エル・フォルテ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エル・フォルテ プロフィール
- 初出作品: ストリートファイターIV
- 格闘スタイル: ルチャリブレ
- 出身地:
メキシコ - 誕生日: 10月29日
- 身長: 168cm
- 体重: 70kg
- スリーサイズ: B120 W82 H90
- 血液型: B型
- 好きなもの: ノパール(ウチワサボテン)
- 嫌いなもの: 添加物
- 特技: 首ブリッジ2時間
- キャッチコピー: 「熱風ハリケーン」
- 関連キャラクター: ザンギエフ
エル・フォルテ (El Fuerte) とは、カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターIV』に登場する架空の人物。担当声優は、小野大輔。一般的な略称は「フォルテ」だが、フルネームで呼ばれる事も多い。
目次 |
[編集] 概要
ルチャドール(ルチャリブレのレスラー)とコックという2足のわらじを履いた覆面レスラー。「メキシコ湾のハリケーン」を自称しており、究極の料理を求めて旅に出る。ただし、肝心の料理の腕は殺人級で、コックとして働いていた船で出した料理が「悲劇のスーパーダイナミッククッキング」として1週間も経たぬ内に伝説化された程である。更に殆どの対戦相手からその点を指摘されコックの廃業を懇願されるも、当の本人はそれを全く自覚していない。
白の下地の額に3つの青い星の入った覆面を被っており、後頭部からは小さく結った髪の毛が飛び出している。白のスパッツやサポーターを着用しており、腰には黄色い帯を巻いている。また、対戦前にはコックらしくフライパンを持ってポーズを決めたりもする。自身のマスクには誇りを持っており、ブランカに「顔を隠すのは悪いヤツがすることだ」と言われたときは非常にショックを受けていた。
典型的な熱血漢で、細かいことを気にしない豪放磊落な性格。また、アベルの境遇を聞いて感動したり、敗北時には悔しさのあまり何度も地面を叩いたりするなど、激情家な面もある。自分が気に入った人物は対戦相手であろうと「アミーゴ」と呼んだり、料理を薦めたりすることも。
同じくプロレスラーであり、「赤きサイクロン」の異名を持つザンギエフをライバル視しており、体格では劣るものの、熱き血潮と魂に関しては勝るとも劣らないとされている[1]。また、ザンギエフの異名である「サイクロン」に対して「ハリケーン」と対比されることもある。
エンディングにおいてエドモンド・本田とザンギエフに究極の料理とは何かと問い詰めたところ、それぞれちゃんこ鍋、ボルシチと回答。それを聞いたフォルテは混ぜれば最強の料理が完成すると考え、それを二人に食べさせる暴挙に出た。結果は2人とも出された料理のあまりの不味さに顔面蒼白になった。
09年3月に発売された「ストリートファイター アート・コミック・アンソロジー」において、作家陣の一人である谷和也が執筆した短編漫画『武食同源!』ではメインキャラクターに抜擢。かつて自分を倒した男・リュウが好物だと言っていた「ミズヨーカン」に興味を持ち、日本を訪れるエピソードが描かれた。また、同書籍内の他作品では、エプロン姿で学食の厨房に立つ姿も見られた。
カプコンから発売された公式画集「ストリートファイター アートワークス 覇」には、キャラの原案と思われるラフスケッチが掲載されており、当初はマスクにフォークと稲妻を模したラインが入っていて、黄色の腰帯をコックらしく首に巻いたデザインだったことが確認できる。
[編集] 性能
プロレス技を使う投げキャラであるが、ルチャドールゆえの素早い動きや三角跳びなどで相手を翻弄するトリッキーなキャラでもある。移動技であるアバネロダッシュ・アバネロバックダッシュからは様々な技に派生可能であり、この技を軸に攻めるのが基本。相手のガードに揺さぶりをかける技を多く持ち、空中からの奇襲を得意とする。また、プロレスラーにしては比較的小柄なせいか、見た目の割に攻撃力が低く、女性キャラ並に打たれ弱いという弱点を持つため、奇襲と離脱を織り交ぜたテクニカルな戦い方が求められる。
体力値の低さと決定力に欠けることからキャラランクでは弱キャラの部類に入ることが多いものの、キャラの研究が進むにつれて「急停止」の有効性が取り上げられるようになり、通常攻撃をヒットさせた後「アバネロダッシュ」からの「急停止」で自身の硬直をキャンセルすることで、相手が仰け反っている間にもう一度通常攻撃を叩き込むことが出来るという強力な連携も発見された。これにより「上級者向けだが、一発逆転の可能性を秘めた爆発力のあるキャラ」としての側面も見られるようになった。
[編集] 技の解説
[編集] 投げ技
- テパッチェ・ボム
- 相手を持ち上げた後、小さく跳躍してから地面に叩きつけるパワーボムのような技。
- チレ・メヒカーノ
- 相手を肩の上に抱え上げた後、小さく跳躍してから垂直に地面に落とす。
- スカイ・ソルプレッサ・トラップ
- 空中投げ。空中で相手を捕らえたまま、垂直に地面に叩き落とす。
[編集] 特殊技
- 浴びせ蹴り
- わずかに跳躍しつつ、前方へ転がるようにしてカカト落としを放つ中段技。威力は低めだが、移動距離の長さと技後の隙の小ささに優れるため、奇襲や移動手段として用いることができる。また、相手の姿勢が極端に低い場合は相手の頭上を跳び越し、背後に回ったりすることも可能。
- 三角跳び
- ジャンプ(ジャンプの方向は問わない)で画面端に接触中にレバーを画面端と反対の方向(斜め可)に入れると、画面端を蹴って高いジャンプをする。三角跳び中はレバーの左右である程度空中制御が可能。
- また、画面端を蹴る瞬間に追加入力の受付があり、中パンチまたは強パンチを入力すると下記の必殺技「アバネロダッシュ」からの派生技とよく似た性能の「トスターダプレス」(中パンチ時)及び「ファヒータバスター」(強パンチ時)に派生する。派生技の性能に関しては下記参照。
[編集] ターゲットコンボ
- 遠距離立ち中キック→立ち中キック
[編集] 必殺技
- アバネロダッシュ
- エル・フォルテの多彩な必殺技の起点となる2つの始動技の内の1つ。相手に向かって「ラン」の形で高速でダッシュする。ここからボタンに応じた6つの必殺技に派生する。EX化すると走っている間のみセービング状態となり、攻撃を受けたときの仰け反りを回避することが出来る。また、このときは通常のセービング状態と違い、攻撃を耐えられる回数が1回ではなく2回となっているのが特徴である。
-
- 急停止
- 弱パンチで派生。「アバネロダッシュ」を急停止する。フェイントや、相手のカウンターを先読みなどのキャンセルに使用する。また、技後はすぐに動けるようになるため、これを利用した高難度かつ高火力なコンボも存在する。
- トスターダプレス
- 中パンチで派生。空中に飛び上がり、「フライングボディプレス」を浴びせる。ヒットすると相手はダウンする。跳び上がった瞬間に無敵時間があり、飛び道具などをすり抜ける事が可能。滞空時間が短い為奇襲能力が高く、さらに動作中にレバーの左右で飛距離を調節できるので、正ガードかめくりガードかで2択を迫れる。しゃがみガード不能。
- ファヒータバスター
- 強パンチで派生。「トスターダプレス」とそっくりのモーションで跳びかかる投げ技。ただし、相手が空中判定だったりしゃがみ状態だったりすると投げる事ができず、大きなスキをさらすことになる。上記の「トスターダプレス」と合わせると3択を迫れる。
- バックステップ
- 弱キックで派生。弱パンチの急停止に近いが、その場で止まらず少し後ろに下がってから止まる。通常のバックステップと違って、無敵時間は存在しない。
- ゴルディータソバット
- 中キックで派生。ダッシュからのソバット(飛び蹴り)。中段属性のため、しゃがみガード不可。「スーパーキャンセル」が可能。技の出がやや遅いがスキは少ない。
- カラマレスライディング
- 強キックで派生。ダッシュからのスライディングキック。立ちガード不能。ヒットすると相手を必ず転ばせるダウン効果がある。それなりにスキがあるため、ガードされると反撃される可能性が高い。
- アバネロバックダッシュ
- エル・フォルテの多彩な必殺技の起点となる2つの始動技の内の1つ。相手に背を向け、相手から離れる方向へ「ラン」の形で高速でダッシュする。「アバネロダッシュ」と同様、ここからボタンに応じた6つの必殺技に派生するが、派生技が一部異なる。また画面端まで走ると、そこで止まらずに自動的に反転して「アバネロダッシュ」へ移行する。こちらもEX化すると、走っている間のみ2回攻撃を耐えられる特殊なセービング状態となる。
-
- 急停止
- 弱パンチで派生。「アバネロダッシュ」の急停止と同じく「アバネロバックダッシュ」を急停止する。
- トスターダプレス
- 「アバネロダッシュ」時と同じく、「フライングボディプレス」に移行する。ただし、相手から離れる方向に走っていながら、相手に向かって飛んでいくという変則的な動きをする。
- プロペラトルティーヤ
- 強パンチで派生。「アバネロバックダッシュ」時の「トスターダプレス」とそっくりの軌道で跳びかかる投げ技。相手の頭を股ではさんで、プロペラのように体を回転させて上空に舞い上げ投げる。「ファヒータバスター」と異なりしゃがみ状態の相手を投げる事ができるのが最大の違いであり利点。しかし空中判定の相手を投げる事ができない点は「ファヒータバスター」と同じ。
- ピカディーリョジャンプ
- 弱中強のキックで派生。自分の背後の壁に向かってハイジャンプをする。壁に到達した場合は三角跳びが可能。主に三角跳びを組み合わせた奇襲に用いる。
- ケサディーヤボム
- 胸を突き出すようにして体当たりを放つ突進技。ボタンを押しっぱなしで離すことで発生。溜め時間が長いほど突進距離が長くなり、ヒット時のダメージや気絶値が上がる。溜め時間が短いとヒットさせても相手はのけぞるだけだが、一定時間以上溜めてヒットさせると吹き飛びダウンとなる。また、フォルテ唯一のガードブレイク属性を持つ技でもある。「スーパーキャンセル」が可能。
- セービング状態となり、かつ突進速度が速くなりダウン効果が付加されるEX版は、7秒以上溜める必要がある。
- ワカモーレレッグスルー
- 対空投げ。斜め上空に飛び上がった後、空中にいる相手の頭を両足首ではさみ、そのまま高速で横回転しながら地面へ叩きつける。空中判定の相手にのみヒットする打撃投げ。ボタンが強いほど高く遠くへ飛ぶ。動作開始と同時に空中判定となる。
- EX版は威力が上がる他、上昇中無敵になり飛距離や高度も伸びるため、地上の相手を跳び越えたりも出来る。
[編集] スーパーコンボ
- エルフォルテダイナマイト
- バク転による連続ヒットの突進技。最後に、相手の身体を駆け上がるようにして遥か上空に飛び上がり、フライングボディプレスで締める。ボタンが強いほど突進力が高く、弱と中は出始めに無敵時間が付く。
[編集] ウルトラコンボ
- エルフォルテフライングギガバスター
- エル・フォルテ最大の投げの大技。発動と同時に空中へジャンプし、着地地点に相手がいれば掴みに移行して技が発動する。相手の肩の上に立ち、ポーズをきめた後、両足で相手を掴んで地面に叩きつける。その後、相手とともに上空に飛び上がり、相手をブリッジさせたような状態にして、そのまま地獄車のように回転しながら地面へ叩きつける。発動後、レバーの左右で飛距離を調節できる。
- 『アバネロバックダッシュ』を必要としない点を除けば『プロペラトルティーヤ』の強化版といった性能で、相手がガードやしゃがみ状態でも技が決まるものの、空中にいる相手には効果がないのも同様である。フィニッシュ時はエル・フォルテの顔がアップで表示されることになるため、非常にインパクトが強いものとなっている。
[編集] その他
- 『ストリートファイターIV』稼動当初では、プレイヤーキャラの中では最も低身長であった(次点は春麗の169cm)。
- 家庭用版発売後は、新たに元や小柄な女性キャラが参戦したことで最低身長ではなくなった。
- 名前および白いマスクより、モデルはメキシコの伝説的ルチャドールエル・サントと考えられる。
- 必殺技の技名は、料理人らしく南米料理が由来となっている。
- 日本版での名前はエル・フォルテとなっているが、公式発表のローマ字表記"El Fuerte"は本来スペイン語で「エル・フエルテ」と発音する。実は「フォルテ(forte)」はイタリア語の発音であり、つまり「エル・フォルテ」という名前はスペイン語の定冠詞(エル)にイタリア語の名詞化形容詞(フォルテ)が続く非常に奇妙なものになっている。
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- 『STREET FIGHTER IV MASTER GUIDE 拳の書』エンターブレイン 2008年10月2日 ISBN 978-4-7577-4513-1
- 『ストリートファイター アート・コミック・アンソロジー』エンターブレイン 2009年3月14日 ISBN 978-4-7577-4719-7
- 『ストリートファイター アートワークス 覇』カプコン 2009年4月2日 ISBN 978-4-86233-214-1
[編集] 関連項目
|
||||||||||||||||||||

