ジャパンカップ

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ジャパンカップ
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第31回ジャパンカップ
主催者 日本中央競馬会
開催地 日本の旗東京競馬場
施行時期 11月下旬
格付け GI
1着賞金 2億5000万円
賞金総額 4億7600万円
距離 芝2400m
出走条件 サラブレッド系3歳以上(国際)(指定)
出走資格も参照
負担重量 定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
第1回施行日 1981年11月22日
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ジャパンカップ(JAPAN CUP)は、日本中央競馬会(JRA)東京競馬場2400メートルで施行する中央競馬重賞競走GI)である。英称の頭文字から、JCという略称も用いられることがある。

正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞、東京馬主協会賞[1]

概要[編集]

1981年に創設された国際招待競走で、日本初の国際GIでもある[2]

外国から本競走に出走する競走馬の輸送費、滞在に要する厩舎飼料の費用、馬主調教師騎手厩務員(馬主、調教師、騎手についてはその配偶者も含む)の交通費や宿泊費を全額JRAが負担する。2014年現在、日本国内で施行する競馬の競走で遠征に要する諸費用の負担を外国からの全出走馬に行う競走(招待競走)は本競走のみ、世界ではドバイミーティングドバイワールドカップなど)、香港国際競走が国際招待競走となっている。

かつては中山グランドジャンプとジャパンカップダートも国際招待競走になっていたが、中山グランドジャンプは2011年より[3]、ジャパンカップダートは2014年よりチャンピオンズカップに改称の上、いずれも通常の国際競走となっている。

2014年度現在の総額賞金は4億7600万円。1着賞金は2億5000万円で、以下2着1億円、3着6300万円、4着3800万円、5着2500万円[1]。1着賞金は日本国内の全競走を通じて最高額[4][注 1]、世界全体でもドバイワールドカップに次ぐ2番目である。

競走条件[編集]

  • サラ系3歳(旧4歳)以上の競走馬(出走可能頭数:18頭)
    • JRAに選出されたJRA所属馬
    • 出走登録しJRAに選定された地方競馬所属馬
    • 本競走に出走登録した外国馬(最大10頭まで)
  • 負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg。牝馬は2kg減)[1]

日本馬の出走権[編集]

  • レーティング上位5頭に優先出走権が与えられる(レーティングが同じ値の場合は「近走成績や距離実績などを総合的に勘案して」順位をつけているとしている[7])。
  • その他は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI競走の収得賞金」の総計が多い順に出走できる。
  • 地方競馬所属馬は、11月上旬までの成績をもとに収得賞金の総計により上位1頭を候補馬とする。

1998年より2009年まで出馬投票締切前日までのGI、GII、GIII競走の1着馬、または出馬投票締切前日までの1年間での中央競馬のGI競走(ただし2歳馬の競走を除く)3着以内馬に限られていた。

外国馬の出走権[編集]

ジャパンカップの招待決定は例年10月下旬から11月上旬に行われるため、招待が決定した時には既にブリーダーズカップや香港国際レースへの出走が決まっていて受諾できないケースがあった。そこで[要出典]2008年より指定レースの優勝馬(レースによっては2着馬も)に対し優先出走権を与えることとし、早期に招待を出すことができるようになった[8]宝塚記念ブリーダーズカップ・チャレンジの対象レースになったことに伴い、2011年からブリーダーズカップ・ターフも指定レースに追加された。

開催国・競走名 格付 施行競馬場 施行距離 優先出走権対象馬 優先出走権付与年
イギリスの旗キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス G1 アスコット 芝12f 1着馬・2着馬 2008年 -
フランスの旗凱旋門賞 G1 ロンシャン 芝2400m
アイルランド共和国の旗アイリッシュチャンピオンステークス G1 レパーズタウン 芝10f 1着馬
ドイツの旗バーデン大賞 G1 バーデンバーデン 芝2400m
アメリカ合衆国の旗アーリントンミリオン G1 アーリントンパーク 芝10f 2009年 -
アメリカ合衆国の旗ブリーダーズカップ・ターフ G1 持ち回り 芝12f 2011年 -

褒賞金制度[編集]

2000年から天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念の3競走を同一年にすべて優勝した馬に1億円の褒賞金が交付されるようになった。現在は内国産馬2億円、外国産馬1億円に増額されており、テイエムオペラオーゼンノロブロイが獲得している。

2003年より外国調教馬に対して指定競走の当年優勝馬(レースによっては2着馬も)がジャパンカップに優勝した場合、褒賞金を交付している。2009年より範囲が拡大され、本競走において3着までに入着した馬にも褒賞金を交付するようになった。2011年より褒賞金の金額が減額され[9]イギリスチャンピオンステークスが指定競走に追加された[10]

2012年には制度が見直され、優先出走権が付与される6競走の優勝馬へ付与する褒賞金を減額し、2着馬への褒賞金は廃止された[11]

指定外国競走
競走名の「英」はイギリス、「仏」はフランス、「愛」はアイルランド。距離の「AW」はオールウェザーを表している。
開催国・競走名 格付 施行競馬場 施行距離 指定年
1 イギリスの旗キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス G1 アスコット 芝12f 2008年 -
フランスの旗凱旋門賞 G1 ロンシャン 芝2400m
アイルランド共和国の旗アイリッシュチャンピオンステークス G1 レパーズタウン 芝10f
ドイツの旗バーデン大賞 G1 バーデンバーデン 芝2400m
アメリカ合衆国の旗アーリントンミリオン G1 アーリントンパーク 芝10f
アメリカ合衆国の旗ブリーダーズカップ・ターフ G1 持ち回り 芝12f
2 イギリスの旗英ダービー G1 エプソム 芝12f10y
フランスの旗仏ダービー G1 シャンティイ 芝2100m
アイルランド共和国の旗愛ダービー G1 カラ 芝12f
カナダの旗カナディアンインターナショナルステークス G1 ウッドバイン 芝12f
オーストラリアの旗コックスプレート G1 ムーニーヴァレー 芝2040m
フランスの旗パリ大賞典 G1 ロンシャン 芝2400m 2009年 -
アメリカ合衆国の旗ブリーダーズカップ・クラシック G1 持ち回り ダート10f
アラブ首長国連邦の旗ドバイワールドカップ G1 メイダン AW2000m 2010年 -
イギリスの旗インターナショナルステークス G1 ヨーク 芝10f88y
フランスの旗サンクルー大賞 G1 サンクルー 芝2400m
アラブ首長国連邦の旗ドバイシーマクラシック G1 メイダン 芝2410m
イギリスの旗英チャンピオンステークス G1 アスコット 芝10f 2011年 -
賞金額
  • 左記の指定外国競走における当年の優勝馬(2の競走は2012年以降)
本競走1着馬 本競走2着馬 本競走3着馬
2008年 1億3000万円 - -
2009年 5200万円 3250万円
2010年
2011年 1億円 4000万円 2500万円
2012年
以降
8000万円 3200万円 2000万円

歴史[編集]

1970年代後半より「世界に通用する強い馬づくり」が提唱され[2][12]、日本国外の調教馬を招待して国際競走を開催する計画も持ち上がっていたが、招待馬の選定にあたり日本中央競馬会と各国との意向に齟齬があり実現しなかった[13]経緯がある。1981年に日本初の国際招待競走として、ジャパンカップが創設された。

第1回は北米とアジア地区から招待馬を選出したが、翌年からは招待範囲がヨーロッパオセアニアにも広げられ[2]、参加国の多さから「世界一の競走」「競馬のオリンピック」と評されることもあった[12]。さらに1983年からは、地方競馬の所属馬も招待対象に加えられた[2]

1992年には国際セリ名簿基準委員会(ICSC)により、国際GIに指定された[2]

1999年に成立したワールドレーシング・チャンピオンシップに初年度から加えられていた[2]。また、2000年から2006年までは外国馬が本競走で優勝した場合に限り、有馬記念の出走資格が与えられていた(2002年のファルブラヴと2005年のアルカセットが該当したが、いずれも有馬記念には出走しなかった)。この制度は2007年に日本がICSCより「パート1国」に指定されたことを受けて、発展廃止された。

2008年からジャパン・オータムインターナショナルの構成レースに含まれている[2]

2008年4月24日、フランスギャロ(フランス競馬統括団体)により凱旋門賞の1・2着馬がジャパンカップに優先招待されることが決まったと発表された。また、その他に3レースが同様の指定を受けている(後述)。

創設から10年間は外国招待馬の8勝に対し、日本馬はカツラギエース(1984年)とシンボリルドルフ(1985年)の2勝にとどまり、外国招待馬の活躍が目立っていた[2]。しかし、その後は日本馬の活躍が目立つようになり、2013年までの直近10年間でみると外国招待馬はわずか1勝にとどまり、日本馬は9勝と完全に逆転した[2]。創設から2013年までの優勝馬の内訳は外国招待馬14勝、日本馬18勝[2]

年表[編集]

歴代優勝馬[編集]

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。

回数 施行日 競馬場 距離 調教国・優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
第1回 1981年11月22日 東京 2400m アメリカ合衆国の旗メアジードーツ 牝5 2:25.3 C.アスムッセン J.フルトン A.シェフラー
第2回 1982年11月28日 東京 2400m アメリカ合衆国の旗ハーフアイスト 牡3 2:27.1 D.マクベス S.ホッフ B.ストーン
第3回 1983年11月27日 東京 2400m アイルランド共和国の旗スタネーラ 牝5 2:27.6 B.ラウス F.ダン F.ダン
第4回 1984年11月25日 東京 2400m 日本の旗カツラギエース 牡4 2:26.3 西浦勝一 土門一美 野出一三
第5回 1985年11月24日 東京 2400m 日本の旗シンボリルドルフ 牡4 2:28.8 岡部幸雄 野平祐二 和田農林(有)
第6回 1986年11月23日 東京 2400m イギリスの旗ジュピターアイランド 牡7 2:25.0 P.エデリー C.ブリテン タビストック侯爵
第7回 1987年11月29日 東京 2400m フランスの旗ルグロリュー 牡3 2:24.9 A.ルクー R.コレ S.ウォルフ
第8回 1988年11月27日 東京 2400m アメリカ合衆国の旗ペイザバトラー 牡4 2:25.5 C.マッキャロン R.フランケル E.ガン
第9回 1989年11月26日 東京 2400m ニュージーランドの旗ホーリックス 牝6 2:22.2 L.オサリバン D.オサリバン G.ド・グルシー
第10回 1990年11月25日 東京 2400m オーストラリアの旗ベタールースンアップ 5 2:23.2 M.クラーク D.ヘイズ G.ファラー
第11回 1991年11月24日 東京 2400m アメリカ合衆国の旗ゴールデンフェザント 牡5 2:24.7 G.スティーヴンス C.ウィッティンガム B.マクノール
第12回 1992年11月29日 東京 2400m 日本の旗トウカイテイオー 牡4 2:24.6 岡部幸雄 松元省一 内村正則
第13回 1993年11月28日 東京 2400m 日本の旗レガシーワールド 騸4 2:24.4 河内洋 森秀行 (株)ホースタジマ
第14回 1994年11月27日 東京 2400m 日本の旗マーベラスクラウン 騸4 2:23.6 南井克巳 大沢真 笹原貞生
第15回 1995年11月26日 東京 2400m ドイツの旗ランド 牡5 2:24.6 M.ロバーツ H.イエンチ イットリンゲン牧場
第16回 1996年11月24日 東京 2400m イギリスの旗シングスピール 牡4 2:23.8 L.デットーリ M.スタウト シェイク・モハメド
第17回 1997年11月23日 東京 2400m イギリスの旗ピルサドスキー 牡5 2:25.8 M.キネーン M.スタウト ウェインストック卿
第18回 1998年11月29日 東京 2400m 日本の旗エルコンドルパサー 牡3 2:25.9 蛯名正義 二ノ宮敬宇 渡邊隆
第19回 1999年11月28日 東京 2400m 日本の旗スペシャルウィーク 牡4 2:25.5 武豊 白井寿昭 臼田浩義
第20回 2000年11月26日 東京 2400m 日本の旗テイエムオペラオー 牡4 2:26.1 和田竜二 岩元市三 竹園正繼
第21回 2001年11月25日 東京 2400m 日本の旗ジャングルポケット 牡3 2:23.8 O.ペリエ 渡辺栄 齊藤四方司
第22回 2002年11月24日 中山 2200m イタリアの旗ファルブラヴ 牡4 2:12.2 L.デットーリ L.ダウリア スクデリーア・ランカティ
第23回 2003年11月30日 東京 2400m 日本の旗タップダンスシチー 牡6 2:28.7 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)友駿ホースクラブ
第24回 2004年11月28日 東京 2400m 日本の旗ゼンノロブロイ 牡4 2:24.2 O.ペリエ 藤沢和雄 大迫忍
第25回 2005年11月27日 東京 2400m イギリスの旗アルカセット 牡5 2:22.1 L.デットーリ L.クマーニ M.チャールトン
第26回 2006年11月26日 東京 2400m 日本の旗ディープインパクト 牡4 2:25.1 武豊 池江泰郎 金子真人ホールディングス(株)
第27回 2007年11月25日 東京 2400m 日本の旗アドマイヤムーン 牡4 2:24.7 岩田康誠 松田博資 ダーレー・ジャパン・ファーム(有)
第28回 2008年11月30日 東京 2400m 日本の旗スクリーンヒーロー 牡4 2:25.5 M.デムーロ 鹿戸雄一 吉田照哉
第29回 2009年11月29日 東京 2400m 日本の旗ウオッカ 牝5 2:22.4 C.ルメール 角居勝彦 谷水雄三
第30回 2010年11月28日 東京 2400m 日本の旗ローズキングダム[注 2] 牡3 2:25.2 武豊 橋口弘次郎 (有)サンデーレーシング
第31回 2011年11月27日 東京 2400m 日本の旗ブエナビスタ 牝5 2:24.2 岩田康誠 松田博資 (有)サンデーレーシング
第32回 2012年11月25日 東京 2400m 日本の旗ジェンティルドンナ 牝3 2:23.1 岩田康誠 石坂正 (有)サンデーレーシング
第33回 2013年11月24日 東京 2400m 日本の旗ジェンティルドンナ 牝4 2:26.1 R.ムーア 石坂正 (有)サンデーレーシング

ジャパンカップの記録[編集]

  • レースレコード - 2分22秒1(第25回優勝馬アルカセット)[2]
  • 最多勝騎手 - 3勝
    • L.デットーリ(第16回、第22回、第25回)
    • 武豊(第19回、第26回、第30回)
    • 岩田康誠(第27回、第31回、第32回)
  • 最多勝調教師 - 2勝
    • M.スタウト(第16回、第17回)
    • 松田博資(第27回、第31回)
    • 石坂正(第32回、第33回)

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 地方競馬で施行する競走では、JBCクラシック(JpnI)の1着賞金8000万円が最高額で、東京大賞典(GI)の7000万円がこれに続く[5][6]
  2. ^ 第30回はブエナビスタが1位で入線したが最後の直線で2位入線のローズキングダムの進路を妨害したとして、審議の結果2着に降着処分を受け、ローズキングダムが繰り上がりで優勝となった(参考:ブエナビスタの走破時計 2:24.9)。

出典[編集]

  1. ^ a b c 平成25年第5回東京競馬番組 (PDF) - 日本中央競馬会、2014年7月15日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 今週の注目レース(第33回ジャパンカップ) - 日本中央競馬会、2014年7月15日閲覧
  3. ^ 2011年度開催日割および重賞競走について”. 日本中央競馬会 (2010年10月18日). 2010年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月30日閲覧。
  4. ^ 平成26年度重賞競走一覧 (PDF) - 日本中央競馬会、2014年7月15日閲覧
  5. ^ 2014年ダート交流重賞競走一覧 - 地方競馬全国協会、2014年6月21日閲覧
  6. ^ JBC特設サイト2013【JBCについて】JBC実施要綱 - 地方競馬全国協会、2014年7月15日閲覧
  7. ^ 【ジャパンカップ(GI)】特別登録日本馬のレーティング順位 - JRA公式サイト 2011年11月14日
  8. ^ ジャパンカップへの優先出走について(JRAホームページ、JRAニュース)[リンク切れ]
  9. ^ 交付対象競走、指定外国競走、交付対象馬及び褒賞金の額 (PDF) - JRA公式サイト 2011年7月1日閲覧。変更前の金額もアドレス先を参照のこと
  10. ^ 国際交流競走褒賞金指定外国競走の新規追加について - JRA公式サイト 2011年7月1日
  11. ^ 交付対象競走、指定外国競走、交付対象馬及び褒賞金の額 (PDF) - JRA公式サイト 2012年11月10日閲覧。
  12. ^ a b 「レーシングプログラム」(日本中央競馬会) 2006年11月26日
  13. ^ 日本中央競馬会『優駿』1970年10月号、p.49

各回競走結果の出典[編集]

netkeiba.comより(最終閲覧日:2014年7月15日)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]