パチンコ店

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パチンコ店の例
ワンダーランド小戸Ⅱ
福岡市西区

パチンコ店(パチンコてん)は、パチンコパチスロ雀球等の遊技機器を設置して、客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業[1]を行う店舗である。パチンコホールパチンコパーラー.パチ屋等とも称される。

概要[編集]

日本の法律上は風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)第2条第1項で定義する8種の風俗営業のうち、第7号に該当する遊技業の一種である。パチンコ店を営むに当たっては、所在地を管轄する都道府県公安委員会の許可を要する。 また都道府県や市町村レベルで条例による出店規制を行っている例も多い(パチンコ店等規制条例も参照)。風営法上18歳未満の者の店舗内への立ち入りは禁止されている(風営法第18条・第22条5項)。

店舗には通常数十台~数百台程度のパチンコ・パチスロ機が設置されるが、店舗面積に余裕のある郊外型店舗を中心に、設置台数が千台を超える店もある。2011年10月現在、1店舗での設置台数は「PALAZZO鳩ヶ谷店」(埼玉県川口市)の2036台が最高[2]。店舗には遊技機器や景品カウンターの他、客に軽食等を提供する喫茶コーナーなどが併設される場合が多いほか、駐車場において児童が車内に放置される問題(パチンコ#児童の車内放置も参照)を防ぐために託児所を併設している店も少なくない。

営業時間については風営法の規制上、通常は最も遅い場合でも深夜1時までに閉店しなければならないほか(風営法第13条)、都道府県単位で条例により営業時間が制限される。東京都では午後11時から翌日の午前10時までの間は営業が認められないため[3]、「午前10時開店・午後11時閉店」の13時間営業が一般的となっている[4]。また2006年の風営法改正で同法違反時の罰則が強化されたことに伴い「閉店時刻には客が全員店から退去していること」が求められるようになったため、一般客に対しては最終閉店時刻の10~15分前を閉店時刻としてアナウンスすることが多くなった。ただし年末年始やお盆などの時期[5]については都道府県条例にて営業時間を延長することが認められており、中でも三重県では12月31日から1月1日にかけて「伊勢神宮参拝客のためにトイレを提供する」という名目でオールナイト営業が行われる[6]

パチンコ店周辺には、パチンコの遊技の結果として提供される特殊景品を買い取る景品交換所が設置されていることが多い。通常はこれに特殊景品の卸問屋を交えた、いわゆる三店方式による関係が成り立っている。

なお最近はゲームセンターの中に、パチンコ・パチスロ機をゲームセンター用に改造した機器(いわゆる七号転用機)を大量に設置し主力とする店が現れており、中にはアドアーズ系の「アドスロ」など、それら七号転用機のみを設置した専門店も存在する。狭義ではそれらの店はパチンコ店には含まれないが(根拠となる法律の条文や営業形態が異なるため)、「パチンコ・パチスロの遊技を楽しむ店である」という点から、広義ではそれらの店をパチンコ店の一種に含める場合がある。

経営・資本[編集]

パチンコ店は、2010年現在業界最大手のマルハンの年間売上が2兆円を上回るほか、他にも数千億円規模の売上高を持つ企業が複数存在している。このため他業界の大手企業による進出例も少なくなく、クレディセゾン系のコンチェルト(コンサートホール)などはその成功例といえる一方で、かつてダイエー系列だったパンドラなど、後に株式売却・撤退に追い込まれた例もある。

一方でパチンコ業界では在日韓国・朝鮮人資本の企業の割合が高いこともあり、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の資金源の一つとなっているとの批判もある(パチンコ#パチンコと在日韓国・朝鮮人の関係パチンコ#北朝鮮の資金源としてのパチンコも参照)。

近年は下記の統計にも見られるように、店舗数自体は減少傾向にある一方で(特にパチスロ専門店の減少が著しい)、パチンコ・パチスロ機の設置台数は2007年以降ほぼ横ばいとなっている。また1店舗あたりの設置台数が増加しており、小規模店舗が淘汰され大規模店舗への集約が進む傾向が見られる。

統計[編集]

以下はいずれも警察庁発表の資料による。[7][8][9][10]

店舗数[編集]

総計 パチンコ店 パチスロ店 100台以下 101 - 300台 301 - 500台 501 - 1000台 1000台以上
2005年 15,165 13,163 2,002
2006年 14,674
(▲491)
12,588 2,086
2007年 13,585
(▲1,089)
12,039 1,546
2008年 12,937
(▲648)
11,800 1,137 538 5,664 4,649 1,976 110
2009年 12,652
(▲285)
11,722 930 464 5,374 4,627 2,069 118
2010年 12,479
(▲173)
11,576 903 463 5,216 4,585 2,076 139
2011年 12,323
(▲156)
11,392 931 370 5,066 4,499 2,218 170
2012年 12,149
(▲174)
11,178 971 340 4,853 4,411 2,355 190

設置台数[編集]

総計 パチンコ パチスロ 雀球等 1店舗あたり平均
2005年 4,899,198 2,960,939 1,936,470 1,789 323.1
2006年 4,937,381 2,932,952 2,003,482 947 336.5
2007年 4,590,577 2,954,386 1,635,860 331 337.9
2008年 4,525,515 3,076,421 1,448,773 321 349.8
2009年 4,506,250 3,158,799 1,347,176 275 356.2
2010年 4,554,430 3,163,650 1,390,492 288 365.0
2011年 4,582,784 3,107,688 1,474,838 258 371.9
2012年 4,592,036 3,042,476 1,549,319 241 378.0

主な店舗[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 風適法第2条第7号
  2. ^ 設置台数ランキング - パチンコ・パチスロ百科事典『パチムラ』
  3. ^ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例 第5条
  4. ^ パチスロ必勝ガイド』(白夜書房)の人気連載「91時間バトル」は、東京都のパチンコ店の多くが13時間営業であることにちなんで名づけられた(13時間×7日間=91時間)。
  5. ^ 風営法上の表現は「都道府県が習俗的行事その他の特別な事情のある日として条例で定める日」となっている。
  6. ^ スロット特集『団長の40時間ブッ続けのオールナイトスロット実戦in三重』 - 7RUSH@スポニチ
  7. ^ 平成22年中における風俗関係事犯の取締り状況等について - 警視庁生活安全局保安課・2011年4月
  8. ^ 平成21年中における風俗関係事犯等について - 警視庁生活安全局保安課・2010年4月
  9. ^ 平成23年中における風俗関係事犯の取締り状況等について - 警視庁生活安全局保安課・2012年4月
  10. ^ 平成24年中における風俗関係事犯の取締り状況等について - 警視庁生活安全局保安課・2013年3月

関連項目[編集]