフリップ
バック転で攻撃を回避する。

必殺技[編集]

キスバイゴッデス
しゃがんだ姿勢から逆立ちで飛び上がって蹴り上げる。
ラブミーテンダー
一定距離を突進しながら踵落としで攻撃する。ヒットしたあと、キックボタンで投げ技に派生する。
ウィップオブラブ
前方へ踏み込みながら鞭で叩く。3回まで連続入力可能で、EX時は4回。
エオルスエッジ
鞭を振るって衝撃波を放つ。弱・中・強で距離が変わる。

スーパーコンボ[編集]

サンダーウィップ
鞭を振り回し、横回転しながら2回上昇する。『リベンジ』の同名の技と軌道が違う。

ウルトラコンボ[編集]

ラブストーム
「エオルスエッジ」の衝撃波がヒットすると、「ラブミーテンダー」で地面に叩きつけて連続で鞭で叩く。『ストクロ』のスーパーアーツで、『ウルIV』のウルトラコンボI。
ポイズンキッス
コマンド投げ技。投げキッスをした後、2回両手でビンタし、股間を蹴り上げる。『リベンジ』の同名の技とは別物。『ウルIV』のウルトラコンボII。

外部出演[編集]

アドベンチャークイズ カプコンワールド2』では敵キャラクターとして登場する。

ストリートファイターZERO』シリーズでは『ZERO』のソドムのエンディングに登場し、『ZERO2』以降はガイステージの背景に登場している。

『ストIII』シリーズでは『2nd IMPACT』からヒューゴーの美人マネージャーとして登場する。

鬼武者Soul』ではイベントでダムド、ソドムと共に登場し、武将として使用可能。固有技として、仲間の女性キャラクターの数が多いほど攻撃力、防御力が上昇する「ポイズン・キス」を持つ。

『ウルIV』ではヒューゴーやロレントらとともに追加プレイアブルキャラクターとして登場する。

他社とのクロスオーバー[編集]

SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』全シリーズ(トレーディングカードゲーム版も含む)では、1作目ではアクションカード「マネージメント」のカードでヒューゴーと一緒に登場。ニンテンドーDS版では単一でキャラクターカードとしても登場している。

『SVC CHAOS』では『ストIII』シリーズと同様の登場をしており、ヒューゴーの勝利メッセージの一部はポイズンのセリフになっている。

『ストクロ』では『ストリートファイター』側のプレイヤーキャラクターとして登場。公式タッグパートナーはヒューゴーで、タッグ名は「ピンクモンスタータッグ」。

担当声優[編集]

  • 田中敦子(『ストIII 3rd』、『ストリートファイター X 鉄拳』、『ウルトラストリートファイターIV』)
  • 弓雅枝(『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』)

その他[編集]

  • 開発中止となった対戦型格闘ゲーム『カプコンファイティングオールスターズ』にプレイヤーキャラクターとして登場する予定だった。

脚注[編集]

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  1. ^ 「ゲーム・オーバー 任天堂帝国を築いた男たち」(著:David Sheff、翻訳:篠原慎1993年)より。
  2. ^ 『カプコンデザインワークス』P197より。
  3. ^ 『ストリートファイター X 鉄拳 アートワークス』P104より。
  4. ^ ゲーメスト』1997年11月30日号増刊『ギャルズアイランド5』P104より。
  5. ^ MegatonStammerによるミニドキュメンタリー POISONより。
  6. ^ 『ファイナルファイト』のポイズンは男? 女? ついにカプコンも混乱 : Kotaku JAPANより。

外部リンク[編集]