中山グランドジャンプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
中山グランドジャンプ
Nakayama Grand Jump 09.JPG
第11回中山グランドジャンプ
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 中山競馬場
創設 1999年4月11日
2014 年の情報
距離 障害芝4250m
格付け J・GI
賞金 1着賞金 6500万円
賞金総額 1億2330万円
出走条件 サラ系障害4歳以上(国際)
出走資格も参照
負担重量 定量(4歳62kg、5歳以上63kg、牝馬2kg減)
テンプレートを表示

中山グランドジャンプ(なかやまグランドジャンプ)とは日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場障害4250mで施行する中央競馬重賞競走J・GI)である。農林水産省から賞が提供されており、正式名称は農林水産省賞典 中山グランドジャンプと表記される。

2000年から2010年までは国際招待競走であったが、2011年より国際競走へ変更され、JRAによる招待および費用の負担は廃止された。

正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞[1]

概要[編集]

中山グランドジャンプの優勝レイ(2014年)

当時の中山競馬倶楽部理事長であった肥田金一郎が、東京優駿(日本ダービー)に匹敵する中山競馬場の名物レースを開催する目的で1934年12月に「大障害特別」を創設、これが本競走の前身である[2]。第2回から春・秋の年2回施行となった[2]

その後、度重なる名称変更を経て1948年秋より「中山大障害」の名称で定着していた[2]が、1999年に障害競走改革の一環としてグレード制が導入された際、中山大障害(春)がリニューアル[2]され現名称となり、あわせて最高峰のJ・GIに格付けされた[2]

競走条件・賞金[編集]

出走資格[編集]

  • サラ系障害4歳以上の競走馬(出走可能頭数:最大16頭)
    • JRA所属馬
    • 出馬投票を行った外国調教馬(8頭まで)
    • 外国馬を除く出馬投票を行った馬から「通算の収得賞金」+「過去1年の収得賞金」+「過去2年のJ・GI競走の収得賞金」の大きい順に出走馬を決定する。

負担重量[編集]

  • 定量(4歳62kg、5歳以上63kg、牝馬2kg減)[1]

第1回は4歳61kg・5歳以上62kg・牝馬2kg減、第2回は4歳62kg・5歳以上63kg・牝馬2kg減、第13回は3歳61.5kg・4歳以上63.5kg・牝馬2kg減だった[2]

賞金[編集]

2014年の1着賞金は6500万円で、以下2着2600万円、3着1600万円、4着980万円、5着650万円[1]

コース[編集]

中山競馬場の障害コース・大障害コースを周回し、直線は芝コースを使用。全体の距離は4250m。

第3コーナー付近からスタートし、まず順回りで4分の3周。向正面から年に2回しか使われない大障害コースに入り、大竹柵を飛越して逆回りに変わる。第4コーナーから第3コーナーを通って再び大障害コースに入り、大生垣を飛越。再び順回りに戻り、第2コーナーから芝外回りコースに進入。最後の直線に1つ設けられた障害を飛越してゴールする。

大障害[編集]

大竹柵
大生垣

中山競馬場の襷コース及び大竹柵と大生垣の各障害は「大障害コース」とも呼ばれる。本競走と中山大障害の時のみ使用され、他の障害に比べ幅・高さともに大きい。春は皐月賞、年末は有馬記念の開催日に馬場が開放され、両障害の高さ等を体験出来る。

大竹柵
スタートから5番目に飛越する障害。高さ160cm・幅205cm、土台部分の高さは85cmとなっている。中山大障害(春)として行われていた時期は難易度の高い障害であったが、中山グランドジャンプになってからの大竹柵における落馬例は2005年のフォンテラ1頭のみである。
大生垣
スタートから7番目に飛越する障害。高さ160cm、幅240cm、土塁の高さは80cmとなっている。かつて「中山大障害(春)」として施行していた時期は大土塁(おおどるい)と呼ばれたこともあったが、当時の大生垣の廃止後にこちらが大生垣と呼ばれるようになった。前面土塁部分に赤レンガのデザインが施されている。中山グランドジャンプになってからは2004年のニコバリー、マイネルユニバース、2008年のオートゼウスの3頭が大生垣で落馬している。

歴史[編集]

  • 1999年 - 5歳(現4歳)以上の馬による障害の重賞として創設。
  • 2000年
    • 出走条件が日本の障害競走としては初の国際招待競走に指定され、JRAが選定した外国調教馬が8頭まで出走可能となる。
    • 中山大障害に使用されるコースで史上初のフルゲート16頭が出走。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件の表記を「5歳以上」から「4歳以上」に変更。
    • 施行距離を障害・芝4250mに変更(これは日本国内のレースでは最長距離である)。
    • ヨーロッパでの口蹄疫流行により、ヨーロッパ諸国の調教馬の出走登録を除外。
  • 2010年
    • 国際競走になってから初めて外国馬の出走なしで施行された(当初はオーストラリアから1頭参加予定だったが故障により出走を取りやめ[3])。
    • 優勝タイムが中山グランドジャンプとしては初めて5分台を記録する。
  • 2011年
    • 出走条件を国際招待競走から通常の国際競走に変更(JRAからの招待および費用の負担を廃止)。
    • 東日本大震災の影響により、施行日が7月2日に延期されると共に出走資格を3歳以上に変更(斤量は3歳が61.5kg、4歳以上63.5kg、牝馬2kg減に設定)。
    • 芝Cコースを使用するため、距離が4260mに変更[4]
    • 競走中の事故で2頭が死亡した(メジロラフィキが最終障害で転倒し第3頚椎骨折により即死、スズカスペンサーが左第1指関節脱臼により予後不良[5])。
  • 2012年 - 5歳以上の負担重量を63.5kg(牝馬2kg減)から63kg(牝馬2kg減)に変更。

歴代優勝馬[編集]

外国馬が出走可能になった2000年以降は、優勝馬の国旗を表示する。

馬齢表記は、2000年以前も現表記としている。

距離のコース種別は、最後の直線コースを走行する際の馬場で記述する。

回数 施行日 競馬場 距離 調教国・優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1999年4月11日 中山 芝4100m メジロファラオ 牡6 4:56.2 大江原隆 大久保洋吉 メジロ商事(株)
第2回 2000年4月15日 中山 芝4100m 日本の旗ゴーカイ 牡7 4:43.1 横山義行 郷原洋行 吉橋計
第3回 2001年4月14日 中山 芝4250m 日本の旗ゴーカイ 牡8 4:52.3 横山義行 郷原洋行 吉橋計
第4回 2002年4月13日 中山 芝4250m オーストラリアの旗セントスティーヴン 騸8 4:50.9 C.ソーントン J.ウィーラー J.ウィーラー
第5回 2003年4月19日 中山 芝4250m 日本の旗ビッグテースト 牡5 4:48.9 常石勝義 中尾正 (有)ビッグ
第6回 2004年4月17日 中山 芝4250m 日本の旗ブランディス 騸7 4:47.0 大江原隆 藤原辰雄 (有)サンデーレーシング
第7回 2005年4月16日 中山 芝4250m オーストラリアの旗カラジ 騸10 4:50.4 B.スコット E.マスグローヴ P.モーガン
第8回 2006年4月15日 中山 芝4250m オーストラリアの旗カラジ 騸11 4:50.8 B.スコット E.マスグローヴ P.モーガン
第9回 2007年4月14日 中山 芝4250m オーストラリアの旗カラジ 騸12 4:50.4 B.スコット E.マスグローヴ P.モーガン
第10回 2008年4月19日 中山 芝4250m 日本の旗マルカラスカル 牡6 4:57.7 西谷誠 増本豊 河長産業(株)
第11回 2009年4月18日 中山 芝4250m 日本の旗スプリングゲント 牡9 4:49.1 白浜雄造 野村彰彦 加藤春夫
第12回 2010年4月17日 中山 芝4250m 日本の旗メルシーモンサン 牡5 5:03.5 高野容輔 武宏平 永井康郎
第13回 2011年7月2日 中山 芝4260m 日本の旗マイネルネオス 牡8 4:51.6 柴田大知 稲葉隆一 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第14回 2012年4月14日 中山 芝4250m 日本の旗マジェスティバイオ 牡5 5:02.9 柴田大知 田中剛 バイオ
第15回 2013年4月13日 中山 芝4250m アイルランドの旗ブラックステアマウンテン 騸8 4:50.5 R.ウォルシュ W.マリンズ S.リッチー
第16回 2014年4月19日 中山 芝4250m 日本の旗アポロマーベリック 牡5 4:50.7 五十嵐雄祐 堀井雅広 アポロサラブレッドクラブ

中山大障害との連覇[編集]

1999年に中山大障害(春)に変わって本競走が施行されて以来、ブランディス、マジェスティバイオ、アポロマーベリックの3頭が前年の中山大障害との障害GI競走連覇を果たしている。

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 平成26年第3回中山競馬番組 (PDF) - 日本中央競馬会、2014年8月3日閲覧
  2. ^ a b c d e f 今週の注目レース(第16回中山グランドジャンプ) - 日本中央競馬会、2014年8月3日閲覧
  3. ^ 中山グランドジャンプ(J・GI) -ペンティフィック号が故障-”. 日本中央競馬会 (2010年4月7日). 2010年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月19日閲覧。
  4. ^ 平成23年度夏季競馬番組を一部変更しました”. 日本中央競馬会 (2011年5月13日). 2012年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月19日閲覧。
  5. ^ 開催競馬場・今日の出来事、明日の取消・変更等”. 日本中央競馬会 (2011年7月2日). 2012年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月19日閲覧。

各回競走結果の出典[編集]

netkeiba.comより(最終閲覧日:2014年6月29日)

外部リンク[編集]