剛拳

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剛拳 プロフィール

剛拳(ゴウケン、Gouken)は、カプコンの開発・販売する対戦型格闘ゲームストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。シリーズ初期から主人公の師匠としてキャラクター設定が存在し、各種メディアミックスで何度か描かれており、『ストリートファイターIV』においてゲーム本編に初登場した。

目次

[編集] 概要

『ストリートファイター』シリーズの主人公格であるリュウケンの師匠。

ストリートファイターII』(1991年)のコミカライズ作品『ストリートファイターII -RYU』(神崎将臣、1991年 - 1994年、ファミリーコンピュータMagazineに連載)に登場したのが初出で、単行本1巻に収録された設定資料にはカプコンによるラフスケッチが見られる。背中に「無」の文字を背負った胴着を着、首から巨大な数珠を提げ、足は雪駄履きである。頭髪は後頭部を残して禿げ上がり、顔中にヒゲを生やしている。『ストリートファイターII -RYU』への登場時は、その当時の最終ボスであるベガに殺害され、リュウが師の仇を追ってベガと戦う筋書きになっていたが、後に1994年に稼動した『スーパーストリートファイターII X』(以下『スパIIX』)における豪鬼の登場に伴い設定が改められた。

『スパIIX』からはゲームのバックグラウンドに剛拳の存在が公式に設定された。師匠の轟鉄(ゴウテツ)から受け継いだ暗殺拳を洗練して、格闘術として完成させて、リュウとケンに伝授する。隠しキャラクターとして登場する豪鬼は剛拳の実の弟であり、轟鉄を師とする兄弟弟子でもある。

ストリートファイターZERO』(1995年)の豪鬼のエンディングでは、豪鬼の回想に轟鉄とともに現れ、このときから左眉の上に大きな十字の傷が描かれるようになった。同『ZERO2 ALPHA』では、殺意の波動に目覚めたリュウが豪鬼を「師の仇」と呼んでおり、剛拳を殺害したのが豪鬼であることを示唆している。

なお、かつてはダンも弟子にしていたが、ダンが父親を殺したサガットへの復讐心を捨て切れていないことを拳から感じ取り、破門にしている。ダンはリュウとケンが弟弟子であると意識しているが、二人が同門であることを意識しているかどうかは不明である。

『ストリートファイターIV』(2008年。以下『ストIV』)においては、初めてゲーム本編で動くキャラクターとして登場した。アーケード版では1人用ゲームで条件を満たすと登場する敵キャラクターであり、家庭用移植版ではプレイヤーキャラクターとして使用可能である[1]。外見デザイン上は筋肉隆々の白い髭を蓄えた老人となり、後頭部の白髪は長く伸び先端を縛ってまとめている。黒い胴着は右半分が破れてなくなり袈裟のようになっている。胴着のズボンは白。帯は豪鬼のように荒縄を締めており、両手両足にはレガースや履物などは身につけていない。厳しいながらも心優しい老人であり、弟子たちの成長を何よりの楽しみとしている。本作では設定上、意識回復に時間が掛かり、リュウ・ケンに死んだと思われても仕方ないと本人が語っている。エンディングは、リュウが豪鬼と闘うことで殺意の波動に目覚めてしまうことを危惧し、事前に「無の拳」で殺意の波動を封印した後で、殺意の波動を嗅ぎつけてきた豪鬼と対峙する内容になっている。

[編集] 無の拳

剛拳が辿り着いた境地で、豪鬼の殺意の波動と対になる。『ストIV』のリュウのプロローグによると「全てを無に返す拳」で、リュウが目指す境地でもあるという。本人及び豪鬼のエンディングから推測する限り、殺意の波動を封印する効果があり、物理的には相手の打撃技(「瞬獄殺」のような技も含む)を無効化できるようである。

[編集] キャラクター性能

リュウや豪鬼とは同門の出という設定から使用する技は彼らと似たものが多いが、独自のアレンジが加えられているものが多く、まったく性質の異なる技になっているものも少なくない。代表的なものとして「昇龍拳」を禁じ手とし、必殺技として使用しない(スーパーコンボ・ウルトラコンボでのみ使用)ため、対空攻撃は「波動拳」と「竜巻旋風脚」を変化させたもので代用していることが挙げられる。

基本戦法としては相手を浮かせることを得意としており、様々な状況から空中追撃を決めることが出来るため、リュウたちのようないわゆる「波動昇龍系」というよりコンボ重視のキャラであるといえる。また、豪鬼以上の老齢ながらも、その逞しい肉体からも見て取れるように体力値や気絶耐久値はリュウやケンと同等の値を誇り、年齢の割に打たれ強い部類に属する。ちなみに、『ストIV』では唯一セービングアタック以外の「カウンター技」を使うことができるキャラである。

[編集] 技の解説

[編集] 通常投げ

雷光投脚
背負い投げで弾んだ相手を前方に大きく蹴り飛ばす。
天颪
相手の足を掬う様にして大きく後方へ放り投げる。ダメージは無く、追撃可。

[編集] 特殊技

鎖骨砕き
中段判定の手刀を振り下ろす。
天魔空刃脚
鋭角の急降下蹴り。豪鬼のものと同じ。

[編集] 必殺技

剛波動拳
掌から生命エネルギーの塊を飛び道具として放つ。リュウ・ケンの「波動拳」や豪鬼の「豪波動拳」とは異なり、ダンの「我道拳」のように片手で放つのが特徴。また、ボタンの強弱によって発射角度を打ち分けることが可能で、溜めることで威力を上げられる。EX版では前方と斜め上に向かっての2連発になる。
閃空剛衝波
ストリートファイターEX』シリーズの「阿修羅閃空」の構えで前方へ移動後、片手で掌打を放つ。EX版では両手を使った2連撃になり、2撃目の突き上げ掌打で相手を高く浮かせることが出来る。
竜巻剛螺旋
発動時のボイスは「竜巻旋風脚」だが、リュウ・ケンの「竜巻旋風脚」とは別の技。上段回し蹴りを放ち、垂直に飛び上がる「竜巻旋風脚」で追撃する対空技という扱い。初撃で相手を蹴り上げてから巻き込むようにして上昇した後(EX版は回転の前後にそれぞれ攻撃判定が付いて相手を巻き込む様になる)、勢い良く蹴り飛ばす「竜巻の螺旋の脚」の技である。技の性質や名前は豪鬼の使用する「滅殺豪螺旋」に近い。
空中竜巻旋風脚
「竜巻剛螺旋」と異なり、こちらはリュウ・ケンの地上での「竜巻旋風脚」と同性能のものになる。リュウ・ケンの「空中竜巻旋風脚」と違って、重力や慣性を無視して真横へ飛ぶのが特徴。
金剛身
上段と下段があり、構えを取った状態のときに攻撃を受けると腕を振り下ろす動作で反撃をするカウンター技。
百鬼襲
空中へ飛び上り、そこからボタンに応じた攻撃を放つ奇襲技。豪鬼が使用する技と同名で性能も近い技だが、派生後のモーションが豪鬼とは異なる。
百鬼剛斬
その場で足払いを放つ。
百鬼剛壁
その場で身構え、相手の技を1回ガードする。
百鬼剛刃
「天魔空刃脚」を放つ。
百鬼剛砕
地上の相手を掴んで投げる技。相手の頭部を掴んでその顔面に膝蹴りを叩き込み、再度跳び上がって手刀を叩き込む。

[編集] スーパーコンボ

禁じ手・昇龍拳
禁じ手として自ら封印していた「昇龍拳」を放つ。その場で大きく1歩退き込んでから、通常とは逆の腕で画面手前側を向くようにして放つのが特徴。威力が高く、多段ヒットする。

[編集] ウルトラコンボ

真・昇龍拳
ストリートファイターIII』のリュウのスーパーアーツと相似である技。最初の根元で発生する攻撃判定が当たると片手で下丹田をアッパーで突き、その後にもう片側の手で鳩尾と顎をアッパーで突く3連撃の昇龍拳である。拳に波動と思われる靄を纏って、拳が相手に当たった際にはその波動を放ったと思しき何かが破裂した様な演出がされている。初代『ストリートファイターIII』仕様のリュウの「真・昇龍拳」に似ている技である。なお初段がヒットしなかったときは「禁じ手・昇龍拳」が出る(威力はヒット時の70%程度)。
他作品でリュウが使用する同名の技と比較すると威力が低く、技の発生も遅いため性能面では劣るものの、相手を浮かせることが得意な剛拳の特性上、技を決める機会は多いとされる。

[編集] 他のメディアにおける剛拳

初出となった『ストリートファイターII -RYU』以外では、中平正彦によるコミカライズでも剛拳が多く描かれている。

『ストリートファイターZERO』の同名のコミカライズ作品(1995年)では、少年時代のリュウ・ケンとともに回想シーンに登場する。同作の設定では、暗殺拳を格闘技へ昇華させたのは轟鉄とされている。また、「昇龍拳」を禁じ手とする設定も登場しており、そうと知らずに「昇龍拳」を放ったリュウを剛拳が厳しく叱責する場面も描かれた。

『ストリートファイターZERO 外伝 〜春麗旅立ちの章〜』のドラマCDでは春麗の父・介臣[2]と格闘のライバルでもあり友人と言う設定で、この繋がりがきっかけとなり、介臣を探す春麗が剛拳のいる寺に向かった時にリュウと出会う。この後、剛拳と介臣の2人を知っている爺さんと師匠の事を知っているリュウから、闘いで未熟だったベガから介臣が倒した後、サイコパワーで強化されたベガがリュウとケンの目の前で剛拳に戦いを挑んだが、剛拳が「波動拳の極意」を見破られない為に、この技を封じ敗北している。[3]更に、この戦いの直後に介臣がカンフーを辞めたエピソードが語られている。このCDでは「ゴウケン」という記述になっている。

ストリートファイターIII』のコミカライズ『RYU FINAL』(1997年 - 1998年)では、剛拳と豪鬼の一騎打ちで、山野が崩れ、森がなぎ払われる激しい戦いが描かれている。豪鬼が勝利した後、剛拳の数珠を持ち去っている。

[編集] その他

  • 『ストIV』稼動前の2008年4月1日には、公式ブログにて「シェンロン」と呼ばれる新キャラクターがシルエットだけ公開された[4]。これはエイプリルフールのジョーク記事だった[5]が、シルエットには『ストIV』の剛拳が使用されている。シェンロンとは主に英語圏のプレイヤー間で都市伝説的に存在が噂されていたキャラクターで、『ストリートファイターII』でリュウの台詞中にある「昇龍拳」の「昇龍」を中国語読みの「Sheng Long」と誤訳したことがきっかけで発生し[5]、ゲーム誌 Electronic Gaming Monthly のエイプリルフール記事に何度か取り上げられて定着した。en:Sheng Long も参照。

[編集] 声優

  • 大川透(ストリートファイターIV)
  • 谷口節(ストリートファイターZERO 外伝 〜春麗旅立ちの章〜、ゴウケン名義)

[編集] 脚注

  1. ^ STREET FIGHTER IV (ストリートファイターIV):PLAYSTATION3/Xbox 360版
  2. ^ 実際は「ワン・カイシン」と言う名前をCDで言っているが、ブックレットには正確な名前が記述されていない。
  3. ^ この時に喰らった技はヘッドプレス。
  4. ^ 公式ブログ4月1日
  5. ^ a b 公式ブログ 4月2日の記事

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目