フラワーカップ

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フラワーカップ
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第25回フラワーカップ
主催者 日本中央競馬会
開催地 日本の旗中山競馬場
施行時期 3月中旬 - 下旬
(原則2回中山7日目)
格付け GIII
1着賞金 3400万円
賞金総額 6500万円
距離 芝1800m
出走条件 サラブレッド系3歳牝馬(国際)(特指)
出走資格も参照
負担重量 別定(本文に記載
第1回施行日 1987年3月21日
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フラワーカップFlower Cup)は、日本中央競馬会(JRA)中山競馬場1800mで施行する中央競馬重賞GIII競走である。競走名は英語でを意味する「flower」から。

概要[編集]

1969年に中山競馬場の4歳(現3歳)牝馬限定の別定の芝外回り1600mのオープン特別競走、フラワーカップとして施行されたのが始まりである。

1987年からは牝馬限定のクラシック競走桜花賞の前哨戦が関西圏の4歳牝馬特別(西)チューリップ賞しか無かったことに伴い、中山競馬場の4歳(現3歳)牝馬限定の別定の芝1800mの重賞(GIII)競走、フラワーカップとして新設、関東圏における桜花賞の前哨戦として位置付けされた。

1995年からは混合競走に指定、外国産馬が出走可能になり、更に翌年には特別指定競走に指定、JRAに認定された地方所属の競走馬も出走可能になった。

桜花賞のトライアル競走ではないため、優先出走権は得られないが、同じ中山競馬場で施行される桜花賞トライアルのアネモネステークスより、多くの美浦の有力馬が優先出走権枠外の上位総収得金額枠狙いで出走してくるため、桜花賞の前哨戦として重要な競走に位置付けられている。本競走から桜花賞までのローテーションが中2週ときつく、距離・コースとも異なるため、本競走で好成績をあげた馬が桜花賞で連対することはほとんどなかったが、2000年代になると本競走の優勝馬が桜花賞でも好成績を残しており、新しいローテーションとして定着しつつある。特に2004年から2006年まで3年連続で、本競走優勝馬が桜花賞で連対を果たした。また、施行距離が桜花賞よりも長い芝1800mで施行されていることもあり、優駿牝馬(オークス)秋華賞で活躍する馬も多い。

出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)のJRA所属の牝馬の競走馬、JRAに認定された地方所属の牝馬の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬の牝馬の競走馬(8頭まで)。

負担重量は馬齢重量54kgを基本とし、更に日本馬については収得賞金額が2,000万円以上の競走馬は1kg、外国調教馬については重賞競走優勝馬の競走馬は1kgの負担が課せられる。

歴史[編集]

  • 1969年 - 中山競馬場の4歳(現3歳)牝馬の別定の芝外回り1600mのオープン特別競走、フラワーカップとして施行。
  • 1972年 - 流行性の馬インフルエンザの影響により開催中止。
  • 1982年 - 施行距離を芝1800mに変更。
  • 1983年 - 施行距離を芝2000mに変更。
  • 1987年 - 中山競馬場の4歳(現3歳)牝馬の別定の芝1800mの重賞(GIII)競走、フラワーカップとして新設。
  • 1988年 - 中山競馬場の改修工事により東京競馬場の芝1800mで施行。
  • 1990年 - 増沢末夫騎手として3連覇。
  • 1995年 - 混合競走に指定。
  • 1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳牝馬」から「3歳牝馬」に変更。
    • 時事通信社がレーススポンサーとなり、時事通信杯フラワーカップとして施行。
  • 2006年
    • 時事通信社がレーススポンサーから撤退し、名称をフラワーカップに戻す。
    • 3歳クラシック以前の実績馬の選択肢を増やす目的で、負担重量の上限が55kgになるよう現行の規定に変更。
  • 2007年 - ICSCの勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
  • 2009年
    • 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
    • 外国調教馬の負担重量を現行の規定に設定。
  • 2011年 - 中山競馬場で3月19日の施行を予定していたが、東日本大震災の影響により中山競馬場での開催が中止になったため、3月26日阪神競馬場芝外回り1800mで順延施行。同じく順延となったスプリングステークスと同日開催となり、当競走は最終競走(第12競走)に組み込まれる。これを受け、「東北関東大震災被災地支援競馬」として施行される。
  • 2014年 - 3日間開催に伴い、春分の日の金曜開催となる。

歴代優勝馬[編集]

オープン特別[編集]

施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
1969年4月13日 シャンデリー 牝3 1:38.0 保田隆芳 尾形藤吉 吉原栄子
1970年4月05日 ロンザラス 牝3 1:38.1 増田久 久保田彦之 富田寛
1971年4月03日 ヤマアズマ 牝3 1:38.2 徳吉一己 森末之助 清水友太郎
1973年4月07日 ナスノメロディ 牝3 1:37.8 田村正光 梶与四松 那須野牧場
1974年4月06日 タマキジョー 牝3 1:37.8 中野栄治 仲住達弥 ホースマンクラブ
1975年4月05日 トウホーパール 牝3 1:38.0 赤羽秀男 仲住芳雄 河村澤治
1976年4月10日 ホウヨウシルバア 牝3 1:37.8 東信二 二本柳一馬 (有)豊洋牧場
1977年4月09日 メイワロック 牝3 1:40.6 中野栄治 山岡寿恵次 ホースマンクラブ
1978年4月09日 マイエルフ 牝3 1:37.9 加賀武見 田中和夫 (株)ラツキーフイールド
1979年4月08日 パーダルスタン 牝3 1:37.3 横山富雄 森安弘昭 今泉貞雄
1980年4月06日 ジュウジアロー 牝3 1:38.5 安田富男 加藤修甫 岡田充司
1981年4月04日 エイティトウショウ 牝3 1:37.6 田村正光 奥平真治 トウショウ産業(株)
1982年4月11日 トシシゲエース 牝3 1:52.5 嶋田功 石栗龍雄 松田敏雄
1983年4月09日 チズブエ 牝3 2:05.3 嶋田潤 藤本冨良 上森子鐵
1984年4月07日 ジムベルグ 牝3 2:05.9 的場均 飯塚好次 山田俊一
1985年3月16日 サリークラウン 牝3 2:04.4 大崎昭一 大久保洋吉 大原詔宏
1986年3月15日 ファーストマイテイ 牝3 2:10.1 岡部幸雄 田中和夫 安田銀治

重賞格付け以後[編集]

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
第1回 1987年3月21日 ハセベルテックス 牝3 1:50.0 小迫次男 畠山重則 長南浩
第2回 1988年3月19日 フリートーク 牝3 1:49.0 増沢末夫 鈴木康弘 (有)社台レースホース
第3回 1989年3月18日 リアルサファイヤ 牝3 1:50.4 増沢末夫 栗田博憲 荻原昭二
第4回 1990年3月17日 ユキノサンライズ 牝3 1:50.1 増沢末夫 鈴木康弘 井上基之
第5回 1991年3月16日 フラッシュシャワー 牝3 1:49.4 柴田善臣 八木沢勝美 佐々木徹
第6回 1992年3月21日 ブランドアート 牝3 1:54.7 中舘英二 石毛善衛 西山正行
第7回 1993年3月20日 ホクトベガ 牝3 1:49.7 加藤和宏 中野隆良 金森森商事(株)
第8回 1994年3月19日 オンワードノーブル 牝3 1:50.6 杉浦宏昭 二本柳俊夫 (株)オンワード牧場
第9回 1995年3月18日 イブキニュースター 牝3 1:54.2 M.ロバーツ 橋口弘次郎 (有)伊吹
第10回 1996年3月16日 ヒシナタリー 牝3 1:50.5 角田晃一 佐山優 阿部雅一郎
第11回 1997年3月15日 シーキングザパール 牝3 1:51.6 武豊 森秀行 植中倫子
第12回 1998年3月21日 スギノキューティー 牝3 1:50.4 河内洋 浅見秀一 杉山美惠
第13回 1999年3月20日 サヤカ 牝3 1:53.7 柴田善臣 鈴木康弘 (有)イヨ商事
第14回 2000年3月18日 マルターズスパーブ 牝3 1:50.8 柴田善臣 堀井雅広 藤田与志男
第15回 2001年3月17日 タイムフェアレディ 牝3 1:50.3 蛯名正義 中野栄治 鴇﨑高男
第16回 2002年3月16日 スマイルトゥモロー 牝3 1:49.1 岡部幸雄 勢司和浩 飯田正剛
第17回 2003年3月22日 マイネヌーヴェル 牝3 1:49.5 横山典弘 稲葉隆一 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第18回 2004年3月20日 ダンスインザムード 牝3 1:50.9 武豊 藤沢和雄 (有)社台レースホース
第19回 2005年3月19日 シーザリオ 牝3 1:49.0 福永祐一 角居勝彦 (有)キャロットファーム
第20回 2006年3月18日 キストゥヘヴン 牝3 1:48.9 横山典弘 戸田博文 吉田和子
第21回 2007年3月17日 ショウナンタレント 牝3 1:49.6 柴田善臣 二ノ宮敬宇 (有)湘南
第22回 2008年3月22日 ブラックエンブレム 牝3 1:49.5 松岡正海 小島茂之 田原邦男
第23回 2009年3月21日 日本の旗 ヴィーヴァヴォドカ 牝3 1:49.3 村田一誠 勢司和浩 芹澤精一
第24回 2010年3月20日 日本の旗 オウケンサクラ 牝3 1:50.3 後藤浩輝 音無秀孝 福井明
第25回 2011年3月26日 日本の旗 トレンドハンター 牝3 1:47.0 岩田康誠 松田博資 飯田正剛
第26回 2012年3月17日 日本の旗 オメガハートランド 牝3 1:53.3 石橋脩 堀宣行 原禮子
第27回 2013年3月16日 日本の旗 サクラプレジール 牝3 1:50.0 横山典弘 尾関知人 (株)さくらコマース
第28回 2014年3月21日 日本の旗 バウンスシャッセ 牝3 1:51.3 北村宏司 藤沢和雄 (有)キャロットファーム

本競走からの牝馬3冠競走優勝馬[編集]

1987年から桜花賞の前哨戦として施行されており、2頭が桜花賞で優勝している。また牝馬三冠競走となると、いずれかの競走で7頭が優勝している。更に第11回優勝馬シーキングザパールは第2回NHKマイルカップで、第19回優勝馬シーザリオは第4回アメリカンオークスで優勝するなど、多数の活躍馬を輩出している。

回数 馬名 性齢 着順 優勝競走
第1回 タレンティドガール 牝3 11着 第12回エリザベス女王杯
第7回 ホクトベガ 牝3 1着 第18回エリザベス女王杯
第8回 チョウカイキャロル 牝3 3着 第55回優駿牝馬
第16回 スマイルトゥモロー 牝3 1着 第63回優駿牝馬
第18回 ダンスインザムード 牝3 1着 第64回桜花賞
第19回 シーザリオ 牝3 1着 第66回優駿牝馬
第20回 キストゥヘヴン 牝3 1着 第66回桜花賞
第22回 ブラックエンブレム 牝3 1着 第13回秋華賞

関連項目[編集]

外部リンク[編集]