ブランカ (ストリートファイター)

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ブランカ プロフィール

  • 初出作品: ストリートファイターII
  • 出身地: ブラジルの旗 ブラジル
  • 生年月日: 1966年2月12日
  • 身長: 192cm
  • 体重: 98kg
  • スリーサイズ: B198 W120 H172
  • 血液型: B型
  • 好きなもの: サマンサ(母親)、ピラルク、トロピカルフルーツ
  • 嫌いなもの: 軍隊アリ
  • 特技: 狩り、放電
  • キャッチコピー:  
    • 大自然の野生児(『スパIIX』)
    • アマゾンの獣人(『ZERO3』)
    • 密林の戦士(『ストIV』シリーズ)
    • 野生の咆哮(『CvS』シリーズ)
    • 剥き出しの獣性(『ストリートファイター X 鉄拳』)
    • 究極の生体兵器(『RBF』)
  • 関連キャラクター: ダン

ブランカ(Blanka)は、カプコンが製作した対戦型格闘ゲームストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。本名はジミー

キャラクターの設定[編集]

子供の頃に飛行機事故に遭い、アマゾンの奥地で育った野生児。緑色の肌とオレンジ色の髪、鋭い牙や爪など怪物じみた外見を持つが、れっきとした人間である。見た目だけでなく、回転しながら飛んで体当たりを喰らわせたり、体から電撃を放つなどといった常人離れした技を使う。体色が変化したのは保護色のため。放電能力は電気ウナギとの格闘の際に身につけている。

初登場時の『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)では比喩表現まで使いこなすほどまともに言葉を話すが、それより前の時代になる『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)では「ウオー」と唸ったり吠えたりしかできなかった。『CAPCOM VS. SNK』(以下『カプエス』)では普通に話しているが、全ての台詞に濁点が混じり、『ストII』と『ZERO3』の中間的なものになっている。

『ストII』シリーズのエンディングでは母親サマンサと感動の再会を果たす。サマンサが息子だと確信した理由はブランカが付けていたアンクレット(足輪)である。シリーズ当初はブレスレット(腕輪)と表記されていたが、『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』)でアンクレットに修正されている。

恐ろしげな外見に見合わず純真な性格と思考の持ち主で、『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)では母親に対して気遣いを見せるなど繊細な一面もあるほか、「顔を隠す奴は悪い奴」という考えからエル・フォルテを非難している[1]。ただし、闘いにおいては相手を威嚇するような台詞も散見される。

母親と再会した後は一緒に暮らしているようで、『ストリートファイターEX』(以下『EX』)シリーズではジャングルの危機を救うべく立ち上がる等、新たな目的を持って戦いに身を投じていて、『ストIV』では母親に誇ってもらえるような息子になるための旅に出ている。

かつてジャングルにやって来た火引弾(ダン)を助けて以来、彼とは親友らしく、ダンからは本名である「ジミー」と呼ばれている。これは中平正彦の漫画『ストリートファイターZERO』単行本巻末おまけ漫画の設定が反映されたことによるもの。後に同じく中平による『さくらがんばる!』でも、ザンギエフが主催する格闘ショーのやられ役として登場し、その扱いに怒ったダンが乱入するというエピソードがある。

ブランカの遭った飛行機事故はシャドルーによる要人暗殺のための爆破テロが原因。

『カプエス』シリーズに出場した際は、草薙京から二階堂紅丸が着ぐるみを着ているのではないかと疑われていた。当の紅丸本人はブランカに対して、電撃を使えることで一緒にされるのが心外そうな事(ブランカは紅丸の電撃を乾電池より劣ると見下している)を勝利画面で発言したり、充電していた自分のMDプレーヤーを返してほしいとも言っている。また、ジャングルの外をあまり知らないため、不知火舞の色仕掛けも肉塊でしかなく、キムの正義も知らない。

『ZERO3』ではザンギエフの勝利ポーズにも登場する。ブランカが持ってきたピラルクーをザンギエフがウォッカによる炎で焼く演出が行われるが、誤ってブランカまで焼かれてしまうパターンもある。ブランカとピラルクのエピソードもあり、バトル後にブランカがピラルクを相手にもてなすが、旨いと言ってくれたのはリュウだけで、リュウは刺身の作り方をブランカに教えたという[要出典]

デザイナーの西村キヌは「獣人は知性が低いというのはありがちすぎるので、彼は教育は受けていないが結構頭が良いということになっている」と語っていて、キャラクターデザインを手掛けた安田朗や西村キヌによるイラストではすっかり文明人になった『ストII』後のブランカの姿が描かれている[2]

ゲーム上の特徴[編集]

高い攻撃力、突進技や特殊移動のスピード、優れたジャンプ力、長いリーチを併せ持ち、初心者にとって使いやすいキャラクターである。その特性を活かして相手に対応する暇を与えず攻めまくる戦法が基本。反面、ガイルなど迎撃能力の高いキャラクターにじっくりと構えられると苦戦を強いられてしまう欠点もある。

ジャンプの滞空時間が短く、素早い跳び込みが可能なので、リュウなどの飛び道具を持つキャラクターにも対抗しやすい。しかし滞空時間の短さゆえ、スピードの遅い飛び道具を垂直ジャンプで避けることが困難であるというデメリットも併せ持つ。

また前進と後退でキャラクターの高さが違う(前進時は前かがみに歩く)ため、一部の技(サガットの「タイガーショット」や、リュウやケンの「竜巻旋風脚」など)に対しては、後退すると当たる(ガードする)が、前進すれば当たらずに潜り抜けることができる。

『ストII』時代はベガの「サイコクラッシャーアタック」やエドモンド本田の「スーパー頭突き」でサガットの「グランドタイガーショット」を飛び越せるのに対し、ブランカの「ローリングアタック」では飛び越せなかった。

シリーズ初期においては後退する相手に追いつけないほど前後の移動速度が遅かったが、シリーズ後期では多彩な移動方法を身につけており、慣れてくると高い機動力を生かしたトリッキーな動きで相手を翻弄することも可能になる。ただし歩行速度自体は相変わらず全キャラワーストクラスである。

技の解説[編集]

通常技[編集]

作品によって若干差異はあるが、ここでは『スーパーストリートファイターIV』での技名称を掲載。

操作 立ち(近距離) 立ち(遠距離) しゃがみ 垂直ジャンプ 斜めジャンプ
弱パンチ ロックアタック ベアアタック キャットクロー パンサークロー ワイルドファング
中パンチ ジャングルクロー ビーストチョップ ベアクロー エアブロウ フィストドロップ
強パンチ ブラッディーライン ワイルドネイル スネークアッパー ブッシュバスター サバイバルクロー
弱キック ニーボンバー ビーストキック ジャングルトラップ フライングバイソン フライングヴァイパー
中キック ダブルニーボンバー ブラッディーテイル ビーストステップ ワイルドキック ワイルドヒール
強キック ワイルドダンス ビーストテイル サバイバルアタック サバイバルキック

投げ技[編集]

ワイルドファング
つかみ技。相手に組み付いて頭部や首筋に連続で噛み付き、振りほどかれるまでダメージを与える。『ストIV』では攻撃回数が固定されており、3回噛み付いてから相手を蹴り飛ばすようになっている。
『ストII』では相手の頭部に噛み付く上に出血描写もあった。『ストIV』ではそれらの描写は控えめに抑えられている。
ジャングルホイール
『カプエス』シリーズや『ストIV』で使用する投げ技。相手を掴んだままゴロゴロと転がっていき放り投げる。

特殊技[編集]

ロッククラッシュ
近距離で2段ヘッドバットを繰り出す。気絶値が高い。『スパII』からは途中でキャンセルがかかる。
アマゾンリバーラン
『スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』)で追加された技。仰向けになり、前方に滑り込みながら両手でパンチを繰り出す下段判定のスライディング攻撃。その動きから、製作スタッフからは「雑巾がけ」と呼ばれていた。
フィアーダウン
『ストIV』で追加された攻撃判定のない特殊動作。その場に伏せて、上段の攻撃をやり過ごす。

必殺技[編集]

エレクトリックサンダー
屈んだ状態で身体中から放電し、触れた相手を感電させる。電撃はブランカの体を覆うように発生するため判定が強いが、足元を狙われると弱い。電圧量は『ストII』の段階では1200ボルトと設定されていた。『カプエス2』での前転キャンセルを利用した無敵電撃はガード以外に回避不可能。
ローリングアタック
両足を抱えて丸くなった状態で、真っ直ぐ前方に突進する回転体当たり。ヒットまたはガードされた後、ブランカが後方に跳ね返るため反撃を受けにくいのが特徴。
初代『ストII』ではこの技が出ている間に受けたダメージが2倍になる。
エリアルローリング
『EX3』で使用。空中で「ローリングアタック」を行う。パンチボタンの強さで軌道が変化する。
バーチカルローリング
斜め上に飛び上がる対空版「ローリングアタック」。『ストリートファイターII' TURBO』(以下『ターボ』)で追加された。
『ターボ』では落下時にも攻撃判定があるが、上昇中にヒットすると落下時の判定は無くなる。『スパII』からは落下時の攻撃判定がなくなった代わりに当たると間合いを取るようになった。『スパII』と『スパIIX』とで軌道が若干異なる。
バックステップローリング
後ろに宙返りしてから、山なりの軌道で飛ぶ「ローリングアタック」。『スパII』で追加された。
『EX』シリーズではバックステップまでにパンチボタンを押すことで技を中断できる。超至近距離で出すと多段ヒットすることがある。
サプライズフォワード / サプライズバック
素早く移動する技で攻撃判定はない。『スパIIX』で追加された。
「サプライズフォワード」は口を大きく開けて前方に大きく踏み込む。この時、相手をすり抜ける事が可能。「サプライズバック」は驚いた表情(『ZERO3』や『カプエス』では目玉を飛び出させている)で後方に跳んで逃れる。これらを組み合わせることで、高い機動力を持ったキャラクターとしての特徴が強化された。ステップ・バックステップがシステムに組み込まれている作品でも、これらは必殺技扱い。

スーパーコンボなど[編集]

グランドシェイブローリング
『スパIIX』から登場。小さく跳ねてから地面を撫でるように転がっていく、「ローリングアタック」の強化版。ボタン押しっ放しで着地後一定時間までその場に待機し続ける。『EX』シリ-ズでは、ボタンを押し続けることにより帯電することができる。ほとんどのシリーズで非常に出が遅い。
ストリートファイター X 鉄拳』では仕様が異なり、「ローリングアタック」で空中に打ち上げた後、後転してから電流をまとった「ローリングアタック」で追撃しつつ上昇し、そのまま地面に叩き付ける。
トロピカルハザード
『ZERO3』のみ。天井(画面上)に捕まって揺り動かし、フルーツを幾つも降らせながら飛び降り、頭から体当たりする。落ちたフルーツのうち、スイカはそのまま画面に残り、通常技などで飛ばすことができ、これで相手に若干のダメージを与えられる。
落下するフルーツは、CPU戦でブランカが出現するステージでの開始前デモで出現するものと同じもの。
ダイレクトライトニング
『カプエス』シリーズで追加。電撃を放ちながら回転体当たりする、「エレクトリックサンダー」と「ローリングアタック」の合わせ技。
シャウトオブアース
『カプエス』シリーズで追加。両腕を揚げて吼えながら電撃を放つ「エレクトリックサンダー」の強化版。立ち上がっているので攻撃範囲も広がっている。
『スパIV』ではウルトラコンボIIとして実装。両手で地面を叩いてから強烈な電撃を放つ地上用と、真上に向かって巨大な雷の柱を発生させる対空用の2パターンが用意されている。
ビーストハリケーン
『EX』シリーズの技。空中から滑空するように突進し、振り回した拳を相手に何度も叩き付ける。始動は空中限定になっている。スーパーキャンセル可。
ジャングルビート
『EX』シリーズの技。その身を回転させながら相手に飛び込む投げ技。掴んだ後は帯電しながら相手にかぶりつき、畳み掛けるようにラッシュを仕掛ける。スーパーキャンセル可。
スーパーエレクトリックサンダー
『EX』シリーズのメテオコンボ。唸りを上げながら地団駄を踏み、体中の電気を放電させる。体全体を包む攻撃判定の広さが特徴である。
メテオタッグコンボ・ブランカ&ダルシム
『EX3』でダルシムがパートナーの時に発動可能なメテオタッグコンボ(個別の技名はない)。ブランカが「ジャングルビート」の動作で相手を掴み、その帯電中にダルシムが駆けつけて相手を「ヨガキャッチ」で掴んだ後、ダルシムがブランカもろとも目掛けて「ヨガインフェルノ」を発射する。
ライトニングキャノンボール
『ストIV』にて使用する。咆哮を上げ、地面を叩いて飛び上がった後、電気を帯びた強力な「グランドシェイブローリング」を放つ。
突進部分以外にも、発動時の地面を叩く部分と飛び跳ねてから落ちてくる部分にも攻撃判定があり、前者は下段属性、後者は中段属性のため、密着した状態で放つとガードが難しいのも特徴。

その他[編集]

実写映画『ストリートファイター』では、ガイル大佐の親友「カルロス・ブランカ」、愛称チャーリーとして登場する。チャーリーはナッシュの日本以外での名前。バイソン将軍の人体実験により、緑色の肌をした怪物にされてしまう。

ブランカの名はスペイン語 hombre blanco (白い人、の意)に由来するという設定がある。飛行機が墜落して生き残った直後は現地人に比べ肌が白いためこう呼ばれ、そこからブランカと名乗るようになった。また、『映画ストリートファイターIIメモリアル公式ファンブック』では育ての親である動物のくしゃみが「ブランカ!!」に聞こえたため、それを自分の名前だと思い込んでしまったと書かれている。

X-MEN VS. STREET FIGHTER』では山岳地帯の背景にて一人で焚き火をしており、時おりプレイヤーの方を見る。『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』では、同じく背景に居るがX-MENのビーストと向かい合わせになっている。またブランカと同じ緑の肌のヒーローであるハルクのエンディングに登場し、彼に「お前もガンマ線を浴びたのか」と聞かれる。

緑色の肌は保護色のためとされているが、『カプエス』シリーズでのキャミィの台詞によると、威嚇程度の効果しか無いという。また、同シリーズに登場するユリ・サカザキは彼の本名を知っていた。

脚注[編集]

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  1. ^ 一方仮面を着用するバルログに対しては「顔を隠している」という指摘はしていない。
  2. ^ 『ストリートファイター アートワークス 覇』などより。

登場作品[編集]

担当声優[編集]

  • 石塚運昇 - 『ストリートファイターII MOVIE』
  • 山根剛 - 『ストリートファイターEX』シリーズ
  • うえだゆうじ - 『ストリートファイターZERO3』、『IV』、『CAPCOM VS. SNK』シリーズ、『ストリートファイター X 鉄拳』
  • 仲野裕 - 実写映画『ストリートファイター』日本語吹き替えソフト版
  • 中田和宏 - 実写映画『ストリートファイター』日本語吹き替えテレビ版