JBCクラシック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
JBCクラシック
開催地 日本の旗盛岡競馬場(2014年)
格付け JpnI
1着賞金 8000万円[1]
賞金総額 1億3600万円
距離 ダート2000m(2014年)
出走条件 サラブレッド系3歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
第1回施行日 2001年10月31日
テンプレートを表示

JBCクラシック(ジェイビーシークラシック)とは日本のJBC実行委員会と施行競馬場を管轄下する地方競馬団体とで、各地方競馬の競馬場で持ち回り開催される「ジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)」で施行される地方競馬重賞統一JpnI競走である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 JBCクラシック」と表記される。

正賞は農林水産大臣賞、JBC協会賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会会長賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。

概要[編集]

2001年から始まったジャパンブリーディングファームズカップのメイン競走として夏の帝王賞(JpnI・ダート2000m)、冬の東京大賞典(GI・ダート2000m)と並ぶ地方競馬の最高峰の競走として創設された。JBCスプリントJBCレディスクラシックとともに開催地を固定せず、各地の競馬場が持ち回りで実施する方式が採用されている。

施行距離はダート2000mが基本だが、競馬場のコース事情により前後することもある[2]

2011年は1着賞金は8000万円と定められており、これは地方競馬が主催する競走としては最高賞金額となる(東京大賞典は2011年から1着賞金が7000万円に減額される)。2010年までも1着賞金1億円、総額賞金は1億7000万円という地方競馬が単独で主催する競走での最高賞金額だった。

出走条件トライアルレースの優勝馬及び選定選抜されたサラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属馬及び地方所属馬で、出走枠は競馬場のコース事情により毎年異なる。

負担重量は定量で3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減である。

Road to JBC(トライアル競走シリーズ)[編集]

このシリーズは上記JBCクラシックの出走権をかけて争うシリーズで、大きくトライアル指定競走と選抜指定競走の2つで構成されている。

トライアル指定レース[編集]

以下に示す2競走の優勝馬については中央競馬地方競馬問わずに優先出走権が与えられる。

競走 格付け 競馬場 距離 備考
日本テレビ盃 統一JpnII 日本の旗船橋競馬場 ダート1800m
マイルチャンピオンシップ南部杯 統一JpnI 日本の旗盛岡競馬場 ダート1600m JBCスプリント優先出走権兼

JBC指定競走[編集]

次に示す各競走は、優勝馬がJBCの出走馬を決める選定の対象馬としてノミネートされる。2012年は以下の5競走(前年から1競走減)が指定されている。

競走 競馬場 距離 備考
青藍賞 日本の旗水沢競馬場 ダート1600m JBCスプリント指定競走兼
東京記念 日本の旗大井競馬場 ダート2400m
オータムカップ 日本の旗笠松競馬場 ダート1900m
珊瑚冠賞 日本の旗高知競馬場 ダート1900m 2010年より
姫山菊花賞 日本の旗園田競馬場 ダート1700m JBCスプリント指定競走兼

賞金[編集]

回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第1回(2001年) 1億7,000 1億 3,500 2,000 1,000 500
第2回(2002年)
第3回(2003年)
第4回(2004年)
第5回(2005年)
第6回(2006年)
第7回(2007年)
第8回(2008年)
第9回(2009年) 1億5,000 2,600 1,400 600 400
第10回(2010年) 1億7,000 3,500 2,000 1,000 500
第11回(2011年) 1億3,600 8,000 2,800 1,600 800 400
第12回(2012年)
第13回(2013年) 1億2,000 1,840 960 720 480
第14回(2014年)

歴史[編集]

  • 2001年 - サラ系3歳以上・指定交流・定量の重賞競走「JBCクラシック」を創設。第1回は大井競馬場・ダート2000mで施行。
  • 2004年
  • 2005年 - 馬主関口房朗が代表を務める株式会社FDOが協賛(2006年まで)。この年のみ競走馬関連情報サイト「フサイチネット」を冠にした「フサイチネット協賛 農林水産大臣賞典 JBCクラシック」として施行。
  • 2006年
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴い、格付け表記をJpnIに変更。
  • 2008年
    • ヴァーミリアンが園田競馬場・ダート1870mのコースレコード(1:56.7)で優勝、3頭目の連覇。
    • 武豊は騎手として2人目の連覇。
    • 石坂正は調教師として2人目の連覇。
  • 2009年
    • ヴァーミリアンがアドマイヤドンに続く3連覇と同時に、GI勝利数新記録となる8勝を達成。
    • 武豊は騎手として初の3連覇。
    • 石坂正は調教師として2人目の3連覇。
  • 2010年 - スマートファルコンが勝利し、武豊は騎手として初の4連覇。
  • 2011年
    • スマートファルコンが史上4頭目の連覇。
    • 小崎憲が調教師として3人目の連覇。
    • 武豊が騎手として史上初の5連覇。
  • 2013年 - ホッコータルマエが金沢競馬場・ダート2100mのコースレコード(2:12.6)で優勝。

歴代優勝馬[編集]

施行日 競馬場 施行距離 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
1 2001年10月31日 大井 ダート
2000m
レギュラーメンバー 牡4 JRA 2:05.2 松永幹夫 山本正司 (有)ノースヒルズマネジメント
2 2002年11月04日 盛岡 ダート
2000m
アドマイヤドン 牡3 JRA 2:05.6 藤田伸二 松田博資 近藤利一
3 2003年11月03日 大井 ダート
2000m
アドマイヤドン 牡4 JRA 2:04.3 安藤勝己 松田博資 近藤利一
4 2004年11月03日 大井 ダート
2000m
アドマイヤドン 牡5 JRA 2:02.4 安藤勝己 松田博資 近藤利一
5 2005年11月03日 名古屋 ダート
1900m
[2]
タイムパラドックス 牡7 JRA 2:00.9 武豊 松田博資 (有)社台レースホース
6 2006年11月03日 川崎 ダート
2100m
[2]
タイムパラドックス 牡8 JRA 2:16.1 岩田康誠 松田博資 (有)社台レースホース
7 2007年10月31日 大井 ダート
2000m
ヴァーミリアン 牡5 JRA 2:04.8 武豊 石坂正 (有)サンデーレーシング
8 2008年11月03日 園田 ダート
1870m
[2]
ヴァーミリアン 牡6 JRA 1:56.7 武豊 石坂正 (有)サンデーレーシング
9 2009年11月03日 名古屋 ダート
1900m
[2]
ヴァーミリアン 牡7 JRA 2:00.2 武豊 石坂正 (有)サンデーレーシング
10 2010年11月03日 船橋 ダート
1800m
[2]
スマートファルコン 牡5 JRA 1:49.9 武豊 小崎憲 大川徹
11 2011年11月03日 大井 ダート
2000m
スマートファルコン 牡6 JRA 2:02.1 武豊 小崎憲 大川徹
12 2012年11月05日 川崎 ダート
2100m
[2]
ワンダーアキュート 牡6 JRA 2:12.5 和田竜二 佐藤正雄 山本信行
13 2013年11月04日 金沢 ダート
2100m
[2]
ホッコータルマエ 牡4 JRA 2:12.6 幸英明 西浦勝一 矢部幸一
14 2014年11月03日 盛岡 ダート
2000m
15 2015年11月03日 大井 ダート
2000m

JBCクラシックの記録[編集]

  • 2着との最大着差 - 7馬身(第2回優勝馬アドマイヤドン、第10回優勝馬スマートファルコン)
  • 最多勝騎手 - 6勝 武豊(第5、7〜11回)
  • 最多勝調教師 - 5勝 松田博資(第2〜6回)
  • 同一騎手による連続優勝 - 5連勝 武豊(第7〜11回)

余談[編集]

持ち回りによる開催なので毎年施行条件が変わるにも関わらず、前年度の優勝馬が出走する場合は必ず連覇するというジンクスがある[3]。 また、初制覇を果たす場合は1番人気以外から出ることが多く[4]、連覇は1番人気で果たされることが多い[5]

脚注[編集]

  1. ^ 南関東4競馬「平成24年度 開催日程及び重賞競走日程について」(2011年11月21日)。2010年までは1着賞金1億円、賞金総額1億7000万円
  2. ^ a b c d e f g h 日本の地方競馬でダート2000mの競走が行える競馬場はいくつかあるが、フルゲートで施行できる競馬場は門別・盛岡・水沢・浦和・大井・姫路金沢佐賀だけである。名古屋(1900m)と園田(1870m)では2000mの競走が施行できないため距離が変更されたほか、2000mが施行可能な競馬場でも出走可能頭数の事情により川崎は2100mで、船橋は1800mで行われた。第13回の金沢も2100mで施行された。
  3. ^ 歴代優勝馬の項目の通り。連覇が途切れる時は必ず当該馬が未出走の時である。
  4. ^ 第1回以外全て。2002年アドマイヤドン(2番人気)、2005年タイムパラドックス(3番人気)、2007年ヴァーミリアン(2番人気)、2010年スマートファルコン(4番人気)、2012年ワンダーアキュート(5番人気)
  5. ^ ただしタイムパラドックスのみは2勝目も5番人気での優勝だった。

外部リンク[編集]