明智小五郎
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明智 小五郎(あけち こごろう)は、江戸川乱歩の小説に登場する架空の探偵。初期の本格派短編では奇矯ながら論理性に富んだ人物として描かれたが、乱歩が通俗作品へ手を広げる過程で、現実感希薄な天才・英雄型の探偵へと変貌していく。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 人物
「D坂の殺人事件」で初登場し、当初はタバコ屋の二階に間借りしている定職を持たない高等遊民であった。服装には無頓着で木綿の着物によれよれの兵児帯、髪はモジャモジャという書生スタイルで描かれ、のちに横溝正史は自作の探偵金田一耕助にその書生スタイルを踏襲させた。
しかし洋行して以来、背広を着こなす紳士となり、御茶ノ水にある洋風の開化アパートに事務所を構え、車を使って悪漢を追うなど現実感希薄な天才・英雄型の探偵に変身した。背広を着こなした明智小五郎が活躍するのは、関東大震災以後の東京である。
1936年の「怪人二十面相」以降、少年探偵団シリーズに登場した明智は、ほとんど完璧な超人として縦横無比な活躍ぶりを見せる。柔道の達人だが容姿端麗で、非常に印象の良い紳士とされ、変装を得意とするという設定である。一般的にはこのシリーズにおける明智小五郎が、名探偵の代名詞として記憶されている。
少年探偵団シリーズにおける設定では、千代田区采女町の開化アパート2階に、「明智小五郎探偵事務所」を構えている。助手の小林芳雄を団長とする少年探偵団や、警視庁捜査一課の中村善四郎警部の助けを借り、数々の難事件を解決する。終生のライバルは怪人二十面相。人間豹などおよそ人間とかけ離れた半人半獣とも戦った。妻は文代(ふみよ)で、彼女も探偵としての資質は高い。
[編集] モデル・命名
人物像としては、講釈師の神田伯龍がモデルである。
命名には諸説あるが、戦国武将の明智光秀とその変名とされる「荒深小五郎」から取ったとされる説、あるいは明智+桂小五郎(のちの木戸孝允)から取ったとする説がある。
[編集] 登場作品
[編集] 大人向け作品
[編集] 少年探偵団シリーズ
(タイトルはポプラ社版のもの)
- 怪人二十面相
- 少年探偵団
- 妖怪博士
- 大金塊
- 青銅の魔人
- 地底の魔術王
- 透明怪人
- 怪奇四十面相
- 宇宙怪人
- 鉄塔王国の恐怖
- 海底の魔術師
- 灰色の巨人
- 魔法博士
- 黄金豹
- 魔人ゴング(原題:妖人ゴング)
- 魔法人形
- サーカスの怪人
- 奇面城の秘密
- 夜光人間
- 塔上の奇術師
- 鉄人Q
- 仮面の恐怖王
- 電人M
- 二十面相の呪い(原題:おれは二十面相だ)「黄金の虎」(原題:探偵少年)併録
- 空飛ぶ二十面相(原題:妖星人R)「天空の魔人」併録
- 黄金の怪獣(原題:超人ニコラ)
[編集] 明智小五郎を演じた俳優
[編集] 映画
- 石井獏
- 『一寸法師』(1927年、一寸法師:栗山茶迷)
- 藤田進
- 岡譲司 (『蝶々失踪事件』(1947年) 『女王蜂』(1952年)では金田一耕助を演じている。)
- 『氷柱の美女』(1950年、三谷:水島道太郎)
- 若杉英二
- 岡田英次
- 波島進
- 梅宮辰夫
- 『少年探偵団 敵は原子潜航艇』(1959年、怪人二十面相:植村謙二郎)
- 大木実
- 『黒蜥蜴』
- 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』
- 木村功
- 『黒蜥蜴』
- 嶋田久作
- 本木雅弘
- 『RAMPO』
- 塚本晋也
- 『盲獣vs一寸法師』
- 浅野忠信
- 『乱歩地獄』
- 仲村トオル
[編集] テレビドラマ
※は時代設定を現代にしている
- 千葉耕市 - 『少年探偵団』
- 佐伯徹
- 若柳敏三郎※
- 中田博久※
- 滝俊介- 『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』(1970年 東京12チャンネル)※
- 夏木陽介 - 『明智探偵事務所』(NHK)※
- 浜田柾彦 - 『少年探偵団 (BD7)』※
- 南條豊 - 『怪人二十面相』(1977年 フジテレビ)※
- 天知茂 - 『江戸川乱歩の美女シリーズ』※
- 堀光昭 - 『怪人二十面相と少年探偵団』※
- 加納竜 - 『怪人二十面相と少年探偵団』※
- 北大路欣也 - 『江戸川乱歩の美女シリーズ』※
- 小野寺昭 - 『黒蜥蜴』『蜘蛛男』(明智小五郎と金田一耕助の両方を演じた経験がある。)
- 郷ひろみ - 『D坂の殺人事件』
- 西郷輝彦 - 『江戸川乱歩の美女シリーズ』※
- 伊武雅刀 - 『黒蜥蜴』※
- 佐野史郎
- 陣内孝則
- 名探偵 明智小五郎 『地獄の道化師』~恐怖の裸女連続殺人・愛欲の事件の陰に意外な真実が…あの名探偵が今夜よみがえる~(1994年 フジテレビ)
- 名探偵 明智小五郎 『吸血カマキリ』~恐怖の猟奇連続殺人・のぞかれた禁断の世界…熱い素肌に殺意が宿る~(1995年 フジテレビ) - 原作は『化人幻戯』
- 名探偵 明智小五郎 『暗黒星 天の怒りか地の悲しみか、21年ぶりの日食の日に起きた連続殺人・惨劇の夜に潜むがい骨怪人の謎~』(1996年 フジテレビ)
- 名探偵 明智小五郎 『吸血鬼』~江戸川乱歩怪奇シリーズ傑作選・墓から消えた遺体と埋葬品…隠れキリシタンの里で今夜、吸血鬼伝説がよみがえる~(1999年 フジテレビ)
- 稲垣吾郎※(明智小五郎と金田一耕助の両方を演じた経験がある。)
- 土曜ワイド劇場 名探偵明智小五郎『陰獣』(1998年 テレビ朝日) - 原作の『陰獣』は明智小五郎登場作品ではない。
- 名探偵明智小五郎『エレベーター密室殺人』(2000年 テレビ朝日) - 原作は『三角館の恐怖』(ロジャー・スカーレット「エンジェル家の殺人」の翻案。)
- 田村正和 - 『明智小五郎対怪人二十面相』
- 松岡昌宏 - 『明智小五郎VS金田一耕助』※
[編集] 舞台
- 芥川比呂志
- 天知茂 - 『黒蜥蜴』
- 中山仁 - 『黒蜥蜴』
- 北大路欣也 - 『黒蜥蜴』
- 草刈正雄 - 『黒蜥蜴』
- 津嘉山正種 - 『黒蜥蜴』
- 榎木孝明 - 『黒蜥蜴』
- 姿月あさと - 『結末のかなた』(原作:『黄金仮面』)
- 名高達男 - 『黒蜥蜴』
- 山中崇志
- 高嶋政宏 - 『黒蜥蜴』
- 斎藤晴彦
- 春野寿美礼-『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』
- 朝夏まなと-『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』新人公演
- 松本幸四郎 (9代目)-『江戸宵闇妖鉤爪 明智小五郎と人間豹』
[編集] アニメ
ルパン三世 パイロットフィルムも参照。
[編集] ラジオドラマ
[編集] その他
[編集] 漫画作品
[編集] 参考文献
『人間豹 (江戸川乱歩文庫)』、春陽堂書店


