「ロックマンシリーズ」の版間の差分

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:『ロックマンXover』では14歳に成長し、Dr.ライトと父が制作したOVER-1のサポートを担当する。
:『ロックマンXover』では14歳に成長し、Dr.ライトと父が制作したOVER-1のサポートを担当する。


== その他の主な敵キャラクター ==
== ザコキャラクター ==
; ザコキャラクター
:* [[メットールシリーズ]]
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:* [[ジョーシリーズ]]
:* [[ジョーシリーズ]]
:* [[シールドアタッカー]]
:* [[シールドアタッカー]]
; ボスキャラクター
:* イエローデビル
また、キャラクターではないが定番となっている仕掛け(トラップ)も存在し、例として一定の周期と順番で出現・消滅を繰り返す「出現ブロック<ref>『[[ロックマンワールド]]』取扱説明書での呼称。『[[ロックマン&フォルテ]]』では「ブーンブロック」、『[[ロックマンロックマン]]』では「ブンブロック」の呼称も。</ref>」といったものがある。
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2017年5月15日 (月) 12:04時点における版

ロックマン
ジャンル アクションゲーム
開発元 カプコン
発売元 カプコン
主な製作者 稲船敬二
1作目 FC ロックマン
1987年12月17日
最新作 3DS、PS4、PSN、Xbox ONE
ロックマン クラシックス コレクション
(3DS:2016年2月25日
テンプレートを表示

ロックマンシリーズは、カプコンから1987年12月17日に発売されたファミリーコンピュータ対応のアクションゲームロックマン』を第1作とする一連のゲーム作品の総称である。

長期に渡り続く中で、数多くのシリーズが派生・誕生しており(派生シリーズの項を参照)、それらをも含んだ全シリーズの総称としても使われる。派生シリーズを含まない場合は、区別のために「ファースト」「初代」「元祖」「本家」などと頭につけることがある。本項では派生シリーズを含まない、いわゆる「ファースト」のシリーズを中心に解説する。各派生シリーズの詳細については、それぞれの該当項目を参照。

公式発表では、2015年現在の全シリーズの総作品数は132作、累計販売実績は3,000万本に及ぶ[1]

概要

基本システム

ジャンプやショットなどの動作を駆使してステージを攻略していく、サイドビューの2Dスクロールアクションゲームである。左右方向は任意スクロール、上下方向は切り替えスクロールを適用。また、左右方向でもステージの要所(シャッターで区切られた箇所など)では切り替えスクロールを用いる。

主人公「ロックマン」は、ライフエネルギーと武器エネルギーの2種類のゲージを持ち、初期装備であり武器エネルギーを消費しない「ロックバスター」と、武器エネルギーを消費するが様々な個性にあふれた「特殊武器」(次項を参照)で攻撃を行う。

ダメージなどでロックマンのライフエネルギーが0になるとミスとなり、残機を1つ消費して少し戻った場所[2]から再スタートする(いわゆる戻り復活)。なお、落とし穴や針型のトラップなど、ライフエネルギーと無関係に即ミスとなる仕掛けもステージの随所に存在する。また、ボスキャラクターとの戦いでは、ロックマンと同様にボスのライフエネルギーゲージが表示される。

残機が0の場合に(1ではない)ミスをするとゲームオーバーとなり、同じステージを最初から再挑戦するか、ステージが選択可能な時(次項参照)は、ステージを選び直すかを選択する。この選択は無制限に行うことが可能で、プレイヤーが望む限り、何回ゲームオーバーになっても即座に挑戦し直すことができる。

ボスキャラクターと特殊武器

ステージは、自由な順序で選択・攻略することができるものと、一定順序で攻略していくものの2種類がある。選択ステージのボスキャラクターには、使う能力を記号化した外見と名称を持つ、とても個性の強いロボット達が作品毎に登場し[3]、倒すとその能力にちなんだ「特殊武器」を手に入れることができる。

特殊武器には、その武器ごとに、使用することで消費する「武器エネルギー」が存在し、エネルギーが尽きるとその武器を使用することはできない。消費量は武器によって千差万別である。またアイテムの入手など、武器エネルギーを回復できる手段もいくつか存在する。

さらに大抵のボスキャラクターは、ある特定の特殊武器で大ダメージを受けるように設定されており、ステージの選択順序など、ゲームを攻略する上で影響を及ぼす。

この個性的な選択ステージのボスと特殊武器は、本シリーズの特徴の1つとなっており[3]、本シリーズでボスキャラクターといえば、選択ステージのそれに限定した意味も持つ(「ボスキャラ募集」など)。本稿および各シリーズ作品の記事でも、特に断りなくその意味で頻繁に使用されている。

なお、特殊武器はボスキャラクターの能力にちなんだもの以外のものも入手できる場合がある。それらはロックマンの移動をサポートしたりといった、ボスの能力とはまた違った特徴を持っている。

ボスキャラ募集

2作目『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』からは、ボスキャラクターのデザインのアイディアを一般から公募する企画「ボスキャラ募集」が行われるようになった。アイディアが入選し、ゲームに採用された応募者には「ワイリー賞」が、佳作の応募者には「ライト賞」が贈呈され、これは『ロックマン8 メタルヒーローズ』まで伝統的に続いた。特筆すべき人物としては、漫画家の村田雄介の応募したボスが2体採用されている。『ロックマン8』では一部ボスキャラクターに関しては、大まかな骨組みのみ完成されていたものに肉付けするようなかたちでの特殊な公募形態をとった。

ワイリー賞の賞品にはタイトルごとに様々なものが贈られており、判明しているものでは「オリジナルスタッフジャンパー」「採用ボスキャラクターが描かれた掛け時計」など。『ロックマン4 新たなる野望!!』では、ゲーム内容は製品版と同一だがカートリッジが金色の「ロックマン4 ゴールドカートリッジ」が受賞者に贈られている。この賞品は8本しか存在しない。

タイトル一覧

ナンバリング作品

ゲームボーイ作品

ゲームボーイで展開した作品群。5作目を除き、ナンバリング作品2作(例えば『ロックマンワールド』は『ロックマン』と『ロックマン2』)を合わせたような構成になっている。ナンバリング作品と比べ以下の相違点が見られる。

  1. 各ゲージが画面下に横向きで、残り人数と共に表示される。
  2. 選択可能なボスのステージが、前半4つ・後半4つに分かれている。3作目以降はその間にもステージが挿入される。
  3. 4作目までは選択可能なボスのステージをすべて攻略後、オリジナルのボスが登場する。
  4. ジャンプ中や落下中には慣性がつくようになっており、この時は十字キーを放してもすぐには垂直落下にならない(ワールド2は除く)。
  5. ステージセレクト画面にはボスのグラフィックのみが並んでおり、名前が表示されていない。またステージ開始直後の「READY」の表示もない。
  6. 時代設定が200X+α年(ナンバリング作品では20XX年、または200X年)となっている。

なお、「(ロックマン)ワールドシリーズ」と呼ばれることもあるが[4]、初代シリーズ(ナンバリング作品)の一部という位置付けで、派生シリーズ作品とは異なりキャラクターや世界観は初代シリーズと共有している。本項および関連項目では派生シリーズなどとの混同を避けるため、「ゲームボーイ作品」の呼称で統一する。全作品ゲームボーイで発売し、バーチャルコンソールで配信している。

番外作品

上記の他、海外版のロックマンの名称である「メガマン」を、ロックマンとは別個のキャラクターとして主人公に据えたアクションゲーム『メガマン ユニバース』も発表されたが、開発中止となった。

アーケード作品

アーケードゲームとして登場した作品群、およびその移植版。『ロックマン』〜『ロックマン7』までのナンバリング作品のボスキャラクターが入り乱れて登場する。ステージ選択や特殊武器のシステムはナンバリング作品などと同様だが、ボス戦のみで構成されているのが特徴。また、プレイヤーキャラクターはロックマン以外のみならず、性能の異なる3〜4体から選べるようになっている。

アクション以外の作品

シリーズに登場するキャラクターを活かした、アクション以外のゲーム作品も存在する。

また、カプコンの配信する携帯アプリのミニゲームには、ロックマンのキャラクターが登場するものも多数制作されてる。

登場キャラクター

彼らの名前の多くは、音楽に関する用語に因んでいる。日本国外版では一部のキャラクターが改称されている。

以下ではゲーム内の設定を記す。漫画・アニメなど他メディア独自の設定については各作品の項目を参照。

ロボット

DRN.001[5] ロックマン(Rockman)
声優椎名へきる(CDドラマ、『パワーバトル』他) - 折笠愛(『ロックマン8』、『スーパーアドベンチャー』他) - 藤野かほるVS.シリーズ) - 小椋美輝(『ガンスパイク』) - 小林由美子(『ロックマンロックマン』)
本作の主人公。元はライト博士に作られた家庭用お手伝い人型ロボット「ロック」だったが、平和を守るために自ら志願して戦闘用に改造された。
頭には超小型電子頭脳、体にはEPロムと基板、超小型R.S.動力炉(ライトソーラーパワーパイル)を内蔵。頭から太陽エネルギーを取り入れ、動力源とする。関節は磁力関節。耳にはキャッチ用の3つの穴が空いている。足のサスペンションと空気圧力ポンプにより、ジャンプ調整やスライディングが可能。腕は、戦闘時に拳が収納されて銃口が飛び出し、太陽エネルギーを圧縮した弾「ソーラーブリット」を放つ武器「ロックバスター」に変形する。その所要時間はわずか1/1000秒。両腕ともバスターに変形可能だが、エネルギーが強力なため、片方ずつしか撃てない(『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』においてはスパークショックとフレイムブラスト使用時に両腕を同時にバスターに変形しているが、オーバーヒートするため、使用後に廃熱処理を施している)。後にエネルギー増幅装置が装備され、太陽エネルギーを凝縮したチャージショットの使用が可能になった。ロックバスターの武器可変システムにより、倒したボスの武器チップをロックバスターに組み込むことで、様々な武装を使用できるようになる。特殊武器を切り替えるとロックマンの色が変わるが、これはボディのコーティング素子がプリズム状になっており、特殊武器装備時にR.S.動力炉から発生する特殊な波長がその屈折率を変えるためである。
プレイステーション版『MARVEL VS. CAPCOM』においては、唯一ボスキャラクターの技を習得してパワーアップする演出があり、本家であるロックマンシリーズの様な武器習得デモが用意され、別バージョン扱いで選択すると実際に使用できる。
任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』にゲスト参戦。通常ワザ・必殺ワザでシリーズ各作品に登場したボスの特殊武器を使用できる。特殊武器使用時に色は変わらないが、カラーバリエーションで特殊武器選択中のカラーリングを再現できる。「最後の切りふだ」は『9』のブラックホールボムで相手を異次元空間へ吸い込んだ後、歴代のロックマン(『ロックマンX』のエックス、『ロックマンDASH』のロック・ヴォルナット、『ロックマンエグゼ』のロックマン、『流星のロックマン』のロックマン)が出現して一斉にバスターを放つ「ロックマンスペシャル」。場外に吹っ飛んだり転落した時に原作同様のやられ演出がある。
名前の由来は、音楽のロックンロールから。
日本国外での名称は「Mega Man」(メガマン)。日本名のRockmanと違い、二語に分けて書く。変更の経緯について、当時カプコンのアメリカ法人で役員(シニア・バイス・プレジデント)を務めていたJoseph Moriciが、Rockmanという名称が気に入らず「最悪の名称だ」と評したことから行われたということが、1993年のゲーム雑誌のインタービューにて明かされている[6]
  • 身長:132cm
  • 体重:105kg
  • 年齢:人間年齢にして10歳前後
  • 最大出力:1500PS・1200rpm
  • 最大トルク:220kg-m・8500rpm
  • 材質:ライト・セラミカルチタン合金(Dr.ライト開発)
DRN.002 ロール(Roll)
声優平松晶子(ドラマCD『ロックマン危機一髪』) - 小西寛子(『ロックマン8』、『バトル&チェイス』) - 吉田小南美(『スーパーアドベンチャー』) - 藤野かほるVS.シリーズ) - 二宮圭美(『ロックマンロックマン』) - 五十嵐裕美(『タツノコ VS. CAPCOM』)- こおろぎさとみ(OVA『ロックマン 星に願いを』)
ロックマンの妹的な存在にあたる家庭用の女の子型お手伝いロボット。家事全般が得意。心優しく、夢は病院を建てて人々を救うこと。しっかり者で、細かいところまで気がつく。
ゲーム内での登場は『1』からだが、エンディングの一場面にドット絵の登場のみで、目立った存在ではなかった。以後『6』まで、その登場頻度は大差がなかったが『7』では、オープニングデモで現場に向かうロックマンを心配して付いていったり、特殊武器を入手した際に挿入されるデモシーンでランダムに登場したりと、着々とプレイヤーの眼に触れる場面を増やした。
『8』では服装が一変し、容姿も大人びた。この変化はキャラクター認知の度合いに影響し、『MARVEL VS. CAPCOM』への参加も相まって、旧コスチュームである赤いワンピースのロールから独立した存在感を得るほどとなった。
『9』『10』では、『8』以前の服装に戻り、ライト研究所で頻繁に登場する。
携帯アプリ版『ロックマン』では隠しキャラクターとしてプレイヤーが操作できる。基本性能はロックマンとほぼ同じだがロールバスターの威力が若干低く、特殊武器やマグネットビームを使用することが出来ない。代わりにチャージショットが可能で威力は高いが使い勝手に癖があり、全体的に上級者向けのキャラクターとなっている。
『ロックマンロックマン』でもプレイヤーキャラクターとして活躍。
VS.シリーズにもプレイヤーキャタクターとして登場、小さな体格とそれに見合った短いリーチなど個性の強いキャラクターとして定着している。『タツノコ VS. CAPCOM』では初期のデザイン、それ以前の2作品では『8』のデザインで登場しており、戦い方が大きく異なる。
テーマ曲として「風よ伝えて」(「KAZEよ伝えて」と表記されることも)があり、『バトル&チェイス』に始まり、プレイステーション移殖版『6』や携帯アプリ版、ロックマンシリーズ以外でも『MARVEL VS. CAPCOM』や『タツノコ VS. CAPCOM』などに採用されている。VS.シリーズの2作品においては唯一のボーカル付きの曲でもある。
ロック(ロックマン)と同様、名前の由来は、音楽のロックンロールから。
DRN.000 ブルース(Blues)
声優山野井仁(『パワーバトル』他) - 置鮎龍太郎(『ロックマン8』、『スーパーアドベンチャー』他) - 佐々木大輔(『ロックマンロックマン』)- 高乃麗(『ロックマン 星に願いを』)
ライト博士が初めて作った戦闘用人型ロボットの試作型。しかしロックマンはそのことを知らない。完成して間もなく動力炉に欠陥があることが判明したために手術をされることになるが、それを目前に人格を変えられるという思い込みから、行方をくらます。そして機能停止直前にワイリーに発見され、改造される。ワイリーによって改造された際に動力炉が太陽エネルギー(ライト博士製)から原子力エネルギーに造り変えられたため、戦闘において短時間しかパワーを発揮できなくなった。バイザーを着用しているのは、ライト博士に正体がバレないようにと付け加えられたものらしい。
孤独を愛し、自らの信念に基づいて行動する。また、ロックマン達の前に姿を表す際には口笛を吹いて存在をアピールする。ロックバスターの先行機ゆえに似た性能を持つ「ブルースバスター」と、楕円状の盾「ブルースシールド」が武器。ブルースバスターは常時装備で、ロックマンのように腕の形に変形できない(が、右腕がバスターではなく普通の腕になっていることも作中ムービー・作中ドット・ゲーム外の公式イラスト問わず多々ある)。また盾を使用しているのは、防御力が低いためであり、実際プレイヤーキャラクターとして操作する際は受けるダメージがロックマンより大きい。
ブルースバスターはチャージすると、より強力な「ブルースストライク」になる(『ロックマンロックマン』では初弾からブルースストライクを放つ。チャージ不可)。また、エネルギーを限界までチャージすることで「ビッグバンストライク」が撃てる。『ロックマン&フォルテ』のみの登場。
『パワーファイターズ』のエンディングではライト博士と再会。ライト博士から「動力炉を直してあげよう」「一緒に暮らそう」と要求を受けるが、笑顔で断りライト博士の制止を振り切ってその場を去ってしまう。
『ロックマン7』では要所でアドバイスをしたり、条件を満たすと『3』のようにロックマンの成長を試す戦いを挑んでくる。
『ロックマンワールド4』・『5』に登場する際は基本的にエディと同じような役割(ロックマンに何かしらアイテムを渡す)を行う。
FC版『ロックマン3』のTVCMおよび説明書にヘルメットを外した姿が登場しており、ロック同様髪もあることが描かれている。また、鼻の上まで隠すバイザー(サングラスに近い)の下の素顔は、いまだ明かされていない。
これまでプレイヤーキャラクターとして使えるのは番外編の作品ばかりだったが、『ロックマン9 野望の復活!!』で追加コンテンツを購入することで本編の作品で初めてのプレイヤーキャラクターとして使えるようになったが、追加コンテンツは本編とは別のゲームモードの扱いなので固有のシナリオはない。『ロックマン10 宇宙からの脅威!!』では引き続きプレイヤーキャラクターとして使え、『9』と違い第2の主人公として初めて最初から本編で使えるようになり、固有のシナリオも用意されるようになった。
名前の由来は、音楽のブルースから。
日本国外での名称は「Protoman(プロトマン)」。
ライトット(Rightot)
声優二又一成(『ロックマン8』) 檜山修之(『バトル&チェイス』)
『7』から登場するライト博士のお手伝いロボット。ライト博士の一番弟子を名乗るが、誰が製作したロボットかは不明。開発や整備など、メカに関連することへの腕は確かだが、たまに大ボケをかます。話すときは語尾に「〜ダス」が付く。ライトットンハーフトラックを乗りこなす。
ゲーム中、『7』『ロックマン&フォルテ』『9』『10』ではネジとサポートアイテムを交換する役割だったが、『8』ではそれと共にラッシュジェットによる飛行時のサポートキャラクターとして登場し、バズーカを用いて敵を攻撃する。
なお、PS/SS版『ロックマンX3』のエレキテル・ナマズロス登場デモムービーにて、コタツに入りテレビを見ている彼の姿を確認出来る。日本国外での名称は「Auto(オート)」。
フォルテ(Forte)
声優戸部公爾(『パワーバトル』、『パワーファイターズ』) - 檜山修之(『ロックマン8』、『バトル&チェイス』)
Dr.ワイリーによって、ロックマンの設計図をもとにして作られた戦闘用ロボット。ロックマン最大のライバル。ロックマンに勝利して自らが最強のロボットであることを示すため、彼を付け狙っているが、ワイリーの卑怯なやり方も快く思っておらず、命令に逆らうことも多い。武器は「フォルテバスター」。
初期ではロックバスターと同じように通常の弾やチャージショット(「フォルテブラスト」と称される)も可能だったが、『ロックマン&フォルテ』ではバスターのエネルギーチャージ機能はオミット、代わりとして真下を除く7方向に撃ち分けられるバスターのオート連射機能がインプットされた。ダッシュ(スライディングのような高速移動だが、体勢はさほど低くならないので頭上をかすめる弾はかわせない。ただし動作中にジャンプでき、通常のジャンプより遠くへ飛べるようになる)や2段ジャンプも可能。ワイリーが偶然発明した「フォルテニウム」という世界最強のエネルギーを組み込まれている。
また、ダッシュや2段ジャンプといった、フォルテを作った際の技術がXシリーズのゼロにも繋がっている。
『ロックマン9』では、エンディング画面にフォルテの映像が登場しているが、キャラクターそのものは登場していない。
『ロックマン10』においては、追加コンテンツをダウンロードすることでプレイヤーキャラクターとして使用可能だが、2段ジャンプはできなくなっている。
名前の由来は、音楽記号のフォルテ
日本国外での名称は「Bass」(ベース)。
デューオ(Duo)
声優長嶝高士(『パワーファイターズ』) - 小杉十郎太(『ロックマン8』、『バトル&チェイス』)
悪のエネルギーを追って地球に飛来したロボット。本格的に活躍するのは『8』だが、それに先駆けて、アーケード版『パワーファイターズ』で、断片的な設定のみ明かして初登場している。また、『バトル&チェイス』では隠しキャラクターとしても登場するが、初期販売版では応募者抽選プレゼントのメモリーカードのデータでないと使用不可だが、BEST版では標準使用可能。

サポートロボット

ラッシュ(Rush)
声優高乃麗(CDドラマ)- 置鮎龍太郎(『ロックマン8』)- 高木渉(『ロックマン 星に願いを』)
ロックマンの型サポートロボット。『ロックマン3』から登場。『ロックマン2』のアイテム1-3号の後継といえる。メディアによって言語を話す場合と、吼え声しか発さない場合がある。
様々な機能・形態でロックマンをサポートしてきた割には、改造されるのが嫌いという変わった一面もある。
代表的な「ラッシュコイル」や「ラッシュジェット」の機能はほぼ使われており、『6』と『7』では条件を満たすとロックマンをパワーアップするためのパーツに変形してロックマンと合体することがあった。ロックマンの初期装備では、ラッシュコイルが標準装備となる(ワールドシリーズなどは除く)。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』では、ファイターとして登場するロックマンの上必殺ワザ「ラッシュコイル」として登場する。
エディー(Eddie)
声優小西寛子(『ロックマン8』)- 鈴木勝美(『ロックマン 星に願いを』)
アイテム運搬用ロボット。『ロックマン4』から登場。
アイテムキャリー役としてステージの各所で登場しロックマンをサポートするが、開発途中で出撃したため、アイテムを選択する機能を持たせられなかったので、持ってくるアイテムはランダム。エディーが登場する画面上にハシゴがある場合、出たアイテムを取得せずにハシゴを戻り画面を切り替えることで再度エディーが登場するので、出るアイテムを変更することができる。
『7』では、ビッグエディーにてライトットの助手を務めている。『8』では、ロックマンの戦闘サポートで活躍。体内から爆弾を出して敵に攻撃。
『ロックマン&フォルテ』、『9』、『10』では、アイテムのエディーコールを使う際に活躍し、同様な役割でアイテムを5つ持ってくる(ただし、『ロックマン&フォルテ』ではサポートメカ扱い)。
ビート(Beat)
声優吉田小南美(『スーパーアドベンチャー』)
コサック博士が開発した、型攻撃支援ロボット。『ロックマン5』から登場。
コサック博士がロックマンをサポートするという意味合いで登場したが、『5』では各ステージにあるプレートを手に入れるなど、使用には条件を満たす必要がある場合もある。『5』、『6』、『8』では敵を追尾して攻撃を行う。
スーパーアドベンチャーロックマン』では、ロックマンと共に行動して様々なサポートで活躍している。
『ロックマン&フォルテ』では武器エネルギーを体力の代わりとしてダメージ消費するバリアを運んでくる。
『7』、『9』、『10』では、アイテムのビートコールを持つことで地面のない穴に落ちても救出する活躍を勤める。ただし、ロックマンを長時間持ち上げるのは苦手。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』では、上記の「ラッシュコイル」のカスタマイズの一つとして登場する。
名前の由来は、音楽のビートから。
タンゴ(Tango)
型攻撃支援ロボット。体を丸めて体当たりする。ビートと違い地上戦が特徴なため、穴に落ちると呼び直す必要がある。
『ロックマンワールド5』で初登場、『ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者』にも登場する。
また、『10』にてブルースがショップへ行くとライトットと共に店番をしている。
名前の由来は、音楽のタンゴから。
ゴスペル(Gospel)
フォルテの型サポートロボット。ラッシュをモデルに製作され、フォルテがライトの基地から奪ったロックマンとラッシュのパワーアップ設計図によりフォルテとの合体も可能となった。「ワイリーナンバーズ」以上の戦闘能力を持つと言われる。外見や獰猛な面から想像がつかないが、実は女の子が好きである。
名前の由来は、音楽のゴスペルから。
日本国外での名称は「Treble」(トレブル)。
レゲー(レゲエ)(Reggae)
声優愛河里花子(CDドラマ)
Dr.ワイリーが孤独を紛らすために作った型サポートロボット。かなりやかましい。『ワイリー&ライトのロックボード〜ザッツ・パラダイス〜』で初登場したキャラクターで、主要作品では『7』のパスワード画面(エラーした場合)や『10』の追加コンテンツによって操作できるフォルテでショップに向かった場合に登場する。『ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者』にも登場し、エディと同じくアイテムを運んでくる。
名前の由来は、音楽のレゲエから。

人間

ライト博士(Dr. Right)
声優神山卓三(CDドラマ)- 石森達幸(『パワーファイターズ』)- 飯塚昭三(『ロックマン8』、『バトル&チェイス』、『スーパーアドベンチャー』) - 麻生智久(『ロックマンロックマン』) - 中博史(『ロックマン 星に願いを』、『ロックマン 未来が危ない』)
本名はトーマス・ライト(Thomas Right)。アメリカ出身・在住。ローバート工科大学工学部電子工学科を首席で卒業。以後、人類の平和利用のためのロボット研究に力を注ぎ、ロボット工学の第一人者となる。ノーブル物理学賞、LIT(Lobert Institute of Technology)マニュアルデザインコンテスト5年連続優勝、世界技術大賞金賞などを受賞。家庭用コンピューターゲームとカラオケが趣味。ただしロール曰く「クラッシュノイズ(破壊音波の特殊武器)」並に酷い音痴。
晩年、その後の活躍については、ロックマンXシリーズを参照。
Dr.ワイリー(Dr. Wily)
声優石森達幸(『パワーバトル』、『パワーファイターズ』) - 青野武(『ロックマン8』、『バトル&チェイス』、『スーパーアドベンチャー』、『ロックマンロックマン』) - 緒方賢一(『ロックマン 星に願いを』)
本名はアルバート・W・ワイリー(Albert W. Wily)。57歳。目立ちたがり屋でプライドが高い。ライト博士とはローバート工科大学時代からの旧友でもある。アメリカ出身。技術面でライトに届かず、トップが取れなかった。LITマニュアルデザインコンテスト5年連続準優勝、世界技術大賞銀賞、ノーブル物理学賞ノミネートなど、ライトに次ぐ功績を誇る。万年2位のポジションであることにプライドが許さず、突然行方不明になった後、数年後に太平洋にロボット工場を建設、世界征服を企むようになった。『ロックマンロックマン』では過激なロボット理論で学会を追放されたという設定になっている。趣味は卓球。『6』ではMr.Xなる人物に変装して登場。その気になれば弱点の無い完璧なロボットを造れるらしいのだが、資金不足のため、永久に造ることができない。自身も専用のマシン(「ワイリーマシン○号」と呼ばれる)を操って毎回ロックマンに挑んでいるが、その度に敗北している(敗北するだけではなく、『7』では激怒したロックマンに殺されかける事態に陥ったことがある。また、『W2』のラストで逃げようとした所をロックマンに撃墜されている)。
晩年の活躍については、ロックマンXシリーズを参照。『7』の後作品に当たるアーケード版2作の時点でゼロの開発は進められていたらしい。
その後、『9』にて行方不明となっている(エンディングでコンクリートマンに追いかけられている姿が見受けられる)ものの、『10』で『ロックマン&フォルテ』と同じくDr.ライトやロックマン達に助けを求めてくる。
Dr.コサック(Dr. Cossack)
本名はミハイル・セルゲイビッチ・コサック(Mikhail Sergeevich Cossack)。ウラル大学工学部ロボット工学科卒、ストラビンスキー科学アカデミー所属の天才科学者。ロシア在住。ブレジンスキー科学賞、科学推進功労賞などを受賞。娘、カリンカをDr.ワイリーに捕らえられたことで、仕方なく悪に手を染めるが、ロックマンとブルースによってカリンカを救い出されたことにより、ロックマンの味方となる。趣味はバレエ鑑賞。少年時代はUFOキャッチャーが得意だった(『ロックマン4』で、UFOキャッチャー型の機械にコサック自身が乗り込む)。
『4』以降には登場しないが『5』でビートを授けるなど、陰ながらロックマンに協力している。なお、PS版ではさらわれたDr.ライトに代わり、ナビモードでアドバイスをしてくれる。
『ロックマンXover』では各シリーズの悪の勢力に敗れた主人公達の代わりに、Dr.ライトと共にOVER-1を制作する。
カリンカ(Kalinka)
本名はカリンカ・ミハイロヴナ・コサック(Kalinka Mikhailovna Cossack)
Dr.コサックの愛娘。『4』では9歳。バレエピアノが得意で、少しおませな性格らしい。大きなお城のお姫様を夢見ている。
PS版『4』では、囚われの身でありながらナビモードでロックマンをサポートしている。
『ロックマンXover』では14歳に成長し、Dr.ライトと父が制作したOVER-1のサポートを担当する。

ザコキャラクター

また、キャラクターではないが定番となっている仕掛け(トラップ)も存在し、例として一定の周期と順番で出現・消滅を繰り返す「出現ブロック[7]」といったものがある。

テーマソング

  • 『ELECTRICAL COMMUNICATION』(GANASIA) - 『ロックマン8』、『スーパーアドベンチャーロックマン』のオープニングテーマ
  • 『BRANDNEW WAY』(GANASIA) - 『ロックマン8』、『スーパーアドベンチャーロックマン』のエンディングテーマ
  • 『風よ伝えて…』(青木佳乃) - 『ロックマン6』(PS版)、『ロックマンバトル&チェイス』のエンディングテーマ
  • 『あ〜、男一代』(山本亮治) - 『ロックマンバトル&チェイス』のエンディングテーマ

コラボレーション・メディア展開など

派生シリーズ(およびそのキャラクター)については、各シリーズの該当記事を参照。

外部出演
アニメ
エグゼシリーズなどのようなテレビ放映ではなく、学習映画用などに製作されたものが存在する。
  • がんばれロックマン 地震用心・火の用心
  • ロックマン 日本上陸 - 日本文化の紹介のため、日本国外向けに制作されたもの。『ロックマン 星に願いを』『ロックマン 未来が危ない』の2作と共にでDVD化され、カプコンの通販限定で販売されていた(タイトルは『星に願いを』)、現在は絶版。
    • ロックマン 星に願いを
    • ロックマン 未来が危ない
ドラマCD
  • ロックマン危機一髪 - カプコンの通販限定で復刻版が発売。
漫画
詳細は作者名のリンク先を参照。
シリーズ各作品のコミカライズ
オリジナルストーリー
プラモデル・フィギュアなど
  • プラキット - 壽屋から2010年9月より展開を開始した、1/10スケールプラスチックキットモデルシリーズ。『一撃殺虫!!ホイホイさん』シリーズに次ぐキャラクター・プラキットシリーズの第二弾で、表情パーツの差し替えなど、一部の仕様が共通のものとなっている。
    • ロックマン
    • ロール
    • ブルース
  • D-Arts
    • ロックマン
    • フォルテ
その他
ASIAGRAPH2011年度 CGアートギャラリー特別公募部門において、本シリーズをテーマとしたCG作品を募集。

世界各国での展開

北米などでは "Mega Man"、アジア諸国では「洛克人」という名称で作品がリリースされ、それぞれカプコンのライセンス許諾の元、独自の作品も作成されている。

北米での独自の作品

ゲーム (その1)
  • Mega Man (DOS) / Mega Man III (DOS)
    『II』が存在しないのは、それぞれがファミリーコンピュータ版の『1』と『3』の移植という名目での制作のため。
  • Mega Man (ゲームギア)
  • Mega Man Anniversary Collection
    ナンバリング作品8作と、アーケード作品2作を1つにまとめた作品集。2004年プレイステーション2版とニンテンドーゲームキューブ版、2005年にはXbox版が発売されている。欧州および日本では未発売。
    なお、『1』から『6』はプレイステーション版が収録されているが、単独で発売されたものと以下の相違点が存在する。
    • 『1』から『3』のナビモードでは、デフォルトでアレンジ版のBGMが流れる。
    • 『4』から『6』のナビモードでパワーアップパーツを装備できなくなった。
    • 『4』から『6』のナビモードの武器選択画面が、オリジナルモードと同一となっている。
  • Mega Man X Collection
    2006年1月10日北米で発売されたニンテンドーゲームキューブおよびプレイステーション2用ソフトであり、ロックマンXシリーズの1作目から6作目と『ロックマン バトル&チェイス』を収録。
    なお、3作目はプレイステーション版が収録されている。
  • Street Fighter X Mega Man
    ストリートファイター』と『ロックマン』のそれぞれの25周年を記念し、2012年12月17日にPCにて無料で配信された作品。
    グラフィックやBGMSEはファミリーコンピュータ版を再現したものとなっており、ボスとして『ストリートファイター』シリーズのキャラクターが登場する。
ゲーム (その2)
カートゥーン
アメリカン・コミックス
Dreamwaveより2003年9月〜12月に刊行された(全4話)ものと、アーチー・コミックより2011年から刊行されているもの(現在も継続中)がある。

アジアでの独自の作品

派生シリーズ

以下に記述するものは、本シリーズから新たに派生・誕生していったシリーズを、第1作が発売された順に列記したものである。これらは、本シリーズのゲームシステムをほぼそのまま継承するもの(X、ゼロ、ゼクス)と、新たなアイデアやゲームシステムを取り入れて展開するもの(DASH、エグゼ、流星)に大別できる。各シリーズの詳細は、シリーズ名のリンク先を参照。

ロックマンXシリーズ
ロックマンDASHシリーズ
ロックマンエグゼシリーズ
ロックマンゼロシリーズ
ロックマンゼクスシリーズ
流星のロックマンシリーズ
クロスオーバー作品
2015年3月31日サービス終了。

シリーズ同士の関連性

時系列はロボット工学が発達した世界ネットワーク工学が発達した世界で大きく2つに分かれており、カプコンが公式に繋がりを明言しているのは、

  • 『ロックマン』→(約100年後)→『ロックマンX』→(数千年後)→『ロックマンDASH』[8]
  • 『ロックマンエグゼ』→(約200年後)→『流星のロックマン』

である。

『ゼロ』およびその数百年後の世界とされる『ゼクス』に関しては、両シリーズの製作会社インティ・クリエイツのスタッフが「自分達の勝手な解釈」という前置きの上で、「シリーズの結末は『DASH』という考えの基でゼクスを制作している」と述べているが、公式な設定となったかは明示されていない。

なお、『ロックマンXover』は全てのロックマンシリーズの世界が一つに融合した世界だとされている。

脚注

  1. ^ シリーズソフトの累計販売本数”. カプコン. 2014年9月19日閲覧。
  2. ^ 具体的には、ステージに数ヵ所設定された再スタート地点(作品によって「リトライポイント」とも呼ばれる)の中で、最後に通過した場所
  3. ^ a b ステージ選択画面では、登場するボスキャラクター達の姿(顔または全身)が表示される。
  4. ^ 『愛蔵版 ロックマンメモリーズ』 講談社、1997年。『コミックボンボンスペシャル118 ロックマン10周年史大辞典』 講談社、1998年、19頁・123頁。『ロックマン パーフェクトメモリーズ』 双葉社、2002年、113頁・114頁など。
  5. ^ DRNは「Dr.ライトナンバーズ」の略。以後に登場するDRNも全て同じ。
  6. ^ Mitchell, Richard. “Who changed Rockman's name to Mega Man?”. Joystiq. 2014年8月9日閲覧。
  7. ^ ロックマンワールド』取扱説明書での呼称。『ロックマン&フォルテ』では「ブーンブロック」、『ロックマンロックマン』では「ブンブロック」の呼称も。
  8. ^ 双葉社出版の「ロックマン パーフェクトメモリーズ」および「カプよん カプコン4コマコミック Vol.2」にて、DASHシリーズがXシリーズの数千年後の未来を舞台としていることが明らかになっており、「CFC STYLE FAN-BOOK CAP! Vol.5 AUTUMN 1997」の7ページ目に「DASHの地球は"ロックマンシリーズの地球でもあるし、Xシリーズの地球でもある"」という、舞台の繋がりを示す記載がなされている。

関連項目

  • Mighty No. 9 - 米IGNより稲船敬二が制作した精神的後継作と評される作品。

外部リンク