さくらコマース
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 市場情報 | 非上場
|
| 本社所在地 | 〒183-8536 東京都府中市宮西町2丁目5-1 |
| 事業内容 | 食品や調味料の製造 食堂、売店の事業展開 |
| 代表者 | 全尚烈(ジョン・サンヨリ:代表取締役社長) |
| 資本金 | 9,600万円 |
| 売上高 | 450億円(2007年度実績) |
| 従業員数 | 600名 |
| 決算期 | 3月 |
| 関係する人物 | 全演植(創業者) |
| 外部リンク | http://www.sakura-com.com/index.htm |
株式会社さくらコマースとは、東京都府中市に拠点を置く営利企業である。
パチンコ店などのギャンブル事業や、スーパーマーケットの経営を行う一方、会社名義で競走馬を保有し「サクラ」の冠名をつけて走らせていることで知られている。かつてはボウリング場、焼肉店のモランボン、喫茶店、居酒屋なども経営していたが、閉店に追い込まれた。
目次 |
[編集] 沿革
会社の生みの親である全演植(ジョン・ヨンシュク)・鎭植(ジンシク)兄弟は朝鮮全羅南道出身[注 1]。1941年[1]に日本に渡り、太平洋戦争後にヤミ市での麦芽飴の製造販売を皮切りにして北多摩郡府中町(現:府中市)を拠点に各種事業を展開。1951年[2]3月、弟・鎭植は父と兄・演植の3人で「さくら遊技場」というパチンコ店を、また1958年3月には、さくらコマース(当時・さくら食品デパート)1号店をオープンした[3]。
1993年12月、兄・演植が死去[4]。その息子の尚烈(サンヨリ)が1984年から会社を引き継いでいる。
[編集] 社名の由来
全兄弟が朝鮮半島から日本に渡ったのが、桜が咲き始める3月であった。このことと、日本の地域住民に永く愛され商売をする意味で、日本人が好む桜の花にちなみ屋号に「さくら」を入れた。3月は兄弟が店を始め、演植が誕生および結婚した月でもあり[5]、3月にちなんで「第三さくら」「さくら三番館」など店名に「3」の数字を入れた店舗もある。
[編集] スーパーマーケット事業
営業しているのはさくら市場館・車返店・昭島魚河岸の3店舗だけであり、所沢・立川・狛江・国領(調布市)・国立に展開した店舗は撤退した。
[編集] パチンコ店
- パーラー宮西
- CHIKASAKU
- さくらパーク
- スパークル府中店
- スパークル亀戸店
- スパークル上大岡店
- スパークル一橋学園店
- スパークルII
[編集] 競馬とのかかわり
府中市に東京競馬場がある土地柄、1953年ごろより[2]おもに会社名義で競走馬を所有するようになった。馬券をよく買っていた兄・演植は生前、馬主になるときに父親から反対され「馬は持っても、馬券は買うな」と言われて悩んだと語っている[6]。
中央競馬におけるさくらコマースの勝負服の色はピンクがベースで、競走馬名に「サクラ」の冠名を用いている[5]ことから、のちに同社の所有馬の総称としてサクラ軍団という名称が生まれた(なお、このような例はメジロ・マチカネ・マイネルなど、他にもある)。社名から冠名を取っている。
軍団最初の勝ち馬となったのはハヤサクラという名前のアングロアラブだった。その後次第に頭数も増え、重賞クラスで健闘する馬も登場し始め、1973年にサクライワイが初の重賞勝ち馬となった。以降GI優勝馬を含め、数多くの重賞優勝馬を所有している。
かつてのサクラ軍団の競走馬は美浦の境勝太郎厩舎に所属し、境勝太郎の娘婿でもあった小島太が騎乗することが非常に多かった。これは境、そして小島が全演植と親しかったことが影響している。しかしサクラのすべての馬が該当したわけではない。サクラショウリやサクラスターオーは境厩舎の馬ではなかったし、サクラスターオーには小島はほとんど騎乗していない(そのころの小島が、早坂太吉率いる「モガミ軍団」に気が移りかけていたという事情があり、それに対して全が不快感を示した結果)。また境の息子の境征勝の厩舎に所属する競走馬もいた。騎手については小島のほか、東信二や境勝太郎厩舎所属の木藤隆行や高橋明らも多く起用されていた。
境勝太郎が調教師を引退し、小島が調教師に転向した1996年ごろからは「サクラ=境・小島」という大方の構図は必ずしも当てはまらなくなった。その要因のひとつとして、小島がさくらコマース以外の馬主(西川清など)の所有馬を多く管理するようになったことが挙げられる。現在、さくらコマースの所有馬は栗東、美浦を問わずさまざまな厩舎で管理されている。
またサクラ軍団は地元の東京競馬場での勝利が目立ったが、境勝太郎の調教師引退以降は東京競馬場での重賞競走に縁がなく、サクラキャンドルが府中牝馬ステークスを勝利したあとサクラセンチュリーがアルゼンチン共和国杯を勝利するまで9年の空白期間があった。
[編集] さくらコマース所有の競走馬一覧(重賞優勝馬)
サクラといえば牡馬。そして「サクラ○○○オー」という名の馬が多い。サクラ軍団の活躍馬には伝統的に豊かなスピードをもつ競走馬が多く、サクラユタカオーやサクラバクシンオーなど距離ごとのレコードホルダーとなった馬もいる。伝統的にステイヤー育成に力を入れたメジロ牧場との対比として「スピードのサクラ、スタミナのメジロ」という対比がなされたこともある。
- サクライワイ - 1973年函館3歳ステークス、1974年スプリンターズステークス、1975年安田記念、スプリンターズステークス
- 芝1200メートル元レコードホルダー
- サクラオンリー - 1975年東京障害特別(春)、1976年中山大障害
- 1976年優駿賞最優秀障害馬
- サクラショウリ - 1978年東京4歳ステークス、東京優駿(日本ダービー)、セントライト記念、1979年アメリカジョッキークラブカップ、目黒記念、宝塚記念
- 1978年優駿賞最優秀4歳牡馬
- サクラシンゲキ - 1979年函館3歳ステークス、1980年京王杯オータムハンデキャップ、1981年スプリンターズステークス、京王杯オータムハンデキャップ
- 1981年スプリンター賞
- サクラエイリュウ - 1979年ステイヤーズステークス、1980年七夕賞
- サクラゴッド - 1980年スプリンターズステークス
- サクラトウコウ - 1983年函館3歳ステークス、1986年七夕賞
- サクラシンボリ - 1984年エプソムカップ
- サクラサニーオー - 1985年京成杯、1986年アルゼンチン共和国杯
- サクラガイセン - 1985年アメリカジョッキークラブカップ
- サクラユタカオー - 1985年共同通信杯4歳ステークス、1986年大阪杯、毎日王冠、天皇賞(秋)
- 1986年優駿賞最優秀古馬牡馬
- 芝1800メートルおよび芝2000メートル元レコードホルダー
- サクラレイコ - 1986年モルニ賞[7]
- サクラスターオー - 1987年弥生賞、皐月賞、菊花賞
- 1987年JRA賞年度代表馬・最優秀4歳牡馬
- サクラチヨノオー - 1987年朝日杯3歳ステークス、1988年弥生賞、東京優駿(日本ダービー)
- サクラホクトオー - 1988年朝日杯3歳ステークス、1989年セントライト記念、1990年アメリカジョッキークラブカップ
- 1988年JRA賞最優秀3歳牡馬
- サクラサエズリ - 1989年京成杯3歳ステークス
- 1989年JRA賞最優秀3歳牝馬
- サクラバクシンオー - 1992年クリスタルカップ、1993年スプリンターズステークス、1994年ダービー卿チャレンジトロフィー、スワンステークス、スプリンターズステークス
- 1994年JRA賞最優秀短距離馬
- 芝1200メートルおよび芝1400メートル元レコードホルダー
- サクラセカイオー - 1993年エプソムカップ
- サクラエイコウオー - 1994年弥生賞、1996年七夕賞
- サクラスーパーオー - 1994年皐月賞2着
- サクラチトセオー - 1994年中山記念、京王杯オータムハンデキャップ、1995年アメリカジョッキークラブカップ、天皇賞(秋)
- 1995年JRA賞最優秀古馬牡馬
- 芝1600メートル元レコードホルダー
- サクラハイスピード - 1994年川崎記念(全演植名義)、1994年グランドチャンピオン2000および1994年・1995年東京盃(全尚烈名義)
- サクラローレル - 1995年中山金杯、1996年中山記念、天皇賞(春)、オールカマー、有馬記念
- 1996年JRA賞年度代表馬・最優秀古馬牡馬
- サクラキャンドル - 1995年クイーンステークス、エリザベス女王杯、1996年府中牝馬ステークス
- サクラスピードオー - 1996年京成杯、共同通信杯4歳ステークス
- サクラエキスパート - 1997年愛知杯
- サクラヴィクトリア - 2002年関東オークス
- サクラプレジデント - 2002年札幌2歳ステークス、2003年札幌記念、2004年中山記念
- サクラセンチュリー - 2004年鳴尾記念、2005年日経新春杯、アルゼンチン共和国杯
- サクラメガワンダー - 2005年ラジオたんぱ杯2歳ステークス、2006年鳴尾記念、2008年鳴尾記念、2009年金鯱賞
- サクラハーン - 2007年星雲賞、2008年赤レンガ記念
- サクラオリオン - 2009年中京記念、函館記念
[編集] 関連企業
[編集] 脚注
[編集] 注釈
[編集] 出典
- ^ a b 日本中央競馬会『優駿』1985年12月号、p.72
- ^ a b 『優駿』1985年12月号、p.73
- ^ “さくらの歴史 〜さくら祭りと車返店〜” (日本語). さくらの星☆ブログ. さくらコマース (2010年3月24日). 2012年2月6日閲覧。
- ^ “中央競馬を振り返る” (日本語). 競馬ニホン (1993年12月). 2012年2月6日閲覧。
- ^ a b 『優駿』1985年12月号、p.75
- ^ 『優駿』1985年12月号、pp.73-74
- ^ 「フォト・トピックス『噂のマドモアゼル、サクラレイコ フランスGI、モルニー賞制覇!』」、『優駿』、日本中央競馬会、1986年10月、 96頁。