シューティングブレーク

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シューティングブレーク(Shooting brake)とは、乗用車のボディ形状の一種で、狩猟用の高級ワゴンのことである。

概要[編集]

シューティングブレークとは、通常の車両のリア部分を延長ないし拡大し、ステーションワゴンと同形状とすることで、広くなったリアスペースに、猟銃猟犬、仕留めた獲物を乗せることを目的とした乗用車である。

その特殊な用途のために販売台数が限られることから、自動車メーカーが独自に開発する例は極めて少なく、コーチビルダーによってカスタムカーとして製作されるのが通常であり、ベースとなるのは2ドアクーペないし4ドアセダンの、中でもGTカーなど高級車に限られる。

またショーカーなどの世界でも同様の改造をすることがある。その実例の一つがスカイラインGT-R(BCNR33)をシューティングブレーク状に改造したOption Speed Wagonであり、Optionの企画で制作された。

歴史[編集]

アストンマーチン・ラゴンダをベースにしたシューティングブレーク(ルーツ社製)
リライアント・シミター GTE

初期のコーチビルダーにはスコットランドのアルビオン・モーターズがある。1950年代以降にベントレー・S2メルセデス・ベンツ・300SE(W111)、アストンマーチン・DBSなどでシューティングブレークをカスタムビルトしていた。

1970年代から1990年代にかけては、狩猟文化があるイギリスだけでなく、アメリカなどでも小規模なコーチビルダーによって、アストンマーチンのDBシリーズやジャガー・XJSをベースにした車両が作られていた。

かつてはリライアント・シミターGTアストンマーチン・V8など、メーカーがシューティングブレーク仕様を用意していた車種もあったが、近年ではCセグメントハッチバックとしてラインナップされることが多く、正式に「シューティングブレーク」として発売している完成車はフェラーリ・FFボルボ・C30の2種と、メルセデス・ベンツ CLSのシューティングブレーク仕様のみである。

呼称[編集]

プジョー・306のステーションワゴン「306・ブレーク」

ブレーク (馬車)も参照のこと。

「ブレーク」という用語は、フランス車を筆頭に通常のステーションワゴンに対して用いられることが多い。フランス以外のメーカーでも、ブレーク(またはブレク)、アルファベットでは「brake」や「break」(綴りは国によって異なる)を用いる例がある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]