ばんえつ物語

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ばんえつ物語
SLばんえつ物語号(2007年9月29日 新関駅)
SLばんえつ物語号(2007年9月29日 新関駅)
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 快速列車
運転区間 新潟駅 - 会津若松駅
経由線区 信越本線磐越西線
使用車両
(所属区所)
12系客車新潟車両センター
C57 180新津運輸区
運転開始日 1999年4月29日
備考 2009年10月現在のデータ
12系客車リニューアル前のSLばんえつ物語号(2006年10月22日 徳沢駅 - 上野尻駅間)
会津若松駅に到着するSLばんえつ物語号(2006年10月1日 会津若松駅)
只見線側の側線で復路準備中のSLばんえつ物語(2010年8月12日 会津若松駅)

ばんえつ物語(ばんえつものがたり)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新潟駅(当初は新津駅) - 会津若松駅間にて信越本線磐越西線経由で運行している臨時快速列車である。なお、この列車用に改造された客車も「ばんえつ物語号」と呼ばれる場合がある。

蒸気機関車牽引による列車は、「SLばんえつ物語」と称する。地域観光列車の側面が大きく、磐越西線周辺市町村によりSL定期列車運転協議会が設けられている。元々は「SLばんえつ物語号」であったが、2008年の運転から正式名称がヘッドマークに準じた「SLばんえつ物語」に変更された。略して「バンモノ」あるいは「ばん物[1]とも呼ばれることもある。

目次

[編集] 運行概況

SLばんえつ物語
SL郡山会津路号・SL磐梯会津路号
  • 期間中は月に1度ほど、磐越西線の郡山駅 - 会津若松駅間延長運転されることがあり、延長部分は、下り郡山発会津若松・七日町行き列車が快速「SL郡山会津路号」、上り会津若松発郡山行き列車が快速「SL磐梯会津路号」という独立した列車となる。また延長運転当日は、「SLばんえつ物語」は片道のみの運転となる。
    元々、「SL磐梯会津路号」の列車名は、毎年2月に同区間でD51 498による蒸気機関車牽引列車運転が行われる際に使用されていた。「冬のD51」として親しまれ、この列車名で1990年(平成2年)から2006年まで(2001年を除く)運転された。

[編集] 編成

  • C57 180が、専用の12系座席車6両と展望車1両を牽引する編成で運転される。
    機関車は、新潟県新津市(現在の新潟市秋葉区)の新津市立新津第一小学校に丁寧に保存されていたC57 180を大宮工場で修復したうえで運転に充てている。保存当時は屋根がかけられたうえ、30年間にわたり、の年2回、点検、油さし、磨きなどが行き届いていたため、保存状態が非常によかった。
  • 「SLばんえつ物語」ではヘッドマークを装着して運転するが、「SL郡山会津路号」・「SL磐梯会津路号」では装着せず運転する。
  • 客車は全車座席指定席制。編成内容は以下のとおり。会津若松方が1号車。
1号車:スハフ12 101(座席車)
2号車:オハ12 313(座席車)
3号車:オハ12 314(座席車)
4号車:オハ12 1701(展望車)
5号車:オハ12 316(座席車)
6号車:オハ12 315(座席車)
7号車:スハフ12 102(座席車)

[編集] 停車駅

SLばんえつ物語

新潟駅 - 新津駅 - 五泉駅 - 咲花駅 - 三川駅 - 津川駅 - 日出谷駅 - 野沢駅 - 山都駅 - 喜多方駅 - (塩川駅) - 会津若松駅

  • 新潟駅へは電気機関車の牽引で編成のまま後進で入線する。出発作業の前に運転台内部の見学が可能。
  • 塩川駅は上り新潟発会津若松行き列車のみ停車。
  • 津川駅では給水や、軸箱・通綿に給脂するなど、消耗品の点検・補充を行うため(越えに備える意味も)、上列車とも15分停車する。
  • 上り新潟発会津若松行き列車は新津駅・山都駅で、下り会津若松発新潟行き列車は野沢駅で、主に列車交換(上り列車の新津駅では北陸方面からの特急北越1号からの接続も)および乗客サービスのための長時間(10 - 11分)停車を行う。
  • 会津若松駅は磐越西線ホームが頭端式機回しが不可能なため、到着後、バックしてから只見線側に転線、踏切をまたいでの機回しとなる。
SL郡山会津路号・SL磐梯会津路号

郡山駅 - 磐梯熱海駅 - 猪苗代駅 - 磐梯町駅 - 広田駅 - 会津若松駅

  • 2007年度まで「SL郡山会津路号」は只見線七日町駅まで乗り入れることがあった。

[編集] 担当運輸区

[編集] リニューアル

客車リニューアル後のSLばんえつ物語号

2007年の営業運転再開(4月28日)を前に、「ばんえつ物語」用12系客車のリニューアル改造工事が実施された。外板塗装は、地色がチョコレート色、窓まわりがクリーム色であったが、地色がオリエント急行を思わせる紺色に変更された。また、室内では、座席の背ずりを約30cm高くし、クッションにも厚みを持たせ、従来のボックスシートに比べて居住性を改善したほか、表皮を縦縞模様から赤に変更し、大正ロマン風のレトロな見栄えとした。

展望車両(4号車)に配置されていた車内販売スペースを5号車に移し、フリースペースを拡大した。この結果、1編成の定員は504人から468人に変更された。新設された50インチディスプレイではC57 180の歴史などを映出する。多目的室、SL宣伝コーナーも新設。車販コーナーでは新たに生ビールなどを取り扱う。各車両の通路ドアを改造し、自動ドアを導入した。

このリニューアル改造工事は4月上旬に完了し、4月13日に新津駅ホームで報道関係者に公開され、4月14, 15日にはDD53 2牽引によって羽越本線新津駅 - 酒田駅間をお披露目運転として走行した。

[編集] 沿革

大きな話題を集めたDD53ばんえつ物語号(2006年11月4日 磐越西線 五泉駅 - 猿和田駅間)
  • 1996年平成8年)から1998年(平成10年)まで、津川駅 - 新津駅間にてD51 498牽引による、「SLえちご阿賀野号」が運転された(※ただし、1997年(平成9年)はD51 498故障により緊急措置でC58 363が代走)。
  • 1999年(平成11年):
    • 4月29日より、C57 180と12系客車6両の専用編成で、「SLばんえつ物語号(現在のSLばんえつ物語)」運転開始。
  • 2000年(平成12年):
    • この年のみ、3月上旬より運行開始。また、客車の室内灯がリニューアルされ、白熱灯風の明かりに客室通路にカンテラ風白熱灯が設置された。
    • D51 498と対面。会津若松駅にて同時発車・並走運転(7月8日)、津川駅にてD51 498による「SLえちご阿賀野号」と交換(8月1日)。
    • 10月14日は「鉄道の日」記念で新潟駅発着。
    • 12月のクリスマス運転からは専用編成に展望車(オハ12 1701:旧番号スハフ12 160)を増結して7両編成化。
  • 2001年(平成13年):
    • 1月1日に津川駅 - 新津駅間にて「SLカウントダウン21世紀号」として運転(途中停車駅無しのノンストップ運転)。ただし、オハ12 1701は欠車。
    • 1月に客車がC58 363+EF58 61牽引の高崎線上越線上野駅 - 水上駅間「ELSLみなかみ物語号」として初の出張運転。以後、2002年(平成14年)から2004年(平成16年)までの間と2007年(平成19年)に、D51 498牽引で同区間・同列車名で出張運行(ただし2007年は「SLみなかみ物語号」として高崎駅 - 水上駅間を走行)。
    • 3月に品川駅にて展示会実施。
  • 2002年(平成14年):
    • 新幹線との接続を考慮して、この年より新潟駅発着での運転となる。
    • 3月2, 3日に「村上町屋の人形様巡り」オープニング列車として、D51 498牽引で「SL村上ひな街道号」として白新線羽越本線新潟駅 - 村上駅間を運転(好評のため以後、毎年運転)。
    • 7月6, 7日に再び品川駅にて展示会実施。
    • 9月29日に「にいつ鉄道まつり」に合わせて33年ぶりに信越本線新津駅 - 長岡駅間で「SLえちご街道号」を運転。
  • 2003年(平成15年):
    • この年より、ヘッドマークが月変わりのデザインとなる。
    • 10月13日に鉄道の日記念イベントで34年ぶりに信越本線長岡駅 - 直江津駅間で「SLえちご日本海号」運転。
    • 12月のクリスマス運転はC57 180故障によりD51 498が代走。
  • 2004年(平成16年):
  • 2005年(平成17年):
    • 3月の「SL村上ひな街道号」ではC57 180が同列車初牽引。
    • 10月10日新潟県中越地震復興1周年を記念して、再び信越本線長岡駅 - 直江津駅間で「SLえちご日本海号」運転。
    • 12月のクリスマス運転は想定外の豪雪により、23日上りのみ喜多方駅で打ち切りとなった(24日は新津への返却回送運転)。
  • 2006年(平成18年):
    • 10月14・15日に信越本線の関山駅 - 直江津駅間の開業120周年を記念して、信越本線長岡駅 - 新井駅間で「SL信越本線120周年号」運転。なお、新井駅 - 直江津駅間のSL走行は40年ぶり。
    • 10月28日より、C57 180の全般検査入場のためDD51 895DD53 2・D51 498が代走。また、その影響でこの年のクリスマス運転は行われなかった。
  • 2007年(平成19年):
    • C57 180の全般検査とともに、12系客車と乗務員(車掌)制服をリニューアル(※車体カラーが当時の茶から、オリエント急行をイメージした濃い青に塗装変更)。4月28日より定期運転を開始。
    • 10月13日から3週間限定でC57 180のデフレクターを「門鉄デフ」に変更。
    • 10月20, 21日に信越本線長岡駅 - 直江津駅・新井駅間で「SLえちご日本海号」運転。
  • 2008年(平成20年):
    • 4月5日より定期運転を開始。
    • 4月5日から5月11日まで、および11月1日から12月23日まではデフレクターを「門鉄デフ」に変更して運転。そのうち、4月5日から4月29日まではヘッドマークを装着せずに、また11月8日から30日までは、往年のC57 11に装飾された「波とかもめ」のデザインをデフレクターに施して運転された。
  • 2009年(平成21年):
    • 2月13日15日「おいでよ房総 春!さきどり」のキャンペーンの一環として、京葉線千葉みなと駅⇔内房線木更津駅間で快速「SL春さきどり号」がD51 498故障のためC57 180で運行される。
    • 4月4日より定期運転を開始。同年4月29日に運転開始10周年を迎える。
    • 10月1日より「新潟デスティネーションキャンペーン」開催に伴い、10月3日4日に羽越本線村上駅 - 酒田駅間で「SLうまさぎっしり庄内号」を運行。
    • 10月10日は「にいつ鉄道まつり」に合わせて会津若松駅→新津駅間でのSLばんえつ物語臨時運転「SLにいつ鉄道まつり号」として運行。
    • 11月14日15日に信越本線長岡駅 - 直江津駅・新井駅間で「SL信越線秋の収穫祭号」を運行。
  • 2010年(平成22年):
    • 4月3日より定期運転を開始。同年7月31日に定期運転開始900日を迎える。
    • 9月25日26日に「SL村上屏風まつり号」を初運行(運転内容は「SL村上ひな街道号」に準じる)。
    • 10月2日3日に「SLうまさぎっしり庄内号」を再び運転。
    • 新津駅 - 馬下駅間が開業から100年を迎えるにあたり、前年の「SLにいつ鉄道まつり号」の時刻を改め、馬下駅での客扱いも行った「SL新津馬下100年号」が会津若松駅→新津駅間で運行。この際、特製のヘッドマークも取り付けられた(「SLにいつ鉄道まつり号」はヘッドマークの取り付け無し)。
    • 10月23日24日に信越本線長岡駅 - 高田駅・新井駅間で「SL越後謙信SAKE祭号」を運行した。
    • 12月25日の「SL X'masトレイン」は、会津地方を襲った記録的な豪雪[2]の影響により、会津若松行きは約4時間遅れの到着、折り返しの新潟行きは運休となった[3]。車両は4日後の12月29日に新津運輸区へ返却回送された。
  • 2011年(平成23年):
    • 2月11日から2月13日まで、DE10形牽引による臨時快速「おいでよ房総物語」を内房線千葉駅 - 館山駅間で運転。2002年以来の南関東地区遠征。
    • C57 180の中間検査Bのため、4月2日から5月末にかけて、DD51・D51 498牽引による「DLばんえつ物語」「D51ばんえつ物語」として運行予定だったが、2011年東北地方太平洋沖地震の影響により、4月分の全便(4月2日から4月10日までの「DL」4往復と4月16日から4月24日までの「D51」4往復)および3月19日・20日の「DL村上ひな街道」を運転取り止め。「D51」は4月29日より運転開始(運転期間中、D51には東北新幹線復旧推進キャンペーン「つなげよう、日本。」のロゴを貼付)。
    • 6月よりC57 180牽引による定期運転を開始したが、事前の試運転で不具合が生じ、その後の確認試運転で新津駅 - 長岡駅を6月1日に走行しており、上述の「SLえちご街道号」以来9年ぶりの同区間走行となった。
    • 6月18日19日に「SLうまさぎっしり庄内号」を運転。
    • 7月2日3日には群馬デスティネーションキャンペーンのオープニングを飾るため、C57 180・「ばんえつ物語」客車共々、上越線高崎駅 - 水上駅間にてC61 20(7月2日「SLググっとぐんまみなかみ号」)やD51 498(7月3日「SL重連みなかみ物語号」)と重連運転を行った。
    • 7月29日30日の新潟福島豪雨の影響により、7月30日から9月25日までの期間、新潟駅 - 会津若松駅の全区間で運転取り止めとなった。当該期間中の「SL磐梯会津路号」「SL郡山会津路号」も運転取り止め。
    • その代替として、8月13・14・20・21・27・28日に新潟駅 - 馬下駅間で「SL夏休み体験号」を運転(全車自由席。復路はDE10形牽引、新津駅止まり)。
    • SL夏休み体験号が好評だったため、9月3・4・10・11日にも「SL初秋体験号」と名前を変えて新潟駅 - 馬下駅間で運転(全車自由席。復路はDE10形牽引、新津駅止まり)。
    • 9月17・18日には前年に運転された「SL村上屏風まつり号」を一部指定席設置で臨時運転。この運行より以降の臨時列車は、デフレクターを「門鉄デフ」に変更して運転している。また本来は両日とも「SLばんえつ物語」として運行予定だった。
    • 9月24・25日には新潟駅 - 新発田駅 - 新津駅間を「SLご当地グルメ号」を臨時運転(全車自由席。新発田駅 - 新津駅間はDE10形が牽引)。本来は両日とも「SLばんえつ物語」として運行予定だった。
    • 10月1・2日に信越本線長岡駅 - 直江津駅・新井駅間で「SL信越線開業125周年」号を運転。
    • 10月8日の「新津車両製作所公開」および「にいつ鉄道まつり」開催に合わせて、10月8日・9日に新潟駅 - 馬下駅間で「SL秋風体験号」を運転(全車自由席。復路はDE10形牽引、新津駅止まり)。
    • 10月14日の磐越西線全線運転再開を受け、10月15日・16日に新潟駅 - 会津若松駅間で「SL鉄道の日記念号」を運転(全車自由席)。デフレクターを「標準デフ」に戻している。15日の上り列車では、山都駅にてテンダー車に不具合が発生し、約1時間半の遅延が出ている。
    • 10月22日より「SLばんえつ物語」の定期運転を再開。

[編集] その他

[編集] 脚注

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  1. ^ この場合「バンブツ」とも読まれる。
  2. ^ 同日の会津若松市降雪量は94cmで、1953年からの観測史上2位。
  3. ^ 25日は喜多方駅で長時間の運転抑止となったが、同駅には蒸気機関車用の給水設備がないため、消防車による給水となった。また、同日の新潟行きは、当初、会津若松駅 - 喜多方駅間を「あいづライナー」の運休で空いた583系電車6両編成で代行し、喜多方駅 - 新潟駅間をバス代行とする予定であったが、国道49号をはじめとする道路も各所で麻痺状態となったため、代行列車を再び会津若松へ戻し、東北上越新幹線を使った郡山・大宮経由での振替輸送となった。先の583系は郡山への振替輸送にも充てられた。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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