ネス (MOTHER2)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
MOTHERシリーズ > ネス (MOTHER2)
ネス
シリーズ MOTHERシリーズ
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
初登場 MOTHER2 ギーグの逆襲 (1994)
作者 糸井重里
大山功一
声優 大本眞基子
テンプレートを表示

ネス(NESS)は、任天堂が発売したスーパーファミコン用ソフト『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する架空の人物であり、同作の主人公。

概要[編集]

1989年に発売された『MOTHER』の続編『MOTHER2 ギーグの逆襲』の主人公。

スマブラシリーズでも使用されている名称「ネス」は、便宜上多用されるデフォルトネームの1つであり、本名は事実上「ぼく」。プレイヤーが別の名前を設定した場合、その名前が本名となる。「ぼく」のデフォルトネームは、「ネス」をはじめ「ぼうし」「たくや」「ジョン」「さるまる」「マリオ」「ちんちん」の7種類がある。容姿は酷似しているが、前作の主人公とは何の関係も明かされていない。

ネスというデフォルト名は「Nintendo Entertainment System(海外版のファミリーコンピュータ)」から採られているとされる。ただし「NES」とするのは一部の商品などのみで、多くの場合では「NESS」と表記される。そのため、『MOTHER2』のプラットフォームともなったスーパーファミコンの海外版「Super Nintendo Entertainment System」のアナグラムとされることもある。

ゲーム開始時にプレイヤーは、名前のほか「すきなこんだて」と「カッコイイとおもうもの」を設定する。前者は、母親が主人公帰宅時に作ってくれる献立となり、後者は主人公最大のPK技の名称となる。デフォルト設定における好物はハンバーグ、カッコイイとおもうものはキアイである。

ゲーム中では「はい」「いいえ」程度しか喋る描写が無くほぼ無口だが、ルミネホールのパワースポットでは心の声を確認できる他、マジカントで出会う幼少時のネスや、無くした帽子を見つけたネスと会話ができる。スマブラシリーズにおいては、原作の作調を尊重してか英語で喋る。ただし担当声優は日本人の大本眞基子で、海外版でも彼女のボイスが流用されている。

キャラクターデザインは、南伸坊が描いた前作の主人公であるニンテンを基として、アートディレクターの大山功一が改めて担当した。ニンテンとネスの外観は酷似しているが、帽子のつばの向き、リュックサックの有無、靴の色など、細かい部分に多く差異がある。

シリーズでは主役を飾った『2』、及び続編の『3』の劇中劇にのみ登場するが、章によって操作するキャラクターがいくつか存在する『3』では、ネスを操作することとなる章がニンテンドー64時代[1]には存在していた[2]

キャラクターとしての著作権は、糸井重里 及び株式会社APEに帰属する。

キャラクター設定[編集]

違う地球のとある国、イーグルランドにある小さな町オネットに生まれ住む12歳の少年。

一見ごく普通の少年だが、生まれながらにして超能力を持っている。赤い野球帽と青と黄色のボーダーシャツがトレードマーク。黄色いリュックサックを背負っている。

両親と妹のトレーシー、ペットのの4人+1匹家族の長男。家族は隣のミンチ家に借金しているなど、決して裕福な家庭とは言えないが、それらの事を嘆いたりする描写も見られずとても心優しい。

父親は単身赴任中で基本は家にはおらず、作品中でその姿を見ることはできないが、銀行のネスの口座にお金を振り込んでくれるほか、電話で会話できる。母親は非常に楽観的な性格だが、家に帰ってきたネス達をあたたかく迎え入れ、ネスの好きな料理を作ってもてなしてくれる。トレーシーは未成年者だがエスカルゴ運送と言う業者でバイトをしており、ネスの荷物を預かってくれる。

先述した隣のミンチ家には幼馴染みの悪友、ポーキー・ミンチも住んでいる。

ある夜、オネットに落下した隕石から現れたカブトムシのような姿をした生物ブンブーンから、宇宙最大の破壊主ギーグの暴虐で世界が荒廃するという未来の危機、そして自分が未来を救う救世主となるべき存在であることを知らされ、自分に眠る力を呼び覚ます8つのパワースポットと共に戦う仲間を探して旅に出る。道中、仲間たちと出会い、数々の事件を解決に導きながら8つのパワースポットを解放し自身の力を呼び覚ました後、仲間と人々の祈りによって全ての黒幕であるギーグを打ち倒し、平和な未来を守った。

ゲーム内での能力[編集]

オフェンスを中心に全体的に高く、主人公として申し分ないステータスを保持する。特に終盤のイベントで全ステータスが飛躍的に向上する。唯一スピードがやや低めなため、パーティでも攻撃は後半に回ることが多い。ただしその点は、おまもりなどを装備することでカバーすることも可能。

専用武器は野球のバット。そのほかヨーヨースリングショットなどのおもちゃも武器として使用できる。防具には帽子のほか、おまもりや腕輪、ペンダントなどがある。

PSIは攻撃・回復・補助系などをバランスよく覚える。

ホームシック[編集]

RPGというゲームジャンルを見ても、かなり稀有な彼特有の状態異常が存在する。それがホームシックである。ホームシックになると、戦闘中にコマンド入力通りの行動を希にとらなくなる。戦いの虚しさを感じる、実家に帰りたくなる、母親が恋しくなる、大好物が食べたくなるなどして、1ターンを何もせずに過ごしてしまう。

ホームシックは長い間実家に帰らなかったり、母親に電話をしないと突然発生し、実家に帰って母親と話をしたり、母親に電話したりすると回復する。

PSI[編集]

○=使用可能、●=ネスのみ使用可能、×=使用不可能、-=存在しないPSI。()内の数字は、発動に要するPP。

PSI α β γ Ω
こうげき
PKキアイ ●(10) ●(14) ●(40) ●(98)
PKフラッシュ ●(8) ●(16) ●(24) ●(32)
PKファイアー × × × ×
PKフリーズ × × × ×
PKサンダー × × × ×
PKスターストーム × - - ×
かいふく
ライフアップ ○(5) ○(8) ○(13) ●(24)
ヒーリング ○(5) ○(8) ○(20) ×
サイマグネット × - - ×
アシスト
シールド ○(6) ○(10) × ×
さいみんじゅつ ●(6) - - ●(18)
パラライシス ●(8) - - ●(24)
サイコシールド × × × ×
オフェンスアップ × - - ×
ディフェンスダウン × - - ×
ブレインショック × - - ×
そのほか
テレポート ○(2) ○(8) - -

スマブラのキャラクターとして[編集]

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』では、第1作以降シリーズ全ての作品にネスの名でMOTHERシリーズを代表して参戦している。

概要[編集]

サイコキッカーとしての側面がブラッシュアップされている。軌道を描く空中ジャンプや、必殺技における他に類を見ない復帰法、シリーズ唯一の受動的な回復技を持つなど、トリッキーで独特な性能が特徴的なキャラとして設定されている。
空中技の攻撃力が全体的に高めでヒットさせやすいものが多い。スマッシュ技の威力は横スマを除いて平均的。短所としては地上空中共に移動速度がやや遅いこと、先述した必殺技での復帰に癖があることなどが挙げられる。
声優は同シリーズ、およびアニメカービィ役も務める大本眞基子。必殺技として使うPSIは、PKフラッシュ以外 原作でネスが使うことは出来ないもの。PKフラッシュ以外のPK技はポーラ及びプーが習得するPSIである。『X』や『for Wii U』でのフィギュア説明では、「ポーラ、プーに教わった」という旨の解説が成されている。必殺ワザの他にも通常ワザとしていくつかスマブラオリジナルのPKワザを使用する他、原作と同じくバットやヨーヨーも駆使して戦う。

本作オリジナルPSI[編集]

PSI アクション 種類
PKハンドスタンプ ダッシュ攻撃
空中PKハンドスタンプ 前空中攻撃 空中攻撃
PKドロップキック 後空中攻撃
PKメテオキック 下空中攻撃
PKスルー 前投げ 投げ攻撃
リバースPKスルー 後投げ
カウボーイPKスルー 上投げ
ラピッドPKファイヤー 下投げ

各作品別の説明[編集]

ニンテンドウオールスター!
大乱闘スマッシュブラザーズ

(NINTENDO64)
隠しキャラクターとして登場。本作の隠しキャラクターは作業短縮のために基本キャラクターのモデリングが流用されており、ネスは『マリオシリーズ』のマリオのモデルを基に作成された。
原作では本来、ネスが覚える事のできないPKファイヤー、PKサンダー、サイマグネットを必殺技として使用できる。この作品ではネスのホームステージが存在しないため、チャレンジマッチではカービィのホームステージ「プププランド」で戦う。勝利ジングルは『SMILES and TEARS』一節のアレンジ。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
(ニンテンドーゲームキューブ)
最初から使える基本キャラクターとして登場。前作ではマリオのモデリング流用で作成されたが、本作以降は独自のモデリングとなっている。
通常必殺技にPKフラッシュが追加され、前作で通常必殺技だったPKファイヤーは横必殺技に変更された。
当初は『MOTHER3 豚王の最期』の主人公リュカに交代させる予定だったが、長引く開発で発売が見送られたため代役で再び参戦する事となった。この作品よりネスのホームステージとして「オネット」と「フォーサイド」が設けられた。
大乱闘スマッシュブラザーズX
(Wii)
初代と同じく隠しキャラクターとして登場。本作には『DX』で登場見送りとなったリュカが基本キャラとして登場しており、ネスは隠しキャラクターとして参戦した。ただしオープニングムービーに登場しているなど、隠しキャラとはあくまで名目上。登場した経緯は『DX』のころの予定どおりリュカのみ登場の案もあったが、『MOTHER3』が海外で発売される予定が無く[3]、再び登場することになったとのこと。
本作ではリュカとの差別化のために一部の技性能が調整された他、最後の切りふだとしてPKスターストームが追加された。なお、今作品の最後の切りふだのボイスは初代64版開発中に収録された「バンク音声」からの流用である事が判明している[4]。また、リュカとの併用を可能にするため、勝利ジングルが『MOTHER』のタイトルBGMのアレンジへと変更された。
アドベンチャーモード『亜空の使者』では荒廃した動物園でリュカとの競演を果たす。序盤でワリオからリュカを庇い、フィギュアとなってしまう。フィギュアとなったネスはワリオの手に渡るが、その後デデデが強奪、デデデの手に渡った。デデデの手に渡った後のネスについては、亜空軍を参照。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
(ニンテンドー3DS/Wii U)
3DS版では初代および前作と同じく隠しキャラクターとして登場、Wii U版では最初から使用可能。今作ではデザイン方針が、リアル調重視から原作重視へと変更された。その一環で『MOTHER2 ギーグの逆襲』のプロモーションイメージとして発売当時 多々使用されていた紙粘土フィギュアを模して、2010年にバンプレストよりプライズ限定で商品化されたフィギュアコレクションのものに近いデザインへ変更された[5]
この作品では、前作でネスと差別化されて作られたリュカの必殺技を、必殺技カスタマイズの機能を用いることでネスが使用する事が可能な形となっている。ただし微細な差違もある。最後の切りふだのPKスターストームはデザインに加え性能も大きく変更され、範囲が狭くなった代わりに左右への軌道調整ができるようになった。各ワザのエフェクトなども新しいものに差し替えられている他、大本眞基子によりボイスが改めて新録されている。

amiibo[編集]

2015年1月14日Nintendo Directにて、スマブラシリーズの1体としてネスのamiiboが発売されることが発表され、4月29日に第4弾ラインナップの1体として発売された。

対応ソフト[編集]

他作品における登場[編集]

MOTHER3[編集]

ポーキーが自身の欲望と理想によって造ったニューポークシティの映画館では、『MOTHER2 ギーグの逆襲』の内容が上映されており、他の仲間たちと共にその姿を見ることができる。
また、イカヅチタワーにあるキングPさま(ポーキー)のお部屋にはアイテム「ともだちのヨーヨー」がガラスケースに入れられ、メイドロボの「マシュマロちゃん」に監視された上で厳重に保管されている。この「ともだち」とはネスのことを指しており、前作では曖昧になっていたポーキーがネスの存在に対して持っている真意がこういった形で示唆されている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ MOTHER3』は開発が非常に難航したことで知られており、スーパーファミコンからニンテンドー64、ニンテンドー64DD、ゲームボーイアドバンスと、開発途上で度重なるハードの変遷を経て発売の陽の目を見ている。
  2. ^ http://www.fastpic.jp/images.php?file=3424410423.jpg
  3. ^ ニンテンドードリーム2008年4月号「スマブラ談X」より
  4. ^ 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 収録済み音声の流用先に関しては、ニンテンドードリーム2008年9月号「スマブラX兄弟拳!! ニンドリアンケート集計拳!!」における桜井政博へのインタビュー後編より
  5. ^ 頬、唇の赤みの有無は、当商品以外には見られない特徴である。