メルセデス・ベンツ Aクラス

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2代目A200 エレガンス

メルセデス・ベンツ AクラスMercedes-Benz A-Class)は、ドイツの自動車メーカーダイムラーが生産し、同社がメルセデス・ベンツブランドで販売しているハッチバック型小型乗用車である。

目次

[編集] 概要

ボディサイズはBセグメントに属し、メルセデス・ベンツのエントリーモデルに位置づけられるハッチバック型のコンパクトカーである。同じプラットフォームを使用した派生車種として、Bクラスバネオがある(バネオは初代Aクラスがベース)。

Aクラスのボディはもともと蓄電池や燃料電池を動力源とした電気自動車用として設計、開発された経緯がある。そのため、それらを搭載するため、フロアが「サンドイッチコンセプト」と称する二階建て構造となっているのが特徴。しかし、実際には、燃料電池の開発の遅れ、車載タンク容量の問題、インフラ整備の遅れなどの水素がらみの問題が解決されず、結局ディーゼルエンジンおよびガソリンエンジンを搭載したメルセデス・ベンツ初のFF乗用車[1]としての販売がメインとなった。

だが、二階建て構造はそのまま残され、これについてメルセデス・ベンツは、前部衝突の場合にエンジンマウントが破壊され、エンジンやトランスミッションが床下(本来の電池室)に潜り込むことで、短い車体ながら生存空間を捻出し、高い衝突安全性を持つとしている[2][3]

FFを採用した事で最小回転半径が5.2~5.6mと大きい(数値上ではCクラスよりも大きく、見た目のサイズに対して小回りが効かない)。

メルセデス・ベンツが発売する車種の中で最もサイズが小さく、安価に設定されている。北米など、販売されていない市場もある。それまで最も安価な車種であったCクラスの約2/3の価格でAクラスが発売されたため、メルセデス・ベンツのブランディングに非常に大きな反響があった。これは、日本でメルセデス・ベンツのブランディングが確立した1990年代までの「Das Beste oder Nichts(最善か、無か)」の時代と比較して、半額程度で新車が購入できることを意味している。

日本におけるメルセデス・ベンツのモデル別販売台数では、1位:Eクラス 9,639台、2位:Sクラス 8,078台、3位:Cクラス 8,042台、4位:Bクラス 7,189台、に次ぐ5位の 5,157台となっている(2006年、日本自動車輸入組合)。

また、Aクラスベースの燃料電池車「F-Cell」は日本、米国、ドイツなどに計60台が納入され、排気ガスを出さないクリーンな自動車として活躍している。

[編集] 歴史

初代A180(欧州仕様)
Aクラスベースの燃料電池車 F-Cell

[編集] 初代 W168(1998年-2005年)

初代は1997年に登場したが、その構造から、フットプリント(ホイールベースΧトレッド)に対し、静的重心がやや高くなる結果となり、メディアが行ったエルクテストでは転倒の危険が発覚した。そのため、販売開始早々リコールされ、対策としてサスペンション・セッティングとタイヤサイズの見直し、そして、ESPを標準装備としブレーキ個別制御で速度と姿勢を抑える方法を採った。しかし、この事件は、「メルセデス・ベンツにあるまじき失態」[要出典]と世界中で報じられ、また、多くの報道記事において、同時期に発売されその品質の低さと完成度の低さで酷評された[要出典]Mクラスの失態と並んで報じられたこともあり、大きく評価を下げることになってしまった。

フロントフェンダーやリアハッチの材質にプラスチックを使用したり、サンルーフとして独自の構造をもったラメラールーフを開発するなど、細かい部分においても新しい試みが行われている。

[編集] 日本での販売

1998年に新開発の1.6L 直4エンジン搭載「A160」の販売が始まった。その後、1999年に1.9Lエンジンを積む「A190 アバンギャルド」、2001年に「A160」の装備を充実させた「A160 エレガンス」、ロングホイールベース仕様の「A160 エレガンス ロング」が追加された。

いずれも右ハンドル仕様のみ、価格は236万~278万円。

変速機は5速ATのみとなる。小型化を実現するため、ATとしては一般的ではない平行軸歯車式を採用している。

後部収納は見た目より広く、大型のスーツケース2個を収納してまだ十分な空間が残る。後席のシートは3:2の分割式(A210Lは5:5)で、必要に応じて前方に倒したり、完全に取り外しする事が可能となっており、多彩なレイアウトが可能となっている。シートを外した場合はワゴン車並のスペースをカーゴルームとして利用できる(ただし、外したシートは、車内に格納できない)。また、初期型については、助手席まで脱着が可能となっていた。

内装は2001年のマイナーチェンジにて、Sクラスの表皮仕上がりを導入し、初期型と決別することになった。

日本でのグレード一覧
グレード 製造期間 排気量 エンジン 最高出力・最大トルク 変速機 駆動方式
A190 アバンギャルド 1999年10月-2005年2月 1897cc 直列4気筒SOHC 125ps/18.4kg・m 5速AT FF駆動
A160 エレガンス
A160L エレガンス
A160 エレガンス ロング
2001年8月-2005年2月 1598cc 直列4気筒SOHC 102ps/15.3kg・m)、
A160 1998年9月-2005年2月 1598cc 直列4気筒SOHC 102ps/15.3kg・m
A210L エボリューション(後席も独立シートで定員4名/期間限定)
A160 ピカデリー ロング リミテッド(期間限定)
2代目A200 エレガンス

[編集] 2代目 W169(2005年- )

2005年にフルモデルチェンジし、2代目が登場した。生産はラシュタット工場。基本的には初代からのキープコンセプトではあるが、サスペンションやトランスミッション、パワーステアリングなどメカニズム的に大きな変更点がある。

フロントサスペンションのダンパーにはビルシュタインと共同開発したセレクティブダンピングシステムを採用。減衰力を機械的に自動的調整する。リアサスペンションは独特の形状をしたスフェリカル・パラボリックスプリングアクスルを採用し、ジオメトリーの最適化を行っている。乗り心地も初代から改善されている。また、パワーステアリングは、初代の電動油圧式から電動式へ変更し、低速域でのハンドル操作を軽くしている。

一方、全長や全幅の拡大のほか、後席の取り外しができなくなったなど、初代(初期型)のコンセプトから後退している部分もある。

[編集] 日本での販売

日本では2005年2月に「A170」「A170 エレガンス」「A200」が発売。同年11月に「A200 ターボ アバンギャルド」が追加。2008年8月20日、Bクラスと共に一部改良とグレードの整理が行われ、2.0L車(A200、A200ターボ)はすべて廃止され、A170、A170エレガンスのみになった。2009年8月24日にA170は、A180へと変更。ただし、エンジンは排気量(1.7L)などスペック上の変更はない。

エンジンは全て直4のSOHC(8バルブ)で、トランスミッションは、初代の5速ATを全廃止し、7速マニュアルモード付きCVT(オートトロニック)を搭載している。CVT採用はメルセデス・ベンツ初である。

いずれも右ハンドルが輸入されており、価格は252~350万円(現行モデルは269~305万円)。全長3850mm×全幅1765mm×全高1585~1595mm、ホイールベース2570mm。 全高は1595mmなため、日本のタワーパーキングでは、わずかの差で入らない所が多い。

日本での過去のグレード一覧
グレード 製造期間 排気量 エンジン 最高出力・最大トルク 変速機 駆動方式
A200 ターボ アバンギャルド 2005年11月-2008年8月 2034cc 直列4気筒SOHCターボ 193ps/28.6kg・m CVT FF駆動
A200 エレガンス[4] 2005年2月-2008年8月 2034cc 直列4気筒SOHC 136ps/18.9kg・m
A170/A170 エレガンス 2005年2月-2009年7月 1698cc 116ps/15.8kg・m
日本での現行グレード一覧
A180 2009年8月- 1698cc 直列4気筒SOHC 116ps/15.8kg・m CVT FF駆動
A180 エレガンス
A180 アバンギャルド プレイリスト[5]

[編集] 脚注

  1. ^ 日本国内においてFF車としてはVクラスが先に販売を開始しているがこちらは商用車「Vito」の乗用化バージョン。
  2. ^ Bクラスやスマート・フォーツーも二階建て構造を採用している。
  3. ^ 床下には、通常の自動車用バッテリー、燃料タンク、触媒/排気管/マフラーが配置されている。
  4. ^ 2000ccモデルは、総排気量が2000cc以上になるため、自動車税は2.0超~2.5リッター以下の分類に入る。
  5. ^ 通常のAクラスでは設定されていないアバンギャルド専用デザインのパーツを施したスポーティ仕様。300台の限定販売。

[編集] 外部リンク


メルセデス・ベンツ ロードカー タイムライン 1980年代-
  
タイプ モデル 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1
ハッチバック A W168 W169
B W245
セミノッチバック C CL203 CL203
セダン C W201 W202 W203 W204
E W123 W124 W210 W211 W212
S W126 W140 W220 W221
マイバッハ W240
ステーションワゴン C S202 S203 S204
E S123 S124 S210 S211 S212
クーペ C C204
CLK | E C123 C124 C208 C209 C207
CLS C219 C218
S | CL C107 C126 C140 C215 C216
カブリオレ CLK | E A124 A208 A209 A207
ロードスター SLK R170 R171 R172
SL R107 R129 R230
スーパーカー SLS C197
SLR C199
SUV G W460 W461
W463
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M W163 W164 W166
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