函館記念
| 函館記念 | |
|---|---|
| 開催地 | |
| 施行時期 | 7月中旬 (原則2回函館6日目) |
| 格付け | GIII |
| 1着賞金 | 4000万円 |
| 賞金総額 | 7600万円 |
| 距離 | 芝2000m |
| 出走条件 | サラブレッド系3歳以上(国際)(特指) 出走資格も参照 |
| 負担重量 | ハンデキャップ |
| 第1回施行日 | 1965年8月29日 |
函館記念(はこだてきねん)は日本中央競馬会(JRA)が函館競馬場の芝2000メートルで施行する中央競馬の重賞(GIII)競走である。正賞は農林水産大臣賞、函館市長賞。農林水産省が賞を提供しており、正式名称は「農林水産省賞典 函館記念」と表記している。
目次 |
[編集] 概要
1965年にオープン特別競走から格上げされる形で4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデキャップの重賞競走「函館記念」として創設され、函館競馬場の芝2400mで施行されたのが始まり。第4回からは距離を芝2000mに変更され、現在に至っている。
1978年に混合競走に指定され外国産馬の出走が可能になった。1984年にグレード制施行によりGIIIに格付け。1994年には負担重量をハンデキャップから別定に変更されたが、1997年に札幌記念がGIIに格上げされ、別定戦になるとともにハンデキャップに戻した。1996年と1998年以降は特別指定交流競走となり地方馬の出走が可能となる。また、2006年には夏競馬を盛り上げるため、サマー2000シリーズが設けられ本競走は第2戦に指定。2009年には国際競走に指定され、外国調教馬の出走が可能になった。
1997年からは開催順が函館競馬場→札幌競馬場に替わったため、現在は中央競馬・夏の北海道シリーズの前半戦となっている函館開催の名物重賞として定着している。歴代の優勝馬には皐月賞優勝馬リユウズキ、天皇賞優勝馬メジロアサマ、メジロムサシ、エリモジョージ、最優秀短距離馬に選出されたニッポーテイオー、サッカーボーイなどの名馬が名を連ねている。
この時期の北海道は比較的涼しく、サラブレッドにとっても過ごしやすい気候であるため、秋競馬を見据えたステップレースのひとつとして出走させる陣営が多い。ただ、札幌記念がGIIに格上げされてからはいわゆる「上り馬」の参戦が増えている。
また本競走には地方競馬所属馬の参戦も可能となっており、2週前に指定競走として行われるオープン特別「巴賞」がステップレースとされている。
本競走では、1997年の第33回から2003年の第39回まで7年連続で馬連が万馬券決着と波乱が続き、「荒れるレース」とも呼ばれた。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)以上で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量はハンデキャップである。
[編集] 歴史
- 1965年 - 4歳(現3歳)以上のハンデキャップによる重賞競走・函館記念が創設。第1回は函館競馬場の芝2400mで施行。
- 1966年 - 名称を農林省賞典函館記念に変更。
- 1968年
- 1975年
- 1978年
- 農林省の名称変更により農林水産省賞典函館記念に変更。
- 混合競走に指定。
- 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
- 1985年
- 1988年 - サッカーボーイが優勝。この時の優勝タイム1分57秒8は、当時芝2000mの日本レコードとなった。
- 1994年
- 負担重量を別定に変更。
- 函館競馬場の施設改修工事に伴い、札幌競馬場の芝2000mで施行。
- 1995年 - 藤田伸二が騎手として史上初の3連覇。
- 1996年
- 「函館競馬場100周年記念」の副称を付けられて施行。
- 特別指定交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。
- 1位入線のマイヨジョンヌが進路妨害により4着に降着。
- 1997年
- 特別指定交流競走から除外。
- 負担重量をハンデキャップに戻す。
- 1998年 - 特別指定交流競走に再び指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
- 2004年
- 薄暮競走実施により北海道主場においての最終競走の発走時刻を17時10分に設定したことに伴い、本競走の競走番号を第11競走から第9競走に変更。
- 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副称を付けられて施行。
- 2006年 - 「サマー2000シリーズ」第2戦に組み込まれる。
- 2007年
- 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
- エリモハリアーが競走馬として史上初の3連覇。
- 田所秀孝が調教師として史上初の3連覇。
- 2009年
- 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
- 函館競馬場のスタンド改修工事に伴い、札幌競馬場の芝2000mで施行。
- 2010年 - ダグラス・ホワイトが外国人騎手として初の当競走制覇。
- 2011年 - 東日本大震災の影響による薄暮開催の中止に伴い、第11競走として施行。
- 2012年
- JRA2連福対象競走に指定。
- 「近代競馬150周年記念」の副称を付けられて施行。
- 夏季競馬の開催日割変更に伴い、開催時期を1週早める。また、夏の函館競馬開催を締める重賞競走となる。
[編集] 歴代優勝馬
| 回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1965年8月29日 | クリベイ | 牡4 | 2:31.0 | 保田隆芳 | 尾形藤吉 | 栗林友二 |
| 第2回 | 1966年7月10日 | メジロボサツ | 牝3 | 2:32.0 | 矢野一博 | 大久保末吉 | 北野俊雄 |
| 第3回 | 1967年8月6日 | リユウズキ | 牡3 | 2:30.4 | 郷原洋行 | 矢倉玉男 | 福井章哉 |
| 第4回 | 1968年8月4日 | リユウズキ | 牡4 | 2:01.0 | 加賀武見 | 矢倉玉男 | 福井章哉 |
| 第5回 | 1969年7月27日 | クリカシワ | 牡4 | 2:02.8 | 簗田善則 | 柏谷富衛 | 栗林友二 |
| 第6回 | 1970年9月13日 | メジロアサマ | 牡4 | 2:03.4 | 池上昌弘 | 保田隆芳 | 北野豊吉 |
| 第7回 | 1971年8月1日 | メジロムサシ | 牡4 | 2:02.4 | 横山富雄 | 大久保末吉 | メジロ商事(株) |
| 第8回 | 1972年6月25日 | オンワードガイ | 牡4 | 2:03.5 | 蓑田早人 | 森末之助 | 樫山純三 |
| 第9回 | 1973年9月9日 | エリモカップ | 牡5 | 2:16.4 | 松田幸春 | 大久保正陽 | 山本慎一 |
| 第10回 | 1974年8月25日 | ツキサムホマレ | 牡5 | 2:01.7 | 横山富雄 | 元石正雄 | 末岡弘 |
| 第11回 | 1975年8月24日 | ツキサムホマレ | 牡6 | 2:05.2 | 横山富雄 | 元石正雄 | 末岡弘 |
| 第12回 | 1976年8月29日 | エリモジョージ | 牡4 | 2:00.9 | 福永洋一 | 大久保正陽 | 山本慎一 |
| 第13回 | 1977年8月28日 | ヤマブキオー | 牡7 | 2:01.1 | 蓑田早人 | 森末之助 | 清水一郎 |
| 第14回 | 1978年7月9日 | バンブトンコート | 牡3 | 2:01.0 | 伊藤清章 | 伊藤修司 | 樋口正蔵 |
| 第15回 | 1979年8月19日 | エンペラーエース | 牡4 | 1:59.0 | 鹿戸明 | 鹿戸幸治 | 新下帝次郎 |
| 第16回 | 1980年8月17日 | サーペンプリンス | 牡3 | 2:04.9 | 谷原義明 | 大久保末吉 | (有)内藤 |
| 第17回 | 1981年8月23日 | ホーワセキト | 牡3 | 2:08.4 | 東信二 | 境勝太郎 | 高橋明治 |
| 第18回 | 1982年8月29日 | カズシゲ | 牡5 | 2:00.2 | 伊藤稔 | 須貝彦三 | 橋本善吉 |
| 第19回 | 1983年8月21日 | ドウカンヤシマ | 牡3 | 2:04.5 | 大塚栄三郎 | 田中朋次郎 | 新井操 |
| 第20回 | 1984年8月19日 | ウインザーノット | 牡4 | 1:59.6 | 柴田政人 | 高松邦男 | (株)ホースマン |
| 第21回 | 1985年8月18日 | ウインザーノット | 牡5 | 1:59.2 | 柴田政人 | 高松邦男 | (株)ホースマン |
| 第22回 | 1986年8月17日 | ニッポーテイオー | 牡3 | 1:58.6 | 郷原洋行 | 久保田金造 | 山石祐一 |
| 第23回 | 1987年8月23日 | ウインドストース | 牡4 | 2:00.2 | 加藤和宏 | 二本柳俊夫 | 福島徳佑 山形尚枝 |
| 第24回 | 1988年8月21日 | サッカーボーイ | 牡3 | R1:57.8 | 河内洋 | 小野幸治 | (有)社台レースホース |
| 第25回 | 1989年8月20日 | スピークリーズン | 牡3 | 2:00.2 | 安田富男 | 尾形充弘 | 竹崎満 |
| 第26回 | 1990年8月19日 | ラッキーゲラン | 牡4 | 1:59.5 | 内田浩一 | 池江泰郎 | ロイヤルファーム(有) |
| 第27回 | 1991年8月18日 | メジロマーシャス | 牡6 | 1:59.1 | 田原成貴 | 池江泰郎 | メジロ商事(株) |
| 第28回 | 1992年8月23日 | ヒガシマジョルカ | 牝4 | 2:00.6 | 的場均 | 尾形充弘 | ヤナガワ牧場 |
| 第29回 | 1993年8月22日 | ゴールデンアイ | 牡5 | 2:04.6 | 藤田伸二 | 柄崎孝 | 高橋賢一 |
| 第30回 | 1994年8月21日 | ワコーチカコ | 牝4 | 2:01.6 | 藤田伸二 | 伊藤雄二 | 石田隆夫 |
| 第31回 | 1995年8月20日 | インターマイウェイ | 牡5 | 2:02.4 | 藤田伸二 | 中村均 | 松岡留枝 |
| 第32回 | 1996年8月18日 | ブライトサンディー | 牝4 | 1:59.8 | 横山典弘 | 荻野光男 | 中村和夫 |
| 第33回 | 1997年6月29日 | アロハドリーム | 牡4 | 1:59.3 | 加藤和宏 | 岩城博俊 | 喜田啓照 |
| 第34回 | 1998年7月5日 | パルブライト | 牝6 | 2:00.4 | 木幡初広 | 杉浦宏昭 | 木浪巌 |
| 第35回 | 1999年7月4日 | ジョービッグバン | 牡4 | 2:02.0 | 田面木博公 | 坪正直 | 上田けい子 |
| 第36回 | 2000年7月23日 | クラフトマンシップ | 牡5 | 2:02.7 | 勝浦正樹 | 後藤由之 | (有)サンデーレーシング |
| 第37回 | 2001年7月22日 | ロードプラチナム | 牡5 | 2:02.4 | 松永幹夫 | 伊藤雄二 | (株)ロードホースクラブ |
| 第38回 | 2002年7月21日 | ヤマニンリスペクト | 牡5 | 2:05.1 | 横山賀一 | 浅見秀一 | 土井薫 |
| 第39回 | 2003年7月27日 | エアエミネム | 牡5 | 1:59.9 | 蛯名正義 | 伊藤雄二 | (株)ラッキーフィールド |
| 第40回 | 2004年7月25日 | クラフトワーク | 牡5 | 2:00.6 | 横山典弘 | 後藤由之 | (有)サンデーレーシング |
| 第41回 | 2005年7月24日 | エリモハリアー | 騸5 | 2:00.7 | 北村浩平 | 田所秀孝 | 山本敏晴 |
| 第42回 | 2006年7月23日 | エリモハリアー | 騸6 | 2:05.1 | 安藤勝己 | 田所秀孝 | 山本敏晴 |
| 第43回 | 2007年7月22日 | エリモハリアー | 騸7 | 2:02.8 | 武幸四郎 | 田所秀孝 | 山本敏晴 |
| 第44回 | 2008年7月27日 | トーセンキャプテン | 牡4 | 2:00.3 | 藤岡佑介 | 角居勝彦 | 島川隆哉 |
| 第45回 | 2009年7月26日 | 牡7 | 2:00.6 | 秋山真一郎 | 池江泰郎 | (株)さくらコマース | |
| 第46回 | 2010年7月25日 | 牡5 | 1:58.5 | D.ホワイト | 加用正 | サラブレッドクラブ・ラフィアン | |
| 第47回 | 2011年7月24日 | 牡8 | 2:00.3 | 横山典弘 | 鮫島一歩 | 池田豊治 |
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- JRA公式サイト「今週の注目レース」より(2011年版)
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