おかみさん

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おかみさん 新米内儀相撲部屋奮闘記』(おかみさん しんまいおかみすもうべやふんせんき)は、小学館刊行の青年漫画雑誌「ビッグコミックオリジナル」に1990年から1999年まで連載された、相撲部屋を舞台にした漫画作品。作者は一丸。単行本全17巻。1992年度第38回小学館漫画賞青年一般部門受賞作品。

連載終了から約12年後、登場人物などを一新した続編『おかみさん平成場所 新米内儀わかばの相撲部屋奮闘記』が「ビッグコミックオリジナル」2011年11月5日号から2013年9月20日号まで連載された。第1話では本作の主人公はつ子も、同門部屋の先輩おかみとして登場している。

概要[編集]

相撲界の常識も知らずに新興の春日部屋の内儀(おかみ)となったはつ子。料理も下手、家事もぎこちなく、相撲の知識もほとんどない新米内儀ではあるが、持ち前の明るさとひたむきさで、若い力士たちと時にはケンカし、時には励まし合いながらともに部屋をもり立てていく。相撲部屋と角界を舞台にした人情マンガであり、相撲に関する知識などもちりばめられている。

主な登場人物[編集]

春日部屋[編集]

山咲 はつ子
春日部屋内儀。旧姓は田中。
物語の主人公。父・勇蔵は大学教授(工学博士)、母・みのりは専業主婦。相撲とは全く縁のない生活をしていたが、お見合いで春日親方と結婚、部屋創設後は新米内儀として、一筋縄ではいかない若い弟子たちの世話を見る。尚、連載初期は、相撲を全く知らないような描写があったが、連載中盤の父親の話で幼い頃は相撲が好きである筋の世界の息子でもあるガキ大将をコテンパンに投げ飛ばした上に、泣かせてしまい、父親がその子供の周囲にいた黒ずくめの男に殴られ、メガネを破損するというエピソードが描かれている。
性格はかなりおっちょこちょいだが、前向きで楽天家。また喜怒哀楽の感情起伏が激しい。春日部屋のアイドルでもあり、若いながら力士たちの母親代わりでもある。料理(チャンコ)の腕は弟子たちも恐れたり、友人も様々な噂を披露し酷評したり、チャンコを手伝おうとした際にはアボカドを入れる(連載初期)など、奇抜なメニューを作ろうとするなど天才的に下手だが、独身時代親方との出会いの場となったバイト先の喫茶店で教わったカレーライスだけは得意。夏木は「ジンクス」として、その料理を躊躇いもなく食している。
容姿が幼く見える事もあってか、親方と連れ添うと、短大時代の友人は「七五三の娘と父親(親方の写真を見た際にはその容姿に大爆笑していた)」と言い放ったり、手を繋いで歩くカップルが「子供には目の毒」と囁くなど、初対面の人間からは一見すると夫婦には見られないのか、連載中盤、新聞配達の青年が「相撲部屋の内儀」ではなく「親方の娘」と勘違いし、親方にはつ子との交際を申し込もうとするエピソードがあり、はつ子が親方夫人と知ると直後にショックを受けていた(勿論、親方も青年から「お父さん」と呼ばれ、顔に青筋を立てながら困惑し、頭を抱えていたが、エピソードの最後のコマでもはつ子に鏡を眺めながら、「ところで、俺って、幾つに見える?」と訪ねるオチがついている)。
連載開始時は20歳。物語終盤で長男・力(ちから)を出産。
春日親方(かすがおやかた)
春日部屋師匠。本名は山咲一雄。
大分県出身。現役時代の四股名は山風。最高位は関脇幕内優勝経験もあり、大関横綱もねらえる器と評されたが、腰の痛みが原因で引退し(はつ子の友人は「実は引退の原因はマゲが結えなくなったらと言う噂もある」とも話している)、年寄・春日を襲名。倉品部屋から独立し、部屋を興す。厳格で口数が少なく、相撲道に対しては真剣そのもの。時折含蓄に富んだコメントを発する。歳の割に髪が薄いのが悩み? 連載開始時は30歳。普段は泰然自若と構えているが、花嵐が優勝争いに絡んだ際や、はつ子の出産の際には、慌てる姿が見られた。親しい人間は「山ちゃん」と呼ぶ。
外見のモデルは元プロレスラーの山崎一夫
夏木(なつき) → 花嵐(はなあらし)
春日部屋所属力士(連載開始時:幕下13枚目→最高位:関脇→連載終了時:前頭)。
部屋頭。大分県出身。春日親方の倉品部屋時代からの弟弟子。新興春日部屋では最初の関取(十両)となる。本名は夏木(十両昇進前は四股名も夏木)。十両昇進を機に、はつ子に四股名の命名を依頼する。親方の姓「山咲」からの連想と現役時代の四股名「山風」を組み合わせて「花嵐」となる。
部屋頭であると同時に、部屋一番のイケメン(ただし若干髪が後退しているため、モト夏樹と呼ばれている)で、派手好き女好き。初音が入院中、入院先の病院の看護婦と恋愛をしている時に嫉妬する一面もあった。中学時代から交際していた幸子といったん別れるが、後によりを戻して結婚(ただし婚約・挙式の際、女遊びやマリッジブルーからキャンセル騒ぎに発展する)。連載終盤では、女児に恵まれ親バカな面も見せた。そっぷ型体型の技巧派力士で、必殺技は花嵐ローリングスペシャル(要は居反り)。新弟子時代の回想シーンの妻との会話によると入門前はケンカが強かったらしい。
高田(たかだ) → 逆波(さかなみ)
春日部屋所属力士(連載開始時:幕下43枚目→連載終了時:大関)。
青森県出身。本名は高田信夫(十両昇進前は四股名も高田)。春日親方の倉品部屋時代からの弟弟子。夏木(花嵐)が四股名をつけてもらったのを見て同様にはつ子に命名を依頼する。口数が少なく(初期には多弁な一面も見受けられた)、無愛想な性格。そのため倉品部屋時代は兄弟子達にいじめられ、春日部屋移籍後も自身が関取になる以前には、先に関取に昇進した花嵐に痛めつけられていた。後輩イジメとプロレスが趣味。そのため角界内外からは評判が悪く、他の部屋の力士達からは陰口をさんざん叩かれている上にファンも少ない。特に向上心がいまいち感じられない桜丸に厳しく当たるが、他の弟子たちが桜丸の書いたファンレターの返事(逆波の悪口が書いてある)を勝手に読んでいたのを「失礼だろう」と嗜めたり、優勝寸前まで来た弟弟子のために(彼が勝てば自分は番付で追い越される)、次の対戦相手に勝利することで援護射撃を試みるなど、男らしい義侠心の持ち主でもある。幼少時から祖父に育てられたため、お年寄りに対しては尋常ならざる気遣いを見せる。あんこ型で押し相撲一本の、不器用な力士ではあるが、集中力は人一倍あり、相撲以外のことを考えられなくなることすらある。最終話で大関に昇進、親方の現役時代の地位を越え、部屋の出世頭となる。宿命のライバル・喜屋武の妹、安奈とは清すぎる交際を続けていたが、最終巻の中で一夜を共にしたのではないかと暗示させる場面が描かれている。
咸臨丸(かんりんまる)
春日部屋所属力士(連載開始時:幕下23枚目→最高位:幕内→連載終了時:十両)。
イタリア出身。本名はアントニオ。元サッカー選手の伯父が経営する東京のレストランに遊びに来ていたところを春日部屋の後援会長にスカウトされる。公害のように大きな笑い声の持ち主という設定だがその描写は連載初期と終盤に数回見受けられるのみである。逆波と同時に十両に昇進。幕内経験もあるが引退後は年寄として協会に残るのではなく、故郷のソレントへ戻ることを考えている。ちなみに実際の大相撲では現在までイタリア出身の力士はいない。
床丸(とこまる)
春日部屋所属の床山
本名は丸山。特徴は小さな体と禿頭、牛乳瓶底のような眼鏡。とっくに定年(65歳)を越えているはずだが、まだまだ現役で春日部屋所属力士の髪を結うファンキーな爺さん。はつ子や若い力士たちに対して、時折人生訓・相撲道に対するアドバイスを行う。孫の薫が当初、自分の跡を継ぎ、床山になると喜んで一旦は、引退を決意したが、実は本人が「力士として無理なら、別の形で土俵に立ちたい」との意志で行司志望と知り、落胆。その後も元気に現役で髷を結い続ける。家族については作中、薫だけが登場するが、他に連載初期のはつ子や、逆波のセリフによると「曾孫までいる」らしい。
道灌山(どうかんやま)
春日部屋所属力士(三段目23枚目→最高位十両→廃業)。
東京都文京区出身。四股名は住んでいた地名から。第一話では地方出身を伺わせるような描写がある。部屋で一番大柄のあんこ型力士。花嵐・咸臨丸・逆波に続く実力を持っていたが、肝心な時期に怪我に泣かされる不運が重なり、初音に先を越される。都会っ子らしくドライな性格で、幕下上位で十両が見え始めた頃、あっさり引退を決めるが、はつ子の説得により撤回し、その勢いもあり、十両に昇進するも怪我に泣き、好成績は残せなかったが、弟弟子たちには慕われた。引退後はチャンコ料理屋に就職。
高崎山(たかさきやま)
春日部屋所属力士(三段目→廃業)、マネージャー。
大分県出身。本名は臼木慶二郎。サルのような風貌(四股名の由来を訪ねられたり、下記の女性との結婚に際しては自身の容姿を気にする場面が見られた)、明るい性格で弟子同士の宥め役を務めたり、しゃべり・歌のうまさから、部屋の宴会部長の異名を取る。しかし自分の実力に限界を感じ、早くから引退を決意。はつ子や、近所の幼稚園の子供たちに励まされて一度は気を奮い立たせたものの、結局1年後に引退。最高位は三段目の7枚目。引退後は親方の希望により、部屋付きのマネージャーとなり、事務・スカウトなどの仕事に励み、第二の人生を歩む。近所の幼稚園で知り合った子持ちの女性と結婚。
出世はしなかったが、それなりに腕っ節は強く、引退後、下記の谷をスカウトに来た際、谷のケンカの場面に割って入り、相手5人を一人で叩きのめしてしまい、駆けつけた警官が困惑していた。
真弓(まゆみ)
春日部屋所属力士(序二段→廃業)。
本名は真弓孝一。一番のいたずら者だったが、父の突然死により、幼い弟妹を養うため、実家の酒屋を継ぐこととなり、春日部屋最初の引退力士となった。入門前からの親友・堂堂力の成績をつねに気にかけており、時折部屋を訪れ様子を見に来る。父の葬儀を終え、廃業の挨拶を兼ねて、部屋に戻った際には、仲間に怪獣のフィギアを「自慢のコレクション」としてプレゼントしているが、他にもキャラクター物のフィギアを集めていた模様。他に、廃業する回では、深夜、国技館に侵入し、前掛けを使用し、桜丸らと横綱土俵入りの真似事をしているシーンが、冒頭に書かれている。
堂堂力(どうどうりき)
春日部屋所属力士(三段目→幕下→廃業)。
本名は高橋。いたずら好きで部屋のムードメーカー的存在。が、地位に満足してしまい、向上心がない、稽古に身が入っていないなどの件を再三真弓や親方から指摘されている。ただし、耳の痛い指摘には逆ギレすることも。新しく入ってきた弟子からも兄貴分として慕われていたが、結局地位はそれほど昇進せず。連載終盤で引退。臼木の下でマネージャー業の研修に励む。
初音(はつね)
春日部屋所属力士(序二段→十両)。
和歌山県出身。本名は鈴木浩(弘)。ギョロ目と公家のような眉が特徴。関取になるまで帰郷しないと決心し、ずっと両親と会わずにいた。幼い頃から憧れていたベテラン力士・藤ノ川(実在の同名力士とは無関係)を破って、部屋で4人目の十両昇進を果たす(藤ノ川はこの相撲の後引退)し、作内で唯一、兄弟子達の地位を追い越し関取になった力士。昇進後、兄弟子・同期の幕下力士から距離を置かれ(角界では十両以上と幕下以下では天と地ほど待遇が違う)疎外感を味わうが、臼木に励まされる。怪我をして入院した際に看護婦と親密になり、交際している。連載初期、名古屋場所の宿舎の寺院を舞台に部屋の一同で肝試しをする回では「オカルトマニア」と言う一面もあった。
桜丸(さくらまる)
春日部屋所属力士(三段目→幕下(連載中に繰り返す))。
大阪府出身。本名は桜田。明るいお調子者だが泣き虫で、些細なことでも大騒ぎするなど、感情表現が何事も大げさで、いじられやすいキャラクター(からかわれるとすぐ泣く)。もち肌で柔軟な体の持ち主で、逆波からしょっちゅうプロレス技をかけられ、泣かされているが、桜丸自身は逆波を慕っている。天性の体の柔軟性を生かせず、逆波の押し相撲の真似をするために伸び悩む。また、伸び悩む理由はもう一つ、堂堂力同様に地位に満足しているためか逆波の欄で述べたように消極的で向上心が無く、逆波にその向上心の無さで嫌気がさされ、ヤキを入れられたり、床丸もまた「欲が無さすぎる」と批判されている。独自の四つ相撲に転向してからは、大竹との同部屋決戦を制して三段目全勝優勝も経験している。酒に酔うと人格が変わる。
佐藤(さとう)
春日部屋所属力士(序の口→幕下)。
本名は佐藤敏雄。連載開始時には入門して間もなく、まだ髷が結えなかったが、1年後にようやく結えるようになった。内気で消極的な性格が災いし、稽古でもカマボコ(稽古に加わらず壁に張り付いている弟子)になっていることが多く、逆波に桜丸の次にいじめられている。兄は東大卒で一流企業の課長を勤めるエリートで、弟に相撲界入りを勧めた張本人だが、その後弟の内向的な性格では出世できないと判断し、海外赴任を前に引退させようと親方に交渉。しかし佐藤本人のやる気により現役を続行する。
大竹(おおたけ) → 鯉昇(こいのぼり)
春日部屋所属力士(序の口→幕下)。
高知県出身。本名は大竹美男。愛称は「タケ」。ごつい顔にニキビ面なので「ジャガイモ」と呼ばれることも。単行本2巻で初登場時は中学生。全国中学選手権3位の実力だが、部屋見学で自分より格下と思っていた佐藤との稽古でプロの厳しさを実感。卒業後、春日部屋に入門。負けず嫌いな性格で闘争心は人一倍。三段目で全勝し、桜丸と同部屋決戦を行ったこともある。連載終盤、近所の保育園の鯉のぼり設置作業を手伝った際に、鯉が滝に昇って龍となる中国の故事を聞き、それに基づいて四股名「鯉昇」を名乗る。新弟子の頃に、両親が上京、父親や本人の話によると、父親は事業で成功し、家庭は裕福になったが、それ以前は、家庭も貧しかったと言い、本人は事業で成功した父親より、以前の食うや食わずだった頃の父親の方が好きだったと言う。初めて、マゲを結った際には、部屋の兄弟子たちから「コンパチ(デコピン)」を受け、祝儀を貰い、更には、床丸のアドバイスで部屋周辺の商店街を回り、同様の儀式を受け、その祝儀で卒業した中学の相撲部にマネージャーの臼木を通じて、寄付をしている。上記の事情もあり、兄弟子の中でも、佐藤には特に頭が上がらない描写がある。
安室(あむろ)
春日部屋所属力士(序の口→幕下)。
東京都出身。本名は安室翔。単行本6巻で初登場時は中学生。部屋見学でボンナカ(新弟子にわざと負けて調子に乗らせること)を行われ、自尊心を傷つけられるが、自分も弟弟子に同じ屈辱を味わわせるのだと言って入門。実家は焼肉屋。普段はお調子者で目立ちたがり屋な性格だが、案外繊細なところもあり、重要な局面では緊張してすぐ下痢気味になる。幕下上位まで早く達したが、十両への道は遠い。
谷(たに)
春日部屋所属力士(序の口→幕下)。
大分県出身。本名は谷恵一。単行本7巻で初登場時は中学生でマネージャーに転身した臼木(元高崎山)にとっては中学の後輩に当たり、親方、夏木にとっても同郷の後輩に当たる。子供の頃から、体が大きく、次第に素行が悪くなったと言い、初登場時はヒゲを生やした厳つい風貌で地元では有名な不良で、喧嘩ばかりしていた。臼木とはつ子のスカウトにより入門。入門後はむしろ控えめな性格となり、お調子者の安室をたしなめる場面が多い。ただしたまに激情家の側面が出ることもあり、部屋を脱走したこともあった。この際、頭を総髪から、モヒカン(その時、「土産」と言いながら、大量に万引きする谷を止めようとしたはつ子の様子を近所の人は、「ああ言うのに引っ掛かると、女も不幸、悲惨」と囁いている)にし、部屋に戻った際にはけじめのためか、スキンヘッドにしてしまい、夏木は怒ろうとしたが、スキンヘッドにした姿を見て自身の頭髪を引き合いに出し、必死に叩いていたが、同期の安室よりもはるかに早く髷が結えるようになった。取組もケンカ戦法の延長であまり頭を使わないため、地位は伸び悩んでいる。因みに、髪は癖があるようでマゲが結えるようになる前には一時期、「マッシュルームカット(安室曰く)」になっていた時期もあった。
西川(にしかわ)
春日部屋の入門者
春日部屋初の大学相撲部出身者。周囲の反対を押し切って入門したが体重が基準に達していなかったようでギリギリまで水を飲んだりして増量に励んだが新弟子検査をパスできず部屋を去る。
金森(かなもり)
春日部屋所属力士(序の口→三段目→廃業)。
東京都出身。本名は金森勝也。単行本10巻で初登場時は高校生。母子家庭で育ち、全国中学選手権優勝、高校1年で全国大会制覇、2年で国体優勝の逸材(優勝時高校生であり、またその年に入門していないため幕下付出資格はない)。倉品部屋への入門が半ば決まっていたが、なぜかはつ子のドジな仕事姿に魅力を見出し、急遽春日部屋に転向。鈍感でふてぶてしい性格から兄弟子に対しても物怖じしないが、逆に後輩からも物怖じされていない。将来を嘱望された部屋期待の星だったが、椎間板ヘルニアを発症、自ら引退を決断。母の紹介により別分野に就職する。
佐伯(さえき)
春日部屋所属力士(序の口→三段目)。
本名は佐伯望。単行本11巻で初登場時は中学生。逆波のファンと公言し、自ら付け人を志願した変わり者。人を小馬鹿にしたような、にやけた笑い顔が特徴。逆波にしこたま殴られても、へこたれず言い返す図太い神経の持ち主で作中でもほとんど感情を表に出さず無表情に近い容姿に描かれている事が多いが、幼少時に両親が離婚、母親も再婚し、別れた母親を思う一面もあるようで入門間もなく、母親から贈られたお守りを兄弟子のイタズラで紛失、怒りを露わにする場面が描かれている。
平山(ひらやま)。
春日部屋所属力士(序の口→序二段)
本名は平山洋一。単行本12巻で初登場時は中学生。あだ名は「ヒラメ」。自分が負けた際、同期の佐伯・西村も負けたのを喜んでいたところを注意される。
西村(にしむら)。
春日部屋所属力士(序の口→序二段)
本名は西村透。単行本12巻で初登場時は中学生。太い眉毛とドングリ眼が特徴で、あだ名も「ドングリ」。引退間際の道灌山の付け人となり、一番一番命を賭けた相撲のすごみを教えられ、前相撲で一番も勝てずに落ち込んでいたが、現役続行に意欲を見せる。
玉置(たまおき)
春日部屋所属力士(序の口→序二段)。
本名は玉置洋。単行本13巻で初登場時は中学生。愛称は「タマ」。
ぼーっとした風貌・性格で、少々頭が弱く子供っぽいが、相撲好き・稽古好きという点に関しては部屋でも一二を争う。また、おかみさんであるはつ子のことが大好きであり、告白しようとしたことも。最終回では「後に春日部屋の将来を背負って立つ」と予言されているが詳細は不明。
柳(やなぎ)
春日部屋所属力士(序の口→最高位:幕下→三段目)。
本名は柳貴政。単行本14巻で初登場時は高校生。
高校時代は相撲部がないため柔道部に所属し、かなりの成績を上げていた。身長・体重ともに部屋では最も小兵であるが、部屋きっての理論派で、栄養学・相撲の技術、過去の取組の知識などにかけては誰にも引けを取らない相撲マニア。兄弟子であろうと無愛想で小馬鹿にした口調を取るため生意気に思われがちで、人の短所も科学的に指摘することは、他の力士達からはあまり良く思われていない。しかし、同じく小兵の関取である前の海に気に入られている。

倉品部屋[編集]

三重親方(みえおやかた)
倉品部屋の親方。現役時代は元横綱・龍王。春日親方とは同期入門。
本名は友永晃。妻・由利香は先代親方の娘。いわゆる不良中年(ちょい悪オヤジ)で酒・ゴルフなど趣味は多彩。春日親方とは現役時代から地位を越えた友情がある。また、はつ子の面白い性格を気に入り、しょっちゅうオモチャにしている。一方、協会理事(審判部長)として咸臨丸と逆波の十両昇進を伝え、逆波には電話越しに直接、昇進を伝え、激励の言葉を掛けている。
友永 由利香(ともなが ゆりか)
倉品部屋の内儀。三重親方の妻。先代の娘。
国立大卒で水泳で国体出場経験を持つ文武両道の才媛。茶道・華道・料理の腕も一品で、相撲にも精通した美人内儀。何事にも完璧主義で表向きにははつ子とも良好な関係を保つが、破天荒なはつ子に奇妙なライバル意識を持ち、助言にかこつけた嫌みを言うときも。かつては山風(春日親方)に恋心を抱いていたらしい。
喜屋武(きゃん)
倉品部屋所属力士(初登場時幕下→前頭)
沖縄県出身。倉品部屋期待のホープ。ソップ型のイケメンで酷薄な性格。出稽古に来た春日部屋の力士を何人も怪我させた壊し屋。病気の妹・安奈の手術代のためにがむしゃらに強くなろうとしていた。逆波との対戦後、徐々に人間味を取り戻す。相撲の実力も相当なもので、由利香からは将来横綱になると太鼓判を押されている。

その他[編集]

幸子(さちこ)
花嵐の妻
大分県出身。夏木(花嵐)の幼なじみで、夏木が倉品部屋に入門した際、いっしょに上京。いったんは別れるものの、後によりを戻して結婚。女児を出産。
喜屋武 安奈(きゃん あんな)
喜屋武の妹。
白肌の美少女。病弱なため東京で入院していた。逆波との対戦をきっかけに、兄の性格が明るくなったことから、逆波に興味を抱く。その後、逆波と幾度かのデートを重ねるが清い交際のまま、なかなか進展しない。
清水(しみず)
春日部屋の近所に住む老人で、毎日熱心に朝稽古を見学している。しかし末期ガンに侵されており、逆波の相撲を何よりの生き甲斐として気力を保っている状態だった。最後の力を振り絞り、逆波の十両全勝優勝を見届けて死去。

相撲部屋内での暴力描写[編集]

時津風部屋力士暴行死事件が明るみになり、マスコミで相撲部屋内での暴行、いじめ行為が大きく取り上げられる前の作品であり、春日部屋内においても稽古、指導の範疇を超えた暴力行為が描写されている。床丸がはつ子に対して「強くなればいいだけの話」と弱い物に対する暴力を肯定するかのような発言があり、強者が弱者を虐げても当然と見て取れる描写が散見される。