ドバイシーマクラシック

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ドバイシーマクラシック
Dubai Sheema Classic[1]
開催国 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
競馬場 メイダン競馬場
第1回施行日 1998年3月28日
創設 1998年
2021年の情報
距離 芝2410m(約12.0ハロン[2]
格付け G1[2]
賞金 1着賞金348万米ドル
賞金総額600万米ドル[2]
出走条件 サラブレッド北半球産4歳以上
南半球産3歳以上
負担重量 南半球産3歳53kg
北半球産4歳56.5kg
南半球産4歳以上および北半球産5歳以上57kg
牝馬2kg減
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ドバイシーマクラシックDubai Sheema Classicアラビア語: دبي شيماء كلاسيك‎)は、アラブ首長国連邦メイダン競馬場で行われる競馬の競走である。

概要[編集]

1998年に「ドバイターフクラシックDubai Turf Classic)」の名称で創設[3]、第1回はナド・アルシバ競馬場の芝2400mで行われた[3]。2000年に国際G2の認定を受け、現名称となる[3]。2002年には国際G1に昇格[3]し、2011年からメイダン競馬場の芝2410mで行われるようになった[3]。距離設定が2410mと半端な数字になっているのは、メイダン競馬場の芝コースが丁度一周2400mで設備上ゴール板の前に発馬機を置けないためである。

国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した2012年から2014年の年間レースレーティング[注 1]の平均値に基づく「世界のトップ100GIレース」によると、ドバイシーマクラシックは全体の18位にランキングされ、クイーンアンステークス(16位)チャンピオンズマイル(17位)に次ぐ評価となっている[4]

なお、本競走を優勝するとオーストラリアのG1コーフィールドカップへの優先出走権が与えられることになっている。

2015年から2020年までは賞金総額600万米ドルだったが、2021年は総額500万米ドルに減額されている[2]。 なお、日本馬はサンデーサイレンス系の馬のみが勝利している。

歴史[編集]

  • 1998年 - 「ドバイターフクラシック」の名称で創設[3]
  • 2000年 - 「ドバイシーマクラシック」に改称[3]
  • 2001年 - 国際G2に昇格[3]
  • 2002年 - 国際G1に昇格[3]
  • 2010年 - 開催場をメイダン競馬場に変更[3]
  • 2020年 - covid-19の世界的な感染の拡がりに伴い、参加者の健康を守るため中止。

歴代優勝馬[編集]

回数 施行日 調教国・優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1998年3月28日 アラブ首長国連邦の旗Stowaway 牡4 2:29.01 L.デットーリ S.ビン・スルール
第2回 1999年3月28日 イギリスの旗Fruits Of Love 牡4 2:28.45 K.ファロン M.ジョンストン
第3回 2000年3月25日 イギリスの旗Fantastic Light 牡4 2:27.70 K.ファロン M.スタウト
第4回 2001年3月24日 日本の旗Stay Gold 牡7 2:28.23 武豊 池江泰郎
第5回 2002年3月23日 イギリスの旗Nayef 牡4 2:29.64 R.ヒルズ M.トレゴニング
第6回 2003年3月29日 アラブ首長国連邦の旗Sulamani 牡4 2:27.67 L.デットーリ S.ビン・スルール
第7回 2004年3月27日 フランスの旗Polish Summer 牡7 2:31.09 G.スティーヴンス A.ファーブル
第8回 2005年3月26日 イギリスの旗Phoenix Reach 牡5 2:30.54 M.ドワイアー A.ボールディング
第9回 2006年3月25日 日本の旗Heart's Cry 牡5 2:31.89 C.ルメール 橋口弘次郎
第10回 2007年3月31日 香港の旗Vengeance of Rain 騸7 2:31.03 A.デルペッチ D.フェラーリ
第11回 2008年3月29日 南アフリカ共和国の旗Sun Classique 牝4 2:27.45 K.シーア M.デコック
第12回 2009年3月28日 アラブ首長国連邦の旗Eastern Anthem 牡5 2:31.84 A.アジュテビ M.ビン・シャフヤ
第13回 2010年3月27日 イギリスの旗Dar Re Mi 牝5 2:31.84 W.ビュイック J.ゴスデン
第14回 2011年3月26日 アラブ首長国連邦の旗Rewilding 牡4 2:29.01 L.デットーリ M.アル・ザルーニ
第15回 2012年3月31日 フランスの旗Cirrus Des Aigles 騸6 2:31.30 O.ペリエ C.バランドバルブ
第16回 2013年3月30日 アイルランドの旗St Nicholas Abbey 牡6 2:27.70 J.オブライエン A.P.オブライエン
第17回 2014年3月29日 日本の旗Gentildonna 牝5 2:27.25 R.ムーア 石坂正
第18回[5] 2015年3月28日 フランスの旗Dolniya 牝4 2:28.21 C.スミヨン A.ロワイエ=デュプレ
第19回[6] 2016年3月26日 イギリスの旗Postponed 牡5 2:26.97 A.アッゼニ R.ヴェリアン
第20回[7] 2017年3月25日 イギリスの旗Jack Hobbs 牡5 2:32.39 W.ビュイック J.ゴスデン
第21回[8] 2018年3月31日 アラブ首長国連邦の旗Hawkbill 牡5 2:29.45 W.ビュイック C.アップルビー
第22回[9] 2019年3月30日 アラブ首長国連邦の旗Old Persian 牡4 2:27.17 W.ビュイック C.アップルビー
第23回[10] 2021年3月27日 イギリスの旗Mishriff 牡4 2:26.65 D.イーガン J.ゴスデン
第24回 2022年3月26日 日本の旗Shahryar 牡4 2:26.88 C.デムーロ 藤原英昭
第25回[11] 2023年3月25日 日本の旗Equinox 牡4 R2:25.65 C.ルメール 木村哲也
第26回[12] 2024年3月30日 アラブ首長国連邦の旗Rebel's Romance 騸6 2:26.72 W.ビュイック C.アップルビー

日本調教馬の成績[編集]

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 年間レースレーティングは、個々のレースにおける上位4頭のレーティングを年度末のランキング会議で決定した数値に置き換え算出した平均値。なお、牝馬限定競走以外のレースで、対象馬が牝馬の場合はアローワンスが加算される(日本の場合+4ポンド)。

出典[編集]

  1. ^ 2015年ドバイワールドカップカーニバルプログラム (PDF) - ドバイ競馬クラブ、2014年11月7日閲覧
  2. ^ a b c d 2022 ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版) - ジャパン・スタッドブック・インターナショナル、2022年2月26日閲覧
  3. ^ a b c d e f g h i j ドバイワールドカップデー特集 - netkeiba.com、2015年3月28日閲覧
  4. ^ THE WORLD'S TOP 100 G1 RACES for 3yo's and upwards (PDF) - 日本中央競馬会、2015年3月7日閲覧
  5. ^ 2015年レース結果 - レーシングポスト 2015年3月29日閲覧
  6. ^ 2016年レース結果 - エミレーツ・レーシング・オーソリティー 2016年3月31日閲覧
  7. ^ 2017年レース結果 - 日本中央競馬会 2017年3月26日閲覧
  8. ^ 2018年レース結果 - 日本中央競馬会 2018年4月1日閲覧
  9. ^ 2019年レース結果”. 日本中央競馬会 (2019年3月31日). 2019年3月31日閲覧。
  10. ^ 2021年レース結果”. レーシングポスト (2021年3月27日). 2021年3月28日閲覧。
  11. ^ 2023年レース結果”. レーシングポスト (2023年3月25日). 2023年3月26日閲覧。
  12. ^ 2024年レース結果”. レーシングポスト (2024年3月30日). 2024年3月31日閲覧。
エミレーツ・レーシング・オーソリティーの公式記録

外部リンク[編集]