純潔のマリア

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純潔のマリア
ジャンル ファンタジー漫画
漫画
作者 石川雅之
出版社 講談社
掲載誌 good!アフタヌーン
発表期間 2008年 - 2013年
巻数 全3巻
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純潔のマリア Sorcière de gré,pucelle de force」(じゅんけつのマリア)は石川雅之による日本漫画作品。講談社発行『good!アフタヌーン』にて、創刊号(2008年11月発売)から第33号(2013年7月発売)まで連載。2013年10月にアニメ化が発表された[1]

あらすじ[編集]

戦争絶えぬ中世・百年戦争中のフランス[2]。戦を嫌う処女聖母の名をもつ魔女マリアが夜な夜な戦場にサキュバスを遣わし、戦争をかき乱す。

天使と教会と百年戦争に魔女はケンカを売った。処女だけど。(コミックス通常版第一巻帯より)

私は魔女マリア。世界の愚行を抑止する最強の力。処女だけど。(コミックス通常版第二巻帯より)

大天使×魔女 最終対決 ついにフィナーレ!速報アニメ化決定!!(コミックス通常版第三巻帯より)

登場人物[編集]

マリア
本作の主人公。通称“マリアの森”に住む魔女。外見は少女だが強大な魔力を持ち、サキュバスをはじめ様々な異形の物を使役したり空を飛んだりする。ではなく、2本歯のピッチフォークを使用する。戦争と、戦争を止めようとしないカトリック教会を嫌い、“マリアの森”に射ち込まれる矢文の依頼により夢魔を放って戦場そのものを消滅させてしまうため、同じような仕事を割り切ってやっている他の魔女達からは厄介者扱いされている。外見のイメージを気にしたり、何時でも処女など棄てられる(欲しけりゃ犬にでもくれてやる)と強がったり、何かにつけて逆上したりと性格も子供っぽい。
強大な魔力をもって人の世の理(戦争)に介入するという天界の方針に沿わない行動のため、大天使ミカエルに目を付けられ、制裁として純潔(処女)を失ったとき、魔女としての能力も失う(世界の平和や幸福と自分の幸福や快楽を天秤にかけなければならない)ようにされてしまった。また、人前で魔力を使うことも禁止されており、その際にはミカエルの放つ槍により天に帰されることになっている。
アルテミス(第1話~)
露出度の高い白いベルトのような服と毛皮を着たサキュバスで、外見は10年後のマリアを元に作られた。その実体は白いフクロウである。戦場を飛び回り、各地の指揮官を骨抜きにして軍を混乱させるのが主な仕事。使い魔の立場であるが主人のマリアにあまり敬意ある態度は取らず、処女であることをネタにからかっては怒らせてはいるが、悪意があるわけではないようである。
名前の元となったと思われるアルテミスは、ギリシャ神話に登場する狩猟と純潔の女神である[3]
プリアポス(第2話~)
アルテミスに、女や男色対策としてスカウトされたオスの白いフクロウ。アルテミスとのフクロウ時の違いとして頭の一部の毛が逆立っている。フランス軍通信兵の若者(ジョセフ)の外見を元に人型にしてもらったが、主人のマリアが男性を知らないため、インキュバスとして大事な辺りがうやむやのままにされている。本人はインキュバス志願であるが、いまだ童貞のまま雑役係として働いている。穏やかでお人好しな性格のため、マリアやアルテミスに振り回されることが多い。反面、マリアに対する忠誠心は厚く、マリアがミカエルに制裁を加えられそうになったときには怯えながらもマリアの助命を嘆願し、またエゼキエルがマリアを非難した際には普段と異なる厳しい口調で反駁を加えた。
名前の元となったと思われるプリアーポスは、ギリシア神話における牛飼い、庭園および果樹園の守護神で生殖と豊穣を司っている。男性の生殖力の神でもあり、巨大な男根とともに描かれることが多い。
エゼキエル(第7話~)
大天使ミカエルの使い。普段は胸にクロス模様のある白いハトの姿で、少女の姿にもなれる。ある事がきっかけでミカエルが自分の名代としてマリアのお目付役に置いていった。マリアがミカエルの言いつけを破った時に、彼女を天に帰すための槍でもある。強大な力を持つはずだが、監視役としてはかなり軽くあしらわれている。マリアの側にいるうちに彼女の考え方に共感してしまい、ミカエルから与えられた任務との間で心が揺れ動く様も見られる。魔女ビブとの掛け合いから察するに彼女も既に「経験者」であるらしく、自分と同類だと思っていたマリアはショックを受けていた。
アン(第1話・第5話~第8話・第11話・第13話)
マリアの森のそばにある村に住む女の子。祖母マーサの薬を貰いにマリアのもとを度々訪れる。母親とともにマリアを慕っている。
ジョセフ(第1話・第7話~第9話・第13・14話)
フランス軍通信兵としてマリアの元をたびたび訪れていた若者。マリアに好意を寄せ、マリアに制裁を加えようとする大天使ミカエルにも弓を向けた。第8話にて氏名判明。軍を抜けアンの住む村で暮らしている。マリア本人は口に出さないが、まんざらでもない様子。
ミカエル(第3話~第7話・第11・12話・第15話)
天界の大天使。使い魔を介さず、直接人々の争いに介入するマリアを快く思っていない。
ビブ(第10話・第12話・第14~16話)
ウィンチェスターに雇われているイングランドの魔女。処女で夢見がち(理想主義的)なマリアを面倒くさがりながらも、好意的に世話を焼く。夢魔を使うが、相手がタイプだと自分で出張る。人間体プリアポスの童貞を狙っている。

コミックス[編集]

2013年10月現在、講談社より単行本第3巻発売中である。

通常版
1巻 2010年2月5日発行 ISBN 9784063106220
2巻 2011年10月7日発行 ISBN 9784063107821
3巻 2013年10月7日発行 ISBN 978-4-06-387924-7
限定版
1巻 2010年2月5日発行 ISBN 9784063583076 - アルテミスぬいぐるみ同梱
2巻 2011年10月7日発行 ISBN 9784063648775 - 小画集付
3巻 2013年10月7日発売 ISBN 978-4-06-364929-1 - えほん2冊付き

その他[編集]

『good!アフタヌーン』創刊号は本作品が表紙を飾り、付録として海洋堂製のマリアのフィギュアが添付された。

2010年5月8日から5月21日にかけて『good!アフタヌーン』公式ホームページ上にて第9話のペン入れが「もやしもん」第110話とともに生中継された。

2010年7月9日から7月11日の3日間限定で第10話も作画がWEB生中継された。

『good!アフタヌーン』#12にて日付は未定だが第三回目のWEB生中継の告知あり。2010年9月17日から中継された。

2011年1月7日から10日に第13話の作画web中継あり。

脚注[編集]

  1. ^ 石川雅之「純潔のマリア」アニメ化!3巻は絵本付き版も”. コミックナタリー. 2013年10月6日閲覧。
  2. ^ ジャンヌ・ダルクが処刑され、リシュモン元帥が再び指揮を執っていることが作中の台詞から窺われる。また国王命令で平民からの徴兵が行われ始めた時期である
  3. ^ のちに月の女神ともなった。

外部リンク[編集]