ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-
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『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』(RADICAL DREAMERS ぬすめないほうせき)は、1996年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)からスーパーファミコン用のゲーム配信サービス「サテラビュー」で配信された、サウンドノベル形式のアドベンチャーゲーム。
1999年に同社から発売された『クロノ・クロス』の原型となった作品であり、同ゲームのエンディングテーマの曲名にもなった。
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[編集] 概要
『クロノ・トリガー』の続編として『クロノ・クロス』より前に登場した作品。配信当時はマイナーなゲームであったが、『クロノ・トリガー』と『クロノ・クロス』をつなぐ作品として注目された。サテラビューのサービスが既に終了しているため、入手は困難である。
1999年に『クロノ・トリガー』がプレイステーションへ移植される際、開発チームから、この作品ならび『クロノ・クロス』の監督でもある加藤正人に『ラジカル・ドリーマーズ』を同時収録したいとの打診があったのだが、加藤は“あれをあのままのカタチでは出せないよ、やっぱり。文章とかも、今読むと、かなり恥ずかしいし。(笑)”という形で断っている。
なお、本作は選択肢によって複数のシナリオに分岐するマルチストーリーであり、『クロノ・トリガー』から繋がるとされる物語はこのうちの一本、初めからプレイできるメインシナリオの「Kid 盗めない宝石編」のみである。
[編集] ゲームシステム
基本的には、チュンソフトの『弟切草』や『かまいたちの夜』に代表されるようなノベルゲームの体裁となっており、文章を読み進める途中で出現する選択肢を選んでいくことで、ストーリーが進行・変化していく。ただし、一部の選択肢にはリアルタイムの時間制限が存在し、決定が遅かった場合は同じ選択肢でも内容が変わることがあったり、場合によっては一定時間を越えると勝手に話が進んでしまうものもある。
探索中、ランダムで敵キャラクターとエンカウントすることもあり、ザコとの戦闘に突入する。また、特定のポイントではボスキャラクターとの戦闘イベントも発生する。これらの戦闘もノベル形式で選択肢を選んで進行するが、先述の時間制限付きの選択肢が存在するほか、行動の選択によってはランダムで成否の結果が変化するものもある。
ザコ戦やイベント戦闘、トラップなどでダメージを受けた場合、主人公のヒットポイント(HP)が減っていく。このHPは内部的に設定されているため数値を確認することはできないが、戦闘後の主人公の台詞などである程度の減少度を判断可能である。HPが完全に無くなるとその場でゲームオーバーとなるが、一部の箇所に設定された食べ物や回復魔法などのイベントでHPを回復することができる。
HPとは別に、本作のヒロインであるキッドの主人公に対する好感度も設定されており、主人公の取った態度によって刻々と変化していく。ヒロインの好感度の高低により、イベント内容の変化やエンディングの分岐が行われる場合もある。
[編集] ストーリー
この作品は7つのシナリオが存在し、1つのシナリオをクリアするごとに1つ追加、という形で出現していく。「秘宝『凍てついた炎』を巡り、3人組の盗賊団が館を探索する」という基本設定は共通しているが、シナリオによりストーリーやキャラクター設定が大幅に変化する。いくつかのシナリオは複数のエンディングに分岐する。
- Kid 盗めない宝石編 (シナリオ:加藤正人)
- いわゆる本編的なストーリー。『クロノ・トリガー』の設定を下敷きにした話であり、『クロノ・クロス』の原型。
- キッドとヤマネコの因縁の対決を描くストーリー。キッドの育ての姉がルッカであることが判明する。
- ギル 愛と勇気の駈け落ち編 (シナリオ:生田美和)
- ギルバートとリデルが駈け落ちする短編。
- ひまわりとキッド編 (シナリオ:島本誠)
- ひまわりの怪物からキッドを救い出す。コミカルでシリアスな遊び心のあるシナリオ。結末が複数に分岐する。
- 激闘撲滅流星刑事編 (シナリオ:種子島貴)
- 宇宙刑事ギルが火星大王ヤマネコを追うSF風コメディー。
- 帰郷・灯のシェア編 (シナリオ:種子島貴)
- キッドと、その恩人シェアの関係を描く。ホラー調の物語。
- 謎の巨神兵器・パラダイスX編 (シナリオ:福川大輔)
- 途中までは「Kid 盗めない宝石編」と全く同じ展開だが、突然巨大メカ決戦となる。
- 影の王国・死の女神編 (シナリオ:生田美和)
- 「死の女神」が登場するファンタジー調のストーリー。キッドとの好感度で結末が分岐する。
[編集] キャラクター
同名のキャラクターも、『クロノ・クロス』とは設定や外見が異なっている。また、シナリオによって設定が一部変化する。
- セルジュ (名前変更可能)
- 本作の主人公である少年。物語は彼の視点で進行する。元々は旅の楽師だったらしい。理由は不明だが、3年前よりキッドやギルとともに盗賊稼業をしている。ただし気性はそれほど強くはなく、戦闘能力も他の二人には敵わない。ノベルゲームという性質上、終始無口な『クロノ・クロス』のセルジュとは異なり、積極的に喋る。
- キッド
- 女盗賊。金目のものには目がなく、一人称が「オレ」など男勝りな言動や行動が目立つ。年齢はまだ17歳にも満たないが、盗賊団「ラジカル・ドリーマーズ」のリーダー格であり、その腕はかなりのもの。
- ギル
- セルジュ、キッドと行動を共にする、顔の上半分を仮面で覆ったハイクラスな闇の魔導士。通称「影のギル」。年齢は30歳くらいの見た目で、キッドとは昔からコンビを組んでいたらしい。
- 「Kid 盗めない宝石編」での正体は『クロノ・トリガー』に登場した魔王ジャキであると、『クロノ・クロス アルティマニア』で語られている(ゲーム中では明確に「ジャキ」と名乗ることはない)。3人組の中で唯一『クロノ・クロス』に登場しないキャラクターだが、『クロノ・クロス』の仲間キャラクターのひとりであるアルフと、仮面をつけているなどの点でいくつかの共通点が見られる(クロノ・クロス#アルフとジャキの関係も参照)。
- ヤマネコ大君
- 辺境レジオーナの貴族。本作の悪役。ネコ型獣人の姿をしている。
- リデル
- ヤマネコの養女。蛇骨大佐の娘。『クロノ・クロス』のリデルとは髪の色が異なり、金髪である。
[編集] 主なスタッフ
監督・脚本・演出
- 加藤正人 - 「Kid 盗めない宝石編」
脚本・演出
- 生田美和 - 「影の王国・死の女神編」、「ギル 愛と勇気の駈け落ち編」
- 島本誠 - 「ひまわりとキッド編」
- 種子島貴 - 「激闘撲滅流星刑事編」、「帰郷・灯のシェア編」
- 福川大輔 - 「謎の巨神兵器・パラダイスX編」
美術監督
- 蒲田泰彦
グラフィック
- 新井考
- 寺田努
- 臼田忠泰
- 代島学
- 内山博
- 小倉良則
- 毛利勉
- 山本広人
画面構築
- 福川大輔
音楽監督・作曲
[編集] 『クロノ・クロス』との関係
本作は後の『クロノ・クロス』の雛形となり、その内容や設定などは、同作のオープニングやエンディング、ゲーム中のイベントなどの各部分に色濃く引き継がれている。本作に使用された楽曲の数々も、『クロノ・クロス』でアレンジされて再び使用されているものが多い。ただし、舞台や細部の設定などは両者で多くの相違点がある。
『クロノ・クロス』作中におけるイベントの中でも、序盤のイベントである「蛇骨館潜入イベント」は、特に本作『ラジカル・ドリーマーズ』の枠組みを凝縮した形で継承しているのが見て取れる。このイベントは、「館に3人が侵入する」というシチュエーションや、登場人物の設定、館内の各部屋の内容などに、本作『ラジカル・ドリーマーズ』の「Kid 盗めない宝石編」との多くの類似点が見られる。
また、同作中に登場する施設「クロノポリス」のある場所では、本作『ラジカル・ドリーマーズ』の冒頭部分をベースにした手記の記録を再生するイベントが存在し、本作の物語は(『クロノ・クロス』の2つの世界から見て)「さらに別の世界の記録」と語られている。
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