コンテンツにスキップ

ニンテンドー2DS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニンテンドー3DS > ニンテンドー2DS
ニンテンドー2DS
メーカー 任天堂
種別 携帯型ゲーム機
世代 第7世代
発売日 アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗オーストラリアの旗 2013年10月12日
大韓民国の旗 2013年12月7日
日本の旗 2016年2月27日[1]
2016年9月15日(通常モデルの発売)
対応メディア ニンテンドー3DSカード
ニンテンドーDSカード
ニンテンドーDSi専用カード[補足 1]
対応ストレージ ゲームカード(フラッシュメモリ
SDメモリーカード/SDHCメモリーカード
外部接続 2.4GHz無線通信(Wi-Fi)
オンラインサービス ニンテンドーネットワーク
売上台数 ニンテンドー2DS
日本の旗 65万台[2]
アメリカ合衆国の旗 482万台[2]
世界 1,050万台[2]
ニンテンドー2DSシリーズ
日本の旗 189万台
アメリカ合衆国の旗 665万台
世界 1,525万台(2021年3月末時点)
互換ハードウェア ニンテンドー3DS
ニンテンドー3DS LL
Newニンテンドー3DS
Newニンテンドー3DS LL
Newニンテンドー2DS LL
(3D裸眼立体視機能を利用するソフトを除く)
後方互換 一部のニンテンドーDS用ゲーム
(DSi・DSi LL・3DS・3DS LL・New 3DS・New 3DS LL・New 2DS LL同様、ゲームボーイアドバンス用スロットを利用するソフトを除く)
一部のニンテンドーDSiウェア
ニンテンドーDSi
ニンテンドーDSi LL
(ACアダプター使用時)
ニンテンドーDSi
ニンテンドーDSi LL
(ACアダプター使用時)
前世代ハードウェア ニンテンドーDS
次世代ハードウェア Nintendo Switch Lite
テンプレートを表示

ニンテンドー2DS(ニンテンドーツーディーエス、Nintendo 2DS、略称:2DS)は、任天堂が開発し、2013年10月12日に発売した携帯型ゲーム機

2011年に発売されたニンテンドー3DS(以下、3DS)から裸眼立体視(3D映像)機能と折り畳み機能を削除し[補足 2]ステレオスピーカーをモノラルにすることで価格を低く抑えた廉価版2017年7月13日には上位機種『Newニンテンドー2DS LL』が発売された。

2016年5月12日、ニンテンドー2DSが生産終了。(期間限定モデル)

2020年9月16日、上位互換『Newニンテンドー2DS LL』、互換ハード『Newニンテンドー3DS LL』と共に生産終了した事が発表された[3]

販売地域

[編集]

販売地域について当初、任天堂は3DSの価格が高いとされる国のみで展開とし[4]、それら国々の事情に合わせた廉価版モデルと位置付けていた[5][補足 3][補足 4]。これにより2013年10月12日北米欧州豪州で、同年12月7日韓国で発売された。なお、日本で2DSを発売する予定はないとしていたが、2016年2月27日バーチャルコンソールの『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』とセットになった限定パックがポケモンセンターなど一部店舗限定で発売された後[1][補足 5]、これとは別の5色が同年9月15日に単品販売された[10][11]

年表

[編集]
  • 2013年8月29日に初めてその存在が明らかになり、価格は129.99ドル、発売日は北米・欧州・豪州ともに同年10月12日に発売すると発表。
  • 2013年10月12日 - 北米・欧州・豪州で販売開始。
  • 2013年12月7日 - 韓国で販売開始。
  • 2015年12月25日 - 日本でも発売すると発表。『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』の限定パックの発売日を2016年2月27日、価格は9,980円(税別)。
  • 2016年2月27日 - 『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』の限定パックを販売開始。
  • 2016年5月12日 - 一旦生産終了。
  • 2016年9月1日 - Nintendo3DSdirect2016.9.1において、日本で通常モデルのニンテンドー2DSを同月15日から発売すると発表。
  • 2016年9月15日 - ニンテンドー2DSの通常モデルの販売開始。
  • 2017年4月28日 - 上位機種『Newニンテンドー2DS LL』を7月12日に14,800円(税別)で発売すると発表。
  • 2017年7月12日 - 『Newニンテンドー2DS LL』販売開始。
  • 2019年7月10日 - 事実上の次世代型携帯ゲーム機である『Nintendo Switch Lite』が発表された。
  • 2019年9月20日 - 『Nintendo Switch Lite』が発売され、ゲームハードとしての事実上の世代交代を迎えた。
  • 2020年9月16日 - 『Newニンテンドー2DS LL』、『Newニンテンドー3DS LL』と共に生産終了が発表された[3]。これにより、ニンテンドー3DSシリーズは全て生産終了となった。
  • 2024年2月13日 - 修理用部品の保有期間が経過したことから、保有している部品在庫がなくなり次第、修理受け付けを終了することを発表した[12]

ハードウェア

[編集]

性能は3DSと同等である[13]が、裸眼立体視が無くなったため、3D映像を表示できなくなった。理由として米国任天堂のレジー・フィサメィ社長は、立体映像は幼児に悪影響を与える恐れがあるため、入門用として本モデルを出したとしている[14]。液晶サイズは3DSと同等ながら、3DSとは異なり1枚の液晶を使い、使わない部分をカバーで覆う形で2画面にしている[15]。背面の3Dカメラは残され、3D写真の撮影は可能[補足 6]。また、スリープは本体下のスリープスイッチを操作する仕様となり、無線通信はHOMEメニューの設定で切り替えできる。

ソフトウェアはニンテンドー3DSおよび前世代機ニンテンドーDSのものが使用可能だが、3DS用ソフトであっても、『スーパーマリオ3Dランド』などの3D映像を表示する上で一部の3DS用ソフトは、表示自体不可能である。またNewニンテンドー3DS専用ソフト(『ゼノブレイド』等)はプレイできない。同様にNewニンテンドー3DSに搭載されているCスティック、ZL・ZRボタンは搭載されておらず、2DS向けの拡張スライドパッドの発売の予定もない[16]。また、本体の形状が異なるという理由で『ポケモントレッタラボ for ニンテンドー3DS』は2DSには対応しない[17]。『ワンセグ受信アダプタ DSテレビ』は基部の足が干渉し刺さらない[補足 7]

バリエーション

[編集]
オリジナルカラー

任天堂から発売されている通常版。

限定モデル(ソフト同梱版)

北米では『ポケットモンスター X・Y』『妖怪ウォッチ』『マリオカート7』の同梱モデルも発売されている[20]

限定モデル(ソフト同梱なし)

本体・周辺機器

[編集]

本体

[編集]
型番 名称 備考
FTR-001 ニンテンドー2DS 本体 カラーバリエーションによる型番の違いはない。

周辺機器

[編集]
型番 名称 備考
WAP-002 ACアダプタ 本体への電源供給および内蔵充電池の充電を行うためのACアダプタ。
ニンテンドー3DSシリーズ、ニンテンドーDSiシリーズ等と共用。
CTR-003 専用バッテリーパック 本体内蔵。ニンテンドー3DSと共用。
FTR-004 専用タッチペン 2DS専用タッチペン。使用していない時は本体に収納可能。本体同梱。
CTR-012 ニンテンドー3DS NFCリーダー/ライター ニンテンドー3DSと共用で使えるamiiboを読み込ませるのに使うほか、めがみめぐり交通系ICカードを読み込ませる、但し決済は不可能。
RVL-020 SDメモリーカード512MB 市販されているSDメモリーカードと機能は同じであるが、この容量の製品は多くが生産を終了している。
RVL-033 SDメモリーカード2GB RVL-020の2GB版。
RVL-037 SD HCメモリーカード8GB SDスピードクラス4に準拠する市販のSDHCメモリーカードと機能は同じである。
RVL-038 SD HCメモリーカード16GB

脚注

[編集]

補足

[編集]
  1. ^ 日本において、ゲームカードでニンテンドーDSi専用として発売されているのは、アルファ・ユニットの「モンスターファインダー」のみとなっている。
  2. ^ 3D非対応となっているのはニンテンドーDSニンテンドーDS LiteニンテンドーDSiニンテンドーDSi LL以来となる。
  3. ^ 販売を開始した、2013年時点で、3DSが169ドルに対し、2DSは129.99ドルに設定された[6]。その後値段は2015年に99.99ドル[7]。2016年時点で79.99ドルで販売されている。
  4. ^ 任天堂が日本国外の事情に合わせてこのような廉価版モデルを販売した例としては、Wii廉価版の「Wii mini」を発売したことがある[8]
  5. ^ a b c d e 赤・緑・青・ピカチュウモデルは、ポケモンが販売元になっている[9]
  6. ^ ただし、2DSで3D表示させることはできない
  7. ^ 脚を物理的に切除すれば使用可能

出典

[編集]
  1. ^ a b ニンテンドー2DS”. 任天堂. 2016年6月9日閲覧。
  2. ^ a b c 任天堂株式会社 連結販売実績数量の推移表” (XLS). 任天堂 (2021年3月). 2021年8月2日閲覧。
  3. ^ a b ニンテンドー3DSが生産終了 「2DS」「LL」など関連モデルも”. 2020年9月17日閲覧。
  4. ^ “任天堂の欧米向け携帯ゲーム機「2DS」 日本で発売されない理由は?”. J-CASTニュース. (2013年8月29日). https://www.j-cast.com/2013/08/29182534.html 2013年8月29日閲覧。 
  5. ^ “任天堂が2DSを発売する狙いとは?”. All About. (2013年9月2日). https://allabout.co.jp/gm/gc/426969/2/ 2013年9月2日閲覧。 
  6. ^ 国内発売予定がない「ニンテンドー2DS」は 任天堂海外市場の救世主になる!?(4/7) - ダイヤモンドオンライン 2013年9月3日
  7. ^ 米任天堂、Nintendo 2DSを値下げ―『妖怪ウォッチ』北米発売日も発表 - inside-games 2015年8月22日
  8. ^ 任天堂 Wii mini 正式発表、ネット接続なしで100ドルの廉価版。カナダで年末限定商品 - engadget 2012年11月27日
  9. ^ ニンテンドー2DS『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』限定パックを発売! - ニンテンドー3DSバーチャルコンソール用ソフト『ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ』公式サイト
  10. ^ 「ニンテンドー2DS」の単品販売が2016年9月15日よりスタート。ラベンダーやブルーなど5色のカラーがラインナップ - 4gamer.net 2016年9月1日
  11. ^ “任天堂、「ニンテンドー2DS」を9月15日に発売”. ねとらぼ. (2016年9月1日). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1609/01/news166.html 2016年9月15日閲覧。 
  12. ^ ニンテンドー2DS本体、Newニンテンドー3DS本体およびNewニンテンドー3DS LL本体の修理終了予定に関するお知らせ”. サポート情報. 任天堂株式会社 (2024年2月13日). 2024年2月14日閲覧。
  13. ^ 性能(処理速度)は、Newニンテンドー3DS/New 3DS LLと同じですか?”. 任天堂. 2015年12月25日閲覧。
  14. ^ “任天堂、Wii Uを値下げ―3DSの廉価版も発売”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2013年8月29日). http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323779204579041753179943112.html 2013年8月30日閲覧。 
  15. ^ ついにニンテンドー2DSが日本で1万円を切る価格で発売決定、初代ポケモン付き - Gigazine 2015年12月25日
  16. ^ ニンテンドー2DS用の「拡張スライドパッド」は発売されますか?”. 任天堂. 2015年12月25日閲覧。
  17. ^ Newニンテンドー3DS/New 3DS LL/3DS/3DS LL/DSi/DSi LLでご利用いただけない、または遊び方が制限されるソフト”. 2016年12月10日閲覧。
  18. ^ a b c d ニンテンドー2DS ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ”. 任天堂. 2016年10月24日閲覧。
  19. ^ ニンテンドー2DS スーパーマリオパック【ホワイト×イエロー】”. 任天堂. 2016年10月24日閲覧。
  20. ^ Buy now” (英語). 2015年12月25日閲覧。
  21. ^ ニンテンドー2DS ポケットモンスター サン・ムーン【ライトブルー】”. 任天堂. 2016年10月24日閲覧。

外部リンク

[編集]