アイビスサマーダッシュ

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アイビスサマーダッシュ
The 8th Ibis Summer Dash 20090720.jpg
第9回アイビスサマーダッシュ(2009年7月19日)
主催者 日本中央競馬会
開催地 日本の旗新潟競馬場
施行時期 7月下旬 - 8月上旬
(原則2回新潟2日目)
格付け GIII
1着賞金 3800万円
賞金総額 7200万円
距離 直線芝1000m
出走条件 サラブレッド系3歳以上(国際)(特指)
出走資格も参照
負担重量 別定(本文に記載
第1回施行日 2001年8月19日
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アイビスサマーダッシュ (Ibis Summer Dash) とは、日本中央競馬会 (JRA) が新潟競馬場の直線1000メートルで施行する中央競馬重賞競走 (GIII) である。競走名は新潟県県鳥であるトキの英語訳アイビス (Ibis) から[1]。正賞は新潟市長賞[2]

中央競馬で唯一直線コースで施行されている重賞競走である[3]

概要[編集]

2001年、新潟競馬場の改修により新設された芝1000メートルの直線コースを使用して行われる競走。スプリンターズステークスに向けてのローテーション整備を目的のひとつとして設置された[4]本競走は前哨戦のひとつとして位置付けられ、2005年までは2着までに入賞した地方競馬所属の競走馬にスプリンターズステークスの出走権(優先出走権ではない)が与えられていた。2006年から施行時期が移動し、夏の新潟開催の開幕週のメインレースになるとともにサマースプリントシリーズの一戦に指定される。本競走を制したサンアディユ2007年)、カノヤザクラ2008年2009年)、エーシンヴァーゴウ2011年)、パドトロワ2012年)、ハクサンムーン2013年)がシリーズのチャンピオンとなっている。

出走資格は、サラブレッド系3歳以上のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方競馬所属の競走馬(2頭まで)および外国調教馬(9頭まで)。負担重量3歳は53キログラム、4歳以上は56キログラム、牝馬は2キログラム減を基本とし、

  1. 日本馬は、収得賞金3,000万円超過馬は超過額2,000万円ごとに1キログラム増。
  2. 外国調教馬はGI競走1着馬は5キログラム増、GII競走1着馬は3キログラム増、GIII競走1着馬は1キログラム増(ただし2歳時の成績をのぞく)。

以上のように斤量が課せられる。

現在の優勝レイ配色は、藤色地に黄色文字となっている。

コースの傾向[編集]

本競走が施行される直線コースは他競馬場の周回コースの芝1000メートルに比べ速いタイムが出やすく、2001年に中央競馬史上初めて1ハロン10秒を切るラップタイムが本競走を含む3競走で記録され[5]2002年に本競走で優勝したカルストンライトオの走破タイム53秒7は芝1000メートルのJRAレコードとなっている(同馬は2年後の2004年にもタイレコードで優勝している)。また通常の周回コースで馬場状態のよい外側のコースを通る場合は、コーナーで外を回るというロスを伴うが、直線コースではそのロスがないため、外枠の馬が有利な傾向が強い。2006年に本競走の開催時期が変更されたのは、内側の馬場も荒れが少ない開幕週に実施することでその傾向を少しでも弱めようという狙いがあった、と指摘する声が多い[誰によって?]。しかし開幕週の時期は新潟県を含めた北陸地方梅雨明けしていないこともあり、当日の馬場状態が良馬場でも、天候不順が続いている場合にはタイムを要することもある。2009年もこの例にもれず、優勝タイムがこれまでの同競走においてもっとも遅かった。

歴史[編集]

  • 2001年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走として新設(新設当初の地方競馬所属馬の出走枠は3頭まで)。新潟競馬場の直線芝1000mで施行
  • 2005年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は5頭まで出走可能となる。
  • 2006年
    • 施行時期を8月下旬から7月中旬に変更。
    • 指定交流競走から特別指定交流競走に変更され、JRAに認定されていない地方所属の競走馬は出走不可となる。
    • 地方所属馬の出走枠が3頭から2頭に縮小。
    • サマースプリントシリーズに指定。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会 (ICSC) の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
  • 2009年
    • 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大。
    • 重賞格付け表記をGIIIに戻す。

歴代優勝馬[編集]

牡牝混合戦ながら牝馬の勝率が非常に高い競走であり、2005年から7年連続で勝利を収めている。牡馬の優勝はカルストンライトオ(2002年、2004年)、パドトロワ(2012年)、ハクサンムーン(2013年)の3頭。

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
第1回 2001年8月19日 メジロダーリング 牝5 0:53.9 吉田豊 大久保洋吉 (有)メジロ牧場
第2回 2002年8月18日 カルストンライトオ 牡4 0:53.7 大西直宏 大根田裕之 清水貞光
第3回 2003年8月24日 イルバチオ 牝6 0:54.2 左海誠二 小檜山悟 柴原榮
第4回 2004年8月22日 カルストンライトオ 牡6 0:53.9 大西直宏 大根田裕之 清水貞光
第5回 2005年8月21日 日本の旗 テイエムチュラサン 牝3 0:54.0 田嶋翔 小島貞博 竹園正繼
第6回 2006年7月16日 日本の旗 サチノスイーティー 牝3 0:55.7 鈴来直人 平井雄二 佐藤幸彦
第7回 2007年7月15日 日本の旗 サンアディユ 牝5 0:55.1 村田一誠 音無秀孝 松岡隆雄
第8回 2008年7月20日 日本の旗 カノヤザクラ 牝4 0:54.2 小牧太 橋口弘次郎 神田薫
第9回 2009年7月19日 日本の旗 カノヤザクラ 牝5 0:56.2 小牧太 橋口弘次郎 神田薫
第10回 2010年7月18日 日本の旗 ケイティラブ 牝6 0:53.9 西田雄一郎 野元昭 瀧本和義
第11回 2011年7月17日 日本の旗 エーシンヴァーゴウ 牝4 0:53.8 福永祐一 小崎憲 (株)栄進堂
第12回 2012年7月22日 日本の旗 パドトロワ 牡5 0:54.2 安藤勝己 鮫島一歩 吉田照哉
第13回 2013年7月28日 日本の旗 ハクサンムーン 牡4 0:54.2 酒井学 西園正都 河崎五市

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 特別レース名解説 2回 新潟競馬” (日本語). 日本中央競馬会 (2012年). 2012年8月29日閲覧。
  2. ^ 第2回 新潟競馬 第4日 (PDF)” (日本語). 日本中央競馬会. p. 6 (2012年7月22日). 2012年9月3日閲覧。
  3. ^ 日本国外には、直線コースのみでの競走は多数ある。関連項目を参照
  4. ^ 「平成13年度競馬番組発表」、『優駿』、日本中央競馬会、2001年1月、 38頁。
  5. ^ 井口稔「日本最速レース 新潟直線芝1000メートル戦を振り返る」、『優駿』、日本中央競馬会、2001年10月、 41頁。

各回競走結果の出典[編集]

  • netkeiba.comより(最終閲覧日:2014年7月28日)
2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年

関連項目[編集]

日本国内の直線コースのある競馬場[編集]

日本国外のおもな直線コースのある競馬場[編集]

日本国外のおもな直線コースの重賞競走[編集]

その他[編集]

外部リンク[編集]