弟切草 (ゲーム)
| ジャンル | サウンドノベル |
|---|---|
| 対応機種 | スーパーファミコン プレイステーション 携帯電話 Wii(バーチャルコンソール) |
| 開発元 | チュンソフト |
| 発売元 | [SFC]チュンソフト [PS]チュンソフト [携帯アプリ]チュンソフト ドワンゴ [Wii]チュンソフト |
| 人数 | 1人 |
| メディア | [SFC]8Mbitカセット [PS]CD-ROM1枚 [携帯アプリ]iモード EZweb Yahoo!ケータイ [Wii]バーチャルコンソール |
| 発売日 | [SFC]1992年3月7日 [PS]1999年3月25日 [携帯アプリ]2004年7月9日配信開始 [Wii]2007年8月28日 |
| 価格 | [SFC] 8,800円(税抜) [PS] 4,800円(税抜) |
| 対象年齢 | [Wii]CERO:C(15才以上対象) |
| 売上本数 | 30万本以上[1] |
『弟切草』(おとぎりそう)は、チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)より発売されたゲームソフト。また、その関連する映画や小説など。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
目次 |
概要 [編集]
本作品はチュンソフトの自社ブランドの処女作であると同時に、同社が打ち立てたサウンドノベルシリーズの第一作でもある。脚本と監修には、脚本家の長坂秀佳を起用。この作品によってサウンドノベルというジャンルが確立し、その後のアドベンチャーゲームの在り方に多大な影響を与えた。特に、一度エンディングを迎えた後に再プレイすると、ゲーム中の選択肢が増え新たなシナリオに分岐するという、何度もプレイすること(周回プレイ)を前提にしたゲームデザインは本ソフトが確立した。
実在する同名の植物、オトギリソウをモチーフに描かれるホラータッチのストーリーは、ほぼ同じシークエンスで構成される10数本のストーリーから成り立っている。どのストーリーも選択肢によって別のストーリーに移動することがあるが、各ストーリー毎に登場人物の役割や真相が異なっており、周回を重ねて選択肢が増えていくにつれ整合性が取れなくなることも多くなるが、登場人物が整合性の破綻具合を笑い飛ばすシーンなど、ゲームという表現方法を生かした作りとなっている。また、一定の到達度で達成するピンクの栞の写真をチュンソフトに送ると同人誌がプレゼントされるキャンペーンが存在した。
スーパーファミコン用ソフトとして発売されたのを始めとし、後にプレイステーション用ソフトとしてリメイクされ『弟切草 蘇生篇』(おとぎりそう そせいへん)のタイトルで発売された。ムービーシーンの追加やシナリオの大幅な加筆修正に加え、『街 〜運命の交差点〜』から取り入れられたザッピングシステムにより、主人公から奈美の視点に切り替えてストーリーが進められる。
映画や小説なども発表され、携帯アプリとしてリニューアルされたものが、各携帯電話会社よりダウンロード販売されている。またWii用にバーチャルコンソールとしても配信された。
ストーリー [編集]
主人公とその恋人である奈美は、ドライブの途中事故を起こしてしまい、車も落雷により倒れてきた木に押し潰され、帰れなくなってしまう。途方に暮れていた二人は、灯りを頼りに無人の洋館を発見し、休息をとることに。しかしそれは、恐怖の一夜の始まりであった。
キーワード [編集]
- 公平(主人公)
- 作品の主人公。名前は変更することが可能。名前は『街 〜運命の交差点〜』からの引用であり、プレイステーション版からの仕様。スーパーファミコン版にはデフォルトの名前は無い。温和な好青年。小説・映画では松平公平となっている。
- 奈美
- 主人公の恋人。わがままな性格だが、天真爛漫で憎めない。本人には自覚がないが、彼女が原因となって洋館に迷い込むことになる。シナリオによっては主人公の呼び方を頻繁に変更する(-さん、-クン、-殿など)。小説・映画では菊島奈美となっている。
- 主人公と共に行動し、洋館で自身の出生の秘密を知る。
- ナオミ
- 奈美の双子の姉だが、幼い頃に別れたため奈美はナオミのことを覚えていない。
- ゲームでは額に火傷の痕がある場合が多く、物語と密接に関わっている。
- 小説・映画では直美という名前であり、小説では有栖川直美、映画では階沢直美となっている。
- 直樹
- 奈美とナオミの弟で意外な正体を見せる。
- 小説では公平の弟で青年となっている。
- 弟切草
- 実在するオトギリソウ科の植物。花言葉は「復讐」と作中では語られているが、実際は「秘密」や「恨み」などである。京都に伝わる民話に秘伝の薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺し、その返り血が葉の模様になったという話があり、全てのストーリーはこの民話をモチーフとして展開される。
- 同じくチュンソフトが発売した『不思議のダンジョン』シリーズに回復アイテムとして登場している。
- 洋館
- 物語の舞台。ヨーロッパから移築された古い建物で、周囲には弟切草が生い茂っている。
- ミイラ
- 主人公達が洋館の2階で初めて遭遇する日記を持つ車椅子の女性のミイラ。後に物語の伏線となる。
- 鎧
- 洋館の玄関口にある西洋風の甲冑。後に消失し意外な所で出現する。
- 水槽
- 洋館の玄関口にある人間が入れそうなくらい巨大な水槽。中は藻で濁っていてはっきり見えない。何かが潜む気配を漂わせる。
移植版 [編集]
- プレイステーション版
- タイトルは『弟切草 蘇生篇』。ハードの性能の向上からグラフィックは作り直され、画質が飛躍的に向上している。また、シナリオも書き直し・追加されている。
- 携帯アプリ版
- プレイステーション版からの移植。
- Wii(バーチャルコンソール)版
- スーパーファミコン版からの移植。
関連作品 [編集]
コミック [編集]
- 1999年3月30日に角川書店より初版発行(ISBN 978-4-04-853061-3)。漫画は服部あゆみ。
- 2001年1月には、小説版を元にした『弟切草〜創世〜』が刊行(ISBN 978-4-04-853305-8)。漫画は小野双葉。
- 同年同月に小説の続編『彼岸花』も刊行された(ISBN 978-4-04-853312-6)。漫画は高瀬志帆。
小説 [編集]
1999年4月10日に角川ホラー文庫より初版発行(ISBN 978-4-04-347501-2)。長坂秀佳・著。
キーワードはゲームと同一だが、ストーリーはオリジナル。大ヒットゲーム『弟切草』のゲームデザイナー松平公平が、自らが作ったゲームに似たシチュエーションの事件に巻き込まれる内容。
長坂の小説『彼岸花』『寄生木』と三部作を成し、さらに『彼岸花』『死人花』『幽霊花』の『彼岸花三部作』がクロスするため実質的には五部作の第一作にあたる。また、『彼岸花』はそれぞれ別のメーカーによってプレイステーション2とゲームボーイアドバンスでゲーム化されているが、チュンソフト製作の『弟切草』とは無関係な内容である。
公平の両親は忠信、(七×3久島)和恵、奈美の養父母は浩平、(平松)和子とされる。公平の恋人で奈美・直美の姉の高松明美が登場し、奈美の実の両親は有栖川耀一郎と(高松)志乃となり、耀一郎は奈美の愛人となっている。また、ばらもんと呼ばれる憑依する悪霊が登場する。
ゲームノベル [編集]
- 弟切草オリジナルゲームノベルス 八百比丘尼の斎
2005年9月16日発売。ISBN 978-4-924978-47-8。著者は『弟切草』の監督である麻野一哉。
ゲーム『弟切草』から半年後の物語がゲームノベル形式で綴られている。
なお、作中の選択肢に複数の誤植がありゲームを正常にプレイするにはチュンソフト公式サイトにあるお詫びと修正ページの修正表が必要。
映画 [編集]
2001年1月27日に東宝系で公開された。ゲームではなく小説が原作となっているが、直美が姉ではなく女装した兄、奈美・直美の父親蒼一が画家、母親の素性が不明など小説とは展開が異なる。全編DVCPRO(デジタルビデオ)で撮影される。同時上映は、『狗神』。PG-12。
- スタッフ
- 監督:下山天
- プロデューサー:小川真司、仙頭武則
- エグゼクティブプロデューサー:原正人
- 原作:長坂秀佳「弟切草」(角川ホラー文庫刊)
- 脚本:中島吾郎、仙頭武則
- 音楽:吉田朝子、Kanon screen music foundation(書上奈朋子、牧野信博、三宅大輔、鷲見音右衛門文弘)
- 技術協力:パナソニック・デジタル・ネットワークサーブ
- 製作協力:サンセント・シネマワークス
- 製作プロダクション:アスミック・エース
- 製作:角川書店、アスミック・エース、東宝、IMAGICA、住友商事、日本出版販売
- キャスト
- エンディングテーマ
- THE YELLOW MONKEY「GIRLIE」
- キャッチコピー
- 花言葉は、「復讐」。
- 恐怖は、インモラルな世界へ。(『狗神』と併せて)
関連イベント [編集]
外部リンク [編集]
出典 [編集]
- ^ 『週刊ファミ通 No.1207』 エンターブレイン、2012年2月2日、110頁。
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