札幌2歳ステークス

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札幌2歳ステークス
The 44th Sapporo 2sai Stakes 20090905.JPG
第44回札幌2歳ステークス
主催者 日本中央競馬会
開催地 日本の旗札幌競馬場
施行時期 9月上旬
(原則2回札幌5日目)
格付け GIII
1着賞金 3000万円
賞金総額 5700万円
距離 芝1800m
出走条件 サラブレッド系2歳(国際)(特指)
出走資格も参照
負担重量 馬齢
牡馬55Kg(開催日が9月の場合は54Kg)、牝馬54Kg
第1回施行日 1966年8月28日
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札幌2歳ステークス(さっぽろにさいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)札幌競馬場1800mで施行する中央競馬重賞GIII競走である。農林水産省が賞を提供しており、正式名称は「農林水産省賞典 札幌2歳ステークス」(のうりんすいさんしょうしょうてんさっぽろにさいステークス)と表記している。

正賞は農林水産大臣賞、北海道知事賞、札幌馬主協会会長賞。

概要[編集]

1966年に3歳(現2歳)馬による重賞競走「農林省賞典 北海道3歳ステークス(のうりんしょうしょうてんほっかいどうさんさいステークス)」として創設されたのが始まりで、1968年までは札幌競馬場の砂コース1200m(左回り)で施行された。1969年からはダートコースで行われていたが、1989年に芝コースが新設されたことに伴い、育成・保護を経て翌1990年からは芝1200mで施行された。1991年には混合競走に指定され、外国産馬の出走が可能になった。1995年からは指定競走となり地方馬にも門戸が開かれ、2010年からは国際競走に指定され外国調教馬も出走可能となった。

1996年までは札幌競馬場→函館競馬場の順に開催していたため、2歳馬による最初の重賞競走として施行していたが、1997年に函館競馬場と開催順を入れ替えるとともに、2歳馬の距離体系の整備の一環として、施行距離が芝1800mに変更され、中央競馬北海道開催のフィナーレを飾る競走となった。夏競馬で唯一の2歳馬による中距離の重賞競走となったため、翌年のクラシック路線を占う意味で重要なステップレースとして位置づけられている。第35回優勝のジャングルポケット、第43回優勝のロジユニヴァースは翌年の日本ダービーを制覇し、また、第40回優勝のアドマイヤムーンはクラシック制覇こそならなかったが、古馬になってから中距離GIを3勝した。このほか、第35回3着のテイエムオーシャンは翌年の桜花賞秋華賞、第46回2着のゴールドシップは翌年の皐月賞菊花賞、第47回4着のロゴタイプは翌年の皐月賞、第47回9着のマイネルホウオウは翌年のNHKマイルカップ、第38回9着のスズカマンボは古馬になって天皇賞(春)を制している。第48回はレッドリヴェールが優勝し、牝馬としては現行の施行距離となってから初優勝となった。

出走条件サラ系2歳のJRA所属馬(外国産馬含む)、函館2歳ステークスクローバー賞(オープン特別)・コスモス賞(オープン特別)で2着以内に入った地方所属馬(最大6頭)、及び外国調教馬。なお外国馬ならびに地方競馬所属馬が出走した場合は、競走の取りやめを行わないことが競馬番組で規定されている。

2014年より、本競走で優勝した地方所属馬は阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスのいずれかへの出走権を得られる(2013年までは優先出走権であった)。過去に地方競馬所属の優勝馬は2001年ヤマノブリザード2003年のモエレエスポワール(いずれも優勝時の所属はホッカイドウ競馬)がいる。

負担重量は馬齢重量で牡馬・せん馬は55kg(開催日が9月の場合は54kg)、牝馬は54kgである。

歴史[編集]

  • 1966年 - 3歳(現2歳)馬による3歳重量(牡馬51kg・牝馬50kg)の重賞競走・農林省賞典北海道3歳ステークスが創設され、札幌競馬場の砂(現在のダートとはやや異なる)1200mで施行。
  • 1969年 - 施行馬場をダートに変更。
  • 1970年 - 負担重量が馬齢重量(52kg)に変更。
  • 1978年 - 農林省の名称変更により農林水産省賞典 北海道3歳ステークスに変更。
  • 1981年 - 馬齢重量を53kgに変更。
  • 1983年 - 農林水産省賞典 札幌3歳ステークスに改称。
  • 1984年
    • グレード制施行によりGIIIに格付け。
    • 東信二騎手として史上初の連覇。
  • 1988年
    • ミヨノゴールドが前年の全兄ミヨノスピードに続き兄弟制覇。
    • 郷原洋行が騎手として2人目の連覇。
    • 田中朋次郎調教師として史上初の連覇。
  • 1989年 - 札幌競馬場の芝コース設置工事により、函館競馬場の芝1200mで施行。
  • 1990年 - 施行距離を芝1200mに変更。
  • 1991年 - 混合競走に指定。
  • 1994年
  • 1995年 - 特別指定交流競走に指定され、ラベンダー賞(オープン特別競走)2着以内の地方所属馬に限り出走可能となる。
  • 1997年
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳」から「2歳」に変更。
    • 名称を農林水産省賞典 札幌2歳ステークスに変更。
    • 負担重量を定量に変更。
  • 2002年 - 施行時期を9月末〜10月上旬の開催に変更。
  • 2003年 - 負担重量を馬齢重量に戻す。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、格付け表記をJpnIIIに変更。
  • 2009年
    • 函館競馬場の改修工事に伴い札幌開催が1か月早く終了するため、9月上旬の開催に変更。
    • 薄暮開催に伴い、第9競走で行われた。
  • 2010年 - 国際競走に指定され外国調教馬は7頭まで出走可能となる。このため、格付けをGIIIに戻す。
  • 2012年
    • 夏季競馬の開催日割変更および、札幌競馬場の改修工事に伴い札幌開催が1か月早く終了するため、9月上旬の開催に変更。
    • サマージョッキーズシリーズの対象競走に指定。
  • 2013年
    • 札幌競馬場の改修工事に伴い、施行場を函館競馬場に変更。函館での開催は1989年以来24年ぶりで、芝1800mへの距離延長後では初めてとなる。
    • 未出走馬・未勝利馬の出走が可能になる。
  • 2014年

歴代優勝馬[編集]

優勝馬の馬齢は2000年以前も現表記を用いる。国際競走となった2010年以降は優勝馬の国旗を表記する。

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1966年08月28日 リユウズキ 牡2 1:11.0 油木宣夫 矢倉玉男 福井章哉
第2回 1967年09月17日 キタノダイオー 牡2 1:11.7 郷原洋行 久保田金造 田中清司
第3回 1968年09月15日 ブルボン 牡2 1:10.4 松本善登 武田文吾 望月惇吉
第4回 1969年09月21日 ハイプリンス 牡2 1:13.0 坂田正行 佐藤勇 吉嶺一徳
第5回 1970年08月16日 ロングワン 牡2 1:13.0 田口光雄 松田由太郎 中井長一
第6回 1971年09月26日 トモエオー 牡2 1:11.9 郷原洋行 大久保房松 瀬川祐二
第7回 1972年08月27日 ユウシオ 牡2 1:13.3 増田久 菊池一雄 碓氷勝三郎
第8回 1973年08月19日 カーネルシンボリ 牡2 1:13.0 西野桂 野平省三 和田共弘
第9回 1974年08月04日 プロスパラス 牝2 1:12.6 田村正光 梶与四松 伊達秀和
第10回 1975年08月03日 カミイチ 牡2 1:12.8 南井克巳 工藤嘉見 野上政次
第11回 1976年08月08日 ヒシスピード 牡2 1:11.8 小島太 高木嘉夫 阿部雅信
第12回 1977年08月07日 ラブリトウショウ 牝2 1:12.5 小谷内秀夫 戸山為夫 トウショウ産業(株)
第13回 1978年09月17日 テルノエイト 牡2 1:13.1 福永洋一 清水久雄 中村照彦
第14回 1979年07月29日 カツルーキーオー 牡2 1:13.1 大塚栄三郎 菊池一雄 勝本正男
第15回 1980年07月27日 ビッグディザイアー 牡2 1:12.7 郷原洋行 大久保房松 栗林英雄
第16回 1981年07月26日 コウチオウショウ 牡2 1:14.8 津留千彰 古賀一隆 細谷武男
第17回 1982年08月01日 マックスファイアー 牡2 1:14.5 田島良保 伊藤雄二 田所祐
第18回 1983年07月31日 シーブラック 牡2 1:13.5 東信二 久恒久夫 小畑安雄
第19回 1984年07月29日 ウエスタンファイブ 牝2 1:13.8 東信二 境勝太郎 (株)西川
第20回 1985年07月28日 カリスタカイザー 牡2 1:12.9 柴田政人 高松邦男 原田亨
第21回 1986年07月27日 ガルダンサー 牡2 1:12.8 木藤隆行 久恒久夫 小畑安雄
第22回 1987年08月02日 ミヨノスピード 牡2 1:12.7 郷原洋行 田中朋次郎 (有)関根商事
第23回 1988年07月31日 ミヨノゴールド 牡2 1:14.0 郷原洋行 田中朋次郎 (有)関根商事
第24回 1989年07月30日 インターボイジャー 牡2 1:10.4 河内洋 松永善晴 松岡正雄
第25回 1990年07月29日 スカーレットブーケ 牝2 1:11.5 的場均 伊藤雄二 吉田勝己
第26回 1991年07月28日 ニシノフラワー 牝2 1:10.5 佐藤正雄 松田正弘 西山正行
第27回 1992年08月02日 テイエムハリケーン 牡2 1:11.4 安田康彦 布施正 竹園正繼
第28回 1993年08月01日 メローフルーツ 牝2 1:11.0 岡部幸雄 伊藤雄二 吉田勝己
第29回 1994年07月31日 プライムステージ 牝2 1:10.2 岡部幸雄 伊藤雄二 横山秀男
第30回 1995年07月30日 ビワハイジ 牝2 1:12.0 武豊 浜田光正 (有)ビワ
第31回 1996年07月28日 セイリューオー 牡2 1:10.7 横山賀一 河野通文 (株)クレアール
第32回 1997年09月20日 アイアムザプリンス 牡2 1:50.9 的場均 杉浦宏昭 堀紘一
第33回 1998年09月26日 マイネルプラチナム 牡2 1:50.3 鹿戸雄一 矢野進 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第34回 1999年09月25日 マイネルコンドル 牡2 1:54.4 伊藤直人 相沢郁 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第35回 2000年09月23日 ジャングルポケット 牡2 1:49.6 千田輝彦 渡辺栄 齊藤四方司
第36回 2001年09月22日 ヤマノブリザード 牡2 1:50.9 川島洋人 鈴木英二 山泉恵宥
第37回 2002年09月28日 サクラプレジデント 牡2 1:51.7 田中勝春 小島太 (株)さくらコマース
第38回 2003年10月04日 モエレエスポワール 牡2 1:54.1 千葉津代士 堂山芳則 中村和夫
第39回 2004年10月02日 ストーミーカフェ 牡2 1:49.9 四位洋文 小島太 西川恭子
第40回 2005年10月01日 アドマイヤムーン 牡2 1:50.4 本田優 松田博資 近藤利一
第41回 2006年09月30日 ナムラマース 牡2 1:49.7 藤岡佑介 福島信晴 奈村信重
第42回 2007年09月29日 オリエンタルロック 牡2 1:51.9 武豊 田所秀孝 棚網るみ子
第43回 2008年10月04日 ロジユニヴァース 牡2 1:49.1 横山典弘 萩原清 久米田正明
第44回 2009年09月05日 サンディエゴシチー 牡2 1:49.7 藤岡佑介 作田誠二 (株)友駿ホースクラブ
第45回 2010年10月02日 日本の旗 オールアズワン 牡2 1:49.8 安藤勝己 領家政蔵 宮川純造
第46回 2011年10月01日 日本の旗 グランデッツァ 牡2 1:50.8 秋山真一郎 平田修 (有)社台レースホース
第47回 2012年09月01日 日本の旗 コディーノ 牡2 1:48.5 横山典弘 藤沢和雄 (有)サンデーレーシング
第48回 2013年08月31日 日本の旗 レッドリヴェール 牝2 1:59.7 岩田康誠 須貝尚介 (株)東京ホースレーシング

本競走からの2歳GI級優勝馬[編集]

阪神ジュベナイルフィリーズ(旧・阪神3歳ステークス→阪神3歳牝馬ステークス)[編集]

回数 馬名 性齢 着順
第5回 ロングワン 牡2 1着
第12回 バンブトンコート 牡2 3着
第21回 ゴールドシチー 牡2 2着
第26回 ニシノフラワー 牝2 1着
第30回 ビワハイジ 牝2 1着
第35回 テイエムオーシャン 牝2 3着
第38回 ヤマニンシュクル 牝2 3着
第48回 レッドリヴェール 牝2 1着

朝日杯フューチュリティステークス(旧・朝日杯3歳ステークス)[編集]

回数 馬名 性齢 着順
第13回 ビンゴガルー 牡2 4着
第14回 リンドタイヨー 牡2 3着
第18回 ハーディービジョン 牡2 12着
第47回 ロゴタイプ 牡2 4着

関連項目[編集]

外部リンク[編集]