エアーマンが倒せない

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エアーマンが倒せない(エアーマンがたおせない)は、2007年同人サークル「てつくずおきば」のせら作詞作曲し、インターネット上で公開した同人音楽である。

目次

[編集] 概要

カプコンファミリーコンピュータ用ゲーム『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』に登場するボスキャラクターの1体「エアーマン」をテーマとした曲で、エアーマンに苦闘し蹉跌しながらも、幾度となく立ち向かうプレイヤー(ロックマン)の不屈の姿を描いている。歌詞の内容は、以下のようになっている。

  • 1番は、ゲーム中に登場する難所、「消える足場」が攻略できず、そこを楽に突破するために必要な「アイテム2号」を手に入れたいが、そのために倒さなければならない「エアーマン」に歯が立たずやられてしまうという内容となっている。
  • 2番は、エアーマンを楽に倒すために、弱点である武器「リーフシールド」を手に入れたいが、そのために倒さなければならない「ウッドマン」にもやはり歯が立たずやられてしまうという内容となっている[1]

本楽曲は同じくせらが作成した動画(曲に合わせてアニメーションが流れる)と共に公開されたが、それが動画共有サイトにも投稿されたことで注目を集め、投稿先のサイトで高い再生数を出すだけでなく、特にニコニコ動画では本曲のアレンジや替え歌などの派生動画が多数投稿されるなどの反響を生む(#波及・影響の項を参照)。

[編集] バージョン

カラオケバージョン
最初に公開されたバージョン。MIDIによる打ち込みに合わせ、歌詞をカラオケのテロップ風に流す動画を表示するもの。「てつくずおきば」ホームページ上で、WMV形式で公開。この時点では歌詞は1番のみ。
2007年5月26日ニコニコ動画に転載され、そこから非常に数多く[2]の派生動画が作成される。またその中で有志[3]により2番が作成される。
TEAMねこかんversion
2007年6月1日に公開。同人音楽ユニットTeam.ねこかん[猫](チームねこかん)が2番も含めてロック調に編曲し歌い上げ、そこにせらがアニメーションをつけたもの。「てつくずおきば」ホームページ(WMV)とYouTube(FLV)で同時公開。
1ヵ月後の7月1日にニコニコ動画に転載された本動画は、2009年6月18日にニコニコ動画歴代14番目となる再生回数3,000,000を記録する(マイリスト登録数では歴代5位)。またYouTube上のものも2009年7月の時点で再生回数が5,000,000を超えている。アニメーションは歌詞の内容をほぼ忠実になぞったドット画だが、映画『ターミネーター2』のクライマックスのパロディなど、随所に小ネタが散見される構成となっている。
アコースティックバージョン
CDにカップリングで収録された、スローテンポのアコースティックギター演奏版。再編曲・歌、共に同人音楽バンド「Sound CYCLONE」のしゃばだばが担当。
英語版『Can't Beat Air Man』
2007年12月24日に公開された、1番のみの英訳版。訳詞伊部利己豚麻呂(いべりこぶたまろ)、再編曲・歌、共にTeam.ねこかん[猫]。YouTubeとニコニコ動画で同時公開。動画はTEAMねこかんversionのものを一部差し替え、歌詞を表示させたもの。動画公開前に着うたが先行して配信開始されている。
赤い彗星Remix
アップテンポのダンスミュージック風リミックス。2008年10月1日発売のアルバム『アニメ☆ダンス 〜アニソンヒット組曲〜』並びに『アニメ☆ダンス オンライン produced by Team.ねこかん[猫]vs』に収録。ニコニコ動画でも同日に、せらの作成した動画と共に公開されている。

[編集] 展開

以下に使用されているのは、基本的に「TEAMねこかんversion」である。

CD
2007年夏のコミックマーケット72で先行販売、その後2007年9月1日に同人販売店にて委託販売を開始。
データトラックに、ネット上で公開した動画を高画質化・一部差し替えたものを収録。
着うた
ドワンゴより配信。2007年10月5日より「TEAMねこかんversion」、11月30日から英語版が配信開始。同社の2008年上半期着うたフルランキングにて15位を記録した。[4]
カラオケ配信
2007年10月31日よりJOYSOUNDにて、2007年12月12日よりDAMにて配信開始。UGAでも配信されている。
アルバム収録
以下のコンピレーション(オムニバス)アルバムに収録されている(カッコ内は収録されているバージョン)。
  • CDで聞いてみて。 〜ニコニコ動画せれくちょん〜』(TEAMねこかんversion)
  • 『アニメ☆ダンス 〜アニソンヒット組曲〜』(赤い彗星Remix)
  • 『アニメ☆ダンス オンライン produced by Team.ねこかん[猫]vs』(同上)
  • 『ウマウマできるトランスを作ってみた4』(本アルバム独自のカバー
    • 同アルバムシリーズのベスト版(COMPLETE BSET)にも収録。

[編集] 波及・影響

ニコニコ動画では同作品が投稿されて以降、投稿者自身が歌い上げたり(いわゆる「歌ってみた」動画)、アレンジ版を演奏したり(いわゆる「演奏してみた」動画)する動画、さらには「エアーマン」を現実の世の中やアニメ・漫画・ゲームなどの中の様々な突破困難な状況・存在に置き換えて歌い上げる「○○が倒せない」「○○が(○○)出来ない」「○○が(○○)ない」といった替え歌の動画など、数多くの本作品を元にした動画が投稿されている。

[編集] 問題

公開された動画の中には『ロックマン2』のゲーム内のキャラクターの画像が使われているものも存在するため、著作権に抵触する可能性が存在するが(参考:ニコニコ動画#著作権問題)、著作権所有元であるカプコンは正式なコメントを出していない。

この曲が作成された2007年は奇しくもロックマンシリーズ生誕20周年目に当たり、同年11月に行われた記念のイベントにてシリーズのエグゼクティブプロデューサー稲船敬二は、会場で動画を流した上で「会社的には色々とあるが、個人的には応援している」と発言した。

[編集] その他

曲のリリース当初、一部のニュースサイトで『ロックマン2』内のBGMのアレンジと誤って報じられた[5]ことがあるが、本曲は、作詞・作曲共にせらのオリジナルである(同人音楽の分類では「イメージ作品」に相当する)。

[編集] 参考文献

[編集] 脚注

  1. ^ なお、ウッドマンの弱点である武器を持つ「ヒートマン」のところへ辿り着くには、冒頭にある「消える足場」を突破しなければならず、ここにジレンマの堂々巡りが完成する。
  2. ^ ニコニコ動画の「エアーマンが倒せない」のタグ検索結果は2,200以上となっている(2008年3月現在)。
  3. ^ 後にTeam.ねこかん[猫]のボーカルと判明する。
  4. ^ http://pc.dwango.jp/link.php/d/special/f/half2008full/
  5. ^ 【ロックマン】ニコニコ動画で人気沸騰!「エアーマンが倒せない」 2007年6月10日更新

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

他の言語