エリザベス女王杯

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エリザベス女王杯
Snow-Fairy20101114(2).jpg
第35回優勝馬スノーフェアリー
開催地 京都競馬場
施行時期 11月上旬 - 中旬
(原則5回京都4日目)
格付け GI
1着賞金 9000万円
賞金総額 1億7200万円
距離 芝・外2200m
出走条件 サラブレッド系3歳以上牝馬(国際)(指定)
出走資格も参照
負担重量 定量(3歳54kg、4歳以上56kg)
第1回施行日 1976年11月21日
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エリザベス女王杯(エリザベスじょおうはい)とは日本中央競馬会(JRA)京都競馬場・外回り2200メートル施行する中央競馬重賞GI競走である。略称は「女王杯」「エリ女」など。

正賞はエリザベス女王杯、京都府知事賞、日本馬主協会連合会長賞。

目次

[編集] 概要

前身の「ビクトリアカップ」は牝馬の菊花賞に位置付けられるものとして1970年から行われていたが1975年エリザベス女王が来日したことを記念し、翌1976年に新たに「エリザベス女王杯」が創設されてビクトリアカップは廃止された。競走名の改称が行われた場合は通常施行回数は引き継がれるがエリザベス女王杯は事実上は改称ながら形式としては新設の競走とされたため、1976年のエリザベス女王杯が「第1回」となっている(実質は改称だが施行回数がリセットされた例はほかにはペガサスステークスアーリントンカップがある)。

1995年の第20回までは京都競馬場の芝2400mで施行され牝馬三冠レースの最終戦であった。ただし桜花賞優駿牝馬(オークス)とは違い、英国競馬のクラシック競走に範を取った競走ではないため、八大競走やクラシック競走には位置付けられていない(これは秋華賞も同様である)。

1996年秋華賞の新設に伴い芝2400mから芝2200mに距離が短縮されると共に古馬牝馬も出走が可能になり、これまで古馬になると牡馬と戦うしかなかった牝馬最大の目標の1つとして定着、3歳牝馬三冠路線組も合わせ牝馬の一線級が一堂に会する競走となった。また1995年以降JRAの方針によりGI競走が地方馬にも開放され秋華賞・京都大賞典府中牝馬ステークスのいずれか2着以内の地方馬には出走資格が与えられることになり、更に1999年からは外国馬も出走可能となり2008年からはジャパン・オータムインターナショナルシリーズに指定されている。

なお2006年には春季に古馬牝馬限定のGI競走としてヴィクトリアマイルが新設されたため、春秋それぞれに古馬牝馬が出走可能な牝馬限定GI競走が存在することとなった。

出走資格はサラブレッド系3歳(旧4歳)以上牝馬のJRA所属の競走馬、JRAのGI競走、指定された海外国際G1競走、地方競馬のダート交流GI競走優勝馬(2歳限定戦を除く)、及び外国調教馬(9頭まで)。

負担重量は定量で3歳54kg、4歳以上56kgである。

2012年度現在の総額賞金は1億7200万円で1着賞金9000万円、2着賞金3600万円、3着賞金2300万円、4着賞金1400万円、5着賞金900万円と定められている。

[編集] 外国馬の優先出走権

2009年5月の改定にて、その年のオペラ賞(フランス・ロンシャン競馬場)を優勝した外国馬には当競走への優先出走権が付与されることとなった[1]

優先出走権使用馬

[編集] 褒賞金制度

ジャパン・オータムインターナショナルシリーズとなった2008年より、指定の海外競走に優勝した競走馬がその年の当競走に出走し優勝した場合には優勝賞金に加え褒賞金を交付している。また2009年5月の改定で範囲が拡大され、3着までに入着した場合にも褒賞金が交付されることとなった[1]

指定競走・金額は以下の通り(金額は2011年現在)。イギリスオークス・ディアヌ賞・アイリッシュオークスは3歳馬によるレースで、それ以外は古馬混合レースである。なお褒賞金の額は年によって変動があり、最も高かった2010年は1着が9000万円、2・3着がそれぞれ3600万円・2250万円であった。

開催国・競走名 格付 施行競馬場 施行距離 指定年 褒賞金
イギリスの旗イギリスオークス G1 エプソム 芝12f10y 2008年 -
1着:6300万円
2着:2500万円
3着:1600万円
フランスの旗フランスオークス G1 シャンティイ 芝2100m
アイルランドの旗アイリッシュオークス G1 カラ 芝12f
イギリスの旗ナッソーステークス G1 グッドウッド 芝9f192y
イギリスの旗ヨークシャーオークス G1 ヨーク 芝12f
フランスの旗ヴェルメイユ賞 G1 ロンシャン 芝2400m
フランスの旗オペラ賞 G1 ロンシャン 芝2000m
アイルランドの旗アイルランドプリティーポリーステークス G1 カラ 芝10f
アメリカ合衆国の旗ビヴァリーD・ステークス G1 アーリントンパーク 芝9.5f
アメリカ合衆国の旗フラワーボウルインビテーショナルステークス G1 ベルモントパーク 芝10f
褒賞金獲得馬
回数 調教国・出走馬 当競走着順 指定競走結果 獲得褒賞金
第35回 イギリスの旗スノーフェアリー 1着 イギリスオークス1着、アイリッシュオークス1着 9000万円

[編集] 歴史

[編集] 4歳(現3歳)牝馬限定競走時代

  • 1976年
    • 京都競馬場の芝2400mの4歳(現3歳)牝馬限定の重賞競走「エリザベス女王杯」として創設(創設当初の負担重量は55kg)。
    • 牝馬二冠馬のテイタニヤが4着に敗れる。
  • 1979年 - 京都競馬場の改修工事により阪神競馬場の芝2400mで施行。
  • 1984年
    • グレード制施行によりGIに格付け。
    • 当競走で史上最多の21頭が出走。
  • 1986年 - メジロラモーヌが本競走を勝利し、史上初の牝馬三冠を達成。
  • 1987年
  • 1989年 - 岸滋彦騎乗のサンドピアリスが20頭中20番人気で勝利し、単勝払い戻し43060円を記録(グレード制施行後のGI最高単勝配当記録)。
  • 1993年 - 牝馬二冠馬のベガが3着に敗れる。

[編集] 4歳(現3歳)以上牝馬競走時代

[編集] 歴代優勝馬

国際競走となった1999年以降は優勝馬の国旗を表記する。馬齢は国際馬齢表記による。

[編集] 4歳(現3歳)牝馬限定競走時代

回数 施行日 優勝馬 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1976年11月21日 ディアマンテ 2:28.5 松田幸春 稲葉幸夫 佐藤弘嘉
第2回 1977年11月20日 インターグロリア 2:28.7 福永洋一 柳田次男 松岡正雄
第3回 1978年11月19日 リードスワロー 2:29.1 武邦彦 服部正利 熊本芳雄
第4回 1979年11月18日 ミスカブラヤ 2:32.6 岡部幸雄 西塚十勝 (有)鏑矢
第5回 1980年11月16日 ハギノトップレディ 2:27.9 伊藤清章 伊藤修司 日隈広吉
第6回 1981年11月15日 アグネステスコ 2:28.1 西浦勝一 久保道雄 渡辺孝男
第7回 1982年11月21日 ビクトリアクラウン 2:29.2 嶋田功 稲葉幸夫 飯田正
第8回 1983年11月20日 ロンググレイス 2:30.1 河内洋 小林稔 中井長一
第9回 1984年11月04日 キョウワサンダー 2:28.4 樋口弘 吉岡八郎 浅川吉男
第10回 1985年11月03日 リワードウイング 2:26.8 内田国夫 鶴留明雄 宮崎忠比古
第11回 1986年11月02日 メジロラモーヌ 2:29.1 河内洋 奥平真治 (有)メジロ牧場
第12回 1987年11月15日 タレンティドガール 2:29.3 蛯沢誠治 栗田博憲 飯田政子
第13回 1988年11月13日 ミヤマポピー 2:27.2 松田幸春 松田由太郎 大宮良吾
第14回 1989年11月12日 サンドピアリス 2:28.8 岸滋彦 吉永忍 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
第15回 1990年11月11日 キョウエイタップ 2:25.5 横山典弘 稗田研二 松岡正雄
第16回 1991年11月10日 リンデンリリー 2:29.6 岡潤一郎 野元昭 林田秋利
第17回 1992年11月15日 タケノベルベット 2:27.1 藤田伸二 小林稔 武岡大佶
第18回 1993年11月14日 ホクトベガ 2:24.9 加藤和宏 中野隆良 金森森商事(株)
第19回 1994年11月13日 ヒシアマゾン 2:24.3 中舘英二 中野隆良 阿部雅一郎
第20回 1995年11月12日 サクラキャンドル 2:27.2 小島太 境勝太郎 (株)さくらコマース

[編集] 4歳(現3歳)以上牝馬競走時代

回数 施行日 調教国・優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第21回 1996年11月10日 ダンスパートナー 牝4 2:14.3 四位洋文 白井寿昭 吉田勝己
第22回 1997年11月09日 エリモシック 牝4 2:12.5 的場均 沖芳夫 山本慎一
第23回 1998年11月15日 メジロドーベル 牝4 2:12.8 吉田豊 大久保洋吉 メジロ商事(株)
第24回 1999年11月14日 日本の旗メジロドーベル 牝5 2:13.5 吉田豊 大久保洋吉 メジロ商事(株)
第25回 2000年11月12日 日本の旗ファレノプシス 牝5 2:12.8 松永幹夫 浜田光正 (有)ノースヒルズマネジメント
第26回 2001年11月11日 日本の旗トゥザヴィクトリー 牝5 2:11.2 武豊 池江泰郎 金子真人
第27回 2002年11月10日 日本の旗ファインモーション 牝3 2:13.2 武豊 伊藤雄二 伏木田達男
第28回 2003年11月16日 日本の旗アドマイヤグルーヴ 牝3 2:11.8 武豊 橋田満 近藤利一
第29回 2004年11月14日 日本の旗アドマイヤグルーヴ 牝4 2:13.6 武豊 橋田満 近藤利一
第30回 2005年11月13日 日本の旗スイープトウショウ 牝4 2:12.5 池添謙一 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
第31回 2006年11月12日 日本の旗フサイチパンドラ[注 1] 牝3 2:11.6 福永祐一 白井寿昭 関口房朗
第32回 2007年11月11日 日本の旗ダイワスカーレット 牝3 2:11.9 安藤勝己 松田国英 大城敬三
第33回 2008年11月16日 日本の旗リトルアマポーラ 牝3 2:12.1 C.ルメール 長浜博之 (有)社台レースホース
第34回 2009年11月15日 日本の旗クィーンスプマンテ 牝5 2:13.6 田中博康 小島茂之 (株)グリーンファーム
第35回 2010年11月14日 イギリスの旗スノーフェアリー 牝3 2:12.5 R.ムーア E.ダンロップ アナモイン社
第36回 2011年11月13日 イギリスの旗スノーフェアリー 牝4 2:11.6 R.ムーア E.ダンロップ アナモイン社
  1. ^ 第31回はカワカミプリンセスが1位で入線したが最後の直線入口で他馬の進路を妨害したとして審議の結果12着に降着処分、2位に入線したフサイチパンドラが繰り上がりで優勝となった(参考:カワカミプリンセスの走破時計 2:11.4)。

[編集] エリザベス女王杯の記録

  • レースレコード - 2:11.2(第26回優勝馬 トゥザヴィクトリー)
  • 2着との最大着差 - 4馬身(第35回優勝馬 スノーフェアリー)
  • 同一馬による連覇 - 3
    • メジロドーベル - 第23、24回
    • アドマイヤグルーヴ - 第28、29回
    • スノーフェアリー - 第35、36回
  • 同一騎手による連続優勝 - 4(第26~29回 武豊。同競走の最多勝利騎手でもある)
  • 外国人騎手による優勝 - クリストフ・ルメール(第33回優勝馬 リトルアマポーラ)、ライアン・ムーア(第35、36回優勝馬 スノーフェアリー)

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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