ぼくの地球を守って

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ぼくの地球を守って
漫画
作者 日渡早紀
出版社 白泉社
掲載誌 花とゆめ
レーベル 花とゆめコミックス
発表期間 1987年 - 1994年
巻数 全21巻
OVA
原作 日渡早紀
監督 やまざきかずお
キャラクターデザイン 後藤隆幸
アニメーション制作 Production I.G
製作 白泉社、ビクターエンタテインメント、イング
発表期間 1993年12月17日 - 1994年9月23日
話数 全6話
テンプレート - ノート 
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ぼくの地球を守って』(ぼくのちきゅうをまもって)は、日渡早紀作の漫画作品で、1987年から1994年にかけて「花とゆめ」で連載された。

目次

概要 [編集]

通称:ぼく地球(ぼくたま)、英語名 Please Save My Earth

花とゆめコミックスに全21巻、白泉社文庫に全21巻で単行本化され、2004年5月からジェッツコミックスで愛蔵版 全10巻が発刊されている。別冊花とゆめで続編『ボクを包む月の光』が連載されている。

記憶鮮明シリーズ 東京編』。同シリーズと背景世界を共有しているが、話とは直接繋がっていない。

輪廻転生する主人公たちの、前世の記憶をめぐる複雑な人間関係や時を越えた恋愛を描いた近未来SF漫画であった[1]

1993年から1995年にかけてProduction I.Gの手によって製作されたOVAが発売された。

あらすじ [編集]

東京の高校に転入した坂口亜梨子は同級生である小椋迅八錦織一成から、2人が同じ夢を共有しているという話を聞く。夢の中では彼らは異星人の科学者であり、それぞれ玉蘭という名前で、ほかに5人の仲間とともに、「Z-KK101」と呼ばれている月の基地で、地球を見守って暮らしている。

その後亜梨子は、マンションの隣の部屋に住む7歳の少年小林輪を誤ってベランダから転落させる。輪は奇跡的に軽傷で済んだが、それをきっかけに彼も覚醒し、前世の記憶が蘇る。元気になった輪は「亜梨子と婚約したい」とごねて周囲を困らせるが、陰では人知れず怪しい活動を開始する。

しばらくして亜梨子は、リアルな夢を見る。夢の中で亜梨子は木蓮と呼ばれ、紫苑という婚約者と会話していた。迅八と一成から聞いた夢に共通点を見出した亜梨子は、2人にその話をし、木蓮と紫苑の似顔絵を描いて見せたところ、間違いなく同じ夢だという結論に達する。他の仲間繻子蘭秋海棠、紫苑も現世に存在するのではないかと思った3人は、雑誌の読者連絡欄で呼びかけてみることに。程なく柊と繻子蘭の夢を見る者から連絡が入る。

前世の夢「ムーン・ドリーム」を共有する彼らは会合を開き、前世の世界の年表を作り始める。一方、輪も亜梨子に無理やり同行し会合に参加。他のメンバーから、現存するはずの月基地を遠隔操作するためのキーワードを聞き出そうとする。輪の目的は何か。亜梨子は輪の暴走を止める事が出来るのか。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場人物 [編集]

現世 [編集]

坂口亜梨子(さかぐち ありす)
声 - 白鳥由里
木蓮の記憶を持つ女子高生。北海道から転校して来て、人の多い東京にまだ馴染めずにいる。動物や植物の感情が理解でき、彼女の歌は木蓮と同様に植物を異常成長させる。後に合唱部に入り、合唱部近くの樹は大きく成長した。自分が木蓮であることに自信を持てない。本人曰く「木蓮は地球の大気になった」。男子からの人気が高いが、あまり自覚は無い。
後に額に木蓮と同じ「キチェ」が現れる。
小林輪(こばやし りん)
声 - 冬馬由美
紫苑の記憶を持つ小学生。名前は母親が「輪廻」からつけた。漫画好きでイタズラ好きな少年だったが、覚醒後は、他のメンバーの前では秋海棠として振舞いつつ「S君」と名乗って暗躍する。月基地のコンピュータを制御する為のキィ・ワードを集め、東京タワーを送信施設に改造して月基地を遠隔操作しようとする彼の目的は…。
覚醒後、紫苑の持っていた超能力「サーチェス・パワー」を身に着け、テレポートや念動力を使う事ができる。容姿の特徴は秋海棠と入れ替わっている。
笠間春彦(かさま はるひこ)
声 - 山口勝平
秋海棠の記憶を持つ少年。やや病弱で入退院を繰り返している。前世で犯した過ちのために輪に脅され、紫苑として亜梨子と会う。浅黒い肌。紫苑に瓜二つの容貌と、入れ替わっている。母親がインド系ハーフ、父親は東京タワー計画の関係者
サーチェスを使えるが、能力は輪以下。
小椋迅八(おぐら じんぱち)
声 - 森川智之
玉蘭の記憶を持つ高校生。単純明快・直情型で喧嘩っ早い。亜梨子に恋心を抱く(彼女が木蓮と知ってからは特に)。一成とは元々知り合いだったが、ムーン・ドリームを見る事が判明してからは夢の内容を話し合う事が多く、その現場を亜梨子に見られ(そして特殊な関係と誤解され)ていた。必ずしも同時に同じ夢を見るわけではないらしい。性格は玉蘭そっくりな部分とそうではない部分がある。
玉蘭として覚醒した後もサーチェスはほとんど使えず、テレポートできたのは2回のみ。
錦織一成(にしきおり いっせい)
声 - 置鮎龍太郎
槐の記憶を持つ高校生。中性的な容貌、繻子蘭に近い髪型。前世の記憶のため、現世でも迅八が好き。男性に転生することを望んだのは、恋人にはなれなくとも友人としてずっと一緒にいられるから。実はオカルト誌「BOO」の愛読者(?)。同誌を利用して仲間を探そうと言い出した張本人。妹(今日子)は兄に対しやおい系の妄想を逞しくする性格である。一時期髪を伸ばしていた。槐からテレパスの能力を受け継いでいる。
姓は錦織一清、名は三宅一生からとった(作者談)。「一清」の音読と同じなのは偶然の一致。
国生桜(こくしょう さくら)
声 - 松井菜桜子
繻子蘭の記憶を持つ女子高生。気が強い。槐の髪型を真似ている。前世と同様に思い悩む一成の相談に度々のる。徐々に彼を好きになっていく。
土橋大介(どばし だいすけ)
声 - 飛田展男
柊の記憶を持つ高校生。桜とは以前からの知り合い。一同が集まるようになってからは(一応)リーダー的存在に。恋愛沙汰には全然絡まない。
田村一登(たむら かずと)
声 - 小杉十郎太
京都出身のヤクザ。タカシの世話役。笠間春彦の知り合い。弟を亡くした呵責から、タカシや春彦を身体を張ってでも守ろうとする。料理が得意。
薬師丸未来路(やくしまる みくろ)
声 - 関俊彦
超能力者。その能力はかなり高く、京都から一瞬で東京までテレポートできる。田村一登の友人である薬師丸北斗の義弟であり、北斗からの紹介で田村と知り合う。北斗の母が代理母として出産したので北斗とは血縁関係がない。超能力の為に実の両親に疎まれて薬師丸家に引き取られた。後に渡米してEPIA(『記憶鮮明』に登場する超能力者の組織)に入る。彼の超能力と輪や春彦たちの「サーチェス」は性質が異なるらしく、ぶつかり合うと反発しあって、力を放った本人に跳ね返る事もある[2]
死者の想念を聞き取る能力もあるらしい。サイコメトリ(物品などから関わった人の感情や記憶を読み取る能力)を利用したハッタリ(?)。
坂口はじめ(さかぐち はじめ)
声 - 佐々木望
亜梨子の弟。不器用、やや姉思いの強い性格。両親も信じていない姉の能力を本物だと思っている。輪を警戒しており、母や姉の前で注意を呼びかけるが適当に窘められる事が多い。前世はリアン=モードらしきことが仄めかされている。
亜梨子の母
声 - 有馬瑞香
太り気味。坂口家の食事場面や輪の母からの伝言によく出てくる。
輪の母
声 - 川島千代子
一人息子をとても大切に思っている。2度も怪我をして入院をした息子を深く心配すると共に、妙な違和感を抱いていた。田村や未来路の来訪もあって、少しずつ不安を膨らませて行って精神的疲労をみせるようになっていく。そして、入院中の輪が未来路と口論している内容を立ち聞き、さらに激昂した輪が発動させた念動力を目撃し、輪が別人に替わっているのではないのか、と言う気持ちを爆発させた。後に亜梨子からムーン・ドリームを打ち明けられ、戸惑いながらも信じようと努める。
岡村綾子(おかむら あやこ)
声 - 小林優子
一登の恋人。やや蓮っ葉だが母性的な女性。春彦を弟の様に可愛がっている。ピアノ教室の先生で、少し木蓮に似ている。
鈴木真理子(すずき まりこ)
声 - 岩坪理江
亜梨子の同級生で友人。活発な性格から積極的に亜梨子に声をかけ、合唱部にも誘った。
松平タカシ(まつだいら タカシ)
声 - 千葉一伸
ドラ息子。父親が東京タワーの改装計画を請け負っていた為、「S君」に脅迫される。田村に依存し、春彦に嫉妬している。暴走族の頭だが、父に与えられたようなものらしい。脅迫を恐れて京都に転校する。
薬師丸北斗(やくしまる ほくと)
声 - 堀川亮
未来路の兄で、一登の幼馴染。京都在住。あまり物事にこだわらない性格。未来路を田村につけたが、事態が大きくなった為に身を案じて手を引かそうとしていた。
松平羅王蔵(まつだいら らおぞう)
声 - 藤本譲
タカシの父。暴力団系の建設会社社長。
名前はラオウから。『北斗の拳』や『聖闘士星矢』のパロディが随所にある。息子のことは相当可愛いらしい。

前世 [編集]

月基地メンバー [編集]

彼らは高度な文明を有する異星人であり、「辺境」の地球を監視している。紫苑によれば基地の設備は「極めつきにレトロ」で、かなり軽視されていた。彼らの身長はわずか数cmで[3]、基地施設なども相応に小さい為、現在に至っても発見されていない。駐在メンバーは男女合わせて7人だったが、母星との通信途絶後しばらくして伝染病で全滅した。

木蓮(モクレン、コウ=ハス=セイ=テ=モク=レン(シン=ラキ=セイ=テ=モク=レン))
声 - 篠原恵美
才色兼備な女性生物学者であり、数億人に1人の「キチェ・サージャリアン」。植物と感情を通わせ、彼女の歌う「聖歌(キサナド)」は植物を急成長させる。その為何度か月基地の機能停止を招いた(大介いわく「木蓮・歌事件」)。彼らの名前が日本語の植物の名前と一致する事を発見した張本人。(本来)おてんばで天然かつ感受性の強い性格。
キチェス養育施設「楽園(パラダイス)」にて、元キチェスの両親の間に生まれたキチェス。その後一般社会で両親とともに生活していたが、三歳の時母方の祖父母の養女となり、さらに彼らによって楽園に入園させられる。一度奪還しに来た父とともに逃亡するが、父の死により再び楽園に帰る。その後は最長老やリアン=モードの理解を受けながら成長していく。度々楽園を脱走していた。
成人後月基地の駐在員募集の情報を知り、自分で書類を作成し応募して採用され、他のメンバーとの軋轢や紫苑、玉蘭との三角関係を乗り越え紫苑と結ばれる。純潔を失ったのにキチェが消えなかったため、彼に愛されなかったと信じている。紫苑が独房に閉じ込められていると知り、彼を救うために正式に婚約する。基地に蔓延った伝染病に罹る。
かつては自分の来世(坂口亜梨子)の夢を見た。夢の内容を紫苑に話している場面が、亜梨子が最初に見たムーン・ドリームである。
キィ・ワードは紫苑のフルネーム。物語終盤、それを知った輪は…。
紫苑(シオン、ザイ=テス=シ=オン)
声 - 速水奨 / 幼少:冬馬由美
衛星テス出身の戦災孤児で天才的エンジニア。「サーチェス・パワー」を持ち、テスに居た頃パワーを使って殺人事件を起こしたことがあり、その為に孤児院に保護され育つ。頭の回転は極めて速く学生時代も常にトップクラスの成績であったが、生い立ちのせいもあってか、攻撃的な性格で協調性に欠けている。玉蘭とは幼なじみだが、強いコンプレックスとライバル意識を持っている。玉蘭・秋海棠とは同じ学校に通っていた同級生。地球のマンガが大好き。紆余曲折の末、木蓮と結ばれる。
秋海棠の陰謀で月基地にただ独り9年もの間取り残され、狂気の淵で彼がした事とは一体…?
彼も学生時代に来世の夢を見たが、夢の内容はほとんど覚えていなかった様子。
キィ・ワードは「早くどこかへ帰りたい」。ラズロやキャー、リアンの死以降、彼には「故郷」と感じられる場所がなくなっていた。
秋海棠(シュウカイドウ、レム=サイ=ネ=シウ=カイドウ)
声 - 松本保典
医学博士。「サーチェス」を持つ超能力者。おっとりした性格で、木蓮の茶飲み友達である。基地内で発生した伝染病のワクチンを発見するが、まだ発病していなかった紫苑と木蓮のうち、紫苑だけに接種し、彼を独り取り残そうと謀った。彼もまた木蓮が好きで、彼女を「汚した」紫苑が許せなかった。
キィ・ワードは「夢に楽土求めたり」。地球の楽曲「流浪の民」の一節から。
玉蘭(ギョクラン、オ=アンティ=シャ=ギョク=ラン)
声 - 森川智之
考古学者。シオンと同じく「サーチェス」を持つ超能力者。自身での制御が利かず、パワーを抑える為のピアスを付けている[4]。品行方正な優等生で、学生時代から紫苑を親友と思っている。世話好き。木蓮に片想いしている。最初に伝染病に感染して亡くなった。
キィ・ワードは「木蓮を永遠に愛す」。
名前はモクレンもしくはハクモクレンの漢名。作中、そのことを知った彼は木蓮との運命を感じ、より一層好意を寄せることになる[5]
槐(エンジュ、ト=フェコ=ロール=エン=ジュ)
声 - 鷹森淑乃
女性古生物学者。「テレパス」の能力を持つ超能力者。内向的でおとなしい性格。玉蘭を一途に愛している。お気に入りの地球食は「アスパラの唐揚げ」と「おろし大根」。
キィ・ワードは「玉蘭のそばにいたい」。
繻子蘭(シュスラン、ロキ=シ=アノール=シュス=ラン)
声 - 松井菜桜子
科学者。槐とは大親友。槐への保護者意識は、実は誰よりも女性らしい彼女へのコンプレックスの裏返しである。少々男性不信。勝気だが、実は7人の中では一番打たれ弱い。
キィ・ワードは「エンジュのお守りはもうごめん」、3度更新して3度とも同じにしていた。
柊(ヒイラギ、オク=タコ=サノール=ヒイ=ラギ)
声 - 飛田展男
言語学者。月基地のリーダー。ややロマンチストで責任感が強いが、小心者。輪いわく、六つのハゲがある。本星との連絡が途絶した後、このまま月基地に閉じ込められるよりも地球へ降りようという提案を断固として却下した。
キィ・ワードは自分のフルネーム。名前の由来は「オクタコサノール」からと思われる。

母星など [編集]

彼らは環境汚染や戦乱で人間の住めなくなった「大母星」を離れ、その衛星「テス」や、仮の母星「シア」などに生活の場所を移していた。キチェ・サージャリアンの能力は、大母星の環境を再生する為のもの。その後も彼らの文明は戦争を繰り返し、ついには星ごと消滅するに至ったらしい。彼らは『BIRTH - 記憶鮮明3』において後日談が語られている。

ラズロ(ラ=ズロ)
声 - 有本欽隆
少年時代、戦場で[6]殺人を犯した紫苑の保護監察士。紫苑のよき理解者だったが、交通事故で死亡。紫苑と共に暮らしたのは78日間。
キャー
声 - 林玉緒
ラズロのパートナー。ジーニャン星系の珍獣で、知能は子供並み。言葉を話す事はできないらしい。ラズロ曰く、サーチェス・パワーを「食べる」らしい。その姿は、二足歩行する人間大のネコ[7]で、彼を初めて見た者は例外なく悲鳴をあげていた。ラズロと共に事故死。
紫苑は後に彼の同族を購入し、キャーJr.と名づける。月基地赴任の際にリアンに預けてきたが、リアンの死後は紫苑が居ない寂しさで病気になったのも手伝って動物病院の医者に引き取られた。
リアン=カーシュ
声 - 翠準子
紫苑の育った施設長。紫苑の母親代わりだったが、彼が月基地に赴任した後に病死。
ココ=ス
声 - 山崎和佳奈
紫苑、玉蘭らが通っていた学校の同級生。男性に向ける態度と女性に向ける態度がまるっきり違う。当初紫苑にアプローチを掛けるが、紫苑にふられた後、玉蘭と付き合いだす。同級生でもある繻子蘭は二人に彼女の裏の顔を説明して関わらないように警告していた。玉蘭とは月基地に赴く前に別れた。
この件が紫苑の玉蘭に対するコンプレックスと敵意を明確にし、後の木蓮と紫苑・玉蘭との三角関係にも影を落とす。事情を知らない木蓮は「何故自分一人のことで二人がこんなにいがみ合うのか」と理解に苦しんだ。
ロジオン
声 - 石田彰
木蓮の父で自身もキチェス。同じくキチェスであるマージと結ばれる。一度木蓮を「楽園」へ手放した後、連れ戻し家族で北へ逃げるも、早逝する。
最長老
声 - 京田尚子
キチェ・サージャリアンのトップに位置する女性。普段は冷静沈着かつ威厳たっぷりだが、素顔は人のいいおばあちゃん。キチェスの中でも異端な存在として見られている木蓮を対等に扱い、木蓮からも慕われていた。
治癒能力や予見能力も有しているらしく、ロジオンに初対面したときもその後の彼の行動を予見した上でアドバイスを与えたり、木蓮が月基地に赴くべく直談判したときも、その意思を後押しした上で星の滅亡を予見したかのような発言をした。
リアン=モード
キチェス養成施設「楽園」における木蓮の世話係。スキンヘッドの女性。少女時代より木蓮に仕え、木蓮の脱走事件の時に一時遠ざけられるが最長老の取りなしにより復帰。以後木蓮が月基地に赴くまで仕え続けた。木蓮の数少ない理解者の一人。

前世用語 [編集]

大母星
シア星系の人類発祥の星。サージャリム信仰の発祥地でもある。テスやシア、セダ、カヤにも人類は居住していたが、文明的には大母星が最も進む。人口増加によって、テスやシア、セダ、カヤに移住し、そこに住む人々にもサージャリム信仰が根付いた。乱開発と公害が原因で異常気象が続き、地震や極地の氷の流出による水位上昇と洪水が多発。ついに人類居住が不能な状態に。そこで、近隣惑星への大移住が始まる。シアには最も多く人が移り、仮母星と呼ばれた。大母星の奇跡的な回復の報を受け、各星は大母星の独占を望み、星間戦争が勃発。紫苑の生まれたテスは戦場となり荒廃した。30年続いた戦争は年々激化し、ついに最終兵器により全星系が滅亡。シア星系の人類として生き残ったのは木蓮たち7名のみ。
テス
大母星の衛星。星間戦争の戦場となり荒廃。紫苑の生まれ故郷。紫苑(ザイ=テス=シ=オン)の洗礼名の由来。
シア
大母星と同星系の惑星。仮母星。
セダ
大母星と同星系の惑星。最終戦争でカヤと共にシアを攻撃。
カヤ
大母星と同星系の惑星。最終戦争でセダと共にシアを攻撃。
KK=101
地球のコードネーム。「KK」の意味は「田舎、辺境」。シア星系からは遠く離れた辺境に位置し、シア人は月面上の基地から、環境、文化、政治などあらゆる面で地球を観測していた。その最終目的は万一の場合の地球移住=地球への侵略にある。
サージャリム
シア星系の人々の半数以上の人が信仰する唯一神。その恵みをあらゆる生命体に注ぐ。シア星系すべてを創り出した創造主でもある。その姿は黄金の羽をもつ女性。この宗教の起源、提唱者については不明。
キチェ=サージャリアン
額に赤い四つ葉の痣(キチェ)を生まれながらにいただく者。通称キチェス。一億分の一の確率で、完全な突然変異で生まれる。サージャリムの御使いとされ、さまざまな特殊能力(サーチェス・パワー)を持つ。童貞・処女であり、性交渉によりその資格・能力を失う。キチェス同士の子供として生まれることは極めて稀。裸体が理想、楽園にいる間はずっと裸で生活している。彼らが地球社会で生活すると、人前でも平気で裸になる。男女比は2:98、男性のキチェ=サージャリアンは殆どが短命。人間と自然との仲介者。
サーチェスパワー
サージャリムの恵みを受けた力。透視やテレパシー、予知能力など[8]。シア星系人の10人に1人が持っている。キチェスの場合、動植物との交信や病気を治すなど。歌で植物に働きかけ、その成長を早めたり、逆に死滅させることも可能。
リアン
サージャリム信仰における聖職者。運営組織(リム・リアン評議会)を持ち、その主な職務は教会での布教、礼拝。紫苑が育ったような孤児院の運営も行い、エリート層はリアン=モードの様にキチェスの付き人になる。
キサナド
全318章から成る、サージャリムを讃える聖書。独特の節と音階を持つ曲が付き、キチェスがキサナドを歌うことで植物は成長する。
黒聖歌
キサナド第49章。この章をキチェスが歌うことで植物は枯れ、枯れた植物はキチェスが再生歌を歌うまで眠り続ける。国家にもリム・リアン評議会にも秘密にされている、キチェス間の最高機密かつ口伝伝承で、表向きは失われた章として伝えられている。
楽園
キチェスを養育するための施設。数が少ないキチェ=サージャリアンは国のキチェス保護法によって、保護・管理される。3歳になると親元から離され、「楽園」と呼ばれる一般社会から隔離された施設に収容され、キサナドや祭祀の伝承など特殊教育を受ける。キチェスを生んだ家庭には、「生活保障保護基金」が与えられる。
キィ・ワード
月基地の機能を起動させるためのパスワード。駐在員一人ひとりが設定し、定期的に変更する。駐在員全てのキィ・ワードを変更した順に全て正確に入力すると、地球を破壊させるだけの兵器を起動できる権限が与えられていたらしく、そのために輪は月基地メンバーのキィ・ワードを集めていた。

OVA [編集]

1993年からOVAがリリースされる。全6話。原作序盤の内容をほぼ忠実に構成、最終話はオリジナルの展開であり、伏線などは明かされず未完のまま終わっている。

NHK衛星第2の夏休みアニメ劇場などでテレビ放送もされた。2001年にはDVDが全4巻構成で発売。DVD最終巻は完結編とイメージミュージック映像が収録されている。

スタッフ [編集]

主題歌 [編集]

エンディングテーマ「時の記憶」
作詞 - 錦織貴子ARION / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - SEIKA

各巻リスト [編集]

巻数 サブタイトル 演出 作画監督 総作画監督 発売日
第1巻 覚醒(めざ)め 川崎逸朗 後藤隆幸 - 1993年12月17日
第2巻 出会い わたなべひろし 後藤隆幸 1994年2月25日
第3巻 月の記憶 川崎逸朗 後藤隆幸 - 1994年3月25日
第4巻 想い 千葉大輔 高岡希一 後藤隆幸 1994年5月27日
第5巻 E・S・P 川崎逸朗 後藤隆幸 - 1994年7月22日
第6巻 転生、そして…… 1994年9月23日

ラジオ番組 [編集]

関連のラジオ番組として、1993年7月11日から1993年10月3日までの毎週日曜日夜11時から11時30分に文化放送ラジオ大阪アニラジ番組「ラジメーションMOONWAVE・ぼくの地球を守って」が放送されていた。パーソナリティーは速水奨白鳥由里だった。

番組内容はリスナーから月にまつわる不思議現象の報告や「ぼくの地球を守って」の世界観に関する質問や各キャラクターの性格や特徴に関する質問のほかに普通のお便りも紹介していた。また、スタジオに他のキャラクターを演じている声優をゲストに呼んだり、主題歌を歌う新居昭乃を呼んでリスナーからの質問やフリートークもしていた。また、OVA作品の導入に当たる特別ラジオドラマも番組内で放送していた。番組終了後も作品への人気が高く1994年の12月にイベントが行なわれた。

類似作品 [編集]

何の関係もなかった者達が、実は前世で縁のある義兄弟だった、という話。

脚注 [編集]

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  1. ^ 当初は半年・12回で完結予定であった
  2. ^ 最初に対決した際、共に負傷するが、輪の方は自分の力で重傷を負った。力そのものは輪の方がかなり上であった
  3. ^ 花とゆめコミックス2巻P134参照
  4. ^ 輪によればピアスの穴を開けるときに痛くて泣いたらしい
  5. ^ 実は作者は語感のみで命名していた
  6. ^ 自衛の為だった
  7. ^ 実際のサイズは数cm
  8. ^ 超能力とは力の質が異なる

外部リンク [編集]

文化放送 日曜日23時枠
前番組 番組名 次番組
ラジメーション
ここはグリーンウッド放送局
(1993年4月11日 - 1993年7月4日)
ラジメーション
MOONWAVEぼくの地球を守って
(1993年7月11日 - 1993年10月3日)
電撃アワー「レジェンド・オブ・クリスタニア
石田彰のパーソナリティーデビュー作品)
(1993年10月10日 - 1994年4月3日)