ロックマンゼロ3

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ロックマンゼロ3 (ROCKMAN ZERO3) とは、2004年4月23日カプコンから発売されたゲームボーイアドバンス専用のアクションゲームである。

概要[編集]

ロックマンゼロシリーズ三作目。前2作の反省点が特に生かされ、システムの大幅な改良が施されている。また、ボイスも徹底的に強化され、ボスのボイスの多さはXシリーズを上回る。

カードeリーダー+や『ロックマンエグゼ4』、バトルチップゲートとの連携・通信機能を持たせてある[1]が、次回作で廃止された。

なお、スタッフ自身は本作でシリーズ完結を予定していたらしく、発売直後に「ゼロ3は広げた風呂敷を畳むための作品」と語っている[2]。また、本作で四天王と完全に決着をつける予定だったが、それも見送られている[3]

システムの変更点[編集]

  • サイバーエルフが減点されない「サテライト」と従来通り減点される「フュージョン」の2種類に分けられた。
  • 武器のスキルアップシステムが廃止され、最初から全武器がチャージ可能になった。
  • ヘッド・ボディ・フットのチップを組み替えることで、ゼロの能力を自由に設定できる「チップカスタム」が導入された。
  • 所持しているサイバーエルフの能力を引き出す事ができる「サイバー空間」が登場した。サイバー空間で有効となるエルフの種類が限られている上に、一度入っただけでミッションの得点が減少してしまう。
  • 敵や専用のボックスからはサイバーエルフを入手できなくなり、シークレットディスクを解析して入手する方法に変更された。

ストーリー[編集]

ネオ・アルカディアの最深部に封印されていたダークエルフを体に取り込み、究極の力を手に入れたエルピス。しかし、結局はその力を制御できず、ゼロによって倒された。

ダークエルフの悪夢も去り、ネオ・アルカディアからの攻撃も沈静化してきたある日、レジスタンスのもとに巨大な宇宙船が雪原に落ちたという情報が入る。その現場にダークエルフと同一の強力なエネルギー反応があると知ったシエルは、ゼロとレジスタンスの仲間と共に調査に向かった。

キャラクター[編集]

一部のキャラクターの詳細に関しては、ロックマンゼロシリーズ参照。

メインキャラクター[編集]

ゼロ (Zero)
- 風間勇刀
本作の主人公。オメガやドクターバイルとの戦いを通じて、自身の体の秘密を知る事になる。
以前よりも口数が多くなっている。
シエル (Ciel)
声 - 田中理恵
ネオ・アルカディアで科学者をしていた人間の少女。エネルギーシステム「システマ・シエル」を完成させ、ネオ・アルカディアとの争いを解決するため再びレジスタンスのリーダーとして活動している。
オリジナルエックス (Original X)
かつて、ゼロと共に活躍した伝説の英雄。前作でエルピスにオリジナルボディを失われた後も、サイバーエルフとしてゼロの導き手として度々姿を見せる。
バイル (Vile)
声 - 大塚周夫
100年前に妖精戦争を引き起こし、ネオ・アルカディアを追放された科学者。レプリロイドを復活させる技術に長ける。
ダークエルフが再び動き出した事を察知し、自身が復活させたコピーエックスと共にネオ・アルカディアへ復帰した。
コピーエックスMK2 (Copy X MK2) 
声 - 今井由香
前々作でゼロとの戦いに敗れ、本作はバイルによって復活した。再びネオ・アルカディアの指導者として、レジスタンスの前に立ち塞がる。不完全なコピーのようで、会話中に「ギギ・・」という機械音が入り、時々発音がおかしい。
オメガ (Omega) 
声 - 諏訪部順一
妖精戦争時に世界を破滅に導いた巨大レプリロイドで、ダークエルフとの融合によってとてつもない力を発揮する。

レジスタンス[編集]

セルヴォ (Cerveau)
レジスタンスの技術者。リコイルロッドを開発した他、シークレットディスクの解析も担当する。
アルエット (Alouette)
レプリロイドの女の子。シエルに作ってもらった人形を常に抱いている。
アンドリュー (Andre)
レジスタンスに同行する老人型レプリロイド。話をする事が好き。
ドワ (Doigt)
セルヴォとともに新しい武器の開発に当たっている。
ルージュ (Rouge)
声 - 今井由香
茶髪で、赤いヘアバンドを付けた長い髪の女性型オペレーター。目をバイザーで伏せている。
ジョーヌ (Jaune)
声 - 緒方恵美
金髪で短い髪の女性型オペレーター。ルージュと同様、目をバイザーで伏せている。
イロンデル (Hirondelle)
情報通でゼロにあらゆる情報を教える。
イブー (Hibou)
燃費の悪い太ったレプリロイド。
ロシニョル (Rocinolle)
傷ついたレプリロイドの面倒を見る看護士レプリロイド。
メナート (Menart)
少年型レプリロイドで、レジスタンスのサボり人。
ピック (Pic)
メナートと同じく仕事をサボって皮肉ばかり言っている。
ペロケ (Perroquiet)
眼鏡がトレードマークの学者風のレプリロイド。
オトリッシュ (Autruche)
背が高く、無理に荷物運びをされているレプリロイド。

四天王[編集]

斜体は異名。

翠緑の斬撃 賢将ハルピュイア (Harpuia) 
声 - 緒方恵美
四天王の一人で、「烈空軍団」を率いる。ネオ・アルカディアへ復帰したバイルと激しく対立している。
蒼海の海神 妖将レヴィアタン (Leviathan) 
声 - 今井由香
四天王の一人で、「冥海軍団」を率いる。目覚めたオメガとの戦いに敗れ、現在は一線を引いている。
紅蓮の豪腕 闘将ファーブニル (Fafnir) 
声 - 中井和哉
四天王の一人で、「塵炎軍団」を率いる。レヴィアタンと同じく、オメガとの戦いで深手を負った。
漆黒の幻影 隠将ファントム (Phantom) 
声 - 稲田徹
四天王の一人で隠将、「斬影軍団」を率いていた。前々作で自爆死し、その後はサイバー空間で彷徨っていたが、その中でオリジナルエックスと再会する。特定のステージで条件を満たすと出現する。

サイバーエルフ[編集]

ダークエルフ (Dark Elf)
妖精戦争末期に使用されたサイバーエルフ。
エルピスとの戦いの後に行方不明となっており、レジスタンス、ネオ・アルカディア双方がその行方を追っている。
ベビーエルフ (Baby Elf)
ダークエルフの量産型コピー。母であるダークエルフを探して彷徨っていたが、一見誠実そうなバイルの言葉を信じてネオ・アルカディアに協力する。
ゼロに対し「ニセモノのくせに」と意味深な発言をし、後にオメガの登場でその意味が明かされた。

バイル八審官[編集]

斜体は異名。イレギュラーを処理するレプリロイドたちであり、本来は良識的でエックス(コピーエックス)のやり方や、ネオ・アルカディアの現状に少なからず疑問や不安を感じていたが(ドラマCDでその様子が見られる)、改造されて凶暴化してしまい、ゼロの前に立ちはだかる。

曼荼羅火砕竜 ブレイジン・フリザード (Blazing・Flizard) 
声 - 三浦祥朗
左炎審官(エリマキトカゲ型)。元は地熱プラントの管理者で、アグニス火山を警護する。気が短く、喧嘩っ早い割には生真面目な性格で、チルドレ・イナラビッタとは絶望的なほど仲が悪い。腕部にフリル、尾に至るまで火器を装備し、全身凶器とも言える圧倒的な火力で攻撃してくる。人間形態時では、十代半ばの色黒の少年の姿をしている。モデルは、四精霊のひとつにして火の精霊、サラマンダーロックマンゼクスでは連動で登場。
凍葬の死兎 チルドレ・イナラビッタ (Chilldre・Inarabitta) 
声 - 広津佑希子
左氷審官(型)。海上のハイウェイ跡地でダークエルフを追跡する。高速機動の際に機能する冷却装置による冷凍攻撃を得意とするが、ミサイルや機雷など火力のある兵器も多様する。人間形態時は、十歳前後の子供の姿をとっている。子供レベルのAIながら任務に忠実で、邪魔をするものには容赦なく、その凶暴性はバイルナンバーズの中でも1、2を争う。しかし、バイルの改造を受ける前は現在とは正反対の大らかな性格で、レプリロイド達にすぐにイレギュラー認定の印を押すエックス(コピーエックス)に疑問を感じていた。モデルは、日本の神話のひとつである、因幡の白兎。また、ミッション中の行動に応じて部屋の状態が変化する。ロックマンゼクスでは連動で登場。
神死慟瞑 ヘルバット・シルト (Hellbat・Schild) 
声 - 荻原秀樹
右雷審官(蝙蝠型)。兵器再生工場を管理しているが全て自動でやっているらしく、本人は優雅にティータイムを過ごしている。小型偵察ユニットを用いて事前に相手を調査し、万全の体勢で戦う事を好む。戦闘時はワープ移動や、反射する音波弾や電磁弾など偵察装備を応用した攻撃で相手をかく乱する。マナーに五月蝿く、「紳士」を自認する。人間形態時は、刃物を縦に並べたような独特の形状のメットをかぶった青年。モデルは、イギリスの怪奇小説に登場する吸血鬼、ドラキュラ伯爵。「シルト」は、ドイツ語で「盾」の意を持ち、その翼はこちらの攻撃を無効化する。ロックマンゼクスでは連動で登場。
殺刃祈祷師 デスタンツ・マンティスク (Deathtantz・Mantisk) 
声 - 平井啓二
副審官長にして月光審官(蟷螂型)。ベビーエルフの捕獲を任じられ、旧居住区に調査に向かう。元々は「処刑用」に開発されたレプリロイドであり、純粋な戦闘用ではない。カッターナイフのような「ギチギチ…」という笑い声が特徴だが、バイルの改造を受ける前は「自分が鎌を振るわぬことこそ平和の証」と考え、レプリロイドの処刑が繰り返される世界を憂いていたなど改造前のケルベリアン同様に思慮深い性格だった。単分子レベルまで研ぎ上げられた超硬質ブレード、通称「死神の鎌」を両の腕に携えている人間形態時では、骨格が浮き出るほどに痩せた長身の男の姿をしている。モデルは、得物の名前にも含まれている死神で、膝関節や腰のパーツが髑髏を模したデザインになっている。ロックマンゼクスでは連動で登場。
百念の狐毒 キュービット・フォクスター (Kyubit・Foxtar) 
声 - 矢薙直樹
右炎審官(型)。エネルギー施設でダークエルフを生産する。頭脳派で、肉弾戦を嫌う。人間形態では女性に見えるが、実は男性である[4]。バイルの改造を受ける前は喋り方も普通で比較的真面目な性格だったが、改造後は喋り方まで女性的になり、任務に実直なマンティスクやケルベリアンを見下す傲慢な性格となってしまう。主な攻撃方法は、その名の通り、9つのビットを操作し攻撃する。また、各ビットの微妙な温度変化による蜃気楼現象も使用する。モデルは、九つの尾を持った狐の妖怪、九尾の狐
超球氷覇王 グラチャー・レ・カクタンク (Glacier・Le・Cactank) 
声 - 杉野博臣
右氷審官(サボテン型)。宇宙船の落ちた雪原で船内に積まれたデータを管理する。元々は遠隔地での防疫用に開発され、本体には化学プラントが、両腕には給水タンクが装備されている。戦闘時はそのタンクを利用して全身から氷のトゲを生成し、鎖状の腕を鉄球として射出し対象を粉砕する。人間形態時は、口髭を生やした肥満体型の中年男の姿をとる。戦闘では彼の前では、どんな罪であろうと「死刑」と判決されてしまうようである。語尾は「〜であーる」。
能鰻雷神 ヴォルティール・ビブリーオ (Volteel・Biblio) 
声 - 戸北宗寛
左雷審官(型)。水没した図書館で様々なデータの蒐集・管理をする。人工頭脳内にまで体内に流れる高圧電流による電磁波が行き渡っており、情緒面は不安定。それ故、バイルの命令以外では行動を起こさない。ただし、その忠誠はバイルに対する敬意よりも、むしろ恐怖に裏打ちされたものであるらしい。人間形態では、トゲのような装飾がいくつもついた帽子を目深にかぶっている。「ビブリーオ」は、古代ギリシア語で「本」の意。モデルはポリネシア神話に登場する鰻の姿をした怪物、トゥナ
咬哭の守護 トレテスタ・ケルベリアン (Tretesta・Kerberian) 
声 - 江川央生
審官長にして冥闇審官(ケルベロス型)。巨大エレベーターを完成させ、運搬作業を監視する。3つの頭がそれぞれ独立した思考を持っていたが、バイルによる洗脳を受け、さらに両肩部の頭をメカニロイドに改造されたため、思考能力は大幅に劣化した。両肩の頭部は分離、活動可能だがダメージは本体と共有している。その巨体ゆえ、自分より小さいものを見下している。しかしバイルの改造を受ける前は、コピーエックスの政策によって変わりゆくネオ・アルカディアの未来を不安視し、責任を全て1人で背負い込もうとするハルピュイアを案じるなど、思慮深い性格の持ち主だった。人間形態時では、筋骨たくましい壮年の大男の姿をしている。「トレテスタ」は、イタリア語で「3つ頭」の意。

ミュートスレプリロイド[編集]

斜体は異名。ゼロ1において倒されたもののバイルの手によって復活したミュートスレプリロイド達。

冥界の聖掃王 アヌビステップ・ネクロマンセス5世 (Anubistep・Necromances V)
属性が変化している。また地形を変化させる能力が加わった。
知恵の超猿 ハヌマシーンR (Hanumachine R)
一部の技が新規のものに変更されている。
絶対零度鹿王 ブリザック・スタグロフR (Blizzack・Stagroff R)
一部の技の性能が変更されている。

武器・EXスキル[編集]

主要な武器に関しては、主要武器参照。

バスターショット[編集]

バーストショット (Burst Shot) - ブレイジン・フリザードから入手
フレイムのボディチップ装備中、2段階目のチャージショットが敵や障害物にヒット、または一定距離進んだ所で爆風を発生させるようになる。
ブリザードアロー (Blizzard Arrow) - ブリザック・スタグロフRから入手
アイスのボディチップを装備中、2段階目のチャージショットが小さなエネルギー球を核に3本の氷柱状の弾を発射するようになる。氷柱は球から少し遅れて1発ずつ発射され、徐々に加速しながら前方へ飛んでいく。なお、核となるエネルギー球にも攻撃判定があるため、至近距離で球を含めた氷柱を全て命中させると相当な威力になる。
Vショット (V Shot) - ヴォルティール・ビブリーオから入手
サンダーのボディチップ装備中、バスターショットがチャージショットも含めて常に斜め上下2方向に発射されるようになる。攻撃範囲が広くなるほか、近距離で両弾を命中させれば純粋に火力が2倍になるため雑魚敵に対しては非常に強力。ただしボスに対しては1ヒット分のダメージしか与えられない。
リフレクトレーザー (Reflect Laser) - コピーエックスMK2から入手
2段階目のチャージショットがレーザー状に変化し、地形に接触すると最大4回まで反射するようになる。1回目は斜め45°、2回目以降は90°反射する。通常1回目は下方向に反射するが、発射時に上を押しながら発射する事で上方向に反射させる事ができる。なお、エレメントチップを装備している状態では使えない。

ゼットセイバー[編集]

ラクサイガ(落砕牙) - ヘルバット・シルトから入手
空中で下+攻撃ボタン。セイバーを下に突き出しつつ落下して攻撃する。前作からグラフィックが変更され、横方向にいる敵に対しても当てやすくなった。サンダーのボディチップ装備時のみ雷属性が付加され、セイバーのグラフィックが雷を纏ったものに変化し、着地と同時に左右に向けて地面に沿って進んでいく電気弾を発射するようになる。
ザンエイダン(斬鋭弾) - チルドレ・イナラビッタから入手
地上で下+攻撃ボタン。前方に向けて敵や地形を貫通する刃状の弾を発射する。発射時に振るセイバーにも攻撃判定がある。アイスのボディチップ装備時のみ氷属性が付加され、刃が若干大きくなり射程距離が無制限になる。
テンレツジン(天裂刃) - ハヌマシーンRから入手
地上で上+攻撃ボタン。その場から上方向に跳び上がりつつセイバーで斬り上げて攻撃する。ボタンを押す長さで高度を調節可能。フレイムのボディチップ装備時のみ炎属性が付加され、セイバーのグラフィックが炎を纏ったものに変化し、跳び上がる高さが通常よりも高くなる。
レップウゲキ(烈風撃) - トレテスタ・ケルベリアンから入手
ダッシュ斬りが前方への突き攻撃に変化する。最大3ヒットする上、1発辺りの威力がチャージセイバーに匹敵するという凄まじい攻撃力を持つ。ボスに対してもダメージ時の無敵時間を無視して連続ヒットするため非常に強力。なお、エレメントチップによる付加効果は無い。

リコイルロッド[編集]

セルヴォによって製作された武器。トリプルロッドとチェーンロッドの反省点を考慮して製作された。トンファー状の武器で連打して攻撃するほか、チャージする事で敵や障害物を吹き飛ばすことができる。またチャージ攻撃を真下にぶつけた反動でハイジャンプができる。ボスによっては弱点属性を付加すると吹き飛ばなくなる。シールドブーメランと同じく、ハードモードにおいても属性チャージ攻撃が可能である。

サウザンドスラッシュ (Thousand Slash) - デスタンツ・マンティスクから入手
地上で攻撃ボタン連打。前方に素早い連続突き攻撃を放つ。連打している間は放ち続ける。1発辺りの威力は低いが、ボスの無敵時間を無視して連続ヒットする。
ソウルランチャー (Soul Launcher) - キュービット・フォクスターから入手
地上で上+チャージ攻撃。攻撃と同時に真上方向に弾を発射する。弾は一定距離上昇するか天井に当たると4発に分裂し、地上に向けて降り注ぐ。天井との距離が近すぎると弾が天井に埋もれてしまう。フレイムのボディチップ装備時のみ弾に炎属性が付加され、分裂した弾が着弾した際に残り火となって一定時間燃え続けるようになる。

シールドブーメラン[編集]

クロールシールド (Crawl Shield) - アヌビステップ・ネクロマンセス5世から入手
チャージ時のシールドブーメランが地面に沿って進んでいくようになる。サンダーチップ装備時のみ、ブーメランが通った地面に尾を引くように電気弾が発生する。
サーキュラシールド (Circular Shield) - グラチャー・レ・カクタンクから入手
下+チャージ攻撃。ゼロの周囲をシールドが回転する。通常は5回転、アイスのボディチップ装備時は7回転する。

チップカスタム[編集]

「ゼロ3」より、ゼロに特殊効果を持つチップを装備する事によって身体能力を強化できるようになった。ヘッド、ボディ、フットの3局部に分かれた各チップの組み合わせによって、状況下に応じた様々なカスタマイズが可能となり、前作のフォームチェンジのようなプレイスタイルの不自由さは解消されている。「ゼロ」から登場したエレメントチップを加え、全18種類が存在する。ボスを倒すと入手できるものと、シークレットディスクの解析によって入手できるものがある。

ヘッドチップ[編集]

ノーマル(ヘッド)
特殊能力は無し。各ヘッドチップのいずれかを取得すると出現する。
オートチャージ
攻撃ボタンを押し続けなくとも、自動的に武器チャージが発動する。
オートリカバリー
ニュートラルの状態で一定時間が立つと徐々にライフが回復していく。
クイックチャージ
武器チャージの完了時間が短縮される(サイバーエルフ「クロクル」と同じ効果)。

ボディチップ[編集]

ノーマル(ボディ)
特殊能力は無し。各ボディチップのいずれかを取得すると出現する。
フレイム - ブレイジン・フリザードから入手
炎属性のチャージ攻撃が可能となり、特定のEXスキルを使用可能&炎属性を付加させる。
アイス:チルドレ・イナラビッタから入手
氷属性のチャージ攻撃が可能となり、特定のEXスキルを使用可能&氷属性を付加させる。
サンダー - ヘルバット・シルトから入手
雷属性のチャージ攻撃が可能となり、特定のEXスキルを使用可能&雷属性を付加させる。
ライト - デスタンツ・マンティクスから入手
徐々に崩れる&沈む地形の効果を無効にする。
ダメージを受けた際のノックバックが通常より大きくなる。
アブソーバ - トレテスタ・ケルベリアンから入手
ダメージを受けた際のノックバックが消失する(サイバーエルフ「ガンブル」と同じ効果)。

フットチップ[編集]

ノーマル(フット)
特殊能力は無し。各フットチップのいずれかを取得すると出現する。
スプラッシュジャンプ
水面上をジャンプで移動できる。
クイック - コピーエックスMk2から入手
ゼロの移動スピードがアップする(サイバーエルフ「バレット」「マーヤ」と同じ効果)。
ダブルジャンプ - キュービット・フォクスターから入手
ジャンプ後に、1度だけ追加ジャンプが可能になる。
フロッグ
壁に張り付いた際の落下スピードを減少させる(サイバーエルフ「クワッパ」と同じ効果)。
スパイク - グラチャー・レ・カクタンクから入手
移動時に滑る地形の効果を無効にする。
シャドウダッシュ - ヴォルテール・ビブリーオから入手
ダッシュ中に限り、ゼロのダメージ判定が消失する。
アルティメット
フットチップ全ての能力を使用できる。

隠し能力[編集]

特定のチップとサイバーエルフを組み合わせて装備することによって、秘められた能力を発動できる。
説明書などには掲載されていない所謂「隠し要素」であり、全4種類が存在する。

ライト+フロッグ+サイバーエルフ「クワッパ」
壁に張り付いたままの状態を維持できる。フットチップはアルティメットでも代用可。
クイックチャージ+ノーマル(ボディ)+サイバーエルフ「クロクル」
クイックチャージ装備時より、さらにチャージ完了時間が短縮される。
オートリカバリー+アブソーバ+スパイク
オートリカバリーのライフ回復スピードがアップする。
ノーマル(ヘッド)+ライト+クイック
ゼットセイバーの連続斬りの3段目動作をキャンセルして、EXスキル「天裂刃」を発動できる。
天裂刃からの連続攻撃も可能。
(EXスキル「天裂刃」を装備した状態に限る)

ミニゲーム[編集]

ある条件を満たすとタイトル画面にてミニゲームという項目が現れて、好きなミニゲームを遊ぶことができる。ミニゲームはあらゆる条件を満たすことで増えていく。ライフは3つあり、全てなくなるとゲームオーバーになる。

ゼロ(メルネットたたき)
7方向から飛んでくる蜂型メカニロイドをリコイルロッドで吹き飛ばしていく。
蜂型メカニロイドの攻撃を受けるとライフがひとつ減る。
コピーエックス(ヒとミズとデンキと)
ベルトコンベアで移動するエレメントチップをそれの弱点である弾で破壊していく。
エレメントチップを穴に落とすとライフがひとつ減る。
ファントム(しゅりけんでニンニン)
ただひたすら別の手裏剣に乗り移っていく。
障害物に接触するとライフがひとつ減り、手裏剣に乗り損ねて墜落するとライフ数問わずゲームオーバーになる。
ハルピュイア(とりでキルキル)
アステファルコンに乗りながら右へひたすら進んでいく。ダブルセイバーで敵を蹴散らすこともできる。
敵に触れるとライフが一つ減り、穴に落ちたり地形にはさまれたりして画面の外に出るとライフ数問わずゲームオーバーになる。
レヴィアタン(さかなツクツク)
水中を泳ぎまわりながら水中のメカニロイドをハルバードの下突きで蹴散らしていく。
水中のメカニロイドに接触するとライフがひとつ減る。
ファーブニル(どろぼうウツウツ)
砂漠に設置された荷物を飛行するメカニロイドから守っていく。上向きの攻撃でメカニロイドを蹴散らすのが荷物を守る唯一の手段。
荷物をひとつでも奪われるとゲームオーバーになる。
シエル(じゅえるイロイロ)
あみだくじのように、ただひたすら下を下り横線を必ず通るジュエルを横線を塞ぎつつもそのジュエルと同じ色の穴に落としていく。
違う色の穴に落とすとライフがひとつ減る。
なお、BGMは独自のもの(前作のシエルの部屋の曲のアレンジ)が使用されている。

用語[編集]

バイル八審官
別名、バイルナンバーズ (Vile Numbers) 。
ネオ・アルカディア中央評議会理事である「8審官」が、彼らの特化した身体能力[5]に目をつけたバイルにより戦闘用に改造・洗脳され、新たに「バイル八審官」と名乗るようになった。全員、ジャッジフォーム(人間形態)とパニッシュメントフォーム(戦闘形態)の2種類の姿を持つ。単身でも「審判」と「処刑」を行う事が可能となっており、カクタンクはその象徴的な存在。「パニッシュメントフォーム」たる名称は、バイル改造後8人が戦闘能力を取得した後につけられた。なおナンバーズとはあるが、劇中ではその個体の形式番号は明かされていない。
メンバーは「氷」「炎」「雷」の三審官が「左右」に2名の計6名、それに副審官長、審官長を加えた全8名で構成されており、人類の為の法の下、裁判官として勤務する他、各々のスキルを生かしそれぞれが人類に貢献していた。
フリザードは地熱プラント調査用、カクタンクは遠隔地での防疫、給水が主な任務の貯水タンク型。ビブリーオは水中機動用の流線フォルム&極高電圧発生の両立を目指した実験型レプリロイド。ヘルバットについては過去の詳細は不明だが、隠密戦闘用レプリロイドとして開発されたとの見解がある。ケルベリアン、マンティスク、イナラビッタ、フォクスターは、バイルの改造を受ける前から、ネオ・アルカディアのレプリロイド犯罪に関する裁判官としての職務に就いていた。当時、彼らは正式な手続きに従って、被告の権利を最大限に尊重した厳正な裁判を行っていたが、その裁判自体が無実のレプリロイドを処理するための口実として行われていた、形だけのものであり、そのため被告が無罪を勝ち取るための証拠は提供されず、結果として全ての被告が事実無根の罪によってイレギュラー認定され、処分された。バイルの洗脳を受ける前の彼らは、このような状況に頭を悩ませ、ネオ・アルカディアの将来を憂いていた。
各三審官による尋問=「苦鳴」、副審官長の「死神の鎌」による断罪=「悲嘆」、地を震わす審官長の声によって判決が下される「苦痛」の三審制を取り、以前の公正なる審議とは程遠い、バイルに逆らう者全てを抹殺する弾劾裁判を執行する。
ZXの連動で登場した際にアナライズすると、ジャッジフォーム時の姿が下のスクリーンに映し出される。
ゼロとオメガの関係
ゼロはある時期Σウィルスの媒体として施設に隔離され、その施設にはバイルも研究者として勤務していた。ゼロのボディはΣウィルスに感染してもその影響を受けず、Σウイルス研究の実験体となっていた。そこに目をつけたバイルは戦争を終結させるべく、ゼロのボディを使いオメガを作り上げた。
その際、ゼロの人格プログラム(サイバーエルフ)はコピーボディに移され、残ったオリジナルボディにはバイルが「救世主」としてプログラミングした独自の人格プログラムが搭載された。しかし、ゼロの製作者(アルバート・W・ワイリー)が本来意図したであろう人格がオリジナルボディに残っており、そちらが勝っていた可能性もあるとされている[6]

サウンドトラック[編集]

REMASTERED TRACKS ROCKMAN ZERO ΤΕΛΟΣ(リマスタートラック ロックマンゼロ・テロス)は、ロックマンゼロ3において使用されていたBGMのアレンジや、ロックマンゼロシリーズの隠しエピソードをドラマとして収録したサウンドトラック。

ドラマパート[編集]

Retrospect1_Elf War 「思/妖精戦争」
Prier Discの10トラック目に収録されている、ロックマンゼロシリーズの歴史に至る前の話を描いた隠しエピソードが描かれている。
今はもうサイバーエルフとなったエックス。ゼロはオメガと戦い続けた。そしてサイバーエルフのエックスと手を組みファイナルストライクを発動させた。
Record1_Clockwork Apple 「史/禁忌」
Prier Discの11トラック目に収録されている、ロックマンゼロシリーズの歴史に至る前の話を描いた隠しエピソードが描かれている。
ロックマンゼロ2において哀れな末路をたどったエルピス。彼が「形式番号TK31」と呼ばれ単なる雑用だった頃のエピソード。
Record2_Irregular Passion 「史/希望」
Prier Discの12トラック目に収録されている、ロックマンゼロシリーズの歴史に至る前の話を描いた隠しエピソードが描かれている。
TK31が垣間見た「プロジェクト・エルピス」の全貌。それが彼に何をもたらすのか。
Decision_Eight Gentle Judges 「司/より良き選択」
Prier Discの13トラック目に収録されている、ロックマンゼロにおける隠しエピソードが描かれている。
ロックマンゼロ3の3人のバイル八神官が審議をしている。この頃の彼らは狂ってはいなかった。
Diary_Alouette's Good Day 「誌/アルエットがゆく!」
Prier Discの14トラック目に収録されている、『ロックマンゼロ2』と『ゼロ3』の間にあたる隠しエピソードが描かれている。
アルエットは2体のベビーエルフを持っていた。だが彼らには名前がなかった。クリエ、プリエの名称の由来がこのエピソードで明かされるようになる。
Will1_Vile Numbers 「志/厄災来たれり」
Prier Discの15トラック目に収録されている、『ロックマンゼロ3』における隠しエピソードが描かれている。
冒頭ではネオ・アルカディアの四天王がオメガと対峙するが破壊できなかった。
Will2_Light and Shadow 「志/彷徨える魂」
Prier Discの16トラック目に収録されている、『ロックマンゼロ3』における隠しエピソードが描かれている。
ロックマンゼロにおいて自爆してサイバーエルフと化したファントム。サイバーエルフとなったエックスとともに会話をする。
Will3_Stand and Fight 「志/誰が為に」
Prier Discの17トラック目に収録されている、『ロックマンゼロ3』における隠しエピソードが描かれている。
サイバーエルフとなりサイバー空間に生息するようになったファントムが他の四天王と再会する。
Will4_With Our Justice 「志/反撃」
Prier Discの18トラック目に収録されている、『ロックマンゼロ3』における隠しエピソードが描かれている。
ファントムとレヴィアタンの攻撃はまだ止まらない。
Retrospect2_Dream's Never End 「思/魂、幾星霜」
Prier Discの19トラック目に収録されている、『ロックマンゼロ3』における隠しエピソードが描かれている。
再びサイバー空間に入り眠りに着くエックス。そこでエックスは何を語るのか。

声優[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 『ロックマンゼロコレクション』では周辺機器が対応していないため、それぞれのシリーズをクリアするごとにゲーム内で仮想の改造カードが手に入り、これを再現できるようになっている。ただし『エグゼ4』との連動で登場したザコ敵を出現させることはできない。
  2. ^ 『ロックマンゼロ ゲーム音楽大全集』ブックレット
  3. ^ u-capcom:『ロックマン ゼロ4』四天王大好き!
  4. ^ そのため、次回作『ロックマンゼロ4』に登場するノービル・マンドラゴとソル・ティターニャンは女性である。
  5. ^ イナラビッタの高速移動による機体過熱への冷却効果、ケルベリアンの三議制思考回路など。
  6. ^ 『リマスタートラック ロックマンゼロ・テロス』ブックレット

外部リンク[編集]