かしわ記念

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かしわ記念
The 22ndt Kashiwa Kinen 20100505.jpg
第22回かしわ記念
主催者 千葉県競馬組合
開催地 日本の旗船橋競馬場
格付け JpnI
1着賞金 6000万円
賞金総額 1億200万円
距離 ダート1600m
出走条件 サラブレッド系4歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 定量(57kg牝馬2kg減)
第1回施行日 1989年5月17日(重賞格上)
特記 地方馬に限り、上位2着までに帝王賞の出走権付与
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第18回かしわ記念(2006年5月5日)アジュディミツオー優勝
第18回かしわ記念(2006年5月5日)
アジュディミツオー優勝
第19回かしわ記念(2007年5月2日)ブルーコンコルド優勝
第19回かしわ記念(2007年5月2日)
ブルーコンコルド優勝
第20回かしわ記念(2008年5月5日)ボンネビルレコード優勝
第20回かしわ記念(2008年5月5日)
ボンネビルレコード優勝
第21回かしわ記念(2009年5月5日)エスポワールシチー優勝
第21回かしわ記念(2009年5月5日)
エスポワールシチー優勝

かしわ記念(かしわきねん)とは千葉県競馬組合船橋競馬場ダート1600メートルで施行する地方競馬重賞統一JpnI競走である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 かしわ記念」と表記される。競走名の「かしわ」は船橋競馬場の前身として千葉県柏市柏競馬場が所在したことを記念して名付けられている。

概要[編集]

1928年の創設当時には東洋一の近代競馬場と称された柏競馬場の功績を称え、1978年に4歳(現3歳)以上の南関東地区限定の準重賞競走「かしわ記念」として創設され船橋競馬場のダート1800mで施行された。

1989年からは南関東地区限定重賞に格上げ、1995年には南関東グレード制施行にともない、南関東G2に格付け。1996年からは中央・地方全国交流競走に指定、全国の地方所属馬や中央競馬所属馬の出走が可能になり更に施行距離を現在のダート1600mに短縮された。

1997年からは前年から施行されたダートグレード競走のGIII(統一GIII)に格付けされ2002年からはGII(統一GII)・南関東G1に昇格、2003年からは出走資格が4歳(旧5歳)以上に変更、2005年からは船橋競馬場で最初のGI(統一GI)に格上げされた。

以前は帝王賞の前哨戦として位置付けされていたが統一GIになり、春のダートのマイル最強馬決定戦との位置付けとなった。これに伴い従来の南関東マイル最強馬決定戦に位置付けられていた大井競馬場マイルグランプリは南関東G1から南関東G2に格下げされ、当競走のトライアルとなった。

創設当初は準重賞(中央競馬でいうオープン特別に相当する)として始まった競走が重賞となりレースの日程や距離設定などから6月に移行した帝王賞の前哨戦に位置づけられてダートグレード競走のスタートに伴いGIIIに格付けされ、それ以降も毎年の如く極めて良質なメンバーが集まってくる事からついには本競走そのものが春のダートマイル王決定戦とされて全国レベルの統一GIにまで格が上がった。その他に大きく出世した競走としては日本国内では中央競馬のフェブラリーステークスが挙げられる。

なお、地方所属馬に限り上位2着までに入った馬には帝王賞への出走権が付与される。

出走資格サラ系4歳(旧5歳)以上の競走馬でフルゲートは14頭、地方所属馬9頭、JRA所属馬5頭と所属別に出走枠が決められている。

負担重量は定量で57kg、牝馬は2kg減の55kgである。

優先出走権付与競走[編集]

地方所属馬に限り以下の競走に必要な着順に入った場合、優先出走権が付与される。

競走 格付け 競馬場 距離 優先出走権 備考
房の国オープン OP 日本の旗船橋競馬場 ダート1600m 1着馬 2012年まで
柏の葉オープン 2013年以降[1]
東京スプリント 統一JpnIII 日本の旗大井競馬場 ダート1200m 2着以内

脚注[編集]

  1. ^ 船橋ケイバ (2013年3月29日). “第1回船橋ケイバ4/1 - 5開催リリース” (日本語). 船橋競馬公式サイト. 千葉県競馬組合. 2013年4月2日閲覧。

賞金[編集]

中央競馬地方競馬全国指定交流競走に指定された1996年以降
回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第8回(1996年) 5,100 3,000 1,050 600 300 150
第9回(1997年)
第10回(1998年)
第11回(1999年)
第12回(2000年)
第13回(2001年) 6,800 4,000 1,400 800 400 200
第14回(2002年)
第15回(2003年) 7,650 4,500 1,575 900 450 225
第16回(2004年)
第17回(2005年) 1億200 6,000 2,100 1,200 600 300
第18回(2006年)
第19回(2007年)
第20回(2008年)
第21回(2009年)
第22回(2010年)
第23回(2011年)
第24回(2012年)
第25回(2013年)

歴史[編集]

  • 1978年 - 船橋競馬場のダート1800mの4歳(現3歳)以上の準重賞競走「かしわ記念」として創設。
  • 1989年 - 南関東重賞に格上げ。
  • 1995年 - 南関東グレード制施行によりG2に格付け。
  • 1996年
    • 施行距離をダート1600mに変更。
    • 中央・地方全国指定交流競走に指定。
    • 負担重量を別定に変更。
  • 1997年
    • ダートグレード競走格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。
    • 負担重量をグレード別定に変更。
  • 1998年 - 船橋のアブクマポーロがコースレコード1分35秒4で優勝。
  • 1999年 - 船橋の石崎隆之騎手として史上初の連覇。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
  • 2002年
    • 南関東グレードのG1に昇格。
    • ダートグレード競走格付け委員会によりGII(統一GII)に昇格。
  • 2003年
    • 出走条件を「3歳以上」から「4歳以上」に変更。
    • 負担重量を定量に変更。
  • 2005年 - ダートグレード競走格付け委員会によりGI(統一GI)に昇格。
  • 2006年 - 内田博幸が騎手として2人目の連覇。
  • 2007年
  • 2009年 - JRA所属馬の出走枠が4頭から5頭に、地方所属馬の出走枠が10頭から9頭にそれぞれ変更。
  • 2010年
  • 2011年 - 東日本大震災を受け、復興支援競走として施行。競走名に「震災復興支援競走」の副題が入る。
  • 2012年 - エスポワールシチーが競走馬として初の3勝目。

歴代優勝馬[編集]

重賞格付け以前[編集]

施行日 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
1978年09月14日 ヤクモチヤーター 牡5 小倉正範
1979年09月02日 ベエンチヤコトブキ 牡3
1980年10月27日 チバオーカン 牡4 船橋 玉井吉翠
1981年10月22日 ハローフオンテン 牡5
1982年10月28日 サチノフレンド 牡5
1983年10月27日 ハワイダンサー 牡4 髙野哲
1984年10月17日 エリモダンサー 牡4 山本慎一
1985年10月22日 ボールドブリシー 牡5 船橋 北川亮 片田靜惠
1986年09月08日 アイランドハンター 牡3 船橋 1:51.9 木村騎一 安藤榮作 嶋村二三男
1987年09月09日 キサラズボーイ 牡5 船橋 1:53.4 佐藤隆 吉田馨 宮崎實
1988年09月23日 エリモテン 牡4 船橋 1:54.0 佐藤隆 三間典夫 杉山達雄

重賞格付け以後[編集]

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1989年5月17日 イシノラツキー 牝4 船橋 1:52.5 桑島孝春 泉孝 亀井都
第2回 1990年5月05日 フジノダンサー 牝4 船橋 1:54.8 石崎隆之 須永和良 臼井勇
第3回 1991年4月23日 パワーデイクター 牡4 船橋 1:54.7 田部和廣 金澤豊 潤間力夫
第4回 1992年4月23日 スーパージョーク 牡6 船橋 1:55.7 石崎隆之 須永和良 若林一郎
第5回 1993年5月27日 トキノクンショウ 牡4 大井 1:53.4 鈴木啓之 小筆昌 渡辺典六
第6回 1994年5月04日 ヤマジュンオー 牡5 大井 1:53.7 的場文男 栗田繁 山下洵一郎
第7回 1995年4月20日 ヤマノセイコー 牡5 船橋 1:53.0 田部和廣 鈴木茂樹 山口明彦
第8回 1996年5月29日 ヒカリルーファス 牡4 大井 1:39.4 早田秀治 高岩隆 野口光雄
第9回 1997年5月28日 バトルライン 牡4 JRA 1:37.9 武豊 松田博資 (有)社台レースホース
第10回 1998年5月27日 アブクマポーロ 牡6 船橋 1:35.4 石崎隆之 出川克己 鑓水秋則
第11回 1999年5月26日 サプライズパワー 牡5 船橋 1:39.5 石崎隆之 川島正行 大迫忍
第12回 2000年5月24日 ビーマイナカヤマ 牡6 JRA 1:40.8 鹿戸雄一 高市圭二 (有)中山牧場
第13回 2001年5月30日 タマモストロング 牡6 JRA 1:38.1 小池隆生 佐藤正雄 タマモ(株)
第14回 2002年5月08日 トーシンブリザード 牡4 船橋 1:36.5 石崎隆之 佐藤賢二 和泉栄一
第15回 2003年6月04日 スターリングローズ 牡6 JRA 1:38.2 福永祐一 北橋修二 (株)協栄
第16回 2004年5月26日 ナイキアディライト 牡4 船橋 1:39.7 石崎隆之 出川龍一 小野スミ
第17回 2005年5月05日 ストロングブラッド 牡6 JRA 1:37.9 内田博幸 増澤末夫 村木篤
第18回 2006年5月05日 アジュディミツオー 牡5 船橋 1:38.6 内田博幸 川島正行 織戸眞男
第19回 2007年5月02日 ブルーコンコルド 牡7 JRA 1:37.4 幸英明 服部利之 (株)荻伏レーシング・クラブ
第20回 2008年5月05日 ボンネビルレコード 牡6 JRA 1:37.6 的場文男 堀井雅広 塩田清
第21回 2009年5月05日 エスポワールシチー 牡4 JRA 1:35.9 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第22回 2010年5月05日 エスポワールシチー 牡5 JRA 1:36.8 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第23回 2011年5月05日 フリオーソ 牡7 船橋 1:38.2 戸崎圭太 川島正行 ダーレー・ジャパン・ファーム
第24回 2012年5月02日 エスポワールシチー 牡7 JRA 1:36.5 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第25回 2013年5月06日 ホッコータルマエ 牡4 JRA 1:37.8 幸英明 西浦勝一 矢部幸一

本競走からの帝王賞優勝馬[編集]

帝王賞の前哨戦となった1996年以降では過去に7頭が帝王賞を制している。

回数 馬名 性齢 所属 着順 備考
第9回 コンサートボーイ 牡5 大井 3着  
第10回 アブクマポーロ 牡6 船橋 1着
第17回 タイムパラドックス 牡7 JRA 2着
第18回 アジュディミツオー 牡5 船橋 1着
第19回 ボンネビルレコード 牡5 JRA 4着
第22回 フリオーソ 牡6 船橋 2着 2008年も帝王賞を制覇
第25回 ホッコータルマエ 牡4 JRA 1着

関連項目[編集]