ケニー・オメガ
ケニー・オメガ | |
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2015年 | |
プロフィール | |
リングネーム | ケニー・オメガ |
本名 | タイソン・スミス |
ニックネーム |
カナダの路上王 北米路上王者 ザ・クリーナー Canadian X The Destiny Flower |
身長 | 183cm |
体重 | 92kg |
誕生日 | 1983年10月16日(40歳) |
出身地 | カナダ・マニトバ州 |
所属 | 新日本プロレス |
デビュー | 2002年7月1日 |
ケニー・オメガ(Kenny Omega、1983年10月16日 - )は、カナダ・マニトバ州出身のプロレスラー。本名はタイソン・スミス(Tyson Smith)である。
来歴
ウィニペグ近郊のトランスコナ出身。2002年7月1日にウィニペグのローカル団体 Top Rope Championship Wrestling でプロレスデビュー。当初はサーフィン初心者にもかかわらず「ハワイのサーファー」というギミックだった[1]が、のちに『ストリートファイター』の波動拳などを得意技として使用する「ゲーム・アニメ好きのギーク(おたく)」というギミックに変更した。
その後はROHや、JAPW、PWGなどのアメリカのインディー団体で活躍。WWE傘下のDSWに参戦していたこともあるが「レスラーとしての環境としては最高だが、ロボットに作り替えられるようだった」として自ら退団している。
YouTubeなどの動画投稿サイトにエニウェア・マッチの動画が公開され、一部の日本のレスリングファンなどから話題になる。本人の猛烈な高木三四郎への売込み[2]によりDDTがケニー・オメガを日本に招聘し、2008年7月に初来日した。
2009年1月より飯伏幸太と「ゴールデン☆ラヴァーズ」を結成し、第28代CMLL認定KO-Dタッグ王座を獲得するなどの結果を残している。
2010年1月31日には新日本プロレスに初参戦。新日本プロレス主催の『BEST OF THE SUPER Jr.XVII ~STRIKE GOLD~』に出場して金本浩二、田口隆祐などから勝利し、ブロック3位の成績を残した。
8月30日にはSMASH.7にも参戦。カナダ時代の師匠であるMentalloと対戦し勝利。
10月11日、新日本プロレス両国大会で、飯伏との「ゴールデン☆ラヴァーズ」でIWGPジュニアタッグ王座に挑戦し、プリンス・デヴィット&田口隆祐のApollo55を下して戴冠した。その後は2度(Apollo55、邪道&外道)防衛した。
2011年6月19日、中澤マイケルとのタッグでKO-Dタッグを奪取するも、6月24日のワンマッチ興業でHARASHIMA&HERO!組に敗れた。
7月29日、DDT新木場1stRing大会で全日本プロレスへの参戦希望を表明、これが受けて全日本プロレスのジュニアヘビー級リーグ戦への参戦が決定した。
9月11日、全日本のジュニアヘビー級リーグ戦開幕戦で世界ジュニアヘビー級王者・KAIから勝利。10月23日、全日本・両国大会でKAIを破り世界ジュニアヘビー級王座を奪取した(第31代王者)。
2012年8月18日、DDT初の日本武道館大会のメインイベントで飯伏が保持するKO-D無差別級王座に挑戦するも敗れる。飯伏とはこれが4年ぶり2度目のシングル戦であった。
12月23日、後楽園ホール大会でエル・ジェネリコを破りKO-D無差別級王座を初戴冠。HARASHIMA、中澤マイケルを相手に防衛するも、2013年3月20日、入江茂弘に敗れ、防衛失敗。
2014年10月3日、DDTとの契約を10月いっぱいで終了し、新日本プロレスに移籍することが発表された[3]。
10月26日、DDTラストマッチで飯伏とタッグを組み男色ディーノ&竹下幸之介と対戦。PKこころΩで勝利を収めようとするが中澤マイケルが試合を終わらせたくないと乱入するが飯伏のハイキックで排除されてしまう。さらに試合にはケニーが寮を出て行ってしまうことを悔やむ遠藤哲哉やヨシヒコに似たケニーのコスチュームをまとったケニヒコが登場するが遠藤は飯伏の正拳突きを食らいこれも排除される。試合はゴールデンシャワーでディーノから勝利しラストマッチを勝利で飾った。
11月8日、新日本プロレス大阪大会に登場、「ザ・クリーナー(殺し屋)」の二つ名でヒールユニットのBULLET CLUBに加入し、同時に田口隆祐の持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦表明。
2015年1月4日、新日本・東京ドーム大会において田口を破りIWGPジュニアヘビー級王座を奪取したが7月5日、大阪城ホールでKUSHIDAに防衛失敗、9月23日、桃太郎アリーナで再び挑戦し雪辱を果たした。
2016年1月5日、新日本・後楽園大会でAJスタイルズとタッグを組み中邑真輔&YOSHI-HASHIと対決。 ジュニアヘビー級の選手でありながらヘビー級の王者である中邑からピンフォール勝ちを収めた。 試合後、バレットクラブの仲間であるAJを襲撃しバレットクラブを追放。中邑の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦表明するとともにヘビー級転向を宣言した。
2月14日、新日本・アオーレ長岡大会で中邑の退団に伴い返上されたインターコンチネンタル王座の第13代王者をかけ棚橋弘至との王座決定戦に挑み勝利。ヘビー級転向後初のタイトルを獲得。試合後には新日本移籍後長らくしゃべらなかった日本語でファンに感謝の念をマイクで話す。
人物
北米路上王者・北米路上王などを名乗り、エニウェア・フォールマッチを得意としている。日本のインディープロレス事情に詳しく、アイスリボンなどの女子団体、田中安全プロレスなどのどインディー団体について並々ならぬ知識を有している。
また、テレビゲームや日本の漫画、アニメなどにも詳しく、リングネームも『ファイナルファンタジーVIII』に登場する最強の敵オメガウェポンに由来する。
海外に拠点を置く外国人レスラーにしては珍しく日本語の習得にも熱心で、カナダの興行で同室になったKUSHIDAが賞賛するほど上達している。近年では通訳を介さず日本語のみでマイクパフォーマンスも出来るほど。2011年全日本金沢大会においてKAIからの世界ジュニア挑戦者指名を受諾する際も、「お前はもう死んでいる」と北斗の拳で使われるセリフを引用し応じてみせた。同年10月に世界ジュニア王者になって以降はさらに上達し、タイトル戦前の記者会見では相手を日本語のみで駄洒落なども交えつつ挑発するなど、流暢と言っていいレベルである。2012年、エル・ジェネリコの持つKO-D無差別級ベルトに挑戦表明するも、流暢な日本語でのものだったためジェネリコに「English Please.」と返答される一幕も。そして現在では会話のみならず読み書きも上達し、メールでもひらがな・カタカナ・漢字を使いこなし寿司も箸で食べるという。
本人曰く、2010年にプロレス大賞ベストバウト(前述のIWGPジュニアタッグ王座挑戦)を受賞したことが大きかったといい、「自分には他の外国人とは違うことができるんだ。だったら日本語もしゃべれるようになってやろうって思いました」と語っている[4]。実際DDT参戦後もWWEからは3回オファーを受けているが、日本では「レスラーがファンから本当のリスペクトが得られる」としてそのオファーを全て断っている[4]。
元々は、路上マッチを好み得意とする飯伏幸太に喧嘩を売る形で来日したが、シングルで対戦して以来国籍や言語を越えて友情が芽生えたようである。メディア取材やバックステージコメントでも飯伏については「愛する人」と公言して憚らない。
しかし、新日本移籍後はヒールに転向した事で飯伏とは事実上の敵対関係となってしまい、同じ「BULLET CLUB」のメンバーのAJスタイルズと飯伏のIWGP戦ではAJのセコンドとして戦いを見守ったが、試合中に介入した事で飯伏を敗戦させた為、BCのメンバー達が喜ぶ陰で複雑な表情を浮かべていた。
得意技
- 片翼の天使
- 変形のベルディゴ。2011年11月27日 DDT後楽園大会で田中稔相手に初披露。クロイツ・ラスで決めることができない強敵に使う最大のフィニッシュホールドだったが、新日本移籍後はメインのフィニッシャーとして頻繁に使用されるようになる。技名はファイナルファンタジーVIIの曲名から。
- Vトリガー
- 2016年より多用するランニングニーと同型のフィニッシュムーブ。技名はストリートファイターVのゲームシステムから。
- クロイツ・ラス(エレクトリックチェアジャーマン)
- 対戦相手を肩車で担ぎ上げてから、空中でキャッチしてそのままジャーマンスープレックスで後方に投げる。雪崩式でも出す。
- 名称はネットゲーム廃人の「クロイト」という人物がゲームをしつつ発狂する映像を見て、「クロイトの怒り(croyt's wrath)」の威力を表現したかったことから。
- 波動拳
- 『ストリートファイター』シリーズのリュウが使う、架空の技。
- 試合中に波動拳のポーズをとり、対戦相手の胸板に両手で掌底を撃ち放つ。技を受けた選手は後方に大きく吹き飛ぶ。
- また、発展技である真空波動拳や滅・波動拳を使うこともある。タッグにおいてはパートナーがその勢いを利用してジャーマンをかけたり二人で波動拳を放つこともある。
- フラッシュマンズ・タイムストッパー
- 通称「STOP!エンズイギリ」。相手に向かって「STOP!!」と制し、思わず止まってしまったところに延髄斬りを見舞う。
- 蒼い衝動
- クロスレッグ式フィッシャーマン・バスター。
- 技名はbeatmania IIDXに収録されている同名の曲から。
- コタロー・クラッシャー
- 背後から相手を飛び越えながらのフェースクラッシャー。
- トニー・ジャー・スペシャル
- 助走を付けて「トニー・ジャー!」と叫びながらのダブルニーアタック。
- ダブルラリアット
- ストリートファイターシリーズのザンギエフの必殺技。
- ファイナルアトミックバスター
- 同じくザンギエフの必殺技。ジャーマンスープレックス→バックブリーカー→スクリューパイルドライバーの連携だが、超人的なムーヴゆえヨシヒコにしか仕掛けられない。実況では上記のように呼ばれたがムーヴはアルティメットアトミックバスターのものである。技をかける前にはザンギエフ同様「祖国ノ為ニー!」と叫ぶ。
- オメガ・アトミックバスター
- 上記のファイナルアトミックバスターをケニー流にアレンジした技。クロイツ・ラス2連発からスクリューパイルドライバーに移行する技。やはりこの技を受けたのはヨシヒコのみ。
- ランニングニー
合体技
- ゴールデンシャワー
- 飯伏幸太との合体技。2人とも同じコーナーに上り、2人一緒にファイヤーバードスプラッシュを行う。
- PKこころ
- 飯伏との合体技。2人による合体パイルドライバー。
- リング上で行うα、サードロープから行うβ、セカンドロープから行うγ、トップロープから行うΩの4種類がある。
- 命名の由来はMOTHERシリーズの必殺技「PK〜」(MOTHERシリーズのPSI体系を参照)。
- 「こころ」とした理由は、二人が愛し合っていること及び技をかけている二人のポジションがハート型に見えることを表現したため。
- クロススラッシュ
- 飯伏との合体技。2人同時にコーナーで刀を振るう動作をし「クロススラッシュ!」と叫び、対角線に走り込んでの同時ケブラーダ。名前の由来はゲームクロノ・トリガーの「X斬り」(英語ではX-slash)から。
- フリーダム・コール
- 佐々木大輔との合体技。ケニーが相手をカナディアンバックブリーカーに担ぎ、大輔がダブルインパクト式エルボーを叩きつける。
同時のグラウディングシューティングスタープレスなど名前の付いていない連携技は他にもあり、多彩で独自なコンビネーションを誇る。
タイトル歴
- 新日本プロレス
- 第27代IWGPジュニアタッグ王座(パートナーは飯伏幸太)
- 第70代・第72代IWGPジュニアヘビー級王座
- 第13代IWGPインターコンチネンタル王座
- 第4代NEVER無差別級6人タッグ王座(パートナーはマット・ジャクソン&ニック・ジャクソン)
- 全日本プロレス
- 第31代世界ジュニアヘビー級王座
- DDTプロレスリング
- 第44代KO-D無差別級王座
- 第22代DDT EXTREME級王座
- 第3代・第9代KO-D6人タッグ王座(パートナーは飯伏幸太&伊橋剛太→飯伏幸太&佐々木大輔)* 第28代・第36代・第49代CMLL認定KO-Dタッグ(パートナーは飯伏幸太→中澤マイケル→飯伏幸太)
- その他
- PCWヘビー級
- PCWタッグ(パートナーはロースキルズ→クリス・スティーヴンス)
- CWEタッグ(パートナーはダニー・ドゥガン)
- JAPWヘビー級
- JAPWライトヘビー級
- PWG World Championship
- 第2代日本海6人タッグ選手権王座(パートナーはりほ&ミスター6号)
入場テーマ
- DEVIL'S SKY
- BULLET CLUB入りして以降のテーマ曲。
- ROCKMAN2/Dr. WILY STAGE 1 -OMEGAMAN MIX- / ROCK-MEN
- Fire Wire [DJ Proz Remix]
- Dr.Wily
- エアーマンが倒せない / Team.ねこかん[猫]
- ゴールデンラバーズのテーマ。ムービーもTeam.ねこかん[猫]からゴールデンラバーズバージョンの提供を受けている。
注釈
- ^ 急にデビュー戦が決まり、コスチュームとしてハワイ好きの父のアロハを拝借したことから
- ^ それ以前にも高木宛に経歴などを書いたアピールのメールを送っていたが「英語が読めなかったからか」(ケニー談)返事はなかったという。それがわかりやすいアピールとして前述の動画を撮るきっかけになった。
- ^ “「ジュニアヘビーのトップクラスであることを見せたい」とケニー・オメガがDDTから新日本プロレスへの移籍を発表!”. バトル・ニュース (2014年10月3日). 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b DDTから新日移籍…オメガが日本を愛する理由 - 東京スポーツ・2014年10月27日
外部リンク
- Kenny Omega (@KennyOmegamanX) - X(旧Twitter)
- Kenny Omega - Myspace
- YouTubeに投稿されたケニー・オメガのエニウェア・マッチの動画
- ケニー・オメガへのインタビュ-