シンザン記念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
シンザン記念
Shinzan statue.jpg
シンザン像(京都競馬場)
主催者 日本中央競馬会
開催地 日本の旗京都競馬場
施行時期 1月上旬 - 中旬
(原則1回京都3日目)
格付け GIII
1着賞金 3700万円
賞金総額 7060万円
距離 芝・外1600m
出走条件 サラブレッド系3歳(国際)(特指)
出走資格も参照
負担重量 別定(本文に記載
第1回施行日 1967年1月15日
テンプレートを表示

シンザン記念(シンザンきねん)は、日本中央競馬会(JRA)京都競馬場外回り1600メートルで施行する中央競馬重賞GIII競走である。1974年より日刊スポーツ新聞社が優勝杯を提供しており、正式名称は「日刊スポーツ賞 シンザン記念」と表記している。競走名の由来は1964年に3歳(旧4歳)クラシック牡馬三冠を達成したシンザンから。

概要[編集]

1964年に3歳(旧4歳)クラシック牡馬三冠を達成したシンザンを記念して、1967年に重賞として創設された。1984年にGIIIに格付けされる。1980年1994年阪神競馬場で施行されたのを除き、創設以来、施行場及び距離条件は変更されていない。

3歳馬が年明け後に初めて迎える関西圏の重賞競走で、三冠馬の名前を冠した競走ながら、創設以来クラシック競走の優勝馬を出す事ができない競走であった。第36回優勝馬タニノギムレットが後に東京優駿(日本ダービー)を勝利して創設36年目にして初のクラシック優勝馬が現れて以降は、本競走からしばしばクラシックホースが登場している。また、本競走からは第45回2着馬のオルフェーヴルと第46回優勝馬ジェンティルドンナがその後に三冠馬となっている。

この競走は馬番・枠順の不利があるとされており、2002年(第36回)から2012年(第46回)までの11年間に限れば「馬番12番以降は最高で2着、13番以降では最高が5着[1]」とJRA公式サイトの「今週の注目レース」のページでも明確に記述されている[2]

なお、例年北海道浦河町のシンザンフェスティバルにおいて一般公募で「ミスシンザン」に選ばれた2名の女性が、本競走の表彰式でプレゼンターを務めるため京都競馬場に来場している。

出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。

負担重量は馬齢重量である56kg、牝馬は2kg減を基本とし、日本馬は収得賞金1,800万円以上は1kg増、外国調教馬は重賞競走優勝馬の競走馬は1kg増となっている。

歴史[編集]

  • 1967年 - 京都競馬場の芝外回り1600mの4歳(現3歳)限定の別定重量の重賞競走、シンザン記念として創設(創設当初の基本負担斤量は52kg)。
  • 1971年 - 牡馬・騸馬の基本負担斤量が52kgから54kgに変更。
  • 1974年 - 日刊スポーツ新聞社が優勝馬に社賞を提供する。
  • 1980年 - 京都競馬場の改修工事により阪神競馬場の芝1600m[3]で施行。
  • 1981年 - 基本負担斤量が牡馬・騸馬54kg、牝馬52kgから牡馬・騸馬55kg、牝馬53kgに変更。
  • 1982年 - 伊藤修司調教師として史上初の連覇。
  • 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
  • 1994年 - 京都競馬場の改修工事により阪神競馬場の芝1600m[3]で施行。
  • 1995年 - 混合競走に指定。
  • 1996年 - 特別指定競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳」から「3歳」に変更。
    • 月曜日成人の日)の施行となる。(2003年を除き、2007年まで)
  • 2003年 - 基本負担斤量が牡馬・騸馬55kg、牝馬53kgから牡馬・騸馬56kg、牝馬54kgに変更。
  • 2004年
    • JRA創設50周年記念競走シンザン記念として施行。
    • 池江泰郎が調教師として史上2人目の連覇。
  • 2005年 - 武豊騎手として史上初の4連覇。
  • 2006年 - 3歳クラシック以前の実績馬の選択肢を増やす目的で、負担重量の上限が57kg(牝馬は55kg)になる規定に変更。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴い、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
  • 2008年 - 岩田康誠が騎手として史上2人目の連覇。
  • 2009年
    • 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
    • 外国調教馬の負担重量を現行の規定に設定。
  • 2010年 - ガルボ美浦所属馬(関東馬)として初めて勝利。
  • 2011年 - レッドデイヴィスが騸馬として初めて勝利。

歴代優勝馬[編集]

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1967年1月15日 タイギヨウ 牡3 1:39.0 武邦彦 武平三 中山芳雄
第2回 1968年1月15日 ヒカリオー 牡3 1:41.0 領家政蔵 田中好雄 松本市三郎
第3回 1969年1月15日 ファインハピー 牝3 1:38.8 簗田善則 坪重兵衛 吉田久博
第4回 1970年1月15日 ハイプリンス 牡3 1:36.9 高橋成忠 佐藤勇 吉嶺一徳
第5回 1971年1月24日 フイドール 牡3 1:42.3 松本善登 武田文吾 小原菊枝
第6回 1972年1月23日 シンモエダケ 牝3 1:38.5 藤岡範士 田之上勲 久保光吉
第7回 1973年1月14日 ディクタボーイ 牡3 1:38.8 柴田政見 布施正 今井重雄
第8回 1974年1月13日 ナニワライト 牡3 1:37.0 清水英次 荻野光男 西田アヤ
第9回 1975年1月12日 エリモジョージ 牡3 1:38.4 福永洋一 大久保正陽 山本慎一
第10回 1976年1月11日 バンブトンシェード 牡3 1:39.3 久保敏文 伊藤修司 樋口正蔵
第11回 1977年1月16日 テンザンサクラ 牡3 1:38.1 河内洋 松永善晴 平野三郎
第12回 1978年1月15日 ラブリトウショウ 牝3 1:37.0 小谷内秀夫 戸山為夫 トウショウ産業(株)
第13回 1979年1月14日 テルノエイト 牡3 1:37.2 飯田明弘 清水久雄 中村照彦
第14回 1980年1月13日 ノトダイバー 牡3 1:38.4 加用正 北橋修二 (有)能登
第15回 1981年1月11日 ヒロノワカコマ 牡3 1:35.8 河内洋 伊藤修司 伊藤裕子
第16回 1982年1月10日 シルクテンザンオー 牡3 1:36.8 伊藤清章 伊藤修司 中山信一
第17回 1983年1月09日 メジロモンスニー 牡3 1:36.7 清水英次 大久保正陽 メジロ商事(株)
第18回 1984年1月15日 キタヤマザクラ 牡3 1:36.3 小島貞博 戸山為夫 藤本龍也
第19回 1985年1月13日 ライフタテヤマ 牡3 1:37.5 猿橋重利 安田伊佐夫 辻幸雄
第20回 1986年1月12日 フレッシュボイス 牡3 1:37.3 古小路重男 境直行 円城和男
第21回 1987年1月11日 ヤマニンアーデン 牡3 1:38.4 田島信行 池江泰郎 土井宏二
第22回 1988年1月10日 ラガーブラック 牡3 1:37.2 村本善之 大久保正陽 奥村啓二
第23回 1989年1月15日 ファンドリポポ 牝3 1:37.4 西浦勝一 夏村辰男 水戸富雄
第24回 1990年1月14日 ニチドウサンダー 牡3 1:36.0 増井裕 白井寿昭 山田敏夫
第25回 1991年1月13日 ミルフォードスルー 牝3 1:35.7 河内洋 田中耕太郎 則武清司
第26回 1992年1月19日 マヤノペトリュース 牡3 1:35.8 田原成貴 坂口正大 田所祐
第27回 1993年1月17日 アンバーライオン 牡3 1:35.9 田所秀孝 鹿戸幸治 リボー(株)
第28回 1994年1月16日 ナムラコクオー 牡3 1:36.8 上村洋行 野村彰彦 奈村信重
第29回 1995年1月15日 メイショウテゾロ 牡3 1:34.5 上籠勝仁 星川薫 松本好雄
第30回 1996年1月14日 ゼネラリスト 牡3 1:34.5 松永幹夫 山本正司 マエコウファーム(有)
第31回 1997年1月15日 シーキングザパール 牝3 1:34.6 武豊 佐々木晶三 植中倫子
第32回 1998年1月18日 ダンツシリウス 牝3 1:36.8 四位洋文 山内研二 山元哲二
第33回 1999年1月17日 フサイチエアデール 牝3 1:34.6 武豊 松田国英 関口房朗
第34回 2000年1月09日 ダイタクリーヴァ 牡3 1:35.4 高橋亮 橋口弘次郎 (有)太陽ファーム
第35回 2001年1月08日 ダービーレグノ 牡3 1:35.4 幸英明 高橋成忠 (株)ダービー社
第36回 2002年1月14日 タニノギムレット 牡3 1:34.8 武豊 松田国英 谷水雄三
第37回 2003年1月12日 サイレントディール 牡3 1:34.8 武豊 池江泰郎 金子真人
第38回 2004年1月12日 グレイトジャーニー 牡3 1:35.4 武豊 池江泰郎 (有)ノースヒルズマネジメント
第39回 2005年1月10日 ペールギュント 牡3 1:35.7 武豊 橋口弘次郎 (有)サンデーレーシング
第40回 2006年1月09日 ゴウゴウキリシマ 牡3 1:34.4 石橋守 梅田康雄 西村新一郎
第41回 2007年1月08日 アドマイヤオーラ 牡3 1:35.1 岩田康誠 松田博資 近藤利一
第42回 2008年1月13日 ドリームシグナル 牡3 1:35.4 岩田康誠 西園正都 セゾンレースホース(株)
第43回 2009年1月11日 日本の旗 アントニオバローズ 牡3 1:35.3 角田晃一 武田博 猪熊広次
第44回 2010年1月10日 日本の旗 ガルボ 牡3 1:34.3 池添謙一 清水英克 石川一義
第45回 2011年1月09日 日本の旗 レッドデイヴィス 騸3 1:34.0 浜中俊 音無秀孝 (株)東京ホースレーシング
第46回 2012年1月08日 日本の旗 ジェンティルドンナ 牝3 1:34.3 クリストフ・ルメール 石坂正 (有)サンデーレーシング
第47回 2013年1月06日 日本の旗 エーシントップ 牡3 1:34.3 浜中俊 西園正都 (株)栄進堂
第48回 2014年1月12日 日本の旗 ミッキーアイル 牡3 1:33.8 浜中俊 音無秀孝 野田みづき

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ ただし1992年(第26回)まで遡れば1992年のマヤノペトリュースは8枠15番で優勝、2001年のビッグゴールドが8枠16番で2着している。
  2. ^ JRA公式サイト「今週の注目レース」
  3. ^ a b 現在の芝1600mとは異なり、第1コーナー・ポケットを発走地点とするコースである。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]